3月2日〜8日のオーストリアのニュース



3月2日(月)

     国外ニュース

沈黙する火山がアイスランドを不安に陥れる

バルダルブンガ山は落ち着いている。昨年夏から活動していたこの
火山は、もうほとんど溶岩を排出しておらず、爆発する可能性を示
す他の兆候は、ますます弱まってる。少なくとも火山学者数人にと
って、これらすべてはまさによい兆候である、大学教授アルマン 
ヘスクルツソンは、火山内部の圧力は、溶岩を押さえ込むことで、
これから増大する可能性がある、との警告を出している。彼は火山
内部では、かなりの量2百立方キロのマグマが眠っている、と見積
もっている。ただし当局は、火山が爆発する警告を引き下げてい
る。

     国内ニュース

不動産銀行問題の専門家「国からのさらなる支援は未解決」

新たな巨額の資産不足は、週末から、アルペ・アドリア不動産銀行
事件で、脚光を浴びている。財務省は最初の措置で、支払いの停止
を命じ、不良債権処理銀行「ヘタ」の負債を穴埋めするために、こ
れ以上税金を支払わない、と断言した。それにもかかわらず専門家
シュテファン ピヒラーは、この事件では、さらなる国家による支
援が必要になる可能性がある、と見ている。他の専門家同様ピヒラ
ーも、債権者側がさらに法的結果を取ることになるかもしれない、
と見ている。先日から「ケルンテン州がこれを支払うか、あるいは
拒否するか」緊張感を持って見守られている。




3月3日(火)

     国外ニュース

イラン政策でネタニヤフはオバマをこき下ろす

イスラエルでの選挙までわずか2週間となり、イスラエル首相ベン
ヤミン ネタニヤフは、米国国会で演説を行なったが、これは米国
大統領バラック オバマの賛成を得ていなかった。極めて異論を生
む内容は、イスラエルとイランの緊迫した関係である。ネタニヤフ
は、オバマのイラン政策をこき下ろし、この政策は、イランの核爆
弾を「ほぼ保証」することになる、と述べた。彼が国内政治上も、
異論をひき起こす演説をする前に、米国大統領府はネタニヤフに、
イランとの核交渉で、米国が歩み寄りを見せていることに、影響の
大きな詳細を漏らさないように、と警告していた。

     国内ニュース

新たな報告では新型中等学校に悪い評価

教育相の委託を受けて取りまとめられた「新型中等学校NMS」の評
価報告書が、公表される。それはこの形の学校には、平凡な評価を
つけている。学校での暴力事件は減少し、授業の質は改善された
が、不十分な点もある。総合すると、この型の学校が(小学校の
第5〜9学年に当たる)基幹学校よりも、質的によく、「実施すべき
であることを示す証拠」はない。その上基幹学校の水準が、すべて
の新型中学校の水準に達しているかどうか、疑いがある。




3月4日(水)

     国外ニュース

イタリアの「偽チーズ」との戦い

パルメザンはイタリアでは祭式である。しかし本物のパルメザンの
製造者と支持者は、この硬質チーズの模造品をますますたくさん作
っている。パルマの特産品であるパルメザンは、世界各地で最も頻
繁に偽物が作られるイタリアの食品であるが、そのため数百年にわ
たる伝統が危険にさらされ、購入者をだますものである、との批判
的な声が上がっている。繁盛する偽物産業との戦いは、競争するパ
ルミジャーノ レッジャーノやグラナ パンダーノの2つを団結さ
せる。

     国内ニュース

新債務履行義務にもかかわらずヘタ債務減免に向け背面援護

不動産銀行事件で、さらなる債務の減免を実現するために、水曜日
には政府は背面援護を行なった。EU委員会とヨーロッパ銀行局EBA
は、債権処理を行なう機関ヘタの社債は、州に債務履行義務がある
にもか変わらず、削減されなければならない、と明言した。この判
断は法的拘束力を持たないが、債務減免に反対する人々の気勢を削
ぐことにはなるかもしれない。ヘタの清算計画では、債権者だけで
でなく、各州も間接的に、金をあらためて要求することになる。水
曜日には、彼らは連邦の方針に満足していない、と発表した。




3月5日(木)

     国外ニュース

エボラ 有効なワクチンに新たな希望

リベリアからよい知らせが届く一方、シエラ レオネとギニアは、
エボラの新たな発病を報告した。開発された作用物質の大規模な接
種が、この疫病を押さえ込めるとの期待を生んでおり、週末にはエ
ボラが発生している国々で接種が始まった。来週には成果がある、
と期待されている。「この摂取が有効であるとわかれば、エボラに
対する初めての有効な措置である」ことになる、と世界保健機関理
事が述べた。

     国内ニュース

「最適の策」ケルンテン州は不動産銀行の全面和解に乗り出す

アルペ・アドリア不動産銀行事件で、最近新たな展開があってか
ら、ケルンテン州の州政治でも、再びこの問題が議題に取り上げら
れている。木曜日には、州政府の危機対策会議が、突然召集された
後、「あらゆる事態に向けて」準備をするつもりである、と発表が
あった。州が抱えるおよそ100億オイロの債務履行義務を視野にお
いて、連邦と債権者の間の交渉が設定されたのは、最近のことでは
ないが、「最高の策」として全面和解を挙げた。州首相ペーター 
カイザー(社会民主党)は、直接的な資金面での義務は見あたらな
いが、「破産するまで支払いを続けると、私たちの州が危機にさら
される」と明言していた。




3月6日(金)

     国外ニュース

年金共済金庫会社 ギリシア政府は疑問の資金を探す

ギリシア政府は、間近に迫った破産を回避するため、疑問の資金を
探している。3月にはおよそ70億オイロ債務を支払わなければなら
ない。国庫はおそらく空に鳴っており、首相アレクシス ツィプラ
ス政権が、異例の資金源を捜索するほどである。公的機関と年金共
済金庫などが、銀行預金を国家に移すよう要請を受けている。資金
を提供するヨーロッパ中央銀行、国際通貨基金、EUの行動に対抗し
て、短期の財源確保の手段が検討される。これが成功しなければ、
「はらはらする事態が戻ってくる」とツィプラスは述べた。

     国内ニュース

ムーディーズ社はケルンテン州の格付けを引き下げる

米国の格付け会社ムーディーズ社の反応は、素早い。政府が不動産
銀行の不良債権処理銀行ヘタを解体するとの決定を下してから1週
間もたたない金曜日夕方、ケルンテン州の格付けを規則通りに、つ
まり4段階引き下げた。これにより同州債権への投資は、「投機
的」ですらなく、さらなる危機が見つかれば、さらに引き下げられ
る可能性がある、とムーディーズ社は発表した。




3月7日(土)

     国外ニュース

武装ボコ ハラムはISに忠誠を誓う

ナイジェリアの急進派組織ボコ ハラムは土曜日に、テロ組織「イ
スラーム教国IS」に、忠誠を誓った。ボコ ハラムの頭目アブバカ
ル シェカウは、インターネットを通じて広めた音声による発表
で、「カリフ」を自称するISの首領アブ バカル アル・バグダデ
ィに、彼に追随すると約束した。ボコ ハラム派、数年前から、ナ
イジェリア北部のイスラーム教徒が多数派の地域に、イスラーム教
国を建国するために戦いを続けており、その際には極めて残虐な暴
力を行使している。土曜日には、3件の襲撃事件を起こし、50人以
上が死亡したばかりであった。

     国内ニュース

リビアでISの攻撃 オーストリア人が行方不明

リビアでは、オーストリア人1人が行方不明になっている。オーバ
ーエスターライヒ州出身で、石油企業で働いている39歳の男性が、
金曜日に油田が攻撃を受けてから、連絡が取れなくなっている、と
外務書が土曜日に確認した。急進派民兵「イスラーム教国IS」のリ
ビア分派によるこの攻撃で、治安部隊11人が殺害された、との公式
発表があった。このオーストリア人を含めて、4人が行方不明であ
る。外務省では緊急対策班が活動している。




3月8日(日)

     国外ニュース

攻勢を前にモースルではISに対するゲリラ戦

イラクの大都市モースルは、2014年夏以来、テロ民兵イスラーム教
国ISの手にある。それ以来同市では、ジハード主義者ISに対する抵
抗が組織されている。元将校と部族の代表が、IS戦闘員に対するゲ
リラ戦を遂行し、内部から民兵を弱体化させようとしている。今年
初めから、抵抗組織に参加する人は増加している模様である。これ
らの組織は予想されるイラク軍の攻勢の歳医は、決定的な役割を果
たすかもしれない。

     国内ニュース

銃撃の犠牲者は病院から逃亡

ウィーン・リーシングでの銃撃戦から2週間、犠牲者が病院から逃
げ出した、と「クローネ新聞」が報じている。それによれば、31歳
のセルビア人が土曜日に、午前中の回診のあと、マイトリンク救急
病院から逃げ出した。医師たちは、この男性の健康状態を心配して
いる。彼は2月24日夕方に銃撃を受けた、頭部に銃撃を受け、人工
的に熟睡させられていた。




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