3月30日〜4月5日のドイツのニュース



3月30日(月)

イエメンの難民収容所が攻撃を受ける 死者15人

イエメンの難民収容所を、サウジ アラビアが空爆し、少なくとも
15人が死亡した。支援組織「国境なき医師団」の発表によれば、そ
の他に30人が負傷した。この事件は、サウジ アラビアとの国境近
く、マスラクで起きた。サウジ アラビアが指揮する連合軍は、国
境を越えて、イエメンの首都サヌアの目標地点を空爆するために、
飛行機を飛ばした。住民の話によれば、この攻撃は大統領宮殿周辺
地域と、同市周辺の武器庫を狙ったものであった。サウジ アラビ
アは、木曜日から、イエメンの広い派にを支配するシーア派フチ民
兵の拠点を、空爆するために飛行機を飛ばしてきた。

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トルコの航空機が爆破の脅迫を受けて緊急着陸

トルコの旅客機が、爆破の脅迫を受け、モロッコの都市カサブラン
カに着陸した。同機は、乗客250人ほどを乗せて、イスタンブルを
出発し、ブラジルのサン パウロに向けて飛行することになってい
た、とトルコ航空広報が発表した。爆発物が機内にあったとする文
書による警告を受けたため、同社はこれに対応したものだ、とのこ
とである。

イランとの核交渉が最終局面に

スイスのローザンヌでは、イランの核計画をめぐる交渉が、大きく
前進した。関係する7カ国すべての外相が集まったのは、初めてで
ある。各国外相は合意する意志がある、と強調したものの、意見の
違いが残っている、とも述べた。ドイツ外相シュタインマイアー
は、この交渉で新たな危機が生ずる可能性を否定できない、と述べ
た。意見が対立しているのは、この合意の有効期限、イランに対す
る経済制裁のうち、どれを解除するか、などの重要項目である。米
国、ロシア、中国、英国、フランスおよびドイツの外相は、イラン
政府との原則に関する協定を交渉で取りまとめる意向であり、この
協定はイランの原子力発電の利用を規制するものである。交渉参加
者は、技術的な細部を含め、完全な協定を6月までに定めることに
なっている。

カリモフはウズベキスタン大統領選挙で勝利

暫定発表によれば、独裁的なウズベキスタン大統領カリモフは、大
統領選挙で勝利した。選挙当局は、カリモフが集めることが出来た
のは、投票の90%である、と発表した。有権者のほぼ91%が、投票に
赴いた、と当局は発表した。ヨーロッパ安全協力機構OSZEは、日曜
日のこの投票では、政治的な競争が欠けている、と批判した。カリ
モフは1989年から、ウズベキスタンの権力を握り、今後5年間統治
を行なうことが出来る。




3月31日(火)

イランの核を巡る交渉 期限を前に合意を目指し粘り強い議論

問題のイランの核計画に関する交渉は、原則を定める条約の期限と
して、自ら設定した期限は、この火曜日に切れる。スイスのローザ
ンヌでは、国連で拒否権を持つ5大国とドイツは、イラン共和国と
協議し続けている。7カ国すべての外務大臣が当地に集まり、深夜
までに12年前から続く対立に、合意を見いだそうとしている。最後
まで意見が対立しているのは、技術的な問題ではなく、政治的な問
題の方である。その中には、計画されている協定の期限と、制裁の
解除、さらにイランが合意を遵守しなかった場合に、制裁を再開す
ることが含まれている。西側は、イランが核兵器を開発しないこと
を、確実にする方針である。6月末までに、最終的な協定が取りま
とめられることになっている。

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イラクはティクリートの大部分を奪還

テロ民兵「イスラーム教国IS」に対する大規模攻勢が始まってから
4週間、イラク軍は、重要な都市ティクリートの大部分を奪還した
模様である。軍の情報によれば、軍と志願兵は、ティクリート中心
部で、政府の建物複数と大統領宮殿を奪還し、戦略的に重要な同市
の攻防戦は、最終局面にある。ただしイラク治安部隊と、スンニ派
急進派の間の戦闘は、まだ続いている。軍とシーア派民兵は、3月
初めに、3万人を投入しティクリートへの大規模攻撃を開始してい
た。

イエメンではさらなる死者が発生

サウジ アラビアが中心となっている連合軍が、シーア派のフチ反
乱勢力を空爆し、イエメンでは少なくも35人が死亡した。治安部隊
の情報によれば、軍用機が、首都サヌアの南140キロほどにあり、
フチの検問所があるジャルミを爆撃した。南部の港町アデンでは、
連合軍の軍艦が、民兵が進軍して制圧している郊外、数カ所を砲撃
した。厚生省の発表によれば、少なくとも26人が死亡した。一方、
イエメン外相ヤセーンは、アラブの軍事同盟の地上軍覇権を要請し
た。

ナイジェリア大統領選挙 対立候補のブハリが集計で優位に

ナイジェリア大統領選挙では、イスラーム教徒で野党の候補者ブハ
リが、中間結果では、優位に立った。36州のうち30の州で、集計が
終了した。状況は変わる可能性があるが、それはキリスト教徒の現
大統領ジョナサンの拠点は、人口が多く、まだ集計が終わっていな
いからである。選挙戦中に既に、72歳の元軍事権力者ブハリと、
57歳の現職ジョナサンの間では、接戦となっていた。大統領選挙
は、ジョナサンの任期中に、汚職の疑いや、イスラーム教徒民兵ボ
コ ハラムの攻撃で、血が流れたことに対する、国民の意志表示と
目されている。批判的な人たちは、大統領は、イスラーム教徒の蜂
起勢力を押さえ込めていない、と繰り返し非難していた。アフリカ
で最も人口が多い同国では、およそ7千万人の市民が、投票に臨ん
だ。




4月1日(水)

イランと顧客交渉の期限延長

問題の核計画をめぐるイランとの交渉は、事前に設定された期限が
終了した後も、延長される。水曜日の午前中、国連で拒否権を持つ
5大国とドイツ、EU、イランの代表は、ローザンヌに集まった。米
国外務大臣広報マリー ハーフは、抗争の継続を正当化するのにふ
さわしい、前進があった、と述べた。米国外務大臣ジョン ケリー
は、解決しなければならない困難な項目が、まだ残っていることを
指摘した。イラン外務大臣ジャワド サリフは、「よい進展」があ
った、と述べた。ロシアは、原則的な合意が既に成立した、と発表
したが、米国側はこれを否定した。
国連で拒否権を持つ5大国、ドイツ、イランは、数日前から、スイ
スのローザンヌで、12年前から続く核を巡る対立を解決するべく、
交渉を続けている。

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イエメン空爆でさらに死者が発生

イエメンの港町ホダイダが空爆され、近隣住民の話によれば、酪農
場の労働者少なくとも29人が死亡した。この工場は、元大統領サー
レハが対座している軍の基地の近くにある。サウジ アラビアが指
揮する軍事同盟は、先週中頃から、シーア派フチ民兵の進軍を、空
爆で阻止しようとしていた。戦略的に重要な港町アデン、フチが支
配する首都サヌア、さらにマイディ、サーデフでも、新たな戦闘が
起きた。

野党の候補者ブハリがナイジェリア大統領選挙で勝利

ナイジェリアでは、元軍事独裁者ブハリが、大統領選挙で勝利し
た。公式発表によれば、ブハリは票の53.95%を獲得した。キリスト
教徒で現職のジョナサンは、44.96%の支持であった。これより前
に、ジョナサンは敗北を認め、支持者に新国家元首を支持するよう
に呼びかけた。アフリカ最大の人口を抱えるナイジェリアが、
1999年に民主主義に復帰してから、野党が選挙で勝利するのは初め
てである。72歳のイスラーム教徒ブハリは、1980年代には、軍事政
権の長として、ナイジェリアを独裁的に支配していた。選挙戦の中
で彼は、テロ民兵ボコ ハラムと、国内の大規模な汚職に厳しく対
処する、と約束していた。退任する大統領ジョナサンは、イスラー
ム教徒組織の蜂起が流血の事態を生んでいるのを、制圧することが
できなかった。

国連人権評議会はボコ ハラムを非難

国連人権高等弁務官事務所は、ナイジェリアの急進派組織ボコ ハ
ラムの犯罪を、「忌まわしい」と非難した。このイスラーム教徒た
ちが2009年に、テロ活動を開始してから、少なくとも1万5千人が死
亡した、とヨルダン人(王子)ザイドがジュネーヴで述べた。彼
は、国連人権評議会の特別会議の冒頭で、犯人を刑法上追及するよ
う養成した。ザイドは、テロ組織の犯罪として、中でも破壊、村民
からの略奪、多くの少女と女性の誘拐、児童兵士の徴募したことを
挙げている。




4月2日(木)

ジャーマンウィングス機第2の飛行記録装置が発見される

投入部隊は、フランスのアルプス山脈で墜落したジャーマンウィン
グス機の、2つ目の飛行記録装置を発見した。マルセイユで検察ブ
リース ロビンが、これを確認した。この飛行記録装置は、大型機
A320内の状況について、さらなる情報を提供する可能性がある、と
のことである。墜落後初日に、音声記録装置は発見されていた。副
操縦士には、同僚を操縦室から締め出し、同機を意図的に大事故に
導いた、との疑いが持たれている。この副操縦士は、ジャーマンウ
ィングス機のフランス墜落前に、自殺のやり方および実行可能性に
ついて、インターネット上で情報を集めていた。彼は、操縦室の扉
の安全装置についても調べていた、とデュッセルドルフ検察は発表
した。

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攻撃犯はケニアで大学生を人質に取る

武装した男たちが、ケニア東部ガリッサ市の大学を襲撃した。救援
隊の発表によれば、彼らは複数の学生を人質にし、学内の住居を支
配下に置いた。ケニア赤十字は、学生たちが攻撃犯の支配下にいる
が、その数は不明である、学生50人が逃亡に成功した、と発表し
た。内務省はインターネット上で、治安部隊と攻撃犯の戦闘は、今
なお続いている、と発表した。犯人たちは、午前中に大学構内に攻
め込み、銃撃を開始していた。この間に複数のケニアの報道機関
が、少なくとも15人が死亡、65人が負傷して病院に運ばれた、と報
じている。ソマリアのテロ民兵「シャバーブ」が、この攻撃を行な
った、と発表した。この組織は、大学構内で、キリスト教徒の大学
生を人質とし、イスラーム教徒の学生は解放した、と説明した。こ
の急進派は、ケニアでも繰り返し襲撃を行なっていた。

核を巡る交渉は「最後の数メートル」を残す

イランとの核を巡る交渉では、設定された期限が終了した後、妥協
のあり方をめぐってさらに続いている。国連で拒否権を持つ5大国
とドイツおよびイランは、ローザンヌでの交渉が破綻するのを、押
しとどめようとしている。米国外相ケリーに続いて、ドイツ外相シ
ュタインマイアーが、少なくとも木曜日まで、交渉場所のスイスに
留まり、政治的な解決を実現する、と発表した。彼は、予定されて
いたバルト諸国歴訪を中止する、と発表した。外交官たちは、突破
口を見いだす可能性も、会談が失敗に終わる可能性もある、と見て
いた。数日前から、交渉関係者は、ジュネーヴの湖畔で、イランの
核計画に関する基本的な合意を目指して、議論を続けている。合意
が成立した場合には、専門家たちは、6月30日までに、最終的な協
定に向けて、専門的な詳細を練り上げることになっている。

アフガニスタンで自殺攻撃 死者少なくとも19人

アフガニスタン東部で自殺攻撃は発生し、少なくとも19人が死亡し
た。現地当局によれば、ホースト州知事の公邸前で開かれていた集
会で、犯人は爆死し、39人が負傷した。ほぼ1週間前から、デモ隊
がホースト州知事の公邸前で、抗議活動を続けていた。彼らは、知
事が汚職にまみれている、と非難した。犯行声明を出したものは、
今のところいない。




4月3日(金)

2つめの飛行記録装置は副操縦士が墜落させる意図を明確に示す

ジャーマンウィングス機の2つ目の飛行記録装置の評価は、副操縦
士が墜落させる意図を持っていたことを確認した。フランス航空運
輸局BEAはパリで、同機は降下する際に、加速するよう、自動操縦
装置を数回にわたって変更していた、と発表した。デュッセルドル
フ検察が新たに得た情報によれば、副操縦士はインターネット上
で、自殺方法と操縦室のドアの安全性に関する情報をを検索してい
た。この情報は、彼の住まいの中にあったコンピューターを、分析
して得られたものである。

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イスラエル内閣はイラン合意を拒否

イスラエル安全閣議は、イランとの核に関する合意を拒絶する。閣
僚および公安局高官との会合後に、首相ネタニヤフの広報がこれを
発表した。ネタニヤフは会議前の時点で、原則を定めるこの合意に
対して、厳し批判を繰り広げていた。彼は米国大統領と電話で会談
した後、イスラエルの生存はこれにより脅かされた、と述べた。こ
の決定は、イランの核計画を正当化し、近東での侵略行為増加につ
ながるであろうし、最終的には「恐ろしい戦争」の可能性が高まる
だろう、と述べた。オバマはこれより前に、この原則に関するイラ
ンとの合意を、歴史的な歩みである、と評価した。ドイツ首相メル
ケルは、最終的な協定にかつてないほど近づいた、と語った。イラ
ンとの枠組みに関する合意には、イラン政府は、核計画を制約しな
ければならず、また厳しい監視を受けなければならない。その見返
りに、同国に対する制裁が解除されることになる。6月末までに、
最終的な協定が成立することになっている。

国連および米国はケニアでの襲撃を非難

米国と国連事務総長パンは、イスラーム教徒がケニアの大学を襲撃
したことを、厳しく非難した。これを引き起こした者は、責任を問
われなければならない、と声明の中で述べられている。ソマリアの
イスラーム教徒が、ケニアの領土で多くの血を流した攻撃では、木
曜日に若者を中心に147人が死亡した。重装備の男たちが、同国南
東部のガリッサ市の大学を襲い、学生たちに大量の血を流させた。
その後犯人たちは、多くの人質と共に、大学構内の住宅に立てこも
った。治安部隊が、この事件を終結させるのに成功したのは、かな
り後になってであった。隣国ソマリア出身の、イスラーム教徒シャ
バーブ民兵が、この犯行を起こしたことを認めていた。彼らは数回
にわたりケニアを襲撃しているが、それはケニアが、イスラーム教
徒対策に、軍を派遣しているためである。

フチ反乱勢力はアデンから撤退した模様

サウジ アラビアを中心とする軍事連合は、イエメンで数ヶ月にわ
たって進軍していたフチ民兵を、防戦に追い込んだ。反乱勢力は、
攻防戦が続く港町アデンで、さらに撤退し、大統領府を明け渡し
た。北部の蜂起勢力は、昨年9月に、首都サヌアを制圧した。先週
彼らは、アデン郊外にまで進軍していた。大統領ハディは、本部を
サヌアからアデンに移していたが、その後、同国から脱出した。サ
ウジ アラビアとこの地域の他の複数の国々は、ハディを支持して
おり、数日前から、フチの拠点、戦車軍、軍事輸送団を場公家益し
ていた。その際何度も、民間人を含め、2つの戦線にはさまれた場
所で、犠牲者が生じていた。




4月4日(土)

トレークリッツの難民施設での火災は放火

捜査陣が得た情報によれば、ザクセン・アンハルト州トレークリッ
ツに計画中の難民収容施設での火災は、意図的に引き起こされたも
のである。犯人の動機がどのようなものかは、発表されなかった。
警察の発表によれば、複数の家族が入れるこの家での火災は、金曜
日夜に起きた。警察が得た情報では、犯人たちは夜間にこの家に入
り込み、燃焼を速める物質を使用した。ブルゲンラント郡のこの村
は、名誉市長マルクス ニールトが、極右のような敵意を表明した
ため、辞任したことで、ドイツ国内の新聞の大見出しとなってい
る。ドイツ国家自由党が主導する抗議活動は、難民40人の宿舎に向
けられている。最初の難民は、5月初めにトレークリッツにやって
くることになっている。

     その他のニュース

平和運動は復活祭の行進を続ける

平和運動は、ドイツの多くの都市で復活祭に開く抗議行進を続け
る。デュースブルクでは、3日間にわたって、7つの都市を訪れる復
活祭の行進出発するが、これに数百人が集まった。ベルリンでは、
デモ隊は「武器をすてよ」という言葉を掲げて、戦争、武器輸出、
核兵器、国防軍の外国派兵に、抗議する計画である。平和運動は、
復活祭の月曜日までに、合わせて1万人ほどが参加する、80ほどの
復活祭の行進を実施する、と予告していた。昨年はドイツ各地の復
活祭の活動に、合わせて3万人ほどが参加した。

教皇はサン ピエトロ大聖堂で復活祭を祝う

ヴァティカンでは、サン ピエトロ大聖堂で、伝統に則った復活祭
の(徹)夜を含む、復活祭の式典が執り行われた。教皇フランツィ
スクスが、この礼拝を指揮し、信徒たちはキリスト復活に思いをは
せた。聖金曜日にコロセウムで行なわれた十字架の道行の時と同じ
く、この式典には、数万人のキリスト教徒が参加する見通しであ
る。日曜日には、復活祭の礼拝で、式典は終了する。その後教皇
は、復活祭の教書を発表し、伝統に則り「ローマ内外の信徒に」祝
福を与える。

国連はイエメン緊急会議を開く

ニュー ヨークの国連安全保障理事会は、イエメン情勢に関する緊
急会議を再び開いた。サウジ アラビアが主導する軍事同盟が、シ
ーア派フチ民兵を空爆している件で、停戦が可能か協議するため
に、ロシアがこの会議を提案した。国連は、民間人の死者が増加し
ていることを、懸念している。国連緊急支援調整官エイモスは、人
道面での大災害になる、と警告した。イエメンでは、シーア派フチ
民兵が、権力を自らの者にした後、内戦が荒れ狂っている。




4月5日(日)

教皇は「ローマ内外の信徒に」祝福を与える 世界平和への願い

教皇フランツィスクスは、復活祭の日曜日に、「ローマ内外の信
徒」に伝統に則った福音を与えた。激しい雨の中、式典に向けて美
しく飾られたサン ピエトロ広場で待ち続けた全世界からの巡礼者
数千人を前に、サン ピエトロ大聖堂の遊歩廊から、祝福の言葉を
述べた。それより前にフランツィスクスは、キリスト復活を祝う復
活祭の礼拝を執り行い、復活祭の親書を発表した。その中で彼は、
世界の聞き及び紛争地帯での平和と、迫害されたキリスト教徒の痛
みが癒やされるように願った。カトリック教会の長であるフランツ
ィスクスは、人々に対して、謙虚な姿勢を取り、問題をこれ以上無
視しないように、と呼びかけた。ローマの住民の他、数百万人の信
徒がテレヴィで、この祝福の祈りを見守った。この祝福は、ローマ
で毎年行なわれる復活祭が、最も盛り上がる場面である。

     その他のニュース

ケニアの大学での殺戮を受け警察に厳しい批判

ケニアのガリッサ市の大学で、ソマリアのシャバーブ民兵が大量殺
戮を犯してから4日、緊急対策部隊の対応が遅いことに対する厳し
い批判の声が、強まっている。複数の新聞が、警察の特殊部隊が、
首都ナイロビから同国北部の犯行現場に到着するのに、7時間を要
した、と報じている。「国民」紙は、これは犯罪的な過失である、
と書いている。ナイロビから道路を通って、365キロ離れたガリッ
サに、空路を使用した特殊部隊より早く到着した記者もいた。ガリ
ッサで木曜日に起きたイスラーム教徒のこの攻撃では、142人の学
生、6人の治安部隊が死亡した。ケニアでは、月曜日から3日間の服
喪が行なわれている。大東衣料ケニヤッタは、犯人とその黒幕に、
厳しい責任を取らせる、と威嚇していた。

ロシア政府はイエメン空爆の中止を要請

ロシアは、イエメンのフチ反乱勢力に対するアラブ軍事同盟の空爆
を中止するよう、力を注いでいる。国連安全保障理事会に提出され
た決議案によれば、停戦すれば、外国人をイエメンから安全なとこ
ろに運び、困窮する人々に支援を届けられる。国際赤十字委員会
は、民間人に対する医療支援ができるように、24時間の人道的な停
戦を要請した。サウジ アラビアが主導する軍事同盟は、条件を付
けている。サウジ アラビア旅団の将軍アシリはリヤドで、人道支
援は活動の一部ではあるが、支援物資がフチ反乱勢力など、予定外
の者の手に入ることがあってはならない、と述べた。目撃者の話に
よれば、軍事同盟は土曜日、サヌア周辺や北部の反乱勢力の拠点と
見られる地域を、アデンならびに南部のラフジュにある空軍基地ア
ナドから、爆撃した。

ウクライナ東部で兵士6人が殺害される

政府の発表によれば、ウクライナ東部の反乱勢力の攻撃で、兵士
4人が死亡した。内務省の発表によれば、反乱勢力の拠点ルハンス
ク近郊のシャスティアの橋を渡ろうとした所、軍用車両がミサイル
で銃撃されて、4人の兵士が死亡した。その発表によれば、さらに
兵士2人が、港町マリウポリ近くの炭鉱の爆発で、死亡した。土曜
日には、ドネツク近郊の炭鉱が爆発し、兵士3人が死亡したばかり
であった。月曜日には、ウクライナ東部の紛争が始まって、1年と
なっている。2014年4月6日には、親ロシア分離独立派は、この地域
にある複数の都市の行政の建物を占領した。その後、分離独立派は
ドネツクおよびルハンスク値域で、「独立人民共和国」の建国を宣
言した。それ以来、反乱勢力とウクライナ軍の間の戦闘で、6千人
以上が死亡した。2月中旬から、停戦が発効しているが、再三この
停戦は破られている。




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