12月1日〜7日のドイツのニュース



12月1日(月)

メルケルは移民の就労の道を改善する意向

連邦首相アンゲラ メルケルは、移民の家族出身の若者が、職業訓
練の場に入りやすくする方針である。彼女は、社会への融合首脳会
談の冒頭で、移民の経験を持つ人々が、そうでない若者とちょうど
同じだけ、学校を卒業し、大学に入り、あるいは専門家としての訓
練を受けなければならない、と述べた。この問題では、既にいくつ
かのことが実施されているが、その速度を早めることができる、と
もメルケルは述べた。ベルリンの首相府で開かれたこの会議には、
連邦、各州、民間団体、企業の代表が、首相と、移民の経験を持つ
若者が受けている冷遇は、どのようにすれば取り除けるか、を協議
した。移民した人の子供たちは、移民でない若者たちと比べると、
職業教育を受ける機会が少ない。

     その他のニュース

ドイツへの移民は再び記録的な水準に

昨年のドイツへの移民は、経済協力開発機構OECD加盟国の中で、最
も大きく増加した。月曜日にパリとベルリンで発表された同機構の
「国際移民展望」では、ドイツは米国に続いて、最も問い合わせが
多い移住先である。この報告書によれば、ドイツの労働市場では移
民の社会への溶け込みに関して、はっきり前進があった。同機構は
移民の背景を持つ若者のうち、ドイツ語の読み書きが下手な者の割
合が高いことが問題である、と見ており、これは外国で生まれた者
の3分の1を越えている、とのことである。

ナイジェリアでは再び市場で2回の流血の攻撃

ナイジェリアのマイドゥグリで、大規模な連続攻撃が起き、45人が
死亡してから1週間ほどたち、同じ場所でまた2発の爆弾が破裂し
た。目撃者の話によれば、人通りの多い市場で、若い女性2人が爆
弾に点火した。警察発表によれば、少なくとも10人が死亡した。先
週火曜日には、2人の自殺攻撃犯女性が、短い時間差で、同じ市場
で爆死した。このとき彼女たちは、少なくとも45人を巻き添えに死
亡した。急進派組織ボコ ハラムがこの攻撃を引き起こした、と推
定されている。急進派イスラーム教徒組織の戦闘員と見られる者
が、月曜日に来たナイジェリアのダマトゥル市を襲っていた。1百
人を超える重武装した戦闘員が、大学および治安部隊の施設を襲撃
した。報道によれば、多くの人々が殺され、その中にはテロリスト
の他、治安部隊の隊員も含まれている。

EU評議会の新議長トゥスクは米国との関係を改善する方針

EU評議会議長トゥスクは、米国政府と良好な関係を築く努力をして
いる。ポーランド首相であった彼は月曜日にブリュッセルで、ヨー
ロッパと米国の関係は、民主主義社会の大黒柱であり、来年にはこ
れが決定的なものになる、と述べた。情報によれば、トゥスクは、
EU加盟各国首脳みずからが、問題視されている大西洋をまたぐ自由
貿易協定TTIPに関して、乗り出すことを強く支持している。来年に
はこの協定の中心点に関して、交渉が取りまとめられることになっ
ている。これより前にドイツ首相メルケルは、ヨーロッパ各国に対
して、アジアの競争相手に後れを取らないように、この協定に関す
る交渉を断固進めるように迫っていた。環境保護派と購買者保護派
は、TTIPがヨーロッパ人にとっては不利になる、と懸念している。
トゥスクはこれより前、ブリュッセルでEU評議会議長という新たな
職に就いていた。彼は、5年にわたってEU首脳会談の議長を務め、
退任したベルギー人のファン ロンパウの後継者になる。




12月2日(火)

ケニア内務大臣がテロ攻撃後に解任

ケニア大統領ウフル ケニヤッタは、ソマリア出身のイスラーム教
徒民兵アル・シャバーブから攻撃を受けた後、テロ組織との戦いを
強化する、と予告した。彼はテレヴィ演説の中で、内務大臣ヨーゼ
フ オレ レンクと警察署長デイヴィッド キモイヨは、テロ攻撃
後に辞職した、と発表した。アル・シャバーブの戦闘員は、国境地
帯の採石場で、少なくとも36人のケニア人労働者を殺害していた。
「日刊国民」紙の報道によれば、何人かは斬首され、眠っていると
ころを銃殺された者もいる。イスラーム教徒の労働者は、攻撃犯か
らは危害を加えられなかった、と同紙は目撃者の話として伝えてい
る。11月にはケニアの急進派は、イスラーム教徒ではないバスの乗
客28人を殺害していた。

     その他のニュース

NATOはロシアが東ウクライナへ重火器を供給していると非難

NATOは、ロシアが東ウクライナの分離独立派に、大量に武器を供給
している、と非難した。反乱勢力は、戦車、地対空迎撃態勢、その
他の重装備で武装している、と同機構加盟国とウクライナの外務大
臣は、共同声明の中で批判している。さらにNATOは、クリミアでの
ロシアの軍備と、併合された同半島での人権状況が悪化しているこ
とも非難した。NATO加盟各国の外相はブリュッセルで会議を開き、
ロシアの行動はウクライナの安全を脅かしており、ヨーロッパの大
西洋地域全体の安定と安全に対して、深刻な影響を与えている、と
発表した。

ウクライナ軍とルハンスクの分離独立派は停戦を決定

ウクライナ軍と、ルハンスク地域の親ロシア分離独立派は、12月
4日からの停戦で合意した。インターファクス通信によれば、さら
に両者は、12月6日から、軍備品を戦線から15から20キロ離れた地
点に移す、と分離独立派の指導者は述べた。この指導者は、ヨーロ
ッパ安全協力機構OSZEの発表が正しい、と認めた。紛争当事者は、
9月初めの時点で既に、ベラルーシの首都ミンスクでこの協定に合
意していたが、この決定は協定の実施に向けて、新しい出発点とな
る、と見られている。ただしミンスクで合意された停戦は、しばし
ば破られていた。停戦に関する報道は、ドネツク市の空港にも当て
はまる。

ISの首領バグダディの妻と息子がレバノンで逮捕

通信社の報道によれば、レバノン軍が、テロ民兵「イスラーム教国
IS」の首領バグダディの妻と息子を逮捕した。治安当局の代表はベ
イルートで、数日前に彼らはシリアから入力した際に逮捕された、
と発表した、とのことである。レバノンの「アス・サフィル」紙に
よれば、この逮捕は、外国の秘密情報部の情報に基づくものであ
る。ISはシリア鶏悪の広い範囲を支配している。この民兵は、不信
心であると見なした者たち全員に、極めて残虐な対処をしている。




12月3日(水)

トゥーチェの告別式は感動的なものに

殴り殺された女子学生トゥーチェ アルバイラクは、故郷の町バー
ト ゾーデン・ザルミュンスターに埋葬された。東ヘッセン州の小
都市の墓地では、1千5百人ほどが23歳の彼女に別れを告げた。その
中にはヘッセン州首相フォルカー ブーフィエ(キリスト教民主同
盟)と、駐ドイツのトルコ大使ヒュセイン アヴニ カルスリグル
も含まれていた。この若い女性は、オッフェンバッハの簡易食堂前
で頭部を殴られた後、昏睡状態に陥り、そこから目覚めることはな
かった。この若い女性の死は、同情と連帯の波を生みだした。検察
は18歳の犯人と見られる男に対する捜査を、速やかに終える方針で
ある。

     その他のニュース

当局はウクライナでの原発事故後の警戒を解除

ウクライナ南東部にあるヨーロッパ最大の原子力発電所で、突発事
件が起きたが、ウクライナ政府は、危険はない、と見ている。電力
相デムチシンは、反応炉には問題はなく、先週金曜日には、サポリ
ージャの6基の原発群の中で、配電施設の中でショートが起きてい
た、と述べた。ドイツ環境賞も、これは原子力事故ではなく、同発
電所の核を用いない場所での火災である、と見ている。首相ヤツェ
ニュクは、施設の中での「事故」である、と述べたものの、詳細に
ついては言及していなかった。この発電所は、それぞれ1千メガワ
ットの発電能力を持つ、6つの反応炉からなっている。最も古い炉
は、1984年から送電しており、最新のものは1995年からである。こ
の発電所はキエフの南東5百キロ、ドニエプル川沿いにある。

諸外国の連合はISとの戦闘で勝利を挙げたと見る

テロ民兵「イスラーム教国IS」と戦う諸外国の連合は、長期にわた
る戦闘にむけて準備をしている。ドイツ外相シュタインマイアー
は、ブリュッセルでの連合国の会議で、誰もが道のりは長いことは
わきまえている、と述べた。それにもかかわらず、この同盟は、よ
うやくはっきりした成果を上げたと見ている。会議の最終声明に
は、ISのシリアおよびイラクでの進軍は、押さえ込まれた、イラク
と来る痔人地方政府の部隊は、同盟の空爆の支援を受けて、いくつ
かの地域を奪還した、と記されている。声明の中では、参加する国
々と組織60は、ISを弱体化させ、これに勝利するために、長期的な
戦略を実行するつもりである、と強調している。またその中では、
反IS派の軍事支援だけでなく、外国人戦闘員がテロ民兵に参加する
のを止めさせ、急進派の財源を立つ手段が重要である、と述べてい
る。紛争の難民に対する人道支援にも、着手している、とのことで
ある。

ドイツはシリア支援を増額

冬が近づき、世界食糧計画WFPによるシリア難民の食糧支援が中止
されたことで、ドイツは支援を4千万オイロ増額した。ドイツ外相
シュタインマイアーは、ブリュッセルでのNATO外相会談に参加し、
支援組織に資金がないという理由で、家族が飢えたり凍えたりする
ことがあってはならない、と述べた。同計画は月曜日に、手段がな
いため、シリアおよびその隣国の食糧支援を、直ちに停止せざるを
得ない、その影響はシリア、ヨルダン、レバノン、イラク、トル
コ、エジプトで苦しむ170万人に及ぶ、と発表していた。シュタイ
ンマイアーによれば、国家予算の予備費から4千万オイロが出さ
れ、1千5百万オイロが世界食糧計画に渡され、その他の2千5百万オ
イロが、冬のための支援、ポリオの予防注射その他の緊急支援に使
われる。




12月4日(木)

グロズヌイでは治安部隊の10人が殺害される

ロシアの共和国の一つチェチェーニアの首都グロズヌイでは、反乱
勢力が急襲し、少なくとも治安部隊の10人が殺害され、28人が負傷
した。チェチェーニア大統領ラムザン カディロフの発表によれ
ば、蜂起勢力側からも9人が死亡し、反乱勢力は、まず警察の路上
にある交番を襲い、その際に警官3人を殺害していた、とのことで
ある。彼らは出版社と学校に立てこもった。治安部隊が「報道の
家」に押し寄せた際には、この建物は炎上した。攻撃側は、今なお
この建物に立てこもっている、と反テロ委員会は発表した。カディ
ロフはインターネット上の写真共有サイトで、彼らの内の誰も生き
てこの建物を出ることはない、と述べた。インターネット上では、
イスラーム教徒組織「カフカズ首長国」がこの攻撃を起こしたこと
を認めた。彼らは北カフカズのチェチェーニアで、ロシアから独立
する神権国家を樹立するために戦っている。そのためダゲスタンと
イングーシが、反乱勢力とロシアに忠誠を誓う部隊の間の戦闘が、
繰り返し起きている。

     その他のニュース

プーチンの全方位攻撃

ロシア大統領プーチンは、ウクライナ危機の最中にあるロシアの態
度を、西側からの強い批判から擁護した。彼はクレムリンで国民に
向けて演説し、ロシアは西側の隷属させようという政策には屈しな
い、東ウクライナで現在起きていることは、ロシアの行動の正当性
を示しており、ロシア政府は今後も、紛争当事者双方の対話のため
に、努力を続ける、と述べた。またプーチンは、ウクライナに属し
ているクリミア半島の永劫を、擁護し、クリミアはロシアに対して
「大きな文明上および宗教上の意義を有しており、それは現在も未
来も変わらない」と述べた。また彼は、EUがウクライナとの連携協
定に関する交渉で、ロシアを完全に無視していた、と非難し、ロシ
アは正当な関心を寄せている、と語った。ウクライナ危機の結果、
ロシアに科された制裁は、西側に大きな損害を招くだろう、ロシア
にとってはそれは励ましである、とも述べた。

ヨーロッパ安全協力機構はロシアを批判

米国とヨーロッパ安全協力機構OSZE加盟国は、ウクライナ危機での
ロシアの行動を、厳しく批判した。親ロシア分離独立派への支援を
継続することで、ロシアは国際法を侵犯している、と米国外相ケリ
ーは述べた。ドイツ外相シュタインマイアーは、元ソ連の共和国で
あるウクライナが、不安定になってるのは容認することはできな
い、さらに事態が悪化する危険は取り除けていない、と語った。退
任する同機構議長で、スイス外相のブルクハルターは、全方面に対
して、ミンスク条約の規定を遵守するように求めた。ロシアも加盟
するヨーロッパ安全協力機構は、現在この紛争を仲裁している。バ
ーゼルでの会議では、セルビアに議長が任される。ドイツは2016年
に、同機構の議長を務める。

米軍「ISはリビアでも民兵の訓練を行なっている」

米軍の専門家の見方によれば、テロ民兵「イスラーム教国IS」は、
おそらくリビアに足場を固めようとしている。北アフリカの同国の
東部では、訓練場が「誕生」し始めている、とアフリカ部隊の長ロ
ドリゲスがワシントンで発表した。訓練参加者の数は、2百人ほど
であるが、リビアでのISの活動の規模とその背後の組織全般につい
ては、まだ未解明である、とも語った。現在ISは、シリアとイラク
の広い範囲を手中に収めている。国際軍事連合は、両国で、IS戦闘
員と対抗し続けている。リビアは、長期にわたって権力を握ってい
たカッザーフィーが、2011年に失脚した後、様々な民兵の影響を受
ける地域に分裂している。現在、トリポリを拠点とする政権と、ト
ブルクを拠点とする勢力が、勢力を争っている。




12月5日(金)

ケニア元首ケニヤッタに対する裁判が中止

ケニア元首ウフル ケニヤッタに対して、人間性に反する犯罪容疑
での裁判手続きが、国際刑事裁判所IStGHで開かれているが、これ
が中止された。主席検事ファトウ ベンソウダがデン ハーグで、
検察側はケニヤッタに対する容疑を撤回する、検察の見方によれ
ば、53歳のケニヤッタがこの犯罪に責任があることを、疑問のない
形で確定することためには、証拠を確保できていない、と発表し
た。ケニヤッタが裁判を受けることになれば、現職の元首として、
国際刑事裁判所で裁判を受ける初めての人物になるところであっ
た。2007年末の選挙の後に起きた暴動の件で、彼は裁判を起こされ
ていた。選挙結果を巡る対立では、当時1千に二条が殺され、数十
万人が追放されていた。デン ハーグの検察側は、数回にわたっ
て、目撃者が撤退し、当局が文書の提出を拒否したことで、苦境に
置かれていた。裁判の中止は、122箇国が参加する同刑事裁判所に
とて、重大な打撃である、と見られている。

     その他のニュース

IS戦闘員にはフランクフルトで拘留刑が言い渡される

フランクフルト上級州裁判所は、シリア内戦に参加した容疑で、テ
ロ民兵「イスラーム教国IS」のテロ民兵の戦闘員1人に、3年9箇月
の拘留刑が言い渡された。裁判官のこの判決は、4年3箇月を求刑し
た検察の要求を若干下回るものである。裁判所は、20歳のこの男を
代弁して、彼はISから離れており、自らの意志でドイツに戻ってき
た、と説明した。また彼は自白し、協力的な態度を取ってきたの
で、3年9箇月の少年刑が適当である、とも語った。検察はクレシュ
ニク B.は、2013年7月から12月まで、シリアでISのために戦ってい
た、と非難した。彼はコソヴォ刑の両親の息子として、ドイツで生
まれた。彼はドイツでISの戦闘員が裁判所に立つ初めての事例であ
る。

ラメロフは左翼党党員として初めて州首相になる

ラメロフは、左翼党の政治家として初めて、州首相に選ばれた。
58歳の彼は、社会民主党と緑の党との連立政権で州首相となった
が、エアフルトの州議会では第2回投票で、有効票90票のうち46票
を獲得した。第1回投票では、ラメロフは左翼党、社会民主党、緑
の党から1票を失っていた。新首相はエアフルトの州議会で就任の
宣誓をした。引き続き彼は、対立候補の間で、公平かつ尊敬の念を
払った行動をするように呼びかけていた。また彼は、(旧東ドイツ
の)社会主義統一党の独裁制の犯罪に、遺憾の念を表明した。木曜
日にはエアフルトでは、2千人の人が、社会主義統一党から生まれ
た左翼党が主導する連立政権に、抗議をしていた。

シュタインマイアーはヒンドゥクシでの活動に理解を求める

連邦政府は国会で、ドイツがアフガニスタンで、今後も活動を続け
ることに理解を求めた。NATOの戦闘活動が終わった後も、ドイツは
アフガニスタンの治安部隊を、今後も財政的に支援する意向であ
り、1年当たり1億5千万オイロを、軍と警察に提供される予定であ
る、と外相シュタインマイアーはアフガニスタンでの国防軍の今後
の活動に関する議論の中で述べた。これにや、2015年には850人ほ
どのドイツ兵の派遣が含まれている。彼らはアフガニスタン治安部
隊の訓練、助言、支援に集中することになる。NATOおよびその他の
勢力、さらに民間の支援隊の安全も、これに含まれている。委託の
文書によれば、今後も「交戦行動」が起こる可能性もある。左翼党
と緑の党は、この計画を批判している。緑の党は、この文言は「決
定的な事項に関して、危険性が不明で」あり、アフガニスタンから
の最終的な撤退の問題が、その一つであって、この文書ではそれに
ついて答えられていない、と述べた。




12月6日(土)

イエメンでは解放作戦中に2人の人質が殺害された

イエメンでは、米軍とイエメン治安部隊の人質解放作戦中に、アル
 カーイダの人質2人が死亡した。米国の写真報道家ルーク ソマ
ーズと南アフリカの教員ピエール コルキエは、同国南東部での特
別奇襲部隊の活動の際に死亡した、と米国国防大臣チャック ヘイ
ゲルは発表した。支援組織の発表によれば、コルキエは本来彼が釈
放される予定日の前日に死亡した。米国大統領バラック オバマ
は、軍事作戦中に、アル カーイダのテロリストによって、33歳の
記者が「残忍なしかたで殺害」された、と述べた。彼は記者の家族
と友人、さらに殺害されたもう1人の人質の家族に、弔意を述べ
た。イエメンの発表によれば、他の人質は釈放され、野戦病院に運
ばれた。イエメン国防省はサヌアで、シャブワ州での軍事作戦で
は、アル カーイダ戦闘員10人が殺害された、と発表した。

     その他のニュース

米国国防相ヘイゲルは別れのためにカブールを訪問

退任する米国国防相ヘイゲルは、事前の予告なく、アフガニス部隊
を訪問し、彼らを支援した。彼はカブールで、最近連続攻撃が行な
われているにもかかわらず、治安部隊は、急進派イスラーム教徒タ
リバーンから、首都を守ることができている、と述べた。また彼
は、およそ1千人のアメリカ兵がヒンドゥクシに、当初の予定より
も長い間留まることになる、と発表した。今までのところ米国は、
2015年に現地に駐留するのは、9千8百人の兵士だけである、と予告
していた。今年は既に、亜負が人治安部隊の4千6百人が殺害され
た。アフガニスタン政府はこのところ、数回の攻撃に震撼してい
る。百万都市の警察署長は、その責任を取って辞任を申し入れた。
西側諸国が、戦闘員の多くを2014年末までに引き上げるので、タリ
バーンが再び勢力を増すかもしれないとの不安がある。2015年から
は、大幅に縮小された諸外国の軍事活動が行なわれ、訓練および助
言で、アフガニスタンを支援する。

IS民兵はシリア空軍基地の一部を占領

人権活動家の発表によれば、ジハード主義者の民兵「イスラーム教
国IS」は、シリア東部の重要な空軍基地の一部を占領した。3日前
に始まった戦闘では、ISの急進派60人と、兵士51人が死亡した、と
シリア人権監視団がロンドンから報告指定ウル。その指導者ラフマ
ンは、ドイツ通信社に、ISの戦闘員たちは呼吸障害を被っており、
シリア空軍は、急進派塩素ガスを使って急進派を爆撃したと見てい
る、と述べた。この空軍基地は、ほぼ完全にISの支配下にあるダイ
ル アズ・ザウル州に、空軍が維持している最後の基地である。現
体制はこの基地を、IS支配下の地域を空爆し、自軍に物資を供給す
るために利用している。8月末にスンニ派民兵であるIS戦闘員は、
彼らの拠点アル・ラッカ近くのアル・タブカ軍事空港を占拠してい
た。

中国の元治安局長が汚職容疑で逮捕される

中国の元治安局長周 永康は、汚職および国家機密漏洩容疑で、裁
判を受けるが、これは今までで最も高い地位の中国人政治家であ
る。政治局は71歳の幹部政治家である周を、共産党から除名した、
と新華社通信は報じた。彼は70年代末から、政治局の権力を持つ常
任委員会の初代委員を務めたが、今回汚職容疑で背金を問われるこ
とになっている。政治局は、党内調査の報告書を受け取り、周を司
法当局に引き渡した。報告によれば、彼とその家族は、巨額の鐘を
着服していた。中国大統領習近平は、汚職との戦いを、政府の主要
課題と発表していた。彼は、最高幹部であっても「虎」に尻込みす
ることはない、と約束していた。




12月7日(日)

台風「ハグピット」がフィリピンで被害を引き起こす

台風「ハグピット」(台風22号)でフィリピンは、当初の予想より
も、大きな損害を免れる模様である。当局は日曜日、今回の熱帯の
嵐(台風)は、大きな荒廃を生んだものの、2013年の台風「ハイヤ
ン」によるものよりは、遙かに少ない犠牲者しか発生しない、と発
表した。また大規模な避難を行なったおかげで、最悪の事態にはな
らなかった、とも語った。70万人ほどが安全な場所に避難した。未
確認の報道によれば、今までのところ、死者は4人である。「ハグ
ピット」はおそらく、月曜日午前中に、首都マニラの南120キロほ
どを通過する見通しである。

     その他のニュース

ウクライナ東部で民間人少なくとも8人が死亡

東ウクライナでは、蜂起勢力と軍が交戦し、少なくとも8人の民間
人が死亡した。その他、電力の供給の一部が停止した。分離独立派
の拠点ドネツクの市行政部は、暖房のない家屋の中で、数千人が氷
点下の天候に耐えなければならないため、工兵隊が電線を引くため
に出動していた、とのことである。また停戦予定日を2日後に控え
た今回の戦闘では、10人の民間人が負傷していた、とのことであ
る。軍と蜂起勢力は、責任は相手側にある、としている。ドネツク
にいるヨーロッパ安全協力機構OSZEの専門家は、紛争地域で登録標
識をつけないで移動するトラック1百台を抱える複数の部隊がい
る、と伝えている。西側はロシアを非難して、武器と戦闘員を運ぶ
この輸送部隊とともに、ロシアに忠実な蜂起勢力を支援している、
と述べた。しかし分離独立派は、このトラックはウクライナ軍のも
のを奪ったものだ、と強調した。

メルケルは東ヨーロッパでのロシアの介入を批判

ドイツ首相メルケルは、ロシア大統領プーチンは、東ヨーロッパ諸
国がEUに接近するのを阻止している、と改めて避難した。モルド
バ、グルジア、ウクライナの東部の隣国3箇国は、「自らの主権に
基づく決定を下して、EUとの連携協定に署名」したが、ロシアはこ
の3箇国に「面倒なこと」を押しつけている、とメルケルは「ヴェ
ルト紙日曜版」のインタヴューで述べた。ロシアは、これらの国々
の領土的統一を侵害することを、恐れていない、とも彼女は述べ
た。モルドバ共和国は数年前から、ドニエストルをめぐる紛争を続
けており、グルジアも数年前から、南オセチアとアブハジアで固定
された紛争に苦しんでおり、ウクライナはクリミアの併合と国内東
部での戦闘を経験せざるを得なくなっている、とメルケルは述べ
た。

大統領ムガベの妻はジンバブエの権力を手にしようと努力する

ジンバブエでは、大統領ムガベの妻は、大統領職の後継者に乗り出
した。ハラレの党大火は、49歳のグレイス ムガベを、与党「ジン
バブエ アフリカ国民連合・愛国前線Zanu PF」の有力な期間女性
連盟の長に選んだ。90歳のムガベは、世界で最も恒例の元首であ
る。ムガベの副大統領ムジュルは、党大会には出席しなかった。ジ
ンバブエで次回の大統領選挙は、4年後に行われると見られてい
る。




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