1月19日〜25日のドイツのニュース



1月19日(月)

メルケル「デモはどこでも可能でなければならない」

ドレースデンで集会が禁止されたことを受け、連邦首相アンゲラ 
メルケルは、今後は政治集会を安全に行えるよう、連邦が支援をす
る、と申し入れた。メルケルは、連邦首相として、ドイツのいかな
る場所でも、内容が自分の意にかなうものであろうがなかろうが、
デモが可能であることに、関心を寄せている、と述べた。デモの自
由は、できるだけ広範に保護される重要な財産でなければならな
い、とも述べた。それより前に連邦内務大臣ハイコ マースも、同
様の発言を行なっていた。
ドレースデン警察は、反イスラーム教の「ヨーロッパのイスラーム
教化に反対する愛国的ヨーロッパ人PEGIDA」運動の創設者ルッツ 
バハマンを、亜sんさつするとの威嚇が出たことを受け、ドレース
デンで月曜日に予定されていた全ての集会を、禁止していた。
PEGIDAは、できれば来週の月曜日には、再びドレースデンでデモを
行なう、と予告した。

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EUはイスラーム教国とともにテロと戦う方針

テロとの戦いでは、ヨーロッパはイスラーム教の影響が強い国々
と、より密接に協力する方針である。ブリュッセルで開かれた会議
の席で、複数のEU加盟国外相は、近東、北アフリカ、トルコとの協
力を強化することに賛成した。アラブ連盟事務長アラビも、この会
談に加わった。彼は、国家の共同作業には「限界」がある、と指摘
した。また外相たちは、パレスチナ人組織ハマースを、テロ組織に
分類することを決議した。EU法廷は、急進派イスラーム教徒ハマー
スを、EUのテロ組織一覧に加えたのを、手続き上の理由で取り消し
たが、EUはこの判断に対して上告する方針である。イスラエルは当
時、この決定を厳しく批判していた。

東ウクライナでは新たな戦闘

東ウクライナでは、政府軍と親ロシア反乱勢力が、ドネツク空港を
めぐり改めて戦闘を繰り広げた。その際少なくとも3人のウクライ
ナ兵が死亡した、とのことである。別の場所でも戦闘が起きてい
る、と軍広報は伝えている。ヨーロッパ安全協力機構OSZEは、対立
する両勢力に、即時戦闘を終えるよう要請した。セルビア外相ダチ
ッチは、両者に「維持可能な停戦」を目指して作業をおこなうよう
に要請した、と述べた。セルビアは現在、ヨーロッパ安全協力機構
の議長を務めている。

数十万人のチェチェン人が「シャルリー エブド」に抗議

ロシアのカフカズ共和国チェチェンでは、風刺雑誌「シャルリー 
エブド」が掲載したばかりのモハメド風刺画に抗議する大規模な集
会が開かれたAFP通信の職員は、参加者を数十万人と推定してい
る。人々は、宗教的な言葉を叫びながら、首都グロズヌイの大モス
ク前まで行進した。大統領カディロフは、この集会は、イスラーム
教を侮辱した人たちに向けられている、と述べた。多くのチェチェ
ン人はイスラーム教徒である。国の部局が、このデモを組織してい
た。




1月20日(火)

イエメンではフチ反乱勢力が大統領宮殿を占拠

イエメンではシーア派蜂起勢力が、首都サヌアの大統領府を掌握し
た。大統領アブド・ラッボ マンスール ハーディの事務所の警備
員は、彼らは、大統領宮殿の敷地をフチ民兵に委ねた、と説明し
た。目撃者は、短時間の戦闘が起きた、と述べた。

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PEGIDA運動の扱いをめぐって錯綜する議論

社会民主党、緑の党、左翼党の幹部は、イスラーム教と亡命に批判
的な「ヨーロッパのイスラーム教化に反対する愛国的ヨーロッパ人
PEGIDA」運動の創設者たちとの対話を行なわない。社会民主党党首
ガブリエルは、主催者のうち、有罪判決を受けた犯罪者、ネオナ
チ、反ユダヤ主義者が少なくなく、彼らに取って重要なのは、社会
を分断し、急進的な考え方を広めることである、と述べた。緑の党
党首ペーターは、難民やイスラーム教徒に反対する声を意図的にあ
げるものは、対話の相手ではない、市民との対話はあらゆる段階で
進めていく、と述べた。左翼党の連邦議会の会派長ギーズィも同様
のことを述べた。一方キリスト教民主同盟の政治家たちは、PEGIDA
支持者と話し合いを行なう用意がある、と表明した。同党幹部スパ
ーンは、その前提となるのは、PEGIDAが憎しみと外国人を敵視する
勢力とは、今までよりも明確に一線を画することである、と述べ
た。テロの警告が出ているため、ドレースデンで予定されていた
PEGIDA賛成派と反対派の月曜日のデモは、禁止された。

ベルリンのイスラーム教徒組織に対する捜査が続く

ベルリンのイスラーム教徒組織に対する捜査に関連して、警察はベ
ルリン、ブランデンブルク、テューリンゲンの住宅13カ所およびそ
の他の物件を捜査した。この措置は、2人の容疑者イスメット D.と
エミン F.の語句周辺に対するものである、とベルリン警察は発表
した。対象となったのはほとんどは、ベルリンの街区モアビットに
あるモスク関係者数人である。この捜査には、2百人ほどの警官が
出動した。イスラーム教徒組織には、シリアでの国を危険にさらす
ような暴力行為を準備し、支援した、との容疑が持たれている。さ
らに容疑者1人は、コラーン学校でテロ民兵「イスラーム教国IS」
のために支援者を募集した、とされている。この組織がドイツでの
襲撃を計画していた根拠はない、と警察広報は述べた。

ミュンヒェンのテロ裁判は高度の安全対策が取られる

ミュンヒェン上級州裁判所では、シリアでの戦争で、少なくとも
7人の死者を出した襲撃事件に関与したとされるドイツ人に対し
て、裁判が始まった。連邦検察は、27歳のハルン P.が、外国でテ
ロ組織に加わり、殺人に参加した、との疑いをかけている。ミュン
ヒェン生まれのこの容疑者は、2013年9月にシリアに出国し、テロ
組織「ジュヌド アル・シャム(シリアの兵士)」に加わってい
た、との容疑が持たれている。2014年2月には、彼はアレッポの中
央主要所の襲撃に加わって板、とされている。その際に2人の兵士
と5人の囚人が殺された。この裁判の冒頭では、この被告は、ジハ
ードや急進派イスラーム教徒とは異なる、自分は連邦検察が主張す
る目標を、実現しようとはしていない、と弁護士を通じて発表して
いた。




1月21日(水)

ボコ ハラムの手からドイツ人が解放される

イスラーム教徒組織ボコ ハラムがナイジェリアで誘拐したドイツ
人男性1人が、解放された。隣国カメルーン大統領ポール ビヤ
は、同国の特殊部隊が、人質を安全な場所に移した、このドイツ人
は、7月にボコ ハラム戦闘員によって、ナイジェリア北部のアダ
マワ州で誘拐された男性であった、と発表した。ビヤは幸運な解決
であった、と述べて、解放に貢献した人全て、特にドイツ政府に感
謝した。ドイツ外務省は、ドイツ人が解放されたことを確認した。
カメルーンは最近この地域で、外国人人質の釈放を、数回実現して
いる。ボコ ハラム派、何度も凶行におよんだため、恐れられてお
り、過去数年、しばしば若いナイジェリア人を中心に、誘拐事件を
起こしていた。この組織は長年にわたり、イスラーム教に基づく国
家の建国のために、戦いを続けており、北東部の広い地域を支配下
に収めている。ボコ ハラムは、「西側の教育は罪である」といっ
た意味である。

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ドネツクでの戦闘で少なくとも死者5人

東ウクライナの反乱勢力の拠点ドネツクでは、火曜日夜に少なくと
も民間人5人が殺害された。市行政部は、長時間続いた砲撃によっ
て、30人ほどが負傷した、と発表した。ウクライナ軍と親ロシア蜂
起勢力の間の戦闘は、過去数日間激しさを増していた。火曜日夕刻
にウクライナ軍は、同軍は2番目の反乱勢力の拠点ルハンスクが、
ロシアの通常兵の攻撃を受けた、と申し立てていた。ウクライナ政
府がロシア政府をこのように非難するのは、紛争関係者の協定に、
ミンスクで9月に署名がなされて以来、初めてであった。水曜日夕
方にはドイツ外相シュタインマイアーは、ウクライナ、ロシア、フ
ランスの外相と、危機を終息させる可能性を探る意向である。ウク
ライナ政府は火曜日に、兵士を頭部に配備するために、今年は10万
人ほどの予備役兵を召集する、と発表していた。

ラヴロフはオバマの国の情勢に関する演説を批判

米国大統領バラックオバマが、国の情勢に関して演説したが、ロシ
アは米国を大きな権力を追求している、と非難した。米国は世界を
支配するつもりである、とロシア外相ラヴロフは述べた。米国の考
え方は、第一位であるべきだ、という原則に基づいており、米国政
府が、協力が可能ばば面でも、対決しようとしているのは、憂慮す
べきことだ、とも語った。ラヴロフは特に、米国政府はウクライナ
危機で、自分の立場をヨーロッパ人に押しつけている、と非難し
た。オバマは議会での演説で、ロシア大統領プーチンが、ウクライ
ナを侵略した、と非難し、同盟国とロシアに対する制裁を科すの
は、困難であった、と述べた。またロシアが孤立し、その経済が低
迷する間に、米国は同盟国と密接な関係を保ち続ける、とも語っ
た。

テル アヴィヴで刃物による攻撃 少なくとも9人が負傷

パレスチナ人1人が、テル アヴィヴのバスで、刃物を使用して、
少なくとも9人を負傷させた。23歳のこの男は、偶然居合わせた看
守によって、脚を撃たれて、警察に引き渡された、と警察広報は発
表した。この攻撃犯の身元は、占領されている西ヨルダンランドの
トゥルカレム出身の23歳の男である、と当局は特定した。彼は病院
に運ばれ、そこで事情聴取を受けている。イスラエル首相ネタニヤ
フは、この攻撃は、ユダヤ人およびユダヤ国家に対するパレスチナ
当局による悪意のこもった扇動の、直接的な結果である、と述べ
た。外相リーベルマンは、特に、パレスチナ人大統領アッバス、ハ
マース指導者ハニヤ、アラブ系の2人の国会議員に、この件に責任
がある、と名指した。




1月22日(木)

ヨーロッパ中央銀行はオイロ使用国の国債を大量に購入

ヨーロッパ中央銀行EZBは、2016年末まで、毎月600億オイロ相当の
国債と民間債券を購入する方針である。この購入計画は、3月に開
始する、と同銀総裁マリオ ドラギがフランクフルト アム マイ
ンで予告した。この危機回避策を行なうために、発券銀行である同
銀は、新たに貨幣を印刷し、これを用いて有価証券を購入する。数
ヶ月前から、ドラギおよびその他の同銀の要人は、このような措置
をとるために、市場に準備をさせていた。新たな貨幣は、理想的な
場合には、中央銀行が国債を買い取る諸銀行を通じて、借款の形で
企業および購買者のところに到着する。そうなれば、これは消費と
投資をを生むことになり、景気不振に活力を与えるかもしれない。
ただし、国債購入が、この目的にかなうかどうかは、異論がある。
連邦首相アンゲラ メルケルは、正解に対して、世界の成長のため
の責任があることを、思い起こさせ、本来の経済成長の起爆剤を設
定するのは、政治による合理的な枠組みの条件でなければならず、
待たそうあり得るという状況から、ヨーロッパ中央銀行の決定が、
離反しまうことがあってはならない、とダヴォスでの世界経済公開
会議で述べた。

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ドネツクのバス停留所を銃撃 死者発生

ウクライナ紛争をめぐる新たな交渉が始まった翌日、東ウクライナ
のドネツクでは、バス停に榴弾が投げつけられ、少なくとも9人が
死亡した。市長事務所の代表の発表によれば、この榴弾が着弾した
のは、トロリーバスの中で、12人が死亡し、併走していた自動車の
中でも1人が死亡した。キエフでは首相ヤツェニュクは、この攻撃
の責任は、親ロシは反乱勢力側にある、とした。ロシア政府は、和
平の努力を破壊しようとする徴発である、と述べた。水曜夕刻に
は、ロシアとウクライナの外相が、ベルリンで会合を開き、重火器
の撤去について合意した。ドイツ外相シュタインマイアーは、フラ
ンス外相ファビウスと共にこの会議に出席し、その後「はっきりと
した前進」があったが、合意が実施に移されるかどうか、待たなけ
ればならない、と述べた。ウクライナ軍は木曜日、大キック破壊さ
れたドネツク空港の一部から撤退した、と発表した。政府の発表に
よれば、空港周辺では、戦闘がまだ続いている。空港周辺では、
1月中旬から、戦闘が激しさを増している。

イスラーム教徒テロ容疑者がノルトライン・ヴェストファーレン州で逮捕

イスラーム教徒のテロとの戦いで、ドイツ連邦検事総長は、さらに
逮捕をするように命じた。ノルトライン・ヴェストファーレン州で
は、イスラーム教徒テロ容疑者が、さらに2人逮捕された。警察発
表によれば、シリアからの帰還者であるこの2人は、メンヘングラ
ートバッハとヘアフォルトの自室にいるところを、特殊部隊によっ
て逮捕された。彼らは抵抗はしなかった。26歳と27歳の容疑者は、
近東で戦闘訓練を終了し、そこで外国人テロ組織に属していた、と
連邦検察はカールスルーエで発表した。2人の容疑者はドイツ人で
ある。具体的なドイツ国内での攻撃計画を立てていたことを示す証
拠はない、とのことである。

ハモンド「イラクは今までISに抵抗できていない」

英国外相ハモンドの見解では、イラクは今後数ヶ月、テロ民兵「イ
スラーム教国IS」に、軍事的に対抗できる状況にはない。現在イラ
クの治安部隊に対する支援をおこなっているにもかかわらず、治安
部隊がテロ組織に対する大きな戦闘作戦を開始できるようになるま
で、さらに数ヶ月かかるだろう、とロンドンでの会議開始前にハモ
ンドは述べた。この会議では、21箇国の政治家と外交官が、今後の
ISとの戦いでの戦略について、協議している。主催者のハモンドの
他に出席しているのは、米国外相ケリー、イラク首相アバディであ
る。ケリーは水曜日に、ジハード主義者に対して、全ての戦線で対
処し、軍事的および法的および秘密情報部の支援が必要だ、と述べ
ていた。米国が主導する軍事連合は、合わせて60箇国ほどが参加し
ているが、晩夏から、IS民兵および他のジハード主義者組織に対し
て、空から攻撃を行なっている。




1月23日(金)

サウジ・アラビアに新たな支配者

サウジアラビア国王アブドゥッラーが死亡したことを受け、異母兄
弟のサルマン王子が、厳格なイスラーム教王国の支配を引き継い
だ。79歳の彼は、テレヴィで中継された演説の中で、前任者の政治
を継続する、と約束した。アブドゥッラーは長い闘病の末、91歳で
死去した。彼が金曜日午後に、多くの人が参加する中、埋葬され
た。彼の死が報じられた後、石油価格は1バレル(159リットル)あ
たり1米ドルほど値上がりした。アブドゥッラーは、厳格なイスラ
ーム教王国の歴史上、最も人気があった混種の日取る出会った。彼
には人気があったおかげでか、2011年のアラブの春の期間中も、サ
ウジ・アラビアでは、ごくわずかの抗議活動しか起きなかった。し
かし彼は政敵に対しては、譲歩しなかった。シーア派の抗議活動は
弾圧され、運転禁止が科されている女性が、抵抗した場合、厳しい
刑罰が言い渡された。イスラーム教に批判的なインターネット上の
活動家ライフ バダウィが、公衆の面前でむち打ちをされたのは、
諸外国で激怒を呼んでいた。

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オバマは死去したアブドゥッラー国王を勇気ある指導者と賞賛

アラブ世界は、サウジ・アラビア国王アブドゥラーの死に、悲しみ
と弔意を表明した。親密な同盟国バーレーン王国の他、ヨルダン、
エジプト、その他のアラブ諸国は、数日間にわたる服喪を守るよう
に呼びかけた。米国大統領オバマは、アブドゥッラーを、誠実で勇
気ある指導者であったと賞賛し、彼は米国とサウジ・アラビアの関
係が、近東およびその周辺の安定と安全の推進力として、信頼を寄
せていた、と述べた。アブドゥッラーは、この地域で、テロ組織ア
ル カーイダおよび「イスラーム教国IS」との戦いなどで、米国に
とって最も重要な同盟者の1人であった。フランス大統領オランド
は、「アブドゥッラーの活動が、サウジ・アラビアの歴史に最も深
い刻印を及ぼした」と評価した。またオランドはこの声明の中で、
アブドゥッラーの「見解は近東での、公平かつ長期的な平和をめざ
していた」と評価した。

サウジ・アラビアのネット活動家バダウィのむち打ちは中止

世界各地での抗議活動を受け、サウジアラビアのインターネット活
動家バダウィに対するむち打ちは、中止となった、と北ドイツラジ
オは報じている。それによれば、駐ベルリン サウジ・アラビア大
使は、「ザップ」誌に、バダウィは、これ以上むち打ちを受けるこ
とはない、と発表した。さらに、バダウィは10年間の刑期全てを、
勤め上げる必要はない、との約束が取り付けられた、とのことであ
る。金曜日には、バダウィは再び50回のむち打ちを受けることにな
っていた。人権組織国際アムネスティは、今のところこれについ
て、確認していない。バダウィ夫人ハイダーはドイッチェ ヴェレ
に、この種の報道に関して、自分は何も知らない、と述べた。

メルケルはプーチンに歩み寄る

「南ドイツ新聞」によれば、連邦政府はロシア大統領プーチンに、
ウクライナ危機解決策を提案した。首相メルケルは、EUと(ロシ
ア、ベラルーシ、カザフスタン、アルメニアが加盟する)ユーラシ
ア連合の会談で、共同貿易地域内部での協力の可能性」をめぐっ
て、話し合うと約束した、と同紙は報じている。メルケルは、ウク
ライナで全面的な平和をもたらすことを、その条件とした。また経
済相ガブリエル(社会民主党)は、ロシアとの自由貿易地域に関す
るEU内部での議論を行なうよう提案した。彼はダヴォスでの世界経
済公開会議で、「私たちはロシアに、解決策を申し入れることにな
る」と述べた。同紙によれば、メルケルとガブリエルは、プーチン
が以前作り上げた「リスボンからウラジオストクまで」の貿易地域
という形を用いた、長期的な刺激が得られる、とも明言した、との
ことである。




1月24日(土)

マリウポリがミサイル攻撃を受け死傷者発生

ウクライナの港町マリウポリがミサイルによる攻撃を受け、最新の
報道によれば、死者の数は15人に上った。通信社の報道によれば、
この砲弾が撃ち込まれたのは、政府が支配している同市の市場であ
り、さらに負傷者も多数発生した。警察と市行政部は、親ロシア分
離独立派が、この攻撃に責任がある、とした。一方EUは、ロシア政
府がウクライナ危機解決に近づくよう、もっと関与を強めるよう要
請した。EU外務委員フェデリカ モゲリーニはブリュッセルで、ロ
シア政府は自らの責任にふさわしくなければならない、と述べた。

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ギリシア左派党は世論調査でさらに優勢に立つ

ギリシアの国会議員選挙を前に、急進左翼連合SYRIZAが勝利する兆
しが強まっている。最新の世論調査では、ツィプラス率いる左派党
が、首相サマラス率いる保守派の新民主主義党を6%引き離してい
る。他のオイロ使用国が、政権交代に、どのように対応するかは不
明である。オイロ使用国連合議長ダイセルブルームは、ギリシアの
次期政権が、外国の資金提供者との協定を守らないのであれば、財
政支援を中止する、と威嚇した。ギリシアは日曜日に国会議員選挙
を行なう。980万人が投票権を持っている。投票予想は、夕方に投
票所が閉められた直後に、発表される予定である。

ドラギはオイロ使用地域に統一的な経済機関を置く方針

ヨーロッパ中央銀行総裁ドラギは、国債購入計画を発表し、反対意
見が出ている中、オイロ使用国が、合同で改革の努力をするように
要請した。彼は「経済週報」への寄稿の中で、この改革は今までは
主として、いくつかの国の案件であった、と述べた。ドラギは、
「真の経済連合の枠組みの中で」統一的な機関を作るように、と勧
告した。ヨーロッパ中央銀行は木曜日に、様々な場所で価格が下落
するのを回避するために、1兆1千億オイロ相当の国債を購入する、
と予告していた。ドラギはこの策で、特にドイツで批判を受けた。
反対派は、これはオイロ地域での改革の熱に水を差す過剰な資金注
入である、と述べている。

スペイン治安部隊はジハード主義者と見られる者を逮捕

スペイン治安部隊は、北アフリカの飛び地セウタで、ジハード主義
者と見られる者を逮捕した。土曜日早朝に行なわれたこの作戦で
は、数件の家屋が捜査を受けた。攻撃するために訓練できるような
テロ分子がいるかどうか、現在調査中である、とのことである。逮
捕直前には、スペインとモロッコ当局が、麻薬販売の連鎖を断ち切
る、と発表していた。




1月25日(日)

ウクライナで国をあげての服喪

ウクライナでは港町マリウポリがミサイルで攻撃を受けたことで、
政府は国を挙げての服喪を呼びかけた。その他に大統領ペトロ ポ
ロシェンコは、黙祷を命じた。彼は改めて、反案勢力との和平交渉
を続けるよう求め、ミンスク合意を壊してはならない、と述べた。
親ロシア分離独立派は、政府代表と新たな会合を、白ロシア(ベラ
ルーシ)の首都ミンスクで開くことには、意義を見いだせない、と
これより前に発表していた。土曜日には住宅地で銃撃戦があり、少
なくとも30人が死亡していた。誰がこの攻撃をおこなったのかは、
不明である。ウクライナ軍と親ロシア分離独立派は、お互いに相手
を非難し合っている。ヨーロッパ安全協力機構の外国人専門家は、
ミサイルが発射されたのは、親ロシア分離独立派が支配する地域か
らである、と見ており、爆発でできた穴の調査を行なった、と発表
した。国連事務総長パン ギ ムンは、マリウポリのミサイル攻撃
を、厳しく非難した。このミサイルは、民間人が住む地域に向け
て、無差別に撃ち込まれた、これは国際的な人道的な権利に違反し
ている、と述べた。

     その他のニュース

ギリシアは国会議員を選ぶ

ギリシアでは、国会議員の選挙が実施されている。およそ1千万人
が、票を投ずるよう求められている。有力なのは、ツィプラスを党
首とする急進左派連合SYRIZAである。彼は、諸外国による救済計画
について交渉し直し、その際には負債の減免を実現することを公約
として、選挙戦を戦っている。左翼連合は、最後の世論調査では、
保守派で首相サマラス率いる新民主主義党を、およそ7%引き離し
ていた。

報道によれば連邦政府はサウジ・アラビアへの武器供給を停止

新聞報道によれば、ドイツ連邦政府は、サウジ・アラビアへの全て
の武器輸出を、当面停止した。「ビルト紙日曜版」によれば、先の
水曜日に開いた連邦安全評議会の会議で、この決定を下した。これ
に関する動議は、完全に拒否されるか、あるいはこの決定は数週間
延期された、とのことである。秘密裏に協議した安全評議会の決定
に関しては、公式の態度表明は出されていない。ただし同市は、政
府筋の情報として伝えており、それによれば、同評議会はこの地域
の情勢を、武器を供給するには、あまりにも不安定である、と見な
している。ドイツの武器産業にとっては、サウジ・アラビアは重要
な顧客である。報道によれば、2013年には連邦安全評議会は、3億
6千万オイロの武器輸出を許可していた。サウジ・アラビアは、人権
侵害容疑で、繰り返し批判にさらされている。最近では、イスラー
ム教に批判的なインターネット活動家バダウィに対するむち打ち刑
で、諸外国では怒りを買っていた。

ボコ ハラムはナイジェリアの大都市を攻撃

イスラーム教徒テロ組織ボコ ハラム派、ナイジェリア北東部の百
万都市マイドゥグリ攻撃を開始した。目撃者の話によれば、軍用ヘ
リコプターが、同市の上空を旋回しており、攻撃があるとの警報が
聞かれた、とのことである。ナイジェリア政府は同市に外出禁止を
科した。スンニ派原理主義者たちは、数週間前に、小都市バガを攻
撃し、この地域で大規模な攻勢に出たのの一環として、数百人を殺
害し、数万人が避難した。ボコ ハラムは、数年前からナイジェリ
ア北東部で、テロ活動を行なっている。このテロ組織は、こことさ
らにカメルーンの隣接地域に、イスラーム法の厳しい解釈に基づ
く、いわゆる神の国を建国する方針である。




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