12月8日〜14日のオーストリアのニュース



12月8日(月)

     国外ニュース

オイロ使用国連合はギリシア支援を延長する方針

ギリシアに対するヨーロッパの支援計画は、合意より2ヶ月間延長
されることになる。EUの発表によれば、ギリシア政府は火曜日
に、現行の救済計画を2箇月延長するように申し入れる。オイロ使
用国連合会長イェルーン ダイセルブルームは月曜日にブリュッセ
ルで述べた。最近は事態が進展しているが、ギリシア情勢の評価
は、年末までには完了しない、とオイロ使用国の財務大臣たちは、
ブリュッセルで会合を行なった後に発表した。

     国内ニュース

税制改革を巡る対立 社会民主党は財源の詳細を提出

税制改革計画は、長い週末も両与党の不和の種となった。社会民主
党と国民党は、改革の規模に関して、告示の形で議論を行ない、お
互いに相手が友好的でないと指摘していたが、社会民主党は月曜日
夕方に、急遽減税の財源計画に関する詳細を提案した。それによれ
ば、相続税、贈与税、富裕者税は20億オイロをもたらすことになっ
ている。この文書によれば、相続税では、30年以上を合わせて、
1百万オイロに達し、25%から35%の率で課税されることになる。




12月9日(火)

     国外ニュース

大韓航空社長は辞任

韓国の大韓航空の社長の娘が、自分がひき起こしたナッツ事件に遭
遇した。自ら同社の経営者を務めるチョ ヒョナは、質問をせずに
配られたマカダミアナッツに怒って、定期便の旅客機の離陸を邪魔
し、そのため当局の捜査を受けた。この事件は、韓国で大きな怒り
を招いた。彼女はこの事件の責任を取り、機内サービスの社長を辞
任し、謝罪した、と同社は発表した。

     国内ニュース

税率区分を増やす 国民党による税制計画の詳細の第一弾

社会民主党は月曜日夕方に、税制改革に関する詳細を発表したが、
国民党の計画に関する最初の情報がもれてきている。正式には火曜
日には、国民党の案は、連立相手の社会民主党の文書とは「全く異
なる」様相をしている、とだけ発表した、と「プレッセ」紙が伝え
たが、詳細については関知していない、としている。同紙によれ
ば、今まで3段階であった税率の区分を増やすことになっており、
最低の税率は36.5%から25%に引き下げられる。




12月10日(水)

     国外ニュース

エアバス社はA380の製造中止を検討

世界最大の旅客機の未来はわからない状態である。エアバス社は水
曜日、A380の製造を2018年から中止するかもしれない、と発表し
た。その根拠は受注に苦労しているためであるが、最大の顧客が圧
力をかけていることもある。アラブの航空会社エミレイツ航空は、
同機のほぼ半分買い取るが、さらなる効率性を求めている。現在エ
アバス社は、より経費のかからないエンジンを投入することを検討
しているが、同型機を完全に放棄することも考慮している。

     国内ニュース

2つの税制改革案には多くの相違点

水曜日からは、連立政権は税制改革に向けた2つの計画が、議論の
対象になっている。社会民主党が財産税を提案しているが、国民党
案は新たな税金は作らず、支出削減が必要だ、としている。いろい
ろな違いがあるが、共通の点がある。それは細かい点では、この案
は極めて複雑で、細かいことである。そのため当サイトは、全く逆
のこと、数字を全く使わない方法を試みている。どちらの案にも利
益を得る人と、損失を被る人がいるのは初めからはっきりしてい
る。




12月11日(木)

     国外ニュース

米国はアフガニスタン最後の軍の収容所房を閉鎖

米国はもうアフガニスタンに囚人を持たない。今週半ばに、米国国
防省はこれを発表していた。これで米国は、アフガニスタンからの
撤退を前に、最後の課題の一つを果たした。ヒンドゥクシでの作戦
を終えるに当たって、米国に取って重要なのは、軍備と兵士だけで
はない。米国政府は、アフガニスタンの国籍を持たなず、米軍が起
訴したり裁判を開くことなく逮捕した男たちの命運を、決しなけれ
ばならなかった。

     国内ニュース

ブラントシュテッター 合意なき性行為に厳しい刑罰を科す方針

性的刑事犯罪で「灰色の領域」が、取り除かれることになる。今ま
では、強姦された際には、犠牲者が不安を感じて、抵抗しなかった
場合には、有罪判決が言い渡されていなかった。法務大臣ウォルフ
ガング ブラントシュテッター(国民党)は、新たな処罰規定を導
入する方針である。犠牲者が目に見える形で、合意を示していない
場合は、「性的自己決定の侵害」となる、というものである。新た
な基準では、これは性的なつきまといよりも、より厳しく罰せられ
ることになる。この提案は成立する十分な可能性がある。社会民主
党はこの案を歓迎している。




12月12日(金)

     国外ニュース

PEGIDAに関してドイツの政治家は扇動しないように警告

彼らは自分たちは「市民運動」であると見なし、公には急進右派と
は異なり、「イスラーム教徒急進派」と戦っている。「ヨーロッパ
のイスラーム教化に抵抗する愛国的ヨーロッパ人PEGIDA」、数週間
前からドレースデンを中心にデモを続けている支持者の連合は、み
ずからをこのように名乗っている。ドイツの連邦および各州の内務
大臣会議では、政治家たちは、イスラーム教徒および外国人を敵視
する扇動を、ドイツで行わないように、とますます強く警告し、
「恐怖からデモに参加する」人々には理解できる、とも述べた。

     国内ニュース

HCB事件 責任の所在をめぐりやりとり

誰が知っており、誰が誰に伝え、誰には伝えなかかったか、最初の
調査結果はいつ明らかになったのか。この3つの質問は、金曜日か
ら、HCB事件の責任の所在をめぐる議論が、中心となっている。既
に数ヶ月前に、毒性の高い殺真菌性のヘキサクロロベンゼンHCBの
痕跡が、食料品の中で見つかっていたが、この問題は闇に葬られて
いた、との発表があってから、特にもみ消しの疑惑場持ち上がって
いる。ほぼ全ての関係者が、規則に従って行動したと誓ったが、責
任の所在をめぐるやりとりは始まったばかりである。




12月13日(土)

     国外ニュース

米国全土で警察の暴力に対する抗議

土曜日には米国の多くの年で、数千人が警察の暴力に抗議する行進
のために集まった。市民権組織が、「抵抗の日」に参加するよう呼
びかけた。アフリカ系アメリカ人に対するものを中心に、警察によ
る攻撃に抗議する活動が、数週間前から続いているが、全国で開か
れた集会は、今まで高まりを見せている。デモ隊は公正な措置を求
めた。

     国内ニュース

税制改革報告 提案内容が既に漏れ始める

税制改革に関して、多くの可能な措置を盛り込んだ専門家の報告書
は、公式には火曜日に政府に提出される、と財務大臣ハンス イエ
ルク シェリング(国民党)は土曜日のテレヴィ場組で確認した。
ただし同委員会の書類が提案する内容の一部は、すでにもれてい
る。社会民主党と国民党の専門家が、どの点で対立しているのかも
明らかになっている。困難な交渉は、水曜日に始まる政治交渉で行
なわれる予定であるが、どの方面を優先するかが問題となると見ら
れる。




12月14日(日)

     国外ニュース

日本では野党が弱いため安倍勝利 

日本首相安倍晋三の連立政権は、予定を早めて日曜日に行われた選
挙で、圧倒的な多数を獲得した。連立する政党とあわせて、与党自
由民主党は、下院の少なくとも3分の2を獲得する。しかしこの意図
のはっきりした投票は、決して安倍の政治的成果や計画が成功した
ために、起きたわけではない。むしろ不人気の一連の措置を押し通
そうとし、また停滞する経済に直面している政府は、野党の分裂を
利用している。野党はさらに少ない支持しか得られない、と見られ
ていた。

     国内ニュース

税制改革でモーサーは優遇措置を疑問視

会計検査院長官ヨーセフ モーサーは、日曜日のテレヴィ番組で、
税制改革に異議を唱えた。彼は、例外条項と優遇措置を疑問視し、
これらは取り除かなければならないが、それは実施した場合に、巨
額の資金が必要だからである。行政内部では、モーサーにとって、
二重性と権限の分割は目の上のたんこぶである。彼はここでも、教
育分野などでの非効率性に対して、支出削減と改善の可能性があ
る、と見ている。税制改革は、一部は採算にあう、とも述べた。不
動産銀行問題でも、人を驚かせる発言をした。




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