5月18日〜24日のドイツのニュース



5月18日(月)

ドイツは軍用無人機開発に参加

ドイツは、フランスおよびイタリアと、武器として使用可能な偵察
用無人機を、ヨーロッパで開発することに合意した。連邦国防大臣
ウルズラ フォン デア ライエン(キリスト教民主同盟)はブリ
ュッセルで、他の国防大臣と共に、無人軍用機の基準を設定し、
2025年から投入するための研究を委託した。これによって、「ヨー
ロッパ無人機を作るための礎石」ができる、とフォン デア ライ
エンが述べた。彼女は他のEU加盟国に対して、この計画に加わるよ
うに呼びかけた。フランス国防大臣イヴ ル ドリアンによれば、
スペインとポーランドもこれに関心を持っている、とのことであ
る。フォン デア ライエンは、「何を調査するか、どこでヨーロ
ッパ無人機を投入するか、そしてどのようにヨーロッパ無人機を使
用するか」を、ヨーロッパが自ら決定する力を持つことが、目的で
ある、と述べた。当初の研究は2017年末に発表されるが、その費用
は、およそ6千万オイロと見積もられ、提案した3カ国が分担する方
針である。ドイツは内税式の付加価値税でこれを負担し、金額はお
よそ2千3百万オイロにあたる。

     その他のニュース

機関士は火曜日から再びストを行なうと予告 解決は見通せず

機関士労働組合GDLとドイツ鉄道の間の秘密会談が、失敗に終わっ
たのを受け、同労組は、合わせて9回目となるストを行なう、と予
告した。貨物輸送は、火曜日からストが始まり、旅客輸送は水曜日
からストとなる。どれぐらいの期間ストを行なうかは、同労組は発
表していない。ただしストはわかっている範囲では、少なくとも聖
霊降臨祭の祝日期間を超えて行なわれる。鉄道人事役員ヴェーバー
は、改めてストが行なわれると威嚇されたことで、調停を要請し
た。「労働争議をしても、私たちは何も解決できない」と彼はベル
リンで述べた。6日間近く行なわれたストは、5月10日に終了したば
かりであった。ドイツ鉄道株式会社の21年の歴史の中で、これは最
も長いストであった。ストの期間中、予定の列車の半分だけが運行
された、と同社は発表した。

連邦警官が難民を虐待したとの情報

連邦内務省は、連邦警察に対して虐待の容疑が明らかになったこと
を受け、調査を支援すると約束した。同省広報は、難民虐待の批判
は「深刻」である、と述べた。また当局と連邦警察は、この事件を
早期に待命することに関心を寄せており、その際同省は「全力を挙
げて」支援するつもりである、と述べた。ハノーファー検察は、連
邦警察の職員に対する捜査を行っており、昨年この職員は、モロッ
コ人とアフガニスタン人それぞれ1人を、ハノーファーで屈辱的な
扱いをし、虐待したとされている。北ドイツ ラジオの調査によれ
ば、この警官は難民を殴り、侮辱し、さらに犠牲者1人には、腐っ
た豚肉を地面から無理矢理食べさせた、とのことである。ハノーフ
ァー検察は、別の職員が、この犯行に関与していなかったか、そし
てこれについて強いていなかったかを解明するために、別の目撃者
に質問している。

発展大臣ミュラー 「密入国業者に対して軍事作戦は採らない」

密入国業者連合に対して軍が対処するかどうかについて、EUの閣僚
が会議を間もなく開くが、ドイツ発展大臣ミュラーは、リビア沖合
でのこのような活動に、厳しく反対した。軍事作戦は、あまりに大
きな危険があり、本来の問題は解決されない、とキリスト教社会同
盟の政治家である彼は説明した。一方地中海を通じて逃亡する原因
は、難民の出身国で取り除かなければならない、とも述べた。EU加
盟各国の外相および国防相は、月曜日にブリュッセルで、密入国業
者連合に対する軍事活動を、進展させる方針である。EU外務委員モ
ゲリーニは、人間の密輸に利用できる船を、狙って破壊するように
提案していた。ただし多くの問題が、未解決のままである。国連が
リビアで平和を目指す努力に対して、負の影響を与えるかもしれな
い、との懸念が持たれている。緑の党の会派長ゲリング・エッカル
トは、これは「人間を軽視する」計画であると述べた。また彼女
は、EUがリビア沿岸で船を破壊し、国内で活動するための国連の委
託を得ることがないように、と希望しているとも語った。




5月19日(火)

メルケルとオランドは気候保護で努力をするよう警告

ドイツ首相アンゲラ メルケルと、フランス大統領フランソワ オ
ランドは、各国に対して、気候変動との戦いで、より大きな努力を
するよう呼びかけた。メルケルは、ベルリンでのペーテルスベルク
気候対話で演説し、パリで12月に開かれる国連気候会議では、拘束
力を持つ、世界規模の協定を結ぶために、あらゆる事をなさなけれ
ばならない、と述べた。オランドも「私たちには、成果を上げる義
務がある」と述べた。両者は、世界的な気候上昇を、工業化以前の
時代と比べて、少なくとも2度に押さえ込むのが目標であるのは変
わらない、と協調した。
この会合には、35カ国の代表が出席している。発展途上国の代表
は、各国の能力に応じて、義務を達成するよう要請した。その際、
排出の少ない清算方法へ移行し、気候変動へ対応する際の財政面で
の支援を、工業国各国に義務づけるように要請した。12月にパリで
開かれる気候会議の主催者であるオランドは、今年G7の議長を務め
るメルケルは、これを約束した。

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エアバス社はA400M墜落後にエンジンの制御に問題があると警告

エアバス社は、軍用輸送機A400Mの利用者に対して、エンジンの制
御に問題があるかもしれない、と警告した。同社のいわゆる緊急技
術勧告の中で、同機の利用者は、必要な試験に関して情報が提供さ
れた、とも述べた。同社の発表の中では、この勧告は、「次に飛行
の前に、エンジンの電気的な制御装置を、一度制御を調査を実施す
ることを含んでいる」とも記されている。1週間ほど前に、A400Mが
スペインで墜落した原因に関して、同社は発表しなかった。この事
故では、4人のエアバス社社員が死亡し、2人が重傷を負った。

フランスの教員は社会党による学校改革計画に反対してスト

フランスの教員は、ストライキを行なって、問題の学校改革に抗議
した。教員たちは全国で、授業を放棄した。社会党の教育大臣ヴァ
ロ・ベルカセムは、「コレージュ」とよばれるフランスの中等学校
を改革する意向である。特に、括弧国より大きな独立性を与え、今
までのやり方でのラテン語とギリシア語の授業を廃止する計画が、
怒りを招いている。ドイツ政府は、この改革の結果、フランスでは
ドイツ語の授業数が減る可能性があると懸念しており、この改革に
口をはさんだ。ヴァロ・ベルカセムはこれに対して、この改革でド
イツ語の授業が強化される、と強調した。

リビアは密入国業者にEUが軍事的に参加するのを拒否

諸外国が承認しているリビア政府は、国内の港で、密入国業者に対
する戦闘行為を繰り広げることを拒否した。政府広報は、EUのこれ
に関する計画と、リビアの主権に反するいかなる提案も、受け入れ
られないが、密入国犯罪組織との戦いでは、EUと全面的に協力す
る、との希望を当局が持っている、と述べた。地中海での最近の難
民の悲劇を目にして、EU加盟各国の外相は月曜日、密入国業者連合
対策の海軍の作戦会議案に賛成した。3段階の計画は、偵察の改
善、密入国戦の会場での捜査、リビアそのものでの作戦活動の可能
性が含まれている。いくつかの推計によれば、内戦が続くリビアを
経由して、人間の密輸の8割が地中海を渡って実施されている。た
だし東リビアのトブルクの政府は、同国の一定の部分だけを支配し
ている。首都トリポリでは、イスラーム教徒が中心の対抗政府を結
成した。




5月20日(水)

イエメン首都は長期的爆撃にさらされる

イエメン紛争では、和平交渉の期日が設定された。この交渉は、
5月28日にジュネーヴで始まる、と国連は発表した。イエメンで
は、シーア派フーシー反乱勢力が、サウジ アラビアへ逃走した大
統領アブド ラボ マンスール ハーディの軍隊と、数ヶ月前から
激しい背円筒を続けている。サウジ アラビア主導の軍事同盟が、
支援のために、フーシー派がイエメンに持つ拠点を、3月末から爆
撃している。火曜日には、フーシー派が支配する首都サヌアの住民
が、今までで最も激しい空爆が行なわれた、と報告している。イラ
ンは、サウジ アラビアを中心とする軍事同盟に、2千5百トンのイ
エメン向け支援物資を載せたイランの艦船「救助」を、攻撃しない
ように、と警告していた。この輸送船は木曜日、港町ホデイダに入
港する予定である。サウジ アラビアは、シーア派の反乱勢力の進
軍を、対立するイランが、この地域での権力を奪取しようとする試
みである、と見なしている。

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パレスチナ人用とイスラエル人用に分けたバスは実現せず

イスラエル国防省は、西ヨルダンランドのパレスチナ人は今後、イ
スラエル人と同じバスに乗ることは認めない、との指示を出してい
たが、首相ネタニヤフは、これを中止させた。彼は大臣ヤーロンと
一緒に、問題となっている命令を「凍結」すると決定した、とイス
ラエルでは報じられている。当初3ヶ月の予定で施行されることに
なっていたこの規則は、激しい批判を受けていた。この規則では、
イスラエルで働くパレスチナ人は、西ヨルダンランドに帰るため
に、イスラエル入植地居住者とは別のバスを利用することが定めら
れていた。国防省は、この指示を出すことで、入植者評議会の要請
に情報していた。同評議会は、この理由として、攻撃を受ける恐れ
があることを挙げていた。

ガオクとメルケルはエジプト大統領との会談予定を変更しない

連邦大統領ガオクと首相メルケル(キリスト教民主同盟)は、エジ
プト大統領シシとの会談予定を、連邦議会議長ラメルトは中止した
にもかかわらず、変更しない。これは連邦広報局と大統領府が発表
した。ラメルト(キリスト教民主同盟)は、エジプトの人権状況に
鑑みて、シシとの会談を中止する、と発表していた。国家元首であ
るシシは、6月初めにベルリンを訪問する。ラメルトは、エジプト
大使館に宛てた書簡の中で、自分の決定は人権侵害が原因である、
と説明していた。連邦議会広報部は、ラメルトの初刊から引用し
て、「国会議員選挙の日程を決める代わりに、世界は数ヶ月前か
ら、野党組織の組織的な迫害を、大量逮捕、長期拘留刑の判決、無
数の死刑判決の形で見てきている」と発表した。

ブルンジ国会議員選挙は1週間延期

ブルンジの国会議員および地方議会議員選挙は、5月26日に予定さ
れていたが、一週間後の6月2日に延期された。これは大統領ンクル
ンジザの顧問が発表した。それによれば、大統領のこの措置は、選
挙委員会の勧告に従ったもので、野党と諸外国の要求に譲歩する。
6月26日に設定された大統領選挙が、延期されるかどうかについて
は、発表がなされなかった。東アフリカの同国は、4月末から深刻
な危機にある。ンクルンジザが3期目を目指して立候補することに
抗議するデモ隊に、警察は時折極めて厳しく対処していた。ンクル
ンジザに反対するものは、この立候補は憲法違反である、とみてい
る。水曜日にも、野党は首都ブジュンブラでの抗議活動を続けた。




5月21日(木)

鉄道ストは終了

ドイツの鉄道利用者数百万人は、ほっと一息つくことができる。機
関士労働組合GDLは、ストを終了する。同労組と鉄道会社は、労使
双方は、調停手続きに合意した、と発表した。労働組合の発表によ
れば、このストライキは、正式に19時に終了する。同労組は、テュ
ーリンゲン州首相ボード ラメロフを調停官に指名し、鉄道はブラ
ンデンブルク州元州首相マティアス プラツェクを指名した。6月
17日までの3週間の調停期間は、(ストができない)平和義務の期
間である。鉄道は、木曜日昼までにに、いつ時刻表通りの運転が可
能になるのかを、発表する方針である。

     その他のニュース

メルケルは東部各国にEU加盟に期待しすぎないようにと諫める

連邦首相メルケルは、ロシアに対して、東ヨーロッパのEU協力国
が、ヨーロッパに接近するのを妨害しないように、と要請した。彼
女は連邦議会の政府声明の中で、これらの国々が、EUの価値観に寄
り添うつもりがあるなら、EUに接近するのはその国々の主権に基づ
く決断であって、彼らに別に道を行かせる権利は、誰にもない、と
述べた。「東との連帯関係」は特定の何者かに反して、ロシアに反
して向けられているものではない、とも語った。また彼女は、この
協力関係は、EUの「拡大政策の道具」ではなく、間違った期待を持
たせてはならない、と強調した。メルケルは元ソ連の共和国6カ国
に、司法制度や経済などの分野で、さらなる改革を行なうよう求め
た。EU加盟各国の首脳は、夕方にラトビアのリガでの首脳会談で、
アルメニア、アゼルバイジャン、ジョージア(元グルジア)、モル
ダウ、ウクライナ、白ロシア(ベラルーシ)の幹部と、会談を開
く。ロシア政府は、ユーラシア経済連合を、「東の協力国」の対抗
案として、打ち出した。

キャメロンはEUの移民に対する社会福祉給付を制限する方針

英国首相キャメロンは、EU加盟各国からの移住者が、英国の社会福
祉給付を選るのを、難しくする方針である。彼はラトビアでのEU首
脳会談出発直前に、移民をする意欲を促す要素と、戦わなければな
らない、社会福祉制度の修正が、間近に行われる英国のEU加盟に関
する新たな交渉では、絶対的に必要である、と述べた。統計局の発
表によれば、昨年英国に移住した人の数は、去った人と比べて、
31万8千人多かった。特に多くの人が、EU加盟の東部ヨーロッパか
ら来ている。2013年には、実際の移民は、20万9千人であった。キ
ャメロンは最初の任期には、実質的な移民の数を、公約とは違っ
て、1年10万人以下に押さえ込むことができなかった。先日首相に
再選された彼は、遅くとも2017年末までに、英国がEUに残留するか
どうかの国民投票を行なう、と発表していた。それまでに彼はEUと
の関係を、新たに決め直す方針である。

ISは古代シリアの都市パルミラを支配下に収める

数日にわたる戦闘の末、テロ民兵「イスラーム教国IS」は、シリア
の都市パルミラ全体を、支配下に収めた模様である。しら人権監視
団および他の活動家は、軍は同市内と郊外ののすべての拠点から撤
退した、砂漠にある軍秘密情報部の基地、軍用空港、刑務所は蜂起
された、と説明した。国営放送は、政府に忠実な民兵が、ほぼすべ
ての民間人を、安全な場所に移動させることができた、と報じた。
同監視団によれば、ISは、シリアの半分を支配している。専門家
は、世界文化遺産の一つであるパルミラの古代遺跡が破壊されるの
では、と懸念している。イスラーム教徒の民兵である彼らは、イラ
クのニムルドとハトラなどの古代遺跡を、激しく破壊していた。シ
リア政府代表は、パルミラの数百の彫像は、安全な場所に移された
が、博物館と巨大遺跡は危険な状態にある、と発表した。




5月22日(金)

EUはウクライナとジョージアに入国査証を免除する見通し

EUは、ウクライナ人とジョージア人(旧グルジア人)に、2016年か
ら入国査証なしで入国を認めることを、初めて期待させた。東部の
隣国6カ国を交えて開かれたリガでのEU首脳会談で、ドイツ首相ア
ンゲラ メルケルと他の複数の国の首相が、年末に検討結果が出
る、と述べた。首脳会談の共同宣言は、EU委員会に対して、両国が
それまでに十分な改革を果たしたかどうか、調査するように、と委
託する。メルケルは、入国査証なしでの入国を認める見通しであ
る、と明言した。一方ラトビアの首脳会談では、元ソ連の共和国の
EU加盟に関しては、期待に歯止めがかけられた。EU加盟28カ国は、
協力国6カ国と、協力を強化し、各国の加盟の希望を心にとめるこ
とで合意したに留まった。

     その他のニュース

キャメロンはEU改革に関する意向調査で抵抗にあう

英国首相キャメロンは、EUを改革することを提案しているが、初め
て抵抗にあった。アイルランドのヨーロッパ大臣ダーラは、リガで
のEU首脳会談と並行して、英国はそもそも何を望んでいるのか、ま
ず明確にするべきであり、EU条約の修正が必要かどうか、決断でき
るのは、その後のことである、と述べた。フィンランドとリトアニ
アの代表は、EU内部での自由往来など、中心となる基本的な権利
は、いずれにせよ制約しないことを支持する、と述べた。キャメロ
ンはリガで、各国の意向を打診する会議に初めて参加していた。来
週には彼はベルリンとパリを訪問し、ドイツ首相メルケルとフラン
ス大統領オランドと、これについて会談する予定である。英国人
は、2017年までに国民投票を行ない、英国がEUに残留するかどう
か、決定すること意なっている。

欧州安全協力機構「ウクライナで逮捕されたのはロシア兵」

ヨーロッパ安全協力機構の推測によれば、ウクライナ東部で逮捕さ
れたロシア人2人は、ロシア兵である。同機構は、2人の負傷した男
にキエフの病院で尋問することが出来たが、彼らはロシア軍の一つ
の部隊に属していると述べた、と発表した。2人のロシア人は、先
週末にウクライナ軍によって捕虜にされていた。ロシア政府はこれ
を認めたが、ただし彼らは元兵士である、と述べていた。ウクライ
ナ政府は、ロシアが、武器と戦闘員を提供して、東ウクライナの親
ロシア分離独立派を支援している、と非難した。国際アムネスティ
は、対立する両者が、拷問および他の犯罪を犯している、と非難し
ている。

活動家「シリア反乱勢力が病院を占拠」

活動家の情報によれば、シリア北部のイドリブ州で、1ヶ月前から
政府軍の兵士150人ほどと、多くの民間人を収容している病院を、
蜂起勢力が占領した。イスラーム教徒のアル・ヌスラ前線と他の反
政府組織が、「全面的に支配」した、と「シリア人権監視団」は発
表した。同局が得たシリア国内の情報提供者網からの情報は、中立
の機関から確認され肺内。アル・ヌスラ前線は、テロ組織網アル 
カーイダのシリアの分派であり、イドリブでは数週間前から進軍を
続けていた。3月には、彼らテロリストは、州都イドリブを制圧し
ていた。また急進派民兵イスラーム教国ISも、再び進軍している。
水曜日には彼らは、戦略上の要衝で国の中心部のパルミラを占領し
た。亡命中の反政府勢力によれば、その後ISは、政府軍の兵士が最
後まで勢力下においていたイラク方面への国境通過地点アル・タナ
フも、支配下に置いた。




5月23日(土)

アイルランドの同性婚反対派は国民投票での敗北を認める

アイルランド政府の発表によれば、同国民は国民投票で、賛成多数
で、同性同士の結婚を許可することを支持した。同権を担当する大
臣アオドハン オリオルダインは、集計の開始直後に早くも、多数
が男性同士、女性同士の結婚を支持していると見ている、と述べ
た。合わせて320満員ほどの市民が投票に参加し、投票率は65%を上
回った、とすいていされる。この傾向が確定すれば、カトリックの
特徴が強う意アイルランドは、新たな歴史を記すことになる。そう
なればアイルランド共和国は、国民投票で同性投資の結婚が可能に
する最初の国となる。
1993年までは、アイルランドでは同性による性行為は処罰の対処で
あった。4年前から、同性愛者は配偶関係にあることを登録させる
ことができるようになっていたが、同性同士の結婚で実際の同権
は、禁じられていた。

     その他のニュース

イラク政府軍はラマディ近郊でISの進軍を迎撃

イラク政府軍は、バグダードの西側で、テロ民兵「イスラーム教国
IS」の進軍を迎撃した、と発表した。治安筋の情報では、IS民兵
は、ラマディの東の村落アル・ハリディヤを攻撃したが、政府軍お
よびこれと同盟関係にある部族の民兵に反撃を受けた。先週日曜日
には、西部のアンバル州の州都ラムディは、ISに占領された。政府
軍は、攻撃にもう耐えきれず、敗走した。この間に治安部隊と部族
の跳梁たちは、政府軍は、ラマディを奪還することを目標に、攻撃
していると発表していた。政府軍は当初の反撃では、ユーフラテス
渓谷のヒサイバフにある急進派の拠点のダンカンに成功した、と政
府高官はAFP通信に述べていた。

エジプトのイスラーム教徒の元大統領ムルシは再び裁判を受ける

エジプト元大統領ムルシは、もう一つの裁判に姿を現した。彼は
1週間前に死刑判決を受けたばかりであるが、イスラーム教徒であ
る彼は「司法を侮辱」した容疑で責任を問われる。民主的に選ばれ
たエジプト初めての大統領である彼に対する裁判は、これが5件目
である。ムルシは、青い囚人服で法廷に連れてこられ、他の囚人と
は別に、金属製の檻の中で裁判の中で、成り行きを見守っていた。
カイロでは、合わせて26人が訴訟を起こされているが、その中には
自由主義派と世俗派の野党の代表の他、現在の大統領シシの支持者
すら含まれている。ムルシは2013年に、エジプト軍によって権力を
奪われた。ムルシの解任後、将軍となったシシが権力の座について
いる。

「米国秘密情報部は連邦情報局との協力を再検討」との報道

報道によれば、米国秘密情報部は、連邦情報局BNDとの協力を、再
検討している。「ビルト」紙は、米国秘密情報部の職員の話とし
て、米国は既に、合同の計画と計画中の協力を停止したが、秘密情
報部長クラッパーの指示がその背景である、と伝えている。クラッ
パーは、米国の秘密文書が、ドイツの調査委員会から、報道機関に
もれたことに、苦情を申し立てており、信頼できる文書を保護する
に当たって、ドイツ人をもはや信頼できない、と説明している、と
のことである。




5月24日(日)

国営テレヴィ「テロ民兵ISはシリアのパルミラで4百人を殺害」

シリアの情勢は、2つの点で劇的に緊迫している。国営テレヴィに
よれば、テロ民兵「イスラーム教国IS」は、シリアの都市パルミラ
で、少なくとも4百人を殺害した。住民の言葉を引用したロイター
通信の報道によれば、同局は犠牲者の多くは女性と子供である、と
伝えている。野党の活動家はインターネット上で、路上には数百の
遺体がおかれており、おそらく政府に支持者と見られる。IS民兵
は、古代の遺跡を持ち、世界文化遺産の一つである動詞を、水曜日
に占領していた。
ロイター通信によれば、空軍は同国北西部のイドリブを攻撃し、少
なくとも3百人の蜂起勢力を殺害し、数百人を負傷させた、と国営
放送は報じている。病院に閉じ込められていた軍は、絨毯爆撃によ
り解放された、とのことである。

     その他のニュース

マレーシアでは難民と見られるものの大規模な墓地が発見される

報道によれば、マレーシア北部で、ミャンマーおよびバングラデシ
ュからの難民と見られる数百人の遺体を埋葬した、大規模な墓地が
発見された。「ウツサン マレーシア」紙は、警察はタイとの国境
地帯で、大きな30の墓地を発見した、と報じている。パダン ベサ
ル近郊の墓地だけでも、ほぼ1百の遺体が見つかった、とのことで
ある。内相ハミディは、衝撃を受けた、と述べている。首都クアラ
 ルンプールの専門家は、既に現地にいる。4月末には、タイ南部
で20を越える遺体が、地中から発見されていた。マレーシア北部
は、密入国業者連合が、マレーシアのイスラーム教徒少数派ロヒン
ギャの人々や、バングラデシュから仕事を探す人が、東南アジアへ
向かう途上にある。今月、3千人以上の難民が、人を満載した船
で、マレーシアとインドネシアに到着した。数千人の移民が、公海
上の船に乗っている、と見られている。

ロシアの非政府組織に関する法律を諸外国が批判

米国外務省は、望ましくない外国組織に関して、ロシアが作った法
律が発効したことで、懸念を表明した。同省広報は、新たな規則
は、ロシアでの民間団体の活動を、さらに制限することになり、政
府によって、中立の声が弾圧されるもう一つの例である、と述べ
た。人権組織「人権監視団」は、この法律は実際には、ロシアの活
動家を狙ったもので、諸外国の協力者は彼らから遠ざけられること
になり、外国人敵視と国粋主義を拡大することになる、と述べた。
国際アムネスティは、この新法は、発言および意見の自由に対す
る、深刻な攻撃である、と叱責した。大統領プーチンは、土曜日に
この法律に署名した。それによれば、当局は諸外国の非政府組織
を、事前の警告なしに、要注意人物一覧に載せることができる。
「望ましくない組織」に関わりを持つ市民は、高額の罰金ないしは
6年までの拘留刑が言い渡される恐れがある。

ゼンスブルクは米国秘密情報部長クラッパーの非難を退ける

連邦議会のNSA調査委員会議長ゼンスブルクは、NSAの盗聴事件で
は、原因と結果を取り違えないように、と米国側に警告した。彼
は、議論を引き起こしたのは、米国側の秘密漏洩であって、ドイツ
側ではないし、と述べた。また調査委員会が設立されたのは、連邦
情報局からの膨大な情報流出の後ではなく、米国の秘密情報部NSA
からの流出の後である、「数万の文書を記録したハードディスク」
が持ち出されたのは、告発者スノウデンによってである、と指摘し
た。「ビルト」紙は、米国秘密情報部長クラッパーは、連邦情報局
との協力関係を再検討する方針である、と報じた。彼は秘密の支持
の中で、米国の秘密文書が、ベルリンの調査委員会から、長期的に
報道機関に持ち込まれた、と告発した。さらに彼は、これは米国の
利益を侵害する、秘密文書を守る上では、ドイツ人をもはや信頼で
きない、とも述べていた。




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