1月1日〜4日のオーストリアのニュース



1月1日(木)

     国外ニュース

スウェーデンのモスクが連続攻撃を受ける

スウェーデンでは、モスクが、イスラーム教徒を敵視する暴力的な
活動の標的となる。木曜日朝にはウプサラ市で、何者かがモスクに
火炎瓶を投げつけた。週末には同国南部のイスラーム教施設が炎上
し、その前のクリスマス当日には、モスクが攻撃を受けて、5人が
負傷した。イスラーム教徒は、「憎しみが強まっている」と嘆いて
いるが、犯行の背景は不明である。この間にスウェーデン秘密情報
部が、乗り出した。

     国内ニュース

EU加盟20年 盛り上がりと低迷

20年前にオーストリアはEUに加盟した。オーストリアとEUの関係
は、それ以来変化し続けているが、深刻な出来事が刻みつけられて
いる。最低だったのは、間違いなく、7ヶ月間の氷河時代で、これ
は200年初めに国民党と自由党の連立政権が成立したことで生みだ
された。専門家は、肯定的な出来事として、「様々な不安はあるも
のの」東部への拡大を挙げている。その他にも、小さいけれど多く
の決断や出来事が、20年間のEU加盟期間を動かしてきた。




1月2日(金)

     国外ニュース

2014年にIS民兵がイラクで行なった凶行の総括

2014年は、イラクで2007年以降最も多くの人が死んだ年であった。
国連によれば、襲撃と戦闘で昨年、少なくとも12,280人の民間人が
死亡し、さらに両者の数千人の戦闘員が死亡した。それによれば、
特にテロ民兵「イスラーム教国IS」の構成により、後半の6ヶ月死
者が増えた。活動家の発表によれば、シリアでは2014年、4年前か
ら続く内戦で、最も多くの血が流れた年で、7万6千人以上が死亡し
た。

     国内ニュース

ほとんどの喫茶店が「黄金時代」を生き残れなかった

(ウィーンの)リング通りの喫茶店は、有力者が芸術家の集まる場
所として、都会生活を象徴するものである。ただし過去数十年で、
多くの地元の店は姿を消してしまったことが、「リング通り150周
年」を記念する回顧で明らかになっている。リング通りに喫茶店が
建ち並んだのは、1900年頃に発効された「ウィーンとその周辺の道
案内図解」の映像が示しているが、この本の中では、ウィーンを訪
問した人たちに、喫茶店の機能について説明がなされている。ウィ
ーンの社交生活および部分的には商売活動にとって、喫茶店は極め
て大きな意義を持っている。つまり午後の時間、喫茶店では社交の
重要な部分が繰り広げられ、「行きつけの喫茶店」が人々の集まる
場所」である」と記されている。




1月3日(土)

     国外ニュース

与党が分裂 ギリシア国会議員選挙は新しい兆し

予定を早めて実施される国会議員選挙まで3週間、ギリシアは長年
にわたる与党「全ギリシア社会主義運動PASOK」が分裂した。民主
主義者と社会主義者の新たな運動が、元首相ギオルゴス パパンド
レウの元で、「新たな歴史を描く」つもりである。パパンドレウ
は、汚職と閥族主義と戦うつもりである、と予告し、ギリシアを改
革によって、危機から救い出すつもりである。新たな運動は、パパ
ンドレウの父が創設したPASOKだけに圧力を及ぼしているわけでは
ない。1月末の選挙で、勝利を収める最大の可能性を持つ左翼の政
党「急進左派連合SYRIZA」も、支持者を失う可能性がある。

     国内ニュース

社民党の人事をめぐる議論 ヴラニツキーはファイマンを支持

元首相フランツ ヴラニツキー(社会民主党)は、社会民主党の人
事をめぐる議論で、党首で連邦首相のウェルナー ファイマンを支
持している。彼は土曜日にテレヴィ番組で、観測をする理由はない
が、ファイマンの後継者になるかもしれないと取りざたされている
オーストリア鉄道社長クリスティアン ケルンに、先日まで国民評
議会議長だったドーリス ブーレスとは異なり、政治の能力がな
い、とするつもりはない、と述べた。オーストリアがEUで果たして
いる役割を、ヴラニツキーは批判的に見ている。1995年にオースト
リアをEUに加盟させた元首相である彼は、「メルケル女史が示す方
針を待つだけではいられない」と述べた。




1月4日(日)

     国外ニュース

「幽霊船」不法入国仲介者にとって大きな取引

くず鉄同様の貨物船で、命を危険にさらしながら渡航するために、
難民たちは法外な金額を支払った。貨物船「エザディーン」は、今
週地中海で、乗組員がいない状態で漂流しているところが発見され
たが、これに乗り込むために最高で、8千ドル(6,640オイロ)がか
かった。不法入国中会社はその後、公海上で船を降り、人々を運命
に任せた。専門家たちは、人間の密輸取引は中期的には、地中海周
辺での麻薬取引よりも儲けになる、と見ている。

     国内ニュース

2014年に5千人の難民がブレナー峠で入国拒否

2014年には、5千人ほどの難民が、ブレナー峠で、オーストリア警
察によって、イタリアに送還されていた。イタリア国営通信社ANSA
の報道によれば、イタリア警察が、これを発表した。現在は毎日
10人から15人の難民が、ブレナー峠に到着しているが、過去数ヶ
月、毎日およそ60人が到着した日があった。「シリアおよびエリト
リアからの難民が多く、彼らは家族と友人に続くつもりである」と
保護活動を行なう組織「フォロンタリウス」の広報アンドレア ト
レモラダは述べた。




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