7月14日〜20日のオーストリアのニュース



7月14日(月)

     国外ニュース

緊急の仲裁 危機首脳会談は次の会談へ続く

シリア、イラク、リビア、ウクライナ、近東。現在の紛争地域の一
覧表は、任意に選んでも長いものになる。それに予鈴危機外交が急
がれ、最重要国の外務大臣は、次から次へと開かれている。ウィー
ンでのイランの核計画に関する破壊力の大きい話し合いで、米国外
務大臣ジョン ケリーと、ドイツ外務大臣フランク・ヴァルター 
シュタインマイアー(社会民主党)は、火曜日にイスラエルと近東
の間を仲裁しようとしている。シュタインマイアーはその間に、ウ
クライナで連絡を取り合っている組織と、映像を通じた会談に参加
する予定である。緊急仲裁がはっきりした成果を上げる可能性は、
ほとんどない。

     国内ニュース

年金に関する数字面での議論を国民党は「未決着」と見る

年金は政府内の対立点であり続けている。社会福祉大臣ルードルフ
 フンツトルファー(社会民主党)は、年金受給年齢の引き上げ
で、受給者の数が一致しない点が解決した、と述べたが、国民党所
属の財務政務次官ヨッヘン ダニンガーは、昨日午後この発言を否
定した。フンツトルファーは金曜日に、初期の年金調査の結果を公
表した。国民党は、年金受給年齢の引き上げに関して、統計上のト
リックが使われた、と推定している。今日フンツトルファーは記者
会見で、数字の食い違いは週末を越えて取り除かれた、と述べた。




7月15日(火)

     国外ニュース

停戦は続かず イスラエルは空爆を再開

エジプトが火曜日に停戦を提案したが、これは突破口にはならなか
った。イスラエル治安閣議は午前中に、エジプトの停戦提案を受け
入れたが、急進派イスラーム教徒ハマースの指導部は、反対の方向
性を示し、ハマースの戦闘員はミサイル発射を弱めることなく継続
した。6時間にわたる一方的な停戦の後、イスラエルは空爆を再開
した。パレスチナ大統領マハムード アッバスも、停戦に関するエ
ジプトの努力に前向きに力を注ぐことを望んでいる。彼は水曜日に
カイロを訪問する、を予告した。

     国内ニュース

ドブリント対ブーレス 高速道路料金問題では合意は成立せず

友好的な会談ではあったが、意見の違いはなかった。問題となって
いるドイツの交通道路通行料金の計画がきっかけとなって、交通大
臣ドーリス ブーレス(社会民主党)とドイツ交通大臣アレクサン
ダー ドブリント(キリスト教社会同盟)の会談が開かれたが、そ
の結果がこれであった。ドブリントは会談終了後に1人で記者会見
に出席し、オーストリア側の懸念を今一度表明し、ドイツの「外国
人向けの料金」に対する法的な可能性を全て利用する用意がある、
と強調した。




7月16日(水)

     国外ニュース

EU首脳会談 最重要人事に関する対立が強まる

ブリュッセルでは現在、各国の首脳がEU外務委員キャサリーン ア
シュトン、EU評議会議長ヘルマン ファン ロンパウ、あるいはオ
イロ使用国連合の議長ジェルン ダイセルブルムの後継者について
協議している。今日はすでに、激しい交渉になることがはっきりし
ている。交渉開始は2時間遅れ、外交官たちは夜まで長い交渉を覚
悟した。夕方の内部情報によれば、予定された決定は、数週間遅れ
る可能性がある。特にイタリアの候補者に異論が出ている。噂が立
ち上っている。

     国内ニュース

反ユダヤの書き込み クルツは検察を介入させる

外務大臣セバスティアン クルツ(国民党)は、先週水曜日にイン
ターネット上に、近東紛争に関する平和的な訴えを書き込み、その
後数十人が反ユダヤ的な言葉を書き込み返していた。この件でクル
ツは検察を介入させている。日刊紙「エスターライヒ」のこれに関
する報道は正しい、と外務省がAPA通信に確認した。「扇動のため
の書き込みを調査するために、私たちはこの事件を検察に伝えるつ
もりである」とクルツは同紙に述べた。とのことである。




7月17日(木)

     国外ニュース

ウクライナ ボーイング機墜落の最初の証拠

満員のボーイング777型機が、戦闘が続く東ウクライナ上空で木曜
日に墜落した事件は、事故ではない模様である。ウクライナ政府
は、親ロシア民兵が、同機を軍用輸送機と見なして地対空ミサイル
で撃った、と非難しているが、この見込みがますますが強まってい
る。反乱勢力側は事故直後に、このような種類の射撃を行なった、
と胸を張っていたが、その後この発言移管する全ての証拠をもみ消
した。一方分離独立派とロシア軍の電話が盗聴されていた。ロシア
大統領は、様々な状況証拠があるにもかかわらず、ウクライナ政府
に責任がある、としている。


     国内ニュース

難民施設に統一的な基準を設ける

トライスキルヒェンなどの人があふれている難民収容所の情勢は、
ほとんど耐えられなくなっている。将来的にはオーストリア全土
に、統一的な基準が設定される可能背がある。難民収容所の設置可
能性と、部屋の最低限度の大きさが定められることになる。




7月18日(金)

     国外ニュース

ウクライナ上空での墜落 オバマはロシアを強く批判

米国大統領バラック オバマは、マレーシア旅客機のウクライナ東
部での撃墜とされる件を、「世界的な悲劇」と呼んだ。彼はこの地
域での即時停戦と、諸外国による事件の解明を求めた。彼はロシア
を強く批判した。ウクライナの分離独立派は、ロシアから武器供与
を受けており、それには飛行機迎撃装置も含まれている、とも語っ
た。さらにオバマは、298人を載せたボーイング機は、反乱勢力が
支配する地域から迎撃された、とも述べたが、オバマは分離独立派
がこの撃墜をひき起こした、としようとはしなかった。


     国内ニュース

実験後新型信号機は導入されず

ウィーン市は2年前から、歩行者の安心感を高めるために、様々な
型の信号機を試験している。ただし効果があるとの結果は出なかっ
た。新型の信号機を設置することはない、と当局は確認した。




7月19日(土)

     国外ニュース

ハマースとの戦闘 イスラエル兵2名が死亡

ガザ帯状地帯で地上戦が始まってから初めて、急進派イスラーム教
徒ハマースとの直接の戦闘で、イスラエル兵2人が死亡した。これ
らの兵士は、イスラエルの量のにつながる地下トンネルを通って迫
ってきたハマース戦闘員を押しとどめていた。イスラエルは、地上
軍の国政を計画通り拡大して、トンネルの設備を破壊する方針であ
る。イスラエル軍は、ガザ帯状地帯との国境地帯にある村落が襲撃
され、イスラエル人が誘拐されることを懸念している。


     国内ニュース

ミクル・ライトナーは難民一次受け入れ施設を廃止する方針

内務大臣ヨハナ ミクル・ライトナー(国民党)は、難民施設の抜
本的改革を計画している。具体的には彼女は、トライスキルヒェン
とタールハムの一次受け入れ施設を廃止する意向で、亡命申請は全
ての州で、「一次早期調査」を使って対応することになる、と同省
はAPA通信に述べた。連邦は配分を中央で管理することになる。彼
女はこの案を9月に各州に提示する意向である。亡命申請者は、
「それぞれの州で責任を持って対処されるので、調査を受けないま
ま、今までのように、時間に亡殺される受入本部へ移されることは
なくなる、とのことである。




7月20日(日)

     国外ニュース

ハマースはイスラエル兵士をガザ帯状地帯で誘拐

イスラエル軍がガザ帯状地帯で地上軍による攻撃を開始して以来、
急進派イスラーム教徒ハマースは、イスラエル人兵士を誘拐したこ
とを発表した。イスラエル軍広報は、捜査を行なった、と述べた。
日曜日には、今までの中で最も激しい戦闘が繰り広げられ、100人
を超えるパレスチナ人が死亡した、と衛生兵は発表した。イスラエ
ル側では13人の兵士が死亡した。イスラエル首相ベンヤミン ネタ
ニヤフは、地上軍の攻撃を拡大する、と予告した。


     国内ニュース

アカデミー舞踏会裁判は証人の証言が続けられる

ウィーン刑事裁判所では、月曜と火曜日に、アカデミー舞踏会の際
のドイツのデモ隊に対する裁判が続けられる、1月以来捜査のため
の拘留が続いているヨーゼフ S.は騒乱罪、重大な器物損壊罪、重
大な傷害罪で訴えられている。公判の両日には証人が予定されてい
る。検察ハンス・ペーター クロナウェッターが代表を務めるこの
裁判は、1月24日にこの23歳の若者が、学生組合の舞踏会に反対す
るデモで、いわゆる「黒い陣営」の一員として騒乱に参加してい
た、との容疑で行なわれている。現場にいた警官の他、MA48の職員
が尋問を受け、偶然あたりにあった石についての情報を伝えること
になっている。




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