11月17日〜23日のドイツのニュース



11月17日のニュース


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11月18日(火)

エルサレムのシナゴーグ襲撃 4人が死亡

エルサレムのシナゴーグでは最初のテロ襲撃が起こり、パレスチナ
人2人が祈祷中のユダヤ人を、刃物と斧で襲撃した。信徒4人が死亡
した。その後警官は、犯人2人を射殺した。救護員の話によれば、
この攻撃では7人が負傷した。死者の中には、米国市民3人と、英国
人が含まれており、彼らはみなイスラエルの国籍も持っていた。
イスラエル首相ベンヤミン ネタニヤフは、最初の態度声明の中
で、厳しい対抗措置をとる、と予告し、パレスチナ人大統領マハム
ード アッバスに、この攻撃の責任の一端がある、と述べた。アッ
バスはこのテロ攻撃を批判した。ドイツ外務大臣フランク・ヴァル
ター シュタインマイアーは、この攻撃を非難し、暴力がさらに激
化しないように、と警告した。

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全世界でのテロの犠牲者の数は大幅に増加

調査によれば、昨年、テロリストが1万8千人ほどを殺害した。「世
界テロ組織指標」によれば、この数は2012年と比べて、61%の増加
である。これによれば、イスラーム教徒テロ組織ボコ ハラム、ア
ル・カーイダ、「イスラーム教国IS」およびタリバーンが、犠牲者
の多くを作り出している。彼らは昨年、テロの犠牲者の3分の2を殺
害した。爆弾を用いた攻撃は、この攻撃の半数であり、自殺攻撃に
よるものは5%にすぎない。調査のために、162箇国から寄せられた
情報が利用された。死亡事件の内8割以上が、わずか5つの国、イラ
ク、アフガニスタン、パキスタン、ナイジェリア、シリアで記録さ
れている。そのうちイラクは、テロ組織から最も大きな打撃を受け
た国樽。ここでは死者の数は、164%増加して、6千3百人を越えた。
その理由としては、シリアの内戦が国境を越えて、隣国イラクに流
れ込んでいるためである。

イラクとシリアではISのテロ民兵に反撃

イラクとシリア北部の都市コバネの防御側は、テロ民兵「イスラー
ム教国IS」に対して、戦果を挙げたと発表した。イラク治安部隊
は、バグダードの北のバイジにある戦略上重要な石油精製所をの封
鎖を突破した、と発表した。ISがこの使節の周辺に設置した地雷と
爆弾はすべて、撤去した、とイラク警察は発表した。コバネではク
ルド人保護部隊が、IS戦闘員の建物6箇所をダンカンした、と「シ
リア人権監視団」が発表した。さらに彼らは、大量の武器と弾薬
を、IS民兵から奪い取った。市行政部の代表は、ISが現在支配して
いるのは、コバネの2割以下である、と見ている。

NATOはウクライナ国境でのロシアの大規模な軍備増強を非難

NATOは、ロシアがウクライナ国境で、武装を増強していることを非
難している。事務長ストルテンベルグは、ブリュッセルでEU加盟各
国国防相との会談に出席し、「我々は部隊、武装、大砲、新型の地
対空迎撃設備について話して」おり、深刻に受け止めなければなら
ない進軍が行なわれている。また彼は、ロシアは東ウクライナ自体
で、部隊を用いて作戦行動を行なっている、と改めて非難した。ド
イツ外相シュタインマイアーは短時間キエフを訪問し、ウクライナ
東部で対立する勢力に、敗れやすい停戦を維持するように呼びかけ
た。また彼は、ミンスク停戦合意は、「完全」ではないが、先に進
むためのよい土台である、とも語った。シュタインマイアーは、ウ
クライナに対して、ドイツがさらに支援する、と申し入れた。その
後彼はモスクワを訪問し、外相ラヴロフと会談する。




11月19日(水)

ドイツ内閣はアフガニスタンへの新たな派兵を可決

内閣は、NATOの戦闘部隊の活動が終了した後、アフガニスタンでの
国防軍の活動を継続する、と決定した。2015年1月1日から、最大で
850人のドイツ兵が、アフガニスタン軍の訓練、支援、助言のため
に、暫定的にヒンドゥクシに残留することになる。現在約1千5百人
のドイツ兵が、現地にいる。新たな派兵は、1年間の期限付きであ
る。これには、連邦議会の賛成が必要である。国防軍は13年前か
ら、アフガニスタンに駐留している。一時5,330人の兵士が駐留し
ていたこともあった。アフガニスタンのNATOの戦闘部隊の活動は、
12月31日に終了する。来年は、まだ1万2千人ほどの外国の兵士が、
現地治安部隊に助言するために残留する。

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イスラエルは犯人と見られるものの家を爆破

パレスチナ人が先にシナゴーグを攻撃したことをうけ、イスラエル
は威嚇と共同の処罰に乗り出す。イスラエル治安部隊は、エルサレ
ムのアラブ人が住む東半分で、10月に市街電車の停留所で待ってい
た2人を、自動車で轢いたパレスチナ人の家を爆破した。この運転
手は後に逃亡中に射殺されたが、その家族は、これは交通事故であ
る、と述べていた。首相ネタニヤフは、火曜日の攻撃の後、この攻
撃犯2人の家も迅速に破壊する、と予告していた。彼は、イスラエ
ルは「エルサレム攻防戦」の最中にある、と見ている。東エルサレ
ム出身のパレスチナ人2人は、ハル ノフ地区のシナゴーグで、
斧、刃物、ピストルを使用して、祈祷していた人を襲撃し、ユダヤ
教聖職者4人を殺害した。警官1人が数時間後に、負傷が原因で死亡
した。攻撃犯は、呼び出された警官に射殺された。エルサレムのシ
ナゴーグが襲われ、死者が出たのは初めてであった。

ウクライナは分離独立派との直接交渉を拒否

ロシアは親ロシア分離独立派と直接交渉するように求めているが、
ウクライナ首相ヤツェニュクは、これを拒否した。彼は閣議で、
「ロシアのテロリスト」と直接交渉することはない、と述べた。ロ
シア外相ラヴロフは、紛争の解決は、いわゆる交渉組織の中で行な
われているのと同じように、蜂起勢力との直接対話によってのみ、
実現可能であると述べた。この交渉組織には、ロシアとヨーロッパ
安全協力機構OSZEも参加している。ドイツ外相シュタインマイアー
は火曜日に、キエフとモスクワを訪問したが、はっきりわかるよう
な成果を上げることはできなかった。またヤツェニュクはロシアに
対して、東ウクライナ紛争解決のために、ミンスク協定を遵守する
ように呼びかけた。ただし合意した停戦は、不安定である。ラヴロ
フは、ウクライナ政府が現在、新たな軍事攻勢を準備している、と
非難した。

ルーマニア新大統領ヨハニスが汚職と戦う方針

新たにルーマニア大統領に選ばれたヨハニスは、国内の汚職と精力
的に戦う、と予告した。ヨハニスはドイッチェ ヴェレに、「法治
国家の維持と、司法の独立が重要である場合には、大統領には重大
な役割があり、それは汚職との継続した戦いを含んでいる、と述べ
た。この要素はルーマニアの民主主義にとって、重大な意義があ
る、とも語った。全ての政党がこれを認識しなければならない、国
会で多数派となっていることとは別に、政治的な合意が必要であ
る、とヨハニスは強調した。火曜日に国会は、汚職政治家に対する
恩赦を含む法案を拒否していた。国会はこの否決で、ドイツ人少数
派に属するヨハニスの願いをかなえていた。社会党の首相ポンタ率
いる政府は、これに関する法案を、1年ほど前に提出していた。ヨ
ハニスは公式には、前任者バセスクの任期が切れる12月末に、大統
領に就任する。




11月20日(木)

メルケルはロシアとの対話を擁護

連邦首相アンゲラ メルケルは、ロシアに対する厳しい批判をして
から数日、ロシア政府との対話を求める姿勢を示した。中長期的に
は、ヨーロッパの安全は「ロシアとの間で」だけ確保できること
に、ドイツは自覚的である、とメルケルはポーランドのクシショヴ
ァ(クライザオ)で開かれた、ドイツとポーランドの和解の式典で
述べた。彼女は付け加えて、ロシアとの対話は必要不可欠であり、
EUの制裁は目的そのものではない、と述べた。先日のロシア大統領
ウラジミール プーチンとの会談後、メルケルはクリミア併合にあ
たって、「ロシア政府は強国の権利を利用し、そのためヨーロッパ
全体の和平秩序を揺るがした、と批判していた。ポーランドでのこ
の会合が開かれるきっかけとなったのは、当時の連邦首相ヘルムー
ト コールとタデウシュ マゾヴィエツキが開いたいわゆる和解祈
祷25周年であった。マゾヴィエツキは、第二次世界大戦後、初めて
民主的に選ばれたポーランド首相であった。

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ヨーロッパ安全協力機構監視団が東ウクライナで銃撃を受ける

ヨーロッパ安全協力機構OSZEの専門家は、東ウクライナで銃撃され
た、と発表した。紛争地域で停戦が守られているかを監視する調査
団の車列が、マリンカ村近郊で、制服を着た男たちに銃撃を受け
た、とのことである。負傷者は出なかった。その発表によれば、反
乱勢力の拠点ドネツクの西15キロにあるこの地域は、ウクライナ軍
の指揮下にある。同機構はウクライナ政府と、東ウクライナの親ロ
シア反乱勢力の間の停戦を、協力して取りまとめていた。ただし停
戦は、9月上旬に発効した後も、繰り返し破られている。国連の発
表によれば、現地ではほぼ1千人が殺害された。「停戦はせいぜい
時々尊重されているにすぎ」ず、4月中旬からのウクライナ紛争で
は、合わせて4,317人が死亡、9,921人が負傷した、と国連人権高等
弁務官フサインはジュネーヴで述べた。

ケリーはイランとの核交渉に介入

米国外相ケリーは木曜日にウィーンに飛び、足踏み状態のイランと
の核交渉に参加する。米国外務省公報はパリで、ケリーは交渉の状
況に関して、情報を集めるつもりである、と述べた。現在の所ケリ
ーはパリで、特にフランス外相ファビウスとの政治交渉を行なって
いる。問題のイランの核計画に関する交渉がウィーンで開かれてい
るが、最終局面に入っている。11月24日には、イラン政府といわゆ
る5+1箇国が、長期的な協定を結ぶ期間として合意している期限
が、終了する。国連の5大国とドイツは、イランに原子力技術の平
和的利用を認める方針であるが、同時にイスラーム教国であるイラ
ンが、核兵器を開発するのは阻止する意向である。その見返りにイ
ランに対して課されている金融、および経済制裁が解除されること
になっている。容認されているウラン濃縮の規模と、制裁の解除の
日程に関して、相変わらず意見の一致が見られていない。

イスラエルは襲撃事件を受け市民の武装を許可

パレスチナ人の連続襲撃事件を受け、イスラエルは市民に対して、
より容易に自衛用の武器の携行を認める。警察署右大臣アハルノヴ
ィチは、武器携行許可の発効を、簡素化することに賛成した。警備
員には3ヶ月間、武器を持ったまま家に帰ることが許される、とイ
ンターネット上のサイト「イネット」が報じている。その他には、
住民が武器を持つことが認められる村落が拡大される、とのことで
ある。軍の精鋭部隊の退役兵と将校も、武装することが認められ
る。火曜日にはパレスチナ人2人が、エルサレムのシナゴーグを襲
撃し、5人を殺害していた。国連安全保障理事会は、東エルサレム
のこのシナゴーグ襲撃を、全会一致で、「件をに値するテロ攻撃」
である、と非難した。




11月21日(金)

ジンバブエで礼拝の後の雑踏で死者発生

ジンバブエの競技場では、宗教の集会が終わった後、大規模な混乱
が起こり、少なくとも11人が死亡した。警察の発表によれば、金鉱
山の町クウェクウェでキリスト教のペンテコステ派の運動が礼拝を
開いたあと、数千人が集まる雑踏が発生した。目撃者の話によれ
ば、1万5千人ほどの参加者が、たった1箇所の出口を通って、競技
場を去ろうとしたところ、警察が催涙ガスを使用したため、多くの
人が負傷した。治安部隊が何らかの理由で、出口を1箇所に制限し
ていた、と報じられている。また治安部隊が理由なしに、閉鎖され
た場所で催涙ガスを使用したと見られるのは、1ヶ月で早くも2度目
で、11月はじめには首都ハラレのダンス競技会で、催涙ガスが使用
された、とのことである。このときは、様々な踊り手のファンたち
を引き離すのが目的であったもようである。

     その他のニュース

モンゴルでは新首相就任

無政府状態から2週間、モンゴルは新首相を持つ。民主党の候補者
サイハンビレグが、ウラン バートルの国会が、賛成多数で選出さ
れた、と国会は発表した。ただし最大野党の議員の多くは、投票に
は参加しなかった。サイハンビレグは、大統領エルベグドルジの承
認を得なければならないが、それは確実と見られている。2週間前
にそれまでの首相アルタンホヤグは、経済政策の失敗と、職務上の
汚職により、解任されていた。内陸国モンゴルは、中国とロシアに
はさまれて、中央アジアの唯一の民主主義国家と目されている。

中国人記者が北京で裁判にかけられる

中国では政府に批判的な女性記者としては最も有名な1人が、機密
漏洩容疑で裁判を受けている。以前はドイッチェ ヴェレにも執筆
していた高瑜の裁判は、北京で金曜日に始まった。最悪の場合、死
刑が言い渡される可能性がある。彼女の弁護士は、5年から10年の
拘留刑が言い渡される、と見ている。判決言い渡しの期日は、まだ
確定していない。70歳の彼女は5月に国営テレヴィで、自白してい
る姿が放送されていた。その中で彼女は、自分の行動が「国の利益
を損ない」、法律に違反していた、と悔いていた。「国境なき記者
団」という組織は、この告白は、強制的に撮影されたものである、
と批判し、これをテレヴィで放送することは、あらゆる法治主義に
反することである、と述べた。

ロシアはイランに核計画で譲歩を用意するように呼びかける

ロシア政府は、同国の核計画に関して、現在ウィーンで開かれてい
る交渉で、譲歩に応ずる用意をするように呼びかけた。外相ラヴロ
フはモスクワで、合意の全ての要素が呈示されており、最後の最後
まで「非現実的なことを撤回させ」ようとすることは、どの参加者
にも認められない、と述べた。長期的な協定を取りまとめるため
に、イランといわゆる6箇国が合意した期限は、月曜日に終了す
る。国連で拒否権を持つ5大国とドイツは、イランに対して、核技
術の平和的利用を認めるが、核兵器の開発は阻止する方針である。
ただし交渉は、行き詰まっている模様である。英国外相はモンドは
ウィーンで、合意は遠い、イスラーム教共和国イランは、はっきり
と柔軟な態度を示さなければならず、西側諸国も大幅な譲歩の準備
をするのは、その後のことである、と述べた。




11月22日(土)

ラヴロフ「西側はロシアに政権交代を強いるつもりである」

ロシア外務大臣セルゲイ ラヴロフは、西側を非難して、ウクライ
ナ危機の進行に伴なって科された制裁によって、ロシアの政権交代
を強いるつもりである、と述べた。ラヴロフは、外交および安全政
策に関する国民評議会で、これに関する発言を行なった。彼は、西
側がイランや北朝鮮に科している制裁と比較して、この制裁はこれ
らの国々の経済を損なうものではない、と見ている、と述べた。一
方西側諸国の要人は、ロシアに対して課された制裁がロシア経済を
破壊し、おそらく抗議活動をひき起こすものでもある可能性が高
い、説明しているとラヴロフは批判した。米国とEUはロシアに対し
て、ロシアの大企業と大銀行のいくつかが、エネルギー産業や武器
産業などの、外国資本への出資にかかわる制裁を科してきた。この
措置は、ロシアの経済に打撃を与え、その景気後退を加速させてい
る。

     その他のニュース

シャバーブ戦闘員がケニアで28人のバス乗客を殺害

急進派イスラーム教徒のシャバーブ民兵の戦闘員が、ケニア北東部
で、バスの乗客28人を殺害した。警察発表によれば、公益班は、マ
ンデラ地区でバスを攻撃し、その後、コラーンを朗読できなかった
乗客全員を射殺した。この乗客たちの中には、イスラーム教徒はい
なかった。ケニアはますます、シャバーブ民兵の攻撃にゆれてい
る。彼らは2013年には、首都ナイロビの商店街を襲撃し、少なくと
も67人を殺害していた。6月中旬には港町を襲撃し、60人ほどを殺
害した。シャバーブ民兵は、この攻撃は、ケニアがソマリアでの諸
外国による軍事活動に参加したことに対する報復である、としてい
る。ソマリアは1991年以来、内戦状態である。シャバーブ民兵は数
年にわたり、同国の中心部と南部の広い範囲を支配したが、その後
多くの都市から撤退していた。彼らの目標は、イスラーム教に基づ
く神権国家を樹立することである。

マダガスカルではペストで40人が死亡

世界保健機関の報告によれば、マダガスカルでは、ペストが蔓延し
ている。同機関がジュネーヴで発表した報告によれば、8月からア
フリカ東岸の島国である同国では、今までに119人のペスト感染者
が死亡した、ペストの発生は、首都アンタナナリボを中心に、複数
の地域に限られている。政府と世界保健機関は、協力して、(ネズ
ミなど)齧歯類にいるのみを通じて運ばれるこの伝染病のこれ以上
の拡大を押さえ込もうとしている。マダガスカルは人口が密集し、
衛生状態が割るために、ペストの拡大の温床となっていた。

米国共和党はオバマ政権を訴える

米国下院の共和党員は、大統領オバマの政権を、職権の違反容疑
で、予告通りに訴えを起こした。首都ワシントンの連邦裁判所で起
こされた訴訟の、正式の対象は、問題となっている健康保険制度改
革「オバマケア」のいくつかの部分の修正が、「憲法違反であり違
法なもの」である、という点である。オバマが移民政策を独断で実
施に移すと予告したことを受けて、共和党員はこの訴訟を起こして
いた。共和党の抵抗にあって、自らの改革計画が失敗に終わった
後、オバマは執行命令を出して、およそ5百万人の違法移民に、期
限付きの米国滞在許可を与えることができるようにする方針であ
る。移民制度の改革計画は、連邦裁判所での裁判の対象ではない
が、政治的には関連がある。共和党員は、オバマは自分の権限を、
意図的に侵犯し、「皇帝」のように振る舞っている、と非難してい
る。




11月23日(日)

緑の党党大会はイラクのクルド人への武器供与に反対

緑の党の連邦党大会がハンブルクで開かれ、イラクのクルド人に対
してドイツが武器を供給するのに反対した。同党連邦党幹部および
会派は、すでに連邦議会でクルド人にドイツが武器を供給すること
を拒否していたが、この方針を党大会も支持した。特に武器が予定
外のもの手に入る危険がある、ということがその理由として挙げら
れた。党大会参加者は、(他の政党とは)別の判断を下すにいたっ
た国会議員の良心に従って行動する自由を、はっきりと尊重した。
党首ツェム エツデミルは、テロ民兵「イスラーム教国」と戦うた
めに、さらに武器を提供することに理解を求めた。党大会は2回目
の投票をし、国連の委託を受けた場合、ドイツがこの活動に参加す
るかどうか検討することに賛成した。シリアとイラクの民間人の保
護が目標でなければならない、とした。国連の委託なしでの参加は
拒否した。

     その他のニュース

イスラエルのユダヤ教的特質強化に向けた法律が可決

イスラエル政府は、同国のユダヤ教的特質を強化するための問題の
法律を可決した。閣議で激しい議論が繰り広げられた後、この法案
には、閣僚15人が賛成、7人が反対した。今後、国会の投票が行な
われなければならない。首相ネタニヤフ率いる右派的なリクード党
の党員が、いわゆる「国籍法」を提案した。反対派は、アラブ少数
派の権利を制約する試みである、と非難し、この地域での現在の緊
張を念頭に置くと、この措置のせいで、パレスチナ人との紛争が激
しくなる可能性がある、と述べた。検事総長ヴァインシュタイン
は、この法案を批判し、このような規則は「民主的な価値観を浅薄
なものにする」と警告した。

憲法擁護庁「ドイツ人IS戦闘員が少なくとも60人死亡」

憲法擁護庁の発表によれば、今までに少なくとも60人のドイツ人
が、ジハード主義者民兵「イスラーム教国IS」の側に立って戦闘に
参加し、死亡した。憲法擁護庁長官マーセンは、少なくとも9人が
自殺攻撃で死亡した、また550人がドイツからイラクとシリアへ行
った、と述べた。当局は、今までに戦闘地域から180人ほどが帰還
した、と見ている。マーセンによれば、帰還したもの全員を監視す
る能力はない。彼は「ヴェルト」紙日曜版で、ドイツでイスラーム
教徒が攻撃する危険性に関して、情勢は懸念をひき起こすものであ
るが、不安を持つ必要はないが、ドイツでも攻撃が行なわれる可能
性にむけて準備をしなければならない、と述べた。

イランは核を巡る交渉で期限の延長を求める

イランの核を巡るウィーンでの交渉で、進展が見られないため、イ
ラン政府は改めて、期間の延長が必要である、と見ている。イラン
外交筋によれば、日曜日に合意に達しなければ、月曜日に切れる期
限は延長可能である、6ヶ月ないしは1年間の期間になる。国連で拒
否権を持つ5大国とドイツは、イランと間で、原子力の平和的利用
をイランに認めるが、核兵器の開発を阻止する、との長期的な協定
に関して、交渉を続けている。核計画を制限する見返りに、イラン
に深刻な経済危機を招いている制裁が解除されることになってい
る。ドイツ外相シュタインマイアーは土曜日に、解決の可能性が少
し出てきてはいるが、大きな意見の隔たりがある、と述べた。最大
の障害は、ウラン濃縮と制裁解除の日程である。




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