12月22日〜28日のドイツのニュース



12月22日(月)

ナイジェリアで爆弾攻撃 少なくとも15人が死亡

ナイジェリアのバス駅が爆弾で攻撃され、救助隊の発表によれば、
少なくとも15人が死亡、20人ほどが負傷した。さらなる犠牲者の捜
査は続いている、と同国北東部のゴンベで赤十字の広報が述べた。
地下組織ボコ ハラムは、この地域で繰り返し、襲撃を行なってい
た。急進二十歳は、イスラーム教徒が多数を占めるナイジェリア北
部に、イスラーム教国を樹立するために、戦っている。ボコ ハラ
ムは治安部隊、当局、学校、教会を攻撃し、2009年以降、1万人以
上を殺害した。

     その他のニュース

パキスタンは有罪判決を受けた急進派5百人以上を処刑する方針

パキスタンの学校でタリバーンが大量殺戮を行なった後、パキスタ
ン政府は、急進派対策を強行する。同国政府は、有罪判決を受けた
急進派5百人を、来週処刑する方針である、と政府代表は予告し
た。学校をタリバーンが攻撃したことに対抗して、首相シャリフ
は、2008年から効力を持っていた死刑執行の停止措置を解除してい
た。それ以来蜂起勢力6人が処刑された。有罪判決を受けた数百人
は、死刑の執行を待っている。タリバーンの戦闘員は6日前、同国
北西部の都市ペシャワルで、軍が運営している学校を攻撃し、生徒
133人を含め149人を殺害した。これは同国の歴史上最悪の攻撃であ
る。この間警察は、ペシャワルおよびパンジャブ州で、数人の容疑
者を逮捕した。

問題のニカラグア運河の建設が始まる

ニカラグアでは、抗議活動が続く中、問題の太平洋・大西洋運河の
建設作業が始まった。大統領オルテガは、首都マナグアでの式典
で、建設開始を宣言した。同時に数千人の農民が、生活基盤が破壊
されると懸念して、建設に抗議した。延長約3百キロのこの運河
は、パナマ運河の競争相手となる。野党と住民運動も、多くの環境
問題が軽視されている、と非難している。この運河は、比類のない
生態系を持つニカラグア海を横切り、インディアン社会の地域を通
ることになっており、彼らは移住させられる。この運河は2019年に
完成することいなっている。この建設には、4百億米ドルがかか
る、と見積もられている。この運河の出資者は、中国の携帯電話会
社経営者で富豪の王靖で、「香港ニカラグア運河会社HKND」の所有
者である。政府は王に大きな権限を認めている。批判的な人たち
は、国の売却である、と述べている。

イタリア警察はファシスト分子を粉砕

イタリア当局は、国内各地で手入れを行ない、新ファシストテロ組
織が立てていた攻撃計画を、暴き出した。テロ対策部隊を投入し
て、容疑者14人を逮捕した、とANSA通信社は報じた。捜査陣が得た
情報によれば、この組織は、裁判官、政治家、公安隊などの「組織
を目標として暴力的な活動」を働くことを計画していた。また彼ら
は、繰り返し武器を調達しようとしていた。当局は併せて40人の容
疑者を捜査している。この組織は、1973年にイタリア政府が解散さ
せた新ファシストのテロ組織「新秩序」を目指していた、とされ
る。70年代初めには、彼らは数回の爆弾攻撃を繰り広げていた。




12月23日(火)

ウクライナ国会は非同盟の立場を解消することを決定

ウクライナは、今後のNATO加盟に向けて、歴史的な歩みを取った。
同国国会は、圧倒的多数で、同国の非同盟の立場を破棄すると決定
した。国会議員303人が賛成、反対派8人だけであった。同国政府は
ロシアの圧力を受けて、2010年に非同盟陣営に属していた。非同盟
国として、ウクライナは軍事同盟には加盟していない。ウクライナ
政府の親ヨーロッパ陣営は、ロシア政府が3月にウクライナのクリ
ミア半島を併合した後、ロシアによる脅威にさらされている、と見
ており、さらに強力な隣国ロシアが、親ロシア分離独立派に戦闘員
と武器を提供して支援している、と非難している。ロシア外務大臣
セルゲイ ラヴロフは、国会のこの決定は「全く非生産的」であ
り、東ウクライナ紛争はこれによって、さらに悪化するだけであ
る、と述べた。

     その他のニュース

ロシアの企業は外貨の売却でルーブルを買い支える

ロシア首相メドヴェージェフは、同国が深刻な景気後退に入ってい
る、との懸念を持っている。RIA通信がこれに関して、首相の発言
を引用している。報道によれば政府は、不安定なルーブルを支える
ために、国有企業の外貨準備に手を出す。メドヴェージェフは命令
によって、これらの企業が保有する外貨準備の一部を売却するよう
指示した、と内部情報として「実業家(コメルサント)」紙が報じ
た。それによれば、今後2ヶ月で、各企業はこの手法で、1日総額
10億ドルを市場に供給する。この指示は、エネルギー企業ガスプロ
ム社、ロスネフチ社、ザルベシュネフチ社のほか、ダイヤモンド会
社アルロサ社とクリスタル社に対するのもである、とのことであ
る。

アルジェリアはイスラーム教徒の指導者の殺害を発表

アルジェリア政府は、ジハード組織ジュンド アル・キラファの指
導者を殺害した、と発表した。この組織は、フランス人1人を誘拐
し、斬首していた。軍の発表によれば、ゴウリは、夜間にイセル市
で活動中に、「3人のテロリスト」と共に殺害された。ゴウリは軍
と国連に対する攻撃を行なう陣営に参加していた、とのことであ
る。フランス人グルデルは9月に、カビレイにあるジュルジュラ国
立公園をハイキングしていたところ、誘拐された。フランス政府に
対する最後通牒期間が終了した後、イスラーム教徒たちは彼を処刑
する映像を公開した。

ISはイエズィデンを虐待

国際アムネスティによれば、イラク北部でのイエズィデンの女性と
少女が、特にいわゆる「イスラーム教国IS」のテロ体制に苦しめら
れている。イエズィデン女性は、「売却され、贈り物として譲ら
れ、強制的に結婚させられ、虐待を受け、強姦され」た、と同人権
組織が「地獄を逃れて」という題名の報告書に記されている。この
報告書の中では、宗教的少数派イエズィデン に属する女性、40人
のインタヴューを含んでおり、彼女たちは、IS戦闘員とその随行員
の行動に苦しんでいたり、その現場を目撃していた。同機関によれ
ば、性の奴隷として扱われた彼らの多くは、まだ子供で、組織的な
戦闘の手段として、暴力がふるわれていた。




12月24日(水)

ミンスクでウクライナ政府と分離独立派が再び和平交渉

白ロシアの首都ミンスクでは、ウクライナ政府と同国東部の親ロシ
ア分離独立派が、和平交渉の新たな段階を開始した。話し合いは非
公開で行なわれている。ウクライナ大統領ペトロ ポロシェンコの
顧問ヴァレリー チャリは、曽貴決着は期待できない、と述べた。
諸外国は承認していない反乱勢力のドネツク共和国の「大統領」ア
レクサンダー サチャルチェンコは、当面対立する両者の捕虜全て
の交換が議題である、と述べ場。金曜日には、再び交渉が行われる
ことになっている。
いわゆるミンスクでの交渉団の話し合いは、電話会談で取りまとめ
られ、これにはポロシェンコ、ロシア大統領ウラジミール プーチ
ン、フランス大統領フランソワ オランドおよびドイツ首相アンゲ
ラ メルケルが参加していた。

     その他のニュース

米国の警官がミズーリで黒人少年を射殺

米国の警官が、黒人の10代少年をまた射殺した。警官の発表によれ
ば、18歳のこの少年は、日常行なわれている点検の歳に、武器を警
官に向けたので、この警官は正当防衛の行動を取った、とのことで
ある。この事件が起きたのは、8月上旬に武器を持たない18歳の黒
人ブラウンが、白人の警官によって射殺された米国ミズーリ州ファ
ーガソン近くの、バークリー市であった。ブラウンの死と、別件の
警官の暴力による黒人の死亡事件が、米国では過去数ヶ月、怒りを
生み、全国で抗議活動を呼び起こしていた。

ISはシリア上空の軍機を撃墜

テロ民兵「イスラーム教国IS」の戦闘員は、米国が指揮する諸外国
の対IS連合の軍機を、初めて撃墜した。ヨルダン空軍は、北部シリ
ア上空で航空機1機が撃墜されたことを確認した。「シリア人権監
視団」の発表によれば、同機はISの拠点ラッカ上空で空爆を行なっ
ていた。操縦士はISの鋪良になっている。ISの隊員たちは、インタ
ーネット上で、捉えられたヨルダン人の映像を公表した。

ハマス指揮官がイスラエル兵に殺害される

イスラエル兵との銃撃戦が、ガザ帯状地帯との境界地区で発生し、
武装パレスチナ人組織ハマスの指揮官1人が殺害された。パレスチ
ナ人居住地区であるこの地域で権力を握る急進派イスラーム教徒ハ
マスは、これは武装部門の一員出会った、と発表した。イスラエル
軍の発表によれば、パレスチナ人狙撃兵たちが、まず国境線を巡回
していたいイスラエル人を攻撃し、その後地上軍と空軍が砲撃し
た。




12月25日(木)

フランツィスクスは戦争とテロの犠牲者の苦しみを訴える

教皇フランツィスクスは、クリスマスのあいさつの中で、近東、ア
フリカ、ウクライナでの暴力と憎悪を糾弾した。ローマカトリック
教会の長である彼は、ローマの聖ペテロ広場に集まった8万人の信
徒を前に、シリアとイラクでは、キリスト教徒とその単勝数派に属
する人たちが、恐るべき迫害に苦しんでいる、と非難した。難民た
ちが、厳しい冬を切り抜け、故郷に帰還できるように、必要な支援
を得られなければならない、とも述べた。ウクライナでも、友愛に
新たな道を切り開くために、緊迫を乗り越えなければならない、と
教皇は促した。さらに彼は、リベリア、シエラ レオネ、ギニアの
エボラ感染者の手当をする支援活動家に感謝した。またフランツィ
スクスは、リビア、南スーダン、中央アフリカ共和国、コンゴ民主
共和国での紛争に、懸念を表明した。その後彼は伝統に則り、「ロ
ーマ内外の信徒」に宛て祝福の言葉を贈った。

     その他のニュース

シリアではクルド人との戦闘でジハード主義者30人が殺害される

活動家の話によれば、シリア北東部の戦闘で、テロ民兵「イスラー
ム教国IS」のジハード主義者少なくとも30人が殺害された。ISの戦
闘員たちは、ハッサケ州のカシアブで、クルド人の「民族防衛部隊
YPG」の民兵と、戦闘を繰り広げた、と「シリア人権監視団」は発
表した。この発表によれば、クルド人がこの村を、ISの暴力から奪
還した。野党に近い立場の同団によれば、クルド人側からは3人の
死亡者が出た。北部のアレッポ州では、シリア人が、ISが支配する
アル・バブ村とクバシン村を爆撃し、その際少なくとも12人が死亡
したほか、多数が負傷した、と発表した。さらに、合わせて1百人
以上の死傷者が出たものと見られている。

パキスタンはテロリストを軍事裁判にかける方針

タリバーンが学校を大規模に襲撃したことを受け、パキスタンのテ
ロ容疑者は、今後は軍事裁判所に送られる。首相シャリフはテレヴ
ィ演説の中で、この措置は2年間の期限付きである、と述べた。彼
はこの発表前に、各政党、秘密情報部、軍と、テロへの対抗措置を
協議していた。急進派イスラーム教徒タリバーンが、12月16日に、
ペシャワールの学校を攻撃し、149人の死者を出したことで、パキ
スタンは変わった、とシャリフは語った。情報相ラシドは補足し
て、テロ組織を財政的に干上がらせ、彼らの連絡体制を破壊する努
力も行なう、と発表した。既に数日前に、パキスタン政府は、およ
そ5百人の有罪判決を言い渡された急進派を、処刑する、と予告し
ていた。

イランは6日間の軍事演習を開始

穏健派のロウハニが、2013年6月に大統領に選出されてから初め
て、イラン軍は、陸、空、海の大規模な軍事演習を開始した。6日
に官の訓練は、同国南東部、アラビア海、ホルムス海峡、アデン湾
での演習には、およそ1万3千人参加した、中でもミサイルと無人機
が試験されている、と国営放送は伝えている。演習は来週火曜日
に、大規模な行進で終了することになっている、とのことである。
先週には軍は、突発事態を避けるために、全ての外国軍に対して、
これらの海岸地帯を去るよう求めていた。




12月26日(金)

数千人が津波の犠牲者を追悼

インド洋沿岸では、数千人の人が、追悼礼拝などを開いて、10年前
に起きた津波の犠牲者を追悼した。巨大な波が14箇国のおよそ23万
人の命を奪った。インドネシアのアチェ州が、最も大きな被害を受
けた地域で会った。州都バンダー アチェでは、インドネシア副大
統領ユスフ カラは、被災後に世界各地から並外れた支援を受けた
ことを指摘した。タイのカオ ラックの海岸では、生存者たちが、
ドイツ語を話す聖職者を含めて式典に参加した。津波で死亡した中
には、ドイツ人の観光客539人も含まれていた。スリ ランカで
は、波が列車を襲い、内陸部まで押し流したペラリヤの現場まで、
修理された列車が、生存者を乗せて運行した。1千6百人の乗客が命
を落とした。インドでは、宗教の枠を越えて祈るために、人々が重
大な被害を受けたアンダマネンやニコバレンなどに集まった。住民
たちは、お菓子や花を海い投げ込んだ。ドイツ大統領ヨアヒム ガ
オクも、インドネシア副大統領カラ同様に、被災後に世界各地で生
まれた支援体制に感謝した。2004年12月26日は惨事であったが、団
結からどのような力が生まれうるのかを示す目印が生まれた、と彼
は述べた。

     その他のニュース

ミンスクではウクライナ交渉団の会合は行われず

ウクライナ交渉団の次の会談は、白ロシア(ベラルーシ)で金曜日
に予定されていたが、破綻した模様である。交渉団は、ウクライナ
東部の紛争地域ドンバスに適用される和平規定について、話し合い
を行なうつもりであった。ただしミンスクの白ロシア外務省は、会
議は開かれない、と説明していた。親ロシア分離独立派は、話し合
いが停滞した責任は、ウクライナにある、とした。ウクライナ交渉
団は、白ロシアの首都ミンスクでは、水曜日に5時間にわたって会
議を開き、木曜日には映像による会議が行われた。対立する両者
は、今のところ、全ての捕虜の交換に合意することができた。分離
独立派とウクライナ側は、蜂起勢力225人と、治安部隊150人が釈放
されることになっている、と一致して発表した。交渉団には、ロシ
アと「ヨーロッパ安全協力機構OSZE」の代表も含まれている。

米国無人機がパキスタンでイスラーム教徒戦闘員7人を殺害

パキスタンの北西部では、米国の無人機が2度にわたって攻撃を行
なった模様で、少なくとも7人の急進派が殺害された。パキスタン
秘密情報部の代表が、空爆の目標は、北ワジリスタン地域で、急進
派イスラーム教徒タリバーンの潜伏地点で、死者の中には、ウズベ
キスタン人が含まれていた、と述べた。急進派がペシャワル市で、
今月中旬に学校を襲い、140人以上の人を殺害したことを受け、パ
キスタンはタリバーンへの措置を強化していた。そのなかで、アフ
ガニスタンとの国境地域にある部族の居住地へ、攻勢をかけ、この
攻撃で約2百人の蜂起勢力が死亡した。ペシャワルではこの間に、
警察は、負傷した蜂起勢力の治療にあたる秘密病院に、手入れを行
ない、35人を逮捕した。

香港警察は37人のデモ隊を逮捕

香港では、民主化を支持するデモ隊と警察が2晩続けて衝突した。
当局の発表によれば、37人が逮捕された。商業地区モンコック(旺
角)での活動で、デモ隊は再び道路を封鎖しようとした。水曜日夜
の時点で既に、12人の活動家が逮捕されていた。3週間前に香港警
察は、デモ隊の最後まで残った陣地を撤去していた。ただし活動家
は、さらなる抗議活動を行なう、と予告していた。彼らは、英国の
元植民地で、自治行政地域である香港で、自由選挙の実施を求めて
いる。7百万人の住民を抱える大都市香港でのこの抗議活動は、9月
末に始まった。きっかけとなったのは、2017年に香港で初めての直
接選挙が認めたが、候補者の自由な指名を拒否した中国の計画であ
った。




12月27日(土)

北朝鮮はオバマを罵倒し侮辱する

北朝鮮共産党政権は、米国大統領バラック オバマを侮辱し、北朝
鮮を風刺した映画「インタヴュー」に対抗した。同国国民防衛委員
会は、オバマが、ソニー映画が作ったこの映画の上演を強行した、
と非難した。国営報道機関では、オバマは「原始林の猿のようにわ
がまま」な振る舞いをした、と伝えた。この映画では、北朝鮮の権
力者キム ジョン ウンの架空の暗殺計画が描かれている。さらに
同委員会は、北朝鮮の多くのウェッブサイトが、数日前から被害に
さらされている大規模インターネット障害をひき起こしたのは、米
国政府である、としている。さらに米国は、娯楽企業ソニー社の慎
重な扱いが必要な情報が盗み取られたインターネット攻撃の背後に
は、北朝鮮がいる、と非難しているが、北朝鮮の国防委員会は、こ
れを改めて否定した。

     その他のニュース

ポロシェンコは釈放された兵士を出迎える

反乱勢力とウクライナ政府の間で、数百人の捕虜が交換され、大統
領ポロシェンコは、釈放された兵士を、キエフの軍事空港で歓迎し
た。東ウクライナの分離独立派と政権の代表が、反乱勢力の拠点ド
ネツクの北にあるコスティアンティニフカ村近郊で、ヨーロッパ安
全協力機構OSZEの代表が臨席する中、反乱勢力の222人とウクライ
ナ兵146人を釈放した。両者は水曜日の平和会談で、白ロシア(ベ
ラルーシ)の首都ミンスクで、この捕虜交換に合意していた。ただ
しこれは、この交渉のはっきりした唯一の成果である。金曜日に計
画されていた交渉の続きは、理由が明らかにされることなく、直前
に中止されていた。

NATOはロシア政府が脅威と受けとめているとの非難を退ける

NATOは、ロシアが威嚇と受け止めていることを退けた。NATOは、
「ロシアにとっても他のどの国にとっても、危険ではない」と広報
が述べた。広報は、ウクライナを念頭に置いて、国際法に違反し、
ヨーロッパの安全を危険にさらしているのは、ロシアである、と語
った。ロシア政府はこれより前に、軍に関する新たな原則を可決し
ていた。それによれば、ロシア政府は、NATOを脅威と受け止め、
NATOはロシアとの国境で、「攻撃能力を強化しており、「全世界に
またがるミサイル迎撃体制」を構築している、としている。大統領
プーチンによれば、軍事原則の基本にある防衛的な性格は、何も変
わらない。また「ロシアに対するより大きな戦闘が起きる可能性は
減少した」とも書かれている。

白ロシア大統領が首相を解任

白ロシア(ベラルーシ)大統領ルカシェンコは、深刻な経済危機の
中、首相を解任した。大統領事務室がこれをミンスクで発表した。
2010年12月から首相を務めていたミャスニコーヴィチの後継者に
は、コビャコフが就任するが、彼は今までルカシェンコの幹部の長
を務めていた、とのことである。旧ソ連の共和国である同国を、ほ
ぼ20年にわたって独裁的に支配してきた大統領は、中央銀行総裁と
僚数人も交代させた。白ロシアは、巨大な隣国ロシアに経済的に
依存しており、過去数ヶ月にわたって、ロシアとともに経済的に苦
境に引きずり込まれていた。白ロシアのルーブルは、今年初めと比
べると、価値が半分に下がり、衝動的な購入が日々の話題となって
いる。




12月28日(日)

インドネシア 行方不明機捜索は中断

インドネシア当局は、行方不明となったマレーシアのエア アジア
の旅客機捜索を、日暮れと共に中断した。交通省広報は、捜索は月
曜日早朝から再開される、と発表した。夕方まで捜索機は162人を
乗せた大型機の痕跡を、発見していなかった。同機は午前中に、イ
ンドネシアのジャワ島から、シンガポールに向かう途中、離陸後
2時間で姿を消した。これより前に操縦士は、悪天候のため、飛行
経路の編国を申請していた。同機が姿を消した時点では、スマトラ
島とボルネオ島の間、インドネシアのブリトゥン島近くにいた。エ
ア アジアはアジア最大の格安定期航空会社で、マレーシアを拠点
としている。

     その他のニュース

フェリー火災で劇的な退避

478人の旅客と乗組員を乗せたフェリー上が、日曜日早朝に火災を
出した。この船はコルフ(ケルキラ)島の北西44海里ほどの所にい
る。ギリシア政府の発表によれば、ドイツ人18人も乗っている。高
波と嵐のために、救出は困難を極め、若干の旅客は電話で、救助活
動の劇的な映像を記録している。それでは救助船が不十分で、救助
員が十分な訓練を受けていない姿が映っている。「ノルマン アト
ランティック」は、ギリシアのイグメニツァ港からイタリアのアン
コナに向かう途中、中部ヨーロッパ時間の3時頃、自動車を運ぶ地
域から炎が吹き出した。この火災は素早く、船全体に広がった。ギ
リシア湾岸警備の情報によれば、ヘリコプター1機と救助船2隻が現
地に向かっている。コンテナ船が既に近くにいる。

トルコの輸送船がアドリア海で沈没

イタリア沿岸で2隻の貿易船が衝突し、報道によれば、トルコの輸
送船が沈没した。1人が死亡した。5人の乗組員が行方不明である。
報道によれば、この事故は、アドリア海北部の港町ラヴェナ近くで
起きた。事故原因は不明である、救助活動は、嵐のため進んでいな
い。

NATOはアフガニスタンでの戦闘活動を終了

NATOは式典を開いて、戦闘活動を終了した。これによりカブールで
は、諸外国の部隊ISAFの旗が降ろされることになる。同時に後を受
ける訓練作戦「断固たる支援」の旗が掲げられる。この活動には、
ドイツ人850人を含め、兵士1万2千人が参加し、ヒンドゥクシに残
留することになる。ただし公式には、以降は年が変わってからにな
る。13年間でアフガニスタンでは、合わせて13万5千人のドイツ国
防軍の兵士が活動し、55人が現地で死亡した。この戦闘任務が終了
することで、ドイツ兵は、国外で2千7百人が活動中で、15年ぶりの
少ない数である。




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