1月5日〜11日のオーストリアのニュース



1月5日(月)

     国外ニュース

ギリシアとオイロ 不愉快な議論を再開

誰もそれを望んではいない。最も望んでいないのはギリシア自身で
ある。ただし、ギリシアがオイロ使用を中止するかどうかについ
て、議論が再燃している。「シュピーゲル」(日曜版)によれば、
ドイツ連邦政府は、ギリシアのオイロ使用離脱をもはや否定しな
い。ドイツ政府はこの間、否定はしており、月曜日に落ち着かせる
よう努力したが、この議論は既に全速で進んでおり、ヨーロッパの
株式市場も値下がりした。

     国内ニュース

個人年金会社が職兼乱用の疑い

個人年金会社PVAでは業務委託の際に、不可解なことが起こった可
能性があり、社会福祉省に告発されることになった。社会福祉大臣
ルードルフ フンツトルファー(社会民主党)の広報が、「クリー
ル」紙にこれを確認した。この告発は、3人に向けられたもので、
捜査は今のところ行われていない、とウィーン検察広報は述べた。
容疑は、業務委託の際の職兼乱用である、とのことである。関係者
の一人は健康保険会社の経営者で、新聞に容疑を否定して、「私も
私の会社のだれも、今のところ個人年金会社との契約を結んでいな
い。個人年金会社から私たちは、業務委託に関して職務2つを委託
を受けていた」と述べた。




1月6日(火)

     国外ニュース

「時間の浪費」EUはギリシアに関する議論を止める方針

EU委員会は、ギリシアが通貨同盟から離脱するかどうかに関する議
論を、止めるように求めた。同委員会副議長ユルキ カタイネン
は、オイロ使用地域への加盟は「取り消す」ことができないのだか
ら、これは「時間の浪費」である、と述べた。彼はオイロの為替相
場が下落していることを指摘して、「問題と危機を自ら作り出す」
ことがないように、と警告した。またEU経済委員ピエール モスコ
ヴィッチは、EUは「急進左派連合SYRIZA」党首アレクシス ツィプ
ラスが、1月末のギリシア国会選挙で勝利すれば、彼に反対するす
るつもりはない、「一定の条件の下で、我々は彼と一緒にやってい
くことができる」と述べた。

     国内ニュース

フォーフェス「ケルンは間違いなく政治向きである」

シュタイアーマルク州首相フランツ フォーフェス(社会民主党)
は昨日、党内が団結していない、と批判した。その例として、ファ
イマンの後継者になり得ると扱われているオーストリア鉄道社長ク
リスティアン ケルンに関する議論が「不安に満ち手いる」と述べ
た。国民評議会議長ドーリス ブーレス(社会民主党)は、政治は
ケルンの「得意分野ではない」と述べていたが、フォーフェスは
「残念ながら実際には」そうではなく、ケルンは「間違いなく政治
向きである」と述べた。




1月7日(水)

     国外ニュース

最高度の警戒度 攻撃を受けたパリは戒厳状態

フランスは過去数十年で最も激しいテロ攻撃を受け、衝撃を受けて
いる。パリおよびその周辺では、治安対策が大幅に強化され、最高
度の警戒態勢が取られている。2人の攻撃犯は水曜日、風刺新聞
「シャルリー エブド」の編集室に押し寄せ、12人を射殺した。さ
らに11人が負傷した。夕方には数万人が犠牲者を追悼するために、
パリで集会を開いている。その他の大都市の多くでも、同じように
数千人が路上に繰り出し、デモを行なった。

     国内ニュース

NEOSが先走る 不動産銀行調査委員会で野党がいざこざを起こす

自由党、緑の党、新オーストリア党NEOSの共同動議で、不動産銀行
調査委員会が水曜日に始動した。野党もおそらく調査委員会の設置
を、少数派の権利として手にいれることに、そろそろ慣れなければ
ならない。開始前に、この3党は条件付きで成り行きを発表してい
る。自由党は、緊急動議を呈示して、自分の立場を説明し、新オー
ストリア党は2百人の名前が載った「証言者名簿」を呈示してい
る。緑の党はこの「不慣れな態度」に怒っており、決定したことを
やり遂げることができるのでなければならない、と述べた。




1月8日(木)

     国外ニュース

パリ襲撃事件後 専門家が村々を徹底的に捜査

ランスとストラスブールでの捜査、速射砲を持った警官がパリから
郊外につながる放射道路に発ち、パリの東北部には精鋭部隊が配備
された。パリで風刺新聞「シャルリー エブド」が襲われ、血が流
れたあと、警察は全国で、主たる容疑者兄弟を追っている。犯人の
捜査は現在、パリ北東部のピカルディ地区に集中している。ここで
は最高度の警戒態勢が宣言されている。報道によれば、重装備をし
た治安部隊がこの地域を徹底的に調査し、ここの家を捜査してい
る。

     国内ニュース

新聞報道「650台の国防軍のピンツガウアーをドロテウムへ」

国防軍は650台のピンツガウアー(軍用車)を、(オークション会
社)ドロテウムに売る。「シュタンダルト」紙は、既に財務省の調
査を受けた総額360万オイロの取引を報じている。1台あたりの平均
の価格は5千6百オイロである。




1月9日(金)

     国外ニュース

「国民にとって悲劇」フランスの人質事件は終了

2件の人質事件は流血の末、終了した。2日間以上の追跡の末、金曜
日午後に警察の精鋭部隊が、「シャルリー エブド」襲撃の主要容
疑者2人を、パリ近郊で射殺し、彼らの人質を解放した。ほぼ同時
に、警察部隊が、パリのスーパーマーケットでの人質事件を終わら
せた。この犯人は、イスラーム教徒でおそらく「シャルリー エブ
ド」襲撃犯の共犯者としてみられる者で、その他の4人と共に殺さ
れた。大統領フランソワ オランドは、この出来事を「国民にとっ
て悲劇」である、と述べた。事件の背景がだんだん明らかになって
いる。ただし警察の活動の詳細の多くについては、発表されていな
い。しかし徐々に明らかになっているところによれば、犯人のうち
2人は、警察の攻撃前に、フランスの放送局に電話でインタヴュー
をしていた。

     国内ニュース

ウィーン・ブラスティラヴァ便に激しい批判

グリーンピースと緑の党は、ニキ航空の定期路線ウィーン・ブラス
ティラヴァ線を批判している。両者は、飛行機燃料により高い税を
課すよう、求めている。ニキ航空側は、この便は現在でも旅客に提
供されている路線である、と述べている。緑の党の交通問題の専門
家ゲオルク ウィリは、「これほど不合理なことはない」と述べ
た。彼はこの路線に関して、誤った政治的な指導がおこなわれたこ
とに怒っている。「飛行機燃料に対する石油税がかけられておら
ず、安すぎる飛行機料金、騒音に基づく離着陸料金画家されておら
ず、これらが合わさって、このようなとんでもないことが起きてい
る、と化石燃料により課税することを求めている彼は述べている。




1月10日(土)

     国外ニュース

フランスのテロ 高度な安全対策を施した地域で追悼行進

金曜日に警察が投入されて殺害された3人のパリの襲撃犯の共犯者
と見られる者の捜査が続き、新たな襲撃の威嚇が出される中、日曜
日には諸外国の政界要人が、パリでだ規模な連帯集会に集まる。フ
ランスは公式に、「共和国行進」である、と主張し、あらゆる警戒
対策が取られ、集会参加者の安全が保証できる、と強調している。
パリは日曜日には高度な安全地帯になるのは間違いない。数千人の
警官の他、1,350人の兵士も配備される。

     国内ニュース

21.7度 フェーン現象で嵐が記録的な気温をもたらす

昨夏は多くの日は、寒暖計の水銀は、土曜日ほど高隈で上がってい
なかった。フェーン現象で嵐が、オーストリアの1月の高温記録を
もたらした。2つの地点が同じ温度であった。ケルンテン州のオー
バーフェラッハと、グラーツ・シュトラースガングで、それぞれ
21.7度が観測された。合わせて14の観測所で、20度を超えた。また
嵐のような風が多くの場所で、被害を引き起こし、緊急部隊の出動
を要請した。ただしこの高温が生みだした状況は、日曜日には大き
く変化する。




1月11日(日)

     国外ニュース

テロに抵抗行動 フランスでは370万人が路上に繰り出す

パリだけではなく、フランスの多くの年で、フランス人は日曜日
に、テロに反対する明確な姿勢を示そうとした。少なくとも370万
人が、多数の追悼集会に参加し、パリだけでもその数は160万人に
上った。内務省の発表では、フランスの歴上、これほど多くの人が
デモに参加したことは、いまだかつてなかった。パリでは50カ国ほ
どの政界の要人が、、フランス大統領フランソワ オランドの呼び
かけに応え、腕を組んで歴史的な連帯集会に参加した。

     国内ニュース

シュトラサーは半自由拘禁囚になる模様

元内務大臣エルンスト シュトラサー(元国民党)は、明日からわ
ずか8週間だけ、(昼間は外出が認められる)半自由拘禁囚にな
る。彼はウィーンの顧問会社で働くことは認められ、眠るために自
分の房に戻らなければならない、と「クローネ」紙は報じている。
ウィーン・シメリングの刑務所所長ヨーセフ シュモルは、これに
関連して、「これは法的には予期されていた」と「エスターライ
ヒ」紙に述べていた。同紙も同じように、シュトラサーの昼間の外
出許可を報じている。




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