1月19日〜25日のオーストリアのニュース



1月19日(月)

     国外ニュース

ヨーロッパ中央銀行は国債購入をめぐり会議を前に対立

専門家たちは、緊張感を持ってヨーロッパ中央銀行の方針を中止し
ている。同銀は木曜日に、歴史的な購入計画に判断を下すことにな
っている。評議会の会議は、同銀は数千億オイロになる国債の購入
計画に賛成し、大量の資金を投入することになる、と見られてい
る。この計画にはオイロ使用地域の二大経済大国が、事前に対立し
ている。フランスとドイツは、この計画の意義に関して、全く意見
が一致していない。フランス政府は景気上昇を期待しているが、ド
イツでは危険な悪循環に陥る、との警告が出されている。

     国内ニュース

小規模学校賛成を撤回か ハイニシュ・ホーセクは逆戻り

教育大臣ガブリエレ ハイニシュ・ホーセク(社会民主党)は、オ
ーストリア全土で学校に最低限度の規模を設定し、小規模学校を閉
鎖するとの提案を行なったが、これが悲鳴を生んだ。彼女は方針を
転換しようとしている。彼女は小規模学校および超小規模学校を閉
鎖するつもりはない、と月曜に述べた。彼女は、それは「誤解」で
あって、行政区域の合併と行政のさらなる効率化の問題である、と
述べた。




1月20日(火)

     国外ニュース

スイス・フランでの借金のある人は3万3千オイロ多く返済

スイス・フランの予想外の高騰は、数千人に、特に不愉快な影響を
与えている。スイス・フラン建ての貸付を受けている約6千の家族
は、平均で3万3千オイロを多く返済しなければならない。これは金
融市場監視局FMAが火曜日に計算し、同時に国外通貨による個人向
け借款が、有利に行なわれることに関して、叱責しており、銀行に
とってこれは「栄光に属するものではない」と述べた。同局は、警
告は無視されていた、スイス・フラン建ての借金のある人は、解決
策を見いだすために、迅速に銀行に連絡を取るべきである、とも述
べた。

     国内ニュース

アブドゥッラー・ツェントルム 国民党は首相の批判に屈する

社会民主党と国民党は、宗教の枠を越える対話のためのアブドゥッ
ラー・ツェントルムKAICIID問題で、相変わらず意見が一致しな
い。連邦首相ウェルナー ファイマン(社会民主党)も、少なくと
も一部の批判で、自分の意向を押し通す模様である。国民党所属の
元法務大臣クラオディア バンディオン・オルトナーが、辞任を予
告した後、ファイマンは、外務大臣セバスティアン クルツ(国民
党)に、3月末までにこの施設から退去させるように求めた。国民
党党首で副首相のラインホルト ミッターレーナーは、「思慮深く
優先して扱う」つもりである。彼は火曜日の閣議後、評価報告書
は、「おそらく2、3週間かかる」だろう、と述べた。




1月21日(水)

     国外ニュース

ギリシア 運命の選択

ギリシアでは、緊迫感を持って見守られている国会議員選挙が、予
定を早めて日曜日に行なわれる。専門家は、この投票は、諸外国の
債権者が設定した支出削減政策と決別するためのものになる、と予
想している。その理由は、数週間前から世論調査を引き合いに出
し、さらに勢力を増している左翼連合SYRIZAが、優位に立っている
ためである。おおいに議論されてきたオイロ使用地域からの離脱に
ついて、同連合党主アレクシス ツィプラスは、全く通じているわ
けではない、と主張している。既に新首相として行動した成功者で
ある彼が、ギリシアをどちらに導こうとしているかについて、見方
が分かれている。

     国内ニュース

ジハード主義者と見られる者がクレムスで裁判を受ける

クレムスでは、オーストリアで初めて、ジハード主義者と見られる
男が、今日裁判を受ける。30歳のこの男には、イスラーム教国のた
めに戦っていた、との容疑が持たれている。この裁判は、厳戒態勢
を取って開かれる。




1月22日(木)

     国外ニュース

麻薬取引事件 無人機が米国国境で墜落

メキシコの麻薬カルテルは、違法な商品を目的地に運ぶために、ま
すます新たな手法に手を染めている。彼らは印象的な巧みさで、数
キロにわたるトンネルを建設し、飛行機発射装置をせっちし、ある
いは潜水艦すら建造している。米国への移行の途中で、無人機が米
国との国境の町ティフアナで墜落した。この飛行機は燃料を使い尽
くしていたか、単に積み込みすぎであったのかもしれない。警察は
黒幕を捜査している。

     国内ニュース

給与の上昇を抑える 裁判官は抗議を続ける

裁判官と検察官の給与は、平均で月あたり9オイロないし14オイロ
上昇する。国民評議会はヨーロッパ裁判所の批判に応えて、公務員
給与の改正を、水曜日に可決した。裁判官の代表は怒っているが、
それは期待されていた金額ほど上がらず、「不意打ちのように」修
正が可決されたためで、「事前に裁判官連合と話し合いをしなかっ
た」ためである。木曜日には彼らは、抗議の意志を示し、1千件の
審理を「取りやめ」させた。今後も抗議活動が続けられる。




1月23日(金)

     国外ニュース

サウジ・アラビア 新国王サルマンに重い遺産

国王アブドゥッラーの死は、サウジ・アラビア王家には突然のもの
ではなかった。全く逆に、万全の準備が取られていた。アブドゥッ
ラーの死の公表直後の金曜日に、彼の異母兄弟サルマンが新元首と
して確定し、王家の忠誠の誓いと共に、公式の式典が夕方に行なわ
れた。しかしサルマンは重い遺産を引き継ぐ。それを表わすのは、
石油価格、この地域の政情不安、さらに国内の問題増加である。一
方サルマンは、親密な同盟国に信頼を置くこともできる。米国は今
後も、今までの協力関係を何ら変えるつもりはない。

     国内ニュース

社会民主党に対する批判 社会に溶け込む意志のない移民に処罰

社会に溶け込む意志のない移民には、独自の処罰が与えられるかも しれない。パリが襲撃を受けた後、イスラーム教の影響に関して集 中的な議論が行なわれ、現在戦線を戦っている社会民主党の州首相 が、この処罰を求めている。フランツ フォーフェスとハンス ニ ースルは、政治の専門家と社会民主党の多くの党員は、自由主義の 立場を取っているが、ドアを右側に向けて開いている。連邦社会民 主党は静観している。




1月24日(土)

     国外ニュース

ウクライナでの暴力 分離独立派は新たに大攻勢を開始

ウクライナ危機の外交的な解決という終わり方は、遙か彼方に追い
やられたように見える。土曜日には、親ロシア反乱勢力は、港町マ
リウポリに対する攻撃を開始した。戦略上の要衝であるこの町は、
東ウクライナで政府が支配する最後の大都市である。分離独立派の
指導者アレクサンダー サハルチェンコは、この攻撃は大攻勢の始
まりである、と見ており、現在の所停戦に関する話し合いを行なう
つもりはない。軍はこの攻撃に反撃した。ウクライナ大統領ペトロ
 ポロシェンコは、「完全な勝利」を収めるまで戦う意向である。

     国内ニュース

ニーダーエスターライヒ州地方選挙 南部では熱い選挙戦

国内政治の年は始まったばかりである。国民評議会で議席を有する
政党は、会派の非公開会議を開き、作業を開始したが、それは今年
の最初の8つの選挙が予定されているためである。ニーダーエスタ
ーライヒ州では、日曜日に地方政府の選挙が行われる。ただしこの
選挙は、連邦政治に対する影響力はほとんどない。ただし一つの市
は、今後の趨勢を示す性格を持つかもしれない。ウィーンの南にあ
るウィーナー ノイシュタット市では、激しい攻防戦が繰り広げら
れている。ニーダーエスターライヒ州では、いくつかの市町村議会
選挙が行われるため、選挙の行方が、さらなる緊張感を生んでい
る。




1月25日(日)

     国外ニュース

ギリシア国会選挙の得票予想 左翼連合が明確な勝利

ギリシアの国会議員選挙で、速い時点での最終得票予想によれば、
急進左派連合SYRIZAが明らかな勝利を収めた。最終得票予想によれ
ば、同党の得票は36.5%に達する。保守派で、現首相アントニス 
サマラス率いる新民主主義党NDは、27.7%に達した。右派急進派の
「黄金の夜明け」は、6.3%で第3位であった。SYRIZAが国会で絶対
が数を得られるかどうかは、今のところ不明である。

     国内ニュース

市町村議会選挙で国民党はぎりぎり51%を獲得

国民党は日曜日、ニーダーエスターライヒ州の市町村573のうち、
570の議会選挙で、50.96%の票を獲得した。票を減らしたのは社会
民主党、自由党、緑の党である。国民党は暫定集計結果によれば、
6,746議席(74議席増)であった。社会民主党は30.94%で、263議席
減らして、3,464となった。自由党は7.80%で、201人の新人を要し
て、678議席である。緑の党は、4.47%であった。307の議会で、今
までより97議席増やした。新オーストリア党は、0.89%で36議席で
あった。それ以外の候補者名簿は、4.94%、494議席であり、前回か
ら1.11%、89議席減であった。26の市町村では、多数派が変わっ
た。13市町村では多数派が、社会民主党から国民党に、5つでは国
民党から社会民主党に変わった。その他の8カ所では、他の候補者
名簿が多数となった。




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