2月9日〜15日のオーストリアのニュース



2月9日(月)

     国外ニュース

1961年に墜落した飛行機の残骸がアンデスで発見

ほぼ54年間、これは地理最大の謎であった。1961年4月3日に、20人
の乗客、乗組員4人を乗せた飛行機が姿を消した。この事故は当
時、スポーツ界に衝撃を与えた。乗客のうち8人が地理の第一部に
属するサッカークラブの選手であったためで、その中には、アルゼ
ンチン代表選手も含まれていた。登山家が今回、アンデスの3千メ
ートルを超える地点で、この残骸を発見した。遺品などを持ち去ろ
うする者たちを遠ざけるために、精確な発見場所は、当面公表され
ない。

     国内ニュース

RBIは大幅な縮小の方針

国際ライフアイゼン銀行RBIは、5億オイロ近くの年間損失を出した
後、緊急ブレーキを引き、大幅な縮小をする方針である。ポーラン
ドとスロヴェニアの子会社、インターネット利用の銀行ズーノは売
却される。アジアと米国からも、迅速な撤退を行なう方針である。
目標は自己資本の割合を増やすことである。そしてロシアとウクラ
イナの危機に備える。現地に同銀は、支店を置きつづけるが、危険
性を減らそうとしている。




2月10日(火)

     国外ニュース

オバマはロシア政府に圧力をかける

東ウクライナでの新たな停戦に関する報道は、火曜日には正しいこ
とが確認されなかった。ロシアのタス通信社によれば、ウクライナ
交渉団は停戦に合意した。親ロシア分離独立派の否認は、「あまり
に早すぎる」とされている。ドイツとフランスの仲介で水曜日に開
かれる、ロシア、ウクライナ4者首脳会談を前に、米国大統領バラ
ック オバマも、改めて危機外交を開始した。彼はロシア政府に向
けて、訴えるだけでなく、警告も発した。

     国内ニュース

公的な財源の投入 債務履行義務の計算は相変わらず困難

総額2,620億オイロの負債の他に、オーストリアは1,130億オイロの
追加債務を負う。オーストリア統計局によれば、この金額は過去数
年で、大幅に減少した。一番大きな部分つまりアルペ・アドリア不
動産銀行の債務履行義務は減少した。実際の債務金額の計算は相変
わらず困難である。州と市町村が、自分たちに化される金融上の危
険を、過小評価している、との批判が出ている。会計検査院の他
に、国庫管理評議会も、「危険性の押さえ込みと透明性に関して弱
点」がどこにあるかを探っている。




2月11日(水)

     国外ニュース

オイロ使用地域会議を前にギリシアに対する厳しい方針が発表

オイロ使用地域の財務大臣は、負債問題では、ギリシア新政府に対
して、厳しい方針をとり続ける方針である。これ以上の財政支援を
与えるのは、厳しい条件下でのみである、とオイロ使用国連合の議
長を務めるオランダ財務大臣イエルーン デイセルブルムは、ギリ
シアに関するオイロ使用国連合特別会議が始まるのを前に、木曜日
午後に述べた。オーストリア財務大臣ハンス イエルク シェリン
グ(国民党)も、同様の見解である。ギリシア財務大臣ギアニス 
ファロファキスの提案が、緊張感を持って見守られている。ギリシ
アはEUとの交渉と並行して、その他の可能性を探っているもようで
ある。

     国内ニュース

大学入学資格試験で過失 教育相は不安感をぬぐう

連邦教育大臣ガブリエレ ハイニシュ・ホーセク(社会民主党)
は、大学入学中央資格試験(マトゥーラ)で技術的な手抜かりが判
明したことを受け、「生徒の不安感は完全に理解できる」と発言し
た。また彼女は昨日夕方発表を行ない、大学入学事務所のサーヴァ
ーに問題があったものの、祭典は確実におこなわれる、と強調し
た。




2月12日(木)

     国外ニュース

ツィプラスとの第1回会談 メルケルはギリシアに譲歩する姿勢

ドイツ首相アンゲラ メルケルとギリシア新首相アレクシス ツィ
プラスの初めての遭遇が、緊張感を持って待たれていたが、木曜日
にブリュッセルでのEU首脳会談で、これが実現した。彼らは友好的
な握手であいさつを交わし、良い共同作業をするのに賛成だ、と述
べた。メルケルはこの直前に、譲歩する用意がある、との方向性を
示していた。彼女は、ドイツには妥協をする用意があるが、規則は
守らなければならない、と述べていた。

     国内ニュース

オペラ座舞踏会が開幕

国立オペラ座バレエ団の曲芸的な振付と、歌手アイダ ガリフリナ
とオルガ ベツメルトナの印象的な歌声、特別な人気者カルロス 
アルバレスが登場して、夕方に第59回ウィーン・オペラ座舞踏会が
開幕した。光り輝く社交界新人は、「すべてはワルツ」で踊り始め
た。経済界、政界、文化界からの多くの要人が現れ、赤い絨毯の上
であちこちで塊ができていた。予想外の来客は、スーパーモデルの
ナオミ キャンベルであった。




2月13日(金)

     国外ニュース

アルゼンチン キルチネルが司法の標的に

検察官アルベルト ニスマンが謎の死を遂げてから数週間、アルゼ
ンチン司法は大統領クリスティナ フェルナンデス デ キルチネ
ルに標的を定めた。検察は金曜日に、キルチネルは職務上の司法の
行動を妨害した、と公式に非難した。具体的には、首都ブエノス 
アイレスのユダヤ人施設に対する爆弾攻撃の件で、捜査陣はこの事
件はイランが引き起こした、としている。ニスマンは、キルチネル
に対する逮捕命令を請求しようとしていたわずか数時間前に、死亡
した。

     国内ニュース

フィッチ社はオーストリア国債をAAAから引き下げる

米国の三大格付け会社は、オーストリアに対して、金融危機の最中
でも、最高の評価AAAを与え、現在オーストリアだけがAAAを持って
いる。金曜日の夜にスタンダード&プアーズに続いて、フィッチ社
も、オーストリアの最高の評価を取り下げ、AA+に引き下げる。主
な原因は、負債が予想していなかった89%に上昇したためである。
財務省は通達の中で、平静さを保つように努力した。




2月14日(土)

     国外ニュース

コペンハーゲンでのテロ行為 犯人の追跡は続く

コペンハーゲンでの討論集会が襲撃され、死者が出たことを受け、
犯人と見られる者の追跡が、全力で続けられている。警察は土曜日
夕方に、25歳から30歳の男の写真を広報した。彼の逃走車両も押収
できた。彼は喫茶店に向けて数十発発砲したが、そこのは、スウェ
ーデン人のモハメドの風刺画を描き、イスラーム教徒を批判するラ
ルス ヴィルクスも板。彼は2007年に、モハメドを犬として描き、
それに対してイラクのアル カーイダ分子が、彼に対して15万ドル
の賞金をかけていた。

     国内ニュース

社民党と国民党は税制改革を「やり遂げる」方針

国民党と社会民主党が、税制改革をめぐる会合を開くのは、今日を
含めて4回目である。来週にも、同じ数の会議を開くことになって
いる。3月17日までに税制改革を取りまとめるために、毎週土曜日
に会合を開き、これをやり遂げるためである。最終的には連立両党
にとって、「未決定の若干の項目」をはっきりさせることが重要
で、この中には、改革の規模と減税の財源などの基本的な問題があ
る。具体的な内容については、交渉役は相変わらず沈黙を続けてい
る。それはおそらくは個々の思いつきがうわさとなることで、よい
反響を得ることがないためである。




2月15日(日)

     国外ニュース

ウクライナ停戦 デバルツェーヴェ情勢は緊迫

東ウクライナの戦闘地域では、深夜からは武器はおおむね沈黙を続
けている。デバルツェーヴェ情勢は、相変わらず緊迫しており、近
郊のドネツクでは、今なおウクライナ兵が包囲されている。反乱勢
力の指揮官エドウァルド バスーリンは、取りまとめられた停戦を
巡視しない方針を発表した。「もちろん私たちは発砲することが可
能である。ここは私たちの地域だ」とバスーリンは述べた。ヨーロ
ッパ安全協力機構の専門家たちが、同市に立ち入るのは禁止され
た。

     国内ニュース

グラウィシュニヒは教育大臣は「辞任すべき」と見る

連邦緑の党の広報エーファ グラウィシュニヒは、高校卒業中央試
験の問題で、担当する大臣ガブリエレ ハイニシュ・ホーセク(社
会民主党)が、「辞任をする時期は熟している」と見ている。この
試験の実施は、「壊滅的と言えるほど」である、とグラウィシュニ
ヒは昨日のテレヴィ番組で述べた。




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