9月8日〜14日のオーストリアのニュース



9月8日(月)

     国外ニュース

EUの制裁に賛成 ロシアに対する行動は遅れる

決然とした行動には見えない。EU各国がロシアに対する制裁強化を
決定するには、かなり遅れたが、月曜日夕方に、新たな措置をとる
方向性が示された。新たな経済制裁が発効するのは、「数日後」と
なり、当初の計画の火曜日ではなくなった。ロシアが一息つくこと
を望んでおり、合意された停戦がどのように進展するか監視するつ
もりである、と退任するEU評議会議長ヘルマン ファン ロンパウ
は説明した。

     国内ニュース

自由党はウィーン教育庁を訴えると威嚇

ウィーン自由党は、同党の候補マクシミリアン クラオスが、市長
ミヒャエル ホイプル(社会民主党)に拒否されたことを受け、市
教育庁副長官職の候補を提案する代わりに、訴訟を起こす方針であ
る。




9月9日(火)

     国外ニュース

英国政府はスコットラント独立投票に神経をとがらせる

ダウニング通りは神経質になる。来週木曜日のスコットランド独立
投票の日が、近づけば近づくほど、ロンドンの政府からの独立に賛
成するスコットランド人が増えており、英国政府はスコットランド
人に対する愛の告白を増やしている。水曜日には予想外に、政府の
全閣僚が、エディンバラを訪問する、と予告した。スコットランド
人の間でこれが受け入れられるかは、疑問である。独立支持派の指
導者アレックス サーモンドは、スコットランド独立は、キャメロ
ンの訪問発表があることで、確実となる、としているが、それは理
由がないことではない。

     国内ニュース

「夏の会談」ミッターレーナーは減税に待ったをかける

ORFの番組「夏の会談」の最後に当たる第5回の放送に、国民党党首
ラインホルト ミッターレーナーが出演し、減税をめぐる連立相手
社会民主党との駆け引きが中心になった。前任の党首ミヒャエル 
シュピンデレガー同様、ミッターレーナーも、大幅な減税の要求に
待ったをかけた。経済状況から見て、「ただであげられるものはな
い」し、「誰にとっても利益となる改革は」存在し得ない、と述べ
た。ただし国民党の組織と国民党所属の州首相の貪欲さには、冷静
に拒絶し、「国民にだけは何らかの発言」をしてもらうつもりであ
る、とも語った。党首に就任していなくても生きていける、とも述
べた。




9月10日(水)

     国外ニュース

キャメロンはエジンバラへ サーモンドは中央要人の訪問を嘲笑

ロンドンの国会を代表する3つの政党の幹部がみな、水曜日にスコ
ットランドに赴いた。彼らの目標は、スコットランドを永王国に残
留する用説得することである。先頭に立つのは首相デイヴィッド 
キャメロンで、彼はエジンバラで精力的に活動した。「集まった民
族という家族が、引き裂かれるのであれば、自分の心は痛む」と述
べた。キャメロンは保険会社本部に現れたが、スコットランド政府
の長アレックス サーモンドは群衆の中で泳ぎ、「ティーム ウェ
ストミニスター」は、自分の運動に対して「選挙戦の贈り物」をし
てくれている、と嘲笑した。

     国内ニュース

ミクル・ライトナーは若者に対する国境監視を強化する方針

ヨハナ ミクル・ライトナー(国民党)は、出国の条件を厳しくす
ることで、ジハードに参加するための旅行を防止するつもりであ
る。速報版によれば、「私たちは国境管理法を修正したい」、と
「オーバーエスターライヒ通信」紙(木曜版)のインタヴューで彼
女は述べた。直接のきっかけになったのは、14歳と15歳のウィーン
の少女が土曜日に、シリアに向けて出国するのを阻止したことであ
った。




9月11日(木)

     国外ニュース

ユンケルのEU委員会は多くの危険を抱える「独創的な駆け引き」

次期EU委員会議長ジャン・クロード ユンケルは、委員会を全く変
えてしまう意向である。各国政府が同委員会に対する影響力を取り
除き、細かい問題よりも大問題に力を集中するために、一部は「独
創的な駆け引き」として行なわれる組織改革が、多くの危険を含ん
でいる。首都をめぐる争いが起こるのは必至である、と批判的な人
々は述べている。今まではなかったことではあるが、副議長の権限
を強化することで、決定を下す際の透明性が損なわれる可能性があ
るかもしれない。あらゆる点が、ユンケルの人間性と、「友好関
係」という彼が述べた原則にかかっている。

     国内ニュース

外相クルツがアゼルバイジャンを訪問 人権が中心議題に

外務大臣セバスティアン クルツ(国民党)は、アゼルバイジャン
で、民主主義、意見公表の自由、報道の自由の欠如を指摘した。昨
日彼は首都バクーで、同国外相エルマル メメディヤロフに、2つ
の表を手渡した。一つは政治犯に分類された人権活動家の名簿で、
もう一つは、政府に批判的な報道をしたため、「処罰」を受けたEU
加盟各国の記者の名簿である。クルツとの共同記者会見でメメディ
ヤロフは、アゼルバイジャンの民主主義、人権、法治国家、報道の
自由の状況に関して、「情勢はそれほど悪いとは思えない」と答え
た。またEU加盟国のいくつかと比べると、アゼルバイジャンの方が
よく、この分野ではよい成果を上げている」と語った。




9月12日(金)

     国外ニュース

EUのウクライナとの自由貿易がロシア政府により延期

EUが対ロシア制裁を強化して、発効させたのと同じ日に、EUは予想
外の発表を行なった。それによれば、ウクライナとの自由貿易協定
も、1年以上遅らせて発効させる、とのことである。貿易委員カレ
ル デ グフトが金曜日に、ウクライナとロシアと交渉した後、こ
の決定を発表した。EUはこれによって、自由貿易協定に断固反対し
ているロシア政府に、譲歩したことになる。デ グフトは、この措
置は、ウクライナ紛争の「和平実現の過程の一部」である、と見て
いる。

     国内ニュース

「ロシアの友人」自由党はロシアとの同盟を強化

自由党は対ロシア制裁の問題で、政府およびEUの基本方針から、ま
すます大きく離れている。自由党は、連立政権が中立の立場を破っ
ており、「制裁の狂気」が、経済の現状と雇用を危険にさらすと主
張している。金曜日には、連邦同党党首代理で、ウィーン自由党党
首ヨハン グーデヌスは、モスクワを訪問した。彼は「NATOと米
国」の政策に追随するEUの政策を恥ずかしく思う、実際にはオース
トリアは「ロシアの友人」である、と述べた。グーデヌスは、モス
クワ入りした際に、詳しく定義しない「同性愛者院外活動家」の影
響力が拡大している、として、これを非難した。




9月13日(土)

     国外ニュース

東ウクライナ ポロシェンコは無人機投入を許可

東ウクライナでは停戦が1週間以上、維持されている。一部はかろ
うじて成り立っている停戦を監視している、ヨーロッパ安全協力機
構OSZEを支援するために、ウクライナ政府は土曜日、初めて無人機
の使用を許可した。カメラを備え付けた同機構の飛行機は、広い地
域を監視し、情報を「その場で」集めることができる。無人機が投
入さえる前に、ドネツク空港周辺では、再び反乱勢力とウクライナ
軍が激しい戦闘を繰り広げた。

     国内ニュース

反応は一致 自由党のモスクワ訪問に怒り

自由党の政治家ヨハン グーデヌスが、木曜日にモスクワで、「オ
ーストリア国民」の名前でしたことに、オーストリア国内政治もし
ばらく時間がかかったが、注目している。彼の怪しげなロシアの現
在の政策支持は、オーストリアとヨーロッパで活動する不吉な「強
力な同性愛者陳情家」に関する警告と相まって、土曜日に他の全て
の政治陣営が声を一つにして非難した。反応の論調には違いがあ
り、怒った「他人の恥」から、輸出された「仮設ビアホールの滑稽
さ」に関する罵倒まで、様々である。多くの人は、自由党党首ハイ
ンツ・クリスティアン シュトラーヒェが、グーデヌスの発言をど
のように考えているか、知りたがっている。




9月14日(日)

     国外ニュース

スウェーデン選挙 現首相は敗北

スウェーデンの保守派の首相フレーデリク ラインフェルトは、日
曜日の国会議員選挙で敗北を喫したことを認めた。「私は明日辞表
を提出する」と日曜日夕方にストックホルムで彼は述べた。4党連
立のラインフェルトの政権は、ほぼ全ての選挙区の開票が終了した
時点で、社会民主党、緑の党、左翼党が連立を組んだ場合には、得
票が下回る。一方スウェーデン民主党は、歴史的な成果をいわって
いる。右派大衆迎合政党である同党は、得票を倍以上に増やし、今
や「実力者」となった、と見ている。組閣が困難になるのは、その
ためだけではない。

     国内ニュース

フォアアルルベルク州選挙 筆頭候補の議論が感情的に

フォアアルルベルク州の州議会選挙に向けた筆頭候補が、投票まで
1週間となった昨日、テレヴィで議論を繰り広げた。「亡命ユダヤ
人」発言と「小人人形泥棒」問題では、議論が感情的になった。自
由党も緑の党も、政権参加を目指しており、お互いに警告し合っ
た。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system