3月23日〜29日のオーストリアのニュース



3月23日(月)

     国外ニュース

エチオピア「ナイル川のダムをめぐる対立を仲裁」

エジプト、エチオピア、スーダンは、長年にわたって、ナイル川の
巨大ダムの建設をめぐって対立していたが、月曜日には平和的に解
決した。2011年に始まった北エチオピアの建設計画のために、ナイ
ル川は数百メートルほど流れが移されなければならないが、エジプ
トなどは、今後の水の供給に不安を持っていた。エチオピアは隣国
に、ナイル川に関する権利と水の取り分を保証した。2017年に完成
する予定の発電所で、エチオピアはアフリカ最大の電力輸出国にな
ることを目指している。

     国内ニュース

困難な非公開会議 年金の一部支給に関して政府内で合意

クレムスで2日間に渡って政府の非公開会議が開かれているが、月
曜日に政府は、計画中の税制改革に命を吹き込む最初の対策を提出
した。社会民主党と国民つは、大きな問題である年金で、62際から
の年金の一部支給導入と、年金の観察を法制化することで合意し
た。女性の年金受給開始年齢や、企業に対するボーナス割り増し制
度などの分野で、まだ多くの議論の必要があるが、それは政権内部
だけではなく、労使双方との話し合いが必要である。




3月24日(火)

     国外ニュース

ジャーマンウィングス機墜落 乗組員の何人かは欠勤

ジャーマンウィングス社のエアバス機が、南フランスで墜落し、お
そらく150人の死者を出したことを受け、ルフトハンザ社の子会社
である同社の乗組員のうち何人かは、勤務に就いていなかった。
「個人的な理由で、今日は飛行を望まなかった乗組員がいた」とル
フトハンザ社広報は火曜日に発表した。同社によれば、数便が欠航
せざるを得なかった。アルプスのの墜落地点には、立ち入ることが
難しく、救助は中断せざるを得なかったが、ルフトハンザ社は、事
故の前に、墜落した同機に技術的な問題があったことを認めてい
る。

     国内ニュース

不動産銀行調査委員会 各会派は重要項目をめぐって賭に出る

2月末に国会は、アルペ・アドリア不動産銀行調査委員会を設置し
た。しかし先週は、この委員会でおこなわれたのは、事実に関する
調査作業よりも、基本的な条件に関する会派の対立に占められてい
た。特に意見が対立しているのは、会議の日数と発言時間の割り当
てである。火曜日にも会派幹部の会議がおこなわれたが、成果は出
なかった。時間だけが過ぎている。合意しないで1日経つことで、
本来の調査は時間不足になる可能性がある。




3月25日(水)

     国外ニュース

ジャーマンウィングス機墜落 特殊部隊が遺体の収容を開始

フランスでのジャーマンウィングス機墜落の犠牲者が、水曜日に収
容され始めた。警察広報は水曜日夕刻に、これに関する報道を
確認した。操縦室音声記録装置の情報も、水曜日に回収されたが、
墜落原因の説明にはつながらない、と担当するフランス調査局BEA
は発表した。現時点ではっきりしているのは、空中で爆発がなかっ
たことだけである。木曜日には、情報記録装置の捜索が続けられる
が、捜査陣はこれから、墜落原因を示すものが得られると期待して
いる。

     国内ニュース

税制の第1回議論 野党はより多くの改革を要求

政府は水曜日に国民評議会で、数日前に取りまとめられた税制改革
案に、理解を求めた。首相ウェルナー ファイマン(社会民主党)
と副首相ラインホルト ミッターレーナー(国民党)は、自ら取り
まとめた法案を、「効力あるもの」と自画自賛し、これによって
「6百万人の市民」の負担が軽減される、と述べた。それに対して
野党は、「ミッキー マウス改革」であり、構造を改革するよう求
めた。自由党会派長ハインツ・クリスティアン シュトラーヒェ
は、構造改革によってのみ、厳しい累進を長期にわたって取り除く
ことができる、と強調した。社会民主党と国民党は、この批判は
「いつもの悪口である」として、退けた。




3月26日(木)

     国外ニュース

ジャーマンウィングス機墜落 航空会社は操縦室の規則を強化

ジャーマンウィングス機が、意図的に墜落させられと見られ、
150人の死者が出た事態に対して、多くの航空会社が、操縦室の規
則を厳しくする。ベルリン航空などでは、今後は常に少なくとも
2人が操縦室にいることになる、と木曜日夕刻に発表があった。カ
ナダ航空、イーズィージェット、ノルウェイ エア シャトルも、
これに関する規則を導入する。木曜日には捜査陣は、事故を起こし
たジャーマンウィングス機の副操縦士は、飛行機を降下させ、同機
を意図的に墜落させていた。彼はこの時点では、操縦室に1人でい
た。

     国内ニュース

不動産銀行調査委員会は4月8日に始まる

長い交渉の末、不動産銀行調査委員会の日程が確定した。復活祭後
4月8日水曜日に、第1回の会合が開かれることになっている。その
際は、最初の証人への質問が行なわれることになっている。アルペ
・アドリア不動産銀行事件には、特命官吏3人が参加する。各会派
は木曜日、誰が、どれだけの発言時間を得るか、という点を含め、
対立点に関して合意した。各党の代表は全員、木曜日夕刻にこれに
満足の意を表明した。




3月27日(金)

     国外ニュース

大型飛行機墜落事故の犠牲者の遺体収容は困難を極める

これは出動部隊が、自らを心理的、肉体的な可能性のぎりぎりまで
追い込む作業である。副操縦士がおそらく意図的にジャーマンウィ
ングス機を、フランスのアルプス山脈に墜落させてから、数十人の
救助隊と警官が、犠牲者150人の遺体と遺体の一部を探し続けてい
る。事故現場の近くでは、屋外に実験室が立てられ、専門家がDNA
比較で、身元の特定に従事している。この作業には、おそらくさら
に数週間かかり、遺族たちはさらに試練を受けている。ドイツの捜
査陣は、副操縦士アンドレアス ルービッツの病状とされるもの
を、全力を挙げて調査している。

     国内ニュース

ゼーレがOMV新社長に

観測を述べる時期は終わった。石油および天然ガス会社OMV社の新
社長は、ライナー ゼーレに決まった。彼は先日まで、同業のドイ
ツの巨大会社ヴィンターシャルの会長と務めていた。元OMV社長ゲ
アハルト ロイスの契約を、時期を早めて解消するとの決定は、昨
年既に下されていた。その後、数ヶ月にわたり同社社長の席の行方
は、あちこち動いていた。国営持ち株会社「オーストリア連邦およ
び工業出資会社OeBIB」(元オーストリア持ち株会社OeIAG)が、
31.5%の株式を獲得したことを受け、政府も発言権を持つ。この分
野の複数の経営者が、有力候補と見なされていた。ロイスは、早期
退陣で、少なくとも財政的な打撃を与えることはない。




3月28日(土)

     国外ニュース

ドイツ機墜落 技術的な欠陥も否定できない

現在報道は、ジャーマンウィングス機4U9525便の副操縦士に集中し
ているとは言え、フランスの捜査当局は儀濡的な欠陥も、完全には
否定していない。フランスのアルプス山脈に、墜落した原因に関す
る詳細を集めるためには、「技術的な詳細が」不足している。どデ
ュッセルドルフで活動中のフランス捜査陣の代表ジャン・ピエール
 ミシェルは説明した。特に彼は、2つ目の飛行記録装置がまだ見
つかっていないことを挙げた。一方、副操縦士の生活からは、ます
ます多くの疑わしい点が、浮上してきた。

     国内ニュース

緑の党は「悪しき策略」にもかかわらずウィーン市政権に残留

ウィーン社会民主党は、緑の党の議員を1人引き抜き、新しい選挙
法の成立を阻止したが、緑の党は秋の選挙までは、連立に残留する
方針である。「許されない悪しき策略」が取られたにもか関わら
ず、緑の党は、両党の連立政権の新しい形に向けて努力している。




3月29日(日)

     国外ニュース

独機墜落 捜査陣は2つ目の飛行記録装置発見に全力をあげる

ジャーマンウィングス機墜落で、決定的なパズルのコマではないか
もしれないが、未だに解明されない背景の捜査が続いている。フラ
ンスの捜査陣は日曜日に、2つ目の飛行記録装置が相変わらず発見
できていない、と発表した。ルフトハンザ社の発表によれば、飛行
記録装置がおそらく信号をもはや発していないため、捜索は極めて
困難である。既に発見された音声記録措置の最初の鑑定では、副操
縦士は同機を故意に墜落させた、と見ている。調査当局の代表はこ
れに関して、先に「重大な証拠」がある、と述べたが、技術的な手
落ちが合った可能性も、完全には否定できない、と述べた。

     国内ニュース

コンチータ ウルストはアマデウス賞を受賞

運命は、5回にわたってアマデウス賞の候補になったバンド「ワン
ダ」の成功したアルバム「アモーレ」に訪れた。アマデウス賞で、
コンチータ ウルストと並んで、オーストリア音楽業界の看板的バ
ンドが受賞した。「今年のバンド」部門賞を受賞した、シュタイア
ーマルク州出身の「タークトロイマー」は、「ワンダ」に対して、
「私たちは愛を求める」で自分たちの優位を証明した。「ワンダ」
は、結局は貧乏くじを引くことなく、「国民のロックンローラー」
アンドレアス ガバリアーと共に、少なくともアマデウス賞1部門
を受賞することができた。




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