7月13日〜19日のドイツのニュース



7月13日(月)

オイロ使用国緊急首脳会談はギリシア救済で合意

ギリシアの債務をめぐる事件では、オイロ使用国の大統領と首相
は、17時間にわたる長時間交渉の末、打開目の支援計画に関する交
渉に向け、準備を整えた。EU評議会議長ドナルド トゥスクは、ブ
リュッセルでの緊急首脳会談は、広範な支出削減および改革対策
に、全会一致で合意に達した。今後3年で、さらに820億から860億
オイロが、ギリシアに提供されることになる。この支援には、ギリ
シアが包括的な改革を実施することが、条件とされている。ギリシ
ア国会は、水曜日には、付加価値税および年金の改革を行なうな
ど、緊急措置を可決しなければならない。国営企業の民営化は、ヨ
ーロッパ監視局の下部組織である基金を通じて、進められることに
なっている。ドイツ首相アンゲラ メルケルは、記者会見で、計画
されている民営化基金は、500億オイロ以上で、これが負債の返済
のために使用される、名目上の負債の減免は議題となっていない、
と述べた。

     その他のニュース

イランとの核協定は最終局面に

イランとの6カ国核協議を左右する最終局面は、いくつかの対立点
があるにもかかわらず、合意に至ることを暗示している。ウィーン
の交渉筋が一致して明らかにした情報では、対立していた問題点の
多数は、決着した。フランス外相ファビウスは、月曜日午後に、交
渉の状態に関して、態度を表明する、と予告した。イランでは、大
統領ロウハニが、夕方にテレヴィで、国民に向けて演説する、と予
告した。これは合意が取りまとめられそうであることを、示してい
る。国連で拒否権を持つ五大国とドイツの外相、さらに専門家たち
は、ウィーンでイラン側と、およそ1百頁の条約のうち、最後まで
残った細部を取りまとめており、この条約では、イランの核計画は
大幅に制限されることになる。

イラク軍はISテロ民兵に対する攻勢を開始

イラク軍は、同国西部で、テロ民兵「イスラーム教国IS」に対し
て、攻勢を開始した、と発表した。広報によれば、アンバル州を奪
還するのが目標であり、軍事作戦には、シーア派民兵とスンニー派
の部族も参加する、と述べた。この攻勢には、合わせて1万人が動
員される、とのことである。スンニー派が多くすむアンバル州は、
ISテロ民兵の最重要拠点の一つである。急進派たちは5月に、州都
ラマディを制圧していた。彼らは、ファッルージャと共に、同国最
大の州の第2の都市を支配している。軍は過去数週間で、既に数回
にわたって、アンバルで攻勢を開始する、と予告していたが、軍は
実際には、ISを押さえ込むことはできなかった。

新聞報道「米国は北アフリカに無人偵察機を配備」

新聞報道によれば、米国は、リビアのテロ民兵「イスラーム教国
IS」の活動を、よりうまく監視するために、北アフリカに無人偵察
機を配備する方針である。「ウォール街通信」紙が、米国政府高官
の話として伝えたところでは、この措置で、秘密情報部の「盲点」
を解消するつもりであり、隣国の一つに既にある基地を利用するこ
とが考えられる。また、この計画は、ヨーロッパの同盟国、特に英
国とフランスと協力して、進められる、とのことである。北アフリ
カのどの国と交渉するかについては、発表されなかった。




7月14日(火)

イランとの核協定が公式に結ばれる

長年にわたるイランとの核対立は、公式に終了することが確定し
た。国連で拒否権を持つ5大国、ドイツ、イランは、正式にこの協
定を結んだ、と外務省は発表した。この前に、交渉参加者は、歴史
的と目される合意を成し遂げた、これによってイランの原子力発電
利用をめぐる紛争は、終了する。この協定が結ばれることで、イス
ラーム教国イランが、民事目的のために、今後も利用できるが、核
兵器は製造できない、ということが確定する。イランと、米国、中
国、ロシア、フランス、英国、およびドイツからなる6カ国の交渉
は、ほぼ2週間前から最終局面に入っていた。自ら設定した期限
は、数回にわたって延長された。今回署名された協定は、イランお
よび西側では、前向きに受け止められている。EU外務委員フェデリ
カ モゲリーニは、これを「全世界にとって希望の現われ」であ
る、と評した。一方イラン外務大臣モハメド ジャワド ザリーフ
は、この合意は「歴史的瞬間」である、と述べた。一方、イスラエ
ルからは厳しい批判が出ている。イスラエル首相ベンヤミン ネタ
ニヤフは、この協定を「世界にとって歴史的な誤り」である、と評
した。

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ツィプラス政権にとって厳しい試練

首相ツィプラスは、オイロ使用国と、新たな巨額の支援の基本的な
性質について合意したことを受け、ギリシアでは妥協に反対する抵
抗が始まる。新たな支出削減の課題に関して、ギリシア国会では、
火曜日夕方に投票が行なわれるのと並行して、国家公務員は、24時
間のストを実施する、と予告した。急進左派連合の急進的な一派に
属する国会議員多数は、国会ではさらなる支出削減には反対投票を
行なう、と予告した。悪阻アーク宇ツィプラスは、内閣改造を計画
している。ただし、急進左派連合の連立する「独立ギリシア人」党
と、野党「川」は、今後もツィプラスを支持する、と約束した。一
方、オイロ救済基金ESMの新たな屎尿供与が、ギリシアに対する新
たな支援計画の枠組の中で、4百億から5百億オイロに達する、とEU
の代表は発表した。

トルコ憲法裁判所はエルドアンに手痛い打撃

トルコ大統領エルドアンは、同国の憲法裁判所で、手痛い一撃を受
けた。トルコでの報道によれば、同裁判所は、エルドアンが政敵で
あるイスラーム教の説教師ギュレンとの戦いで、主として使う武器
である法律を、破棄した。この法律は、私立補習校の撤廃を含んで
おり、ギュレンの活動の主たる収入源を干上がらせるためのもので
ある。エルドアンは、ギュレンが、国家の機関に入り込んでおり、
権力を自分の側に引き寄せようとしている、と非難した。エルドア
ンは首相時代の2年前、デルスハーネとして知られる補習校の廃止
を決定していた。これらの学校は、9月から閉鎖されることになっ
ていた。野党共和人民党CHPの訴訟を受けて、憲法裁判所は、この
廃止は憲法違反である、と発表した。

国連はHIVとの戦いで成果を上げたと発表

国際社会は、エイズウィルスHIVとの戦いで、新たな感染を3分の1
減らし、死亡する事例を4割減らした。これは国連の新報告書で示
された成果である。この報告書によれば、2000年以降の世界各地で
の努力のおかげで、3千万人がそもそも感染せず、8百万人が死を回
避することができた。世界は、疫病エイズを止め、方向を転ずるこ
とに成功した、と国連事務総長パンは述べた。彼は、次の策は、エ
イズを2030年までに完全に止めるという「野心的ではあるが現実的
な」目標としなければならない、と要請し、そのためにはHIVとの
戦いの手段を、今後5年で、年額およそ80億ドルから120億ドルほど
増額しなければならない、と述べた。




7月15日(水)

ナチ元親衛隊員オスカル グレーニングに4年の拘留刑

ナチの元親衛隊員オスカル グレーニングに対するアウシュヴィッ
ツ裁判で、リューネブルク州裁判所は、被告に4年間の拘留刑を言
い渡した。同法廷は水曜日、彼には30万件の殺害に関して、幇助を
した点で有罪である、との判断を下した。健康を損なっている94歳
の彼が、拘留に耐えるかどうかは、この判決が確定したら、検察が
検討しなければならない。グレーニングは、1944年春に、ハンガリ
ーのユダヤ人を大量殺戮した件で、絶滅収容所アウシュヴィッツ・
ビルケナウにあった鉄道の傾斜路で、強制連行された人々の荷物を
移動させるのを手伝って、証拠を隠滅した、との疑いが持たれてい
た。グレーニングは、国外追放になった人々の金も記録していた。
弁護士は無罪を主張していた。彼らは、この容疑は十分証明されて
いない、と見ていた。検察は、「アウシュヴィッツの簿記係」であ
った彼に対して、3年半の自由刑を要求していた。

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ギリシアでは公勤務従事者が支出削減計画に反対するスト

ギリシアでは公勤務従事者の労働組合員多くが、オイロ使用国の支
援計画に抗議して、ストライキを行なった。国会で改革法案の投票
が行なわれる直前に実施されたこのストライキのため、交通は一時
麻痺した。アテネの官庁と地下鉄、全国の鉄道交通が止まった。薬
局は、24時間閉店した。今回のストライキは、1月に急進左派連合
政権が成立した後では、初めての大規模ストライキである。水曜日
夕刻には、国会は諸外国の資金提供者が科した義務の、最初の部分
について議論をしている。この法案では、さらなる支出削減、年金
受給年齢の引き上げ、増税、民営化などが問題となっている。ギリ
シアは倒産の瀬戸際にあり、銀行は2週間半前から閉鎖している。
この間に、副財相ヴァラヴァニは、支出削減計画に対する抗議のた
め、辞任した。

マケドニアで長期的な政治対立が調停される

EU加盟候補国であるマケドニアは、1年以上前から国内政治の対立
が続いていたが、長期的な危機から脱出する道を見つけ出した。野
党は、15ヶ月にわたる国会審議への不参加を解除し、政権に参加す
る。EU隣国委員ハーンが、スコピエで仲裁をする中、すべての政党
がこのように決断した。それによれば、2016年4月24日に選挙が行
なわれるが、これは通常の日程を2年間早めるものである、今年末
には、暫定政権が成立できるよう、問題の首相グルエフスキが退任
する。この内閣は1月15日に宣誓をして、選挙の準備を進める。野
党は、2月から、グルエフスキ、彼の閣僚、高級官僚の電話での話
し合いを違法に盗聴し、公表していた。これは、汚職と犯罪行為
に、彼らが関与したことを証明するものだ、とのことである。グル
エフスキは、外国の秘密情報部の捏造であるとして、この非難を退
けた。

タリバーン首領オマルはアフガニスタンの和平交渉を支持

潜伏中のタリバーン首領オマルは、アフガニスタンに対する和平交
渉を歓迎した。彼は断食月ラマダンが間もなく終わるのを前に、親
書を発表し、この交渉は「アフガニスタン占領を終わらせるのが」
目標であるのであれば、これは「正当な」ものである、と述べた。
急進派の指導者である彼は、この発言で、この提案を支持するかど
うかの疑いを取り除いたことになる。アフガニスタン政府の代表
と、急進派イスラーム教徒タリバーンは、1週間前に、パキスタン
のマリー市で、初めて直接対話を行なっていた。彼らは、ラマダン
の後に、改めて会談をおこなうことで合意した。ただしタリバーン
の司令官数人は、この光hそうの正当性に関して、疑問を呈した。
オマルは、アフガニスタンの「ジハードの戦線」に参加するすべて
の人に、団結し、外国軍すべての撤退まで戦闘を続けるよう呼びか
けた。タリバーン戦闘員と、テロ民兵「イスラーム教国IS」の隊員
が衝突するのが、最近増加している。




7月16日(木)

ヨーロッパ中央銀行はギリシアにELA債権を増額

ヨーロッパ中央銀行は、疲弊したギリシアの銀行に対して、緊急流
動性支援ELAの枠を、1週間あたり9億オイロ増額する。同銀総裁マ
リオ ドラギは、同銀評議会の協議後、フランクフルト アム マ
インで、これを発表した。それによれば、通貨監視局は、ギリシア
の発券銀行の照会に同意した。今まで、緊急信用供与は、900億オ
イロに押さえ込まれていた。オイロ使用各国の財務大臣は、ギリシ
アに3年間の支援計画を与えるための、基本的な合意に達した。
ギリシア首相アレクシス ツィプラスは、夜間に、野党の支持を受
けてようやく、改革計画を国会で通過させた。これは主として、付
加価値税の増額、贅沢品に対する追加の税、早期年金の大幅な中止
を含んでいる。
ヨーロッパ中央銀行は、予想通り、基準金利には言及しなかった。
銀行の態勢を、新たな資金を供給する上で鍵を握る金利は、0.05%
に留まる、と通貨監視局は説明した。基準金利は、2014年9月に、
記録的な低さに落ち込んでいた。

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シュタインマイアーはキューバ入り

ドイツ外相が初めてキューバを訪問する。シュタインマイアー(社
会民主党)は、2日間滞在するために、カリブ海の島国である同国
に入国した。彼は、キューバの慎重な門戸開放を支持し、米国がキ
ューバとの関係を正常化し始めたことを受けて、密接な協力に向け
た可能性を探る方針である。ドイツの外相がキューバを最後に訪問
したのは、14年前にさかのぼる。シュタインマイアーの首都ハバナ
での日程には、外相ロドリゲスとの会談も含まれている。大統領ラ
ウル カストロとの面会も、可能であると見られている。シュタイ
ンマイアーは、小規模な経済代表団を同行させている。キューバ
は、過去数年、徐々に門戸を開放してきている。米国とキューバ
は、今月、再び外交関係を再開する方針である。キューバの1959年
の革命の後、米国は接触を断っていた。

フランスのイスラーム教徒が兵士の斬首を計画していたとの情報

フランスでテロ計画と見られるものが暴露されたが、さらに詳細が
発表されている。捜査陣周辺からは、容疑者たちは、ある兵士を斬
首し、その光景を録画するつもりであった、との情報が出ている。
それによれば、この兵士は南フランスのコリウール近くのベアール
砦の兵舎に駐留していた。これより前に内相カズヌーヴは、16歳か
ら23歳の容疑者4人が、月曜日に国内秘密情報部DGSIによって、4カ
所で逮捕された、と発表した。彼らには、「フランスの軍事施設に
対するテロ行為」を計画した容疑が持たれている。逮捕された中で
最も若い者は、その後釈放された。風刺雑誌「シャルリー エブ
ド」が襲撃を受け、血が流された事件から6ヶ月、フランスでは新
たなイスラーム教徒の暴力が起きるのではないか、との懸念が増し
ている。政府は、それ以来、未然に阻止された攻撃計画が、数回あ
った、と発表した。

ポロシェンコは憲法の文言にドンバスの特別な地位を書き込む

西側の圧力を受けて、ウクライナ大統領ポロシェンコは、新憲法の
文言の中に、親ロシア分離独立派に有利なるように、ある語句を付
け加えさせた。それによれば、紛争地域ドンバスには、今後特別な
権利を認める、というものである。これは、戦闘が続く東ウクライ
ナでの和平を実現するために、決定的に重要である、と目されてい
る。同国国会は、米国政府のヨーロッパ使節ヌーランドが出席する
中、憲法改革に関する議論を開始した。ロシアなどが、この改革に
肩入れしている。ドンバスに一時的に特別な地位を与えることは、
2月にベラルーシの首都ミンスクで結んだ和平計画の一部である。
ウクライナの国民主義派の国会議員などが、分離独立派の地域に情
報するのを拒否している。




7月17日(金)

連邦議会は第3次ギリシア計画に関する交渉に賛成

連邦議会は、ギリシアに対する第3次借款計画に関して、交渉を開
始することに賛成した。特別会議では、439人の国会議員は、連邦
政府にこれに関する委任を与えることに賛成した。新たな巨額の借
款計画の交渉に反対したのは119人、40人が棄権した。社会民主党
は、ほぼ全員がこの動議に賛成する方針だ、と予告していた。キリ
スト教民主、社会同盟の陣営からは、48人が反対する、と発表して
いた。
国会はこれより前に、ギリシアに対する支援に関して、錯綜した議
論を行なっていた。連邦首相アンゲラ メルケルは、巨額の第3次
借款計画に関する交渉開始に、強く理解を求めていた。ギリシアが
手に負えない形で、オイロ使用圏から離脱する場合には、「混乱と
暴力」が生じる危険がある、と彼女は警告した。連邦経済大臣ズィ
グマル ガブリエルは、さらなる投資をおこなうよう勧告した。財
務大臣ヴォルフガング ショイブレは、交渉が成果を上げる可能性
があると信じている、と述べた。これに対して左翼党と緑の党は、
過去数日、ヨーロッパを分断させたのは、連邦政府である、と非難
していた。

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シュタインマイアーはカストロと会談

ドイツ外相シュタインマイアーは、初めてキューバを訪問し、大統
領ラウル カストロと2時間近く話し合った。84歳の国家元首カス
トロは、その際に、ヨーロッパ最重要国の一つであるドイツが、キ
ューバにとって持つ意義を強調した。シュタインマイアーは、カリ
ブ海の社会主義の島国における人権状況についても言及した。同時
に彼は、ドイツがキューバ開放を促進するつもりである、と明言し
た。国際アムネスティなどの人権団体は、キューバ政府は相変わら
ず、意見公表の自由を大幅に制限している、と非難している。シュ
タインマイアーは、初めてハバナを訪問したドイツ外相である。

EUはMH17墜落の責任者を見つける意向

旅客機MH17便がウクライナ上級で墜落してから1年、EU外務委員モ
ゲリーニは、「EUとその加盟国の名前で」犠牲者を追悼した。彼女
はブリュッセルで、航空運輸の安全性を危険にさらした暴力行為
は、国際平和と安全を目指す活動を、深刻に侵害しかねない、墜落
に直接的であれ、間接的であれ、関与したものに責任を取らせるべ
く、EUは力を注ぐ、と述べた。オランダ人たちも、298人の犠牲者
の家族に弔意を述べた。公の建物では、半旗が掲げられている。
MH17便が、東ウクライナ上空でミサイルらしきものに打ち落とされ
た時には、計画通りに、アムステルダムからクアラ ルンプールに
向かうことになっていた。

ハンガリーは難民を各都市から追放

ハンガリーは、難民滞在施設を、周辺地域に移す。政府は、滞在施
設を、住民の多い血以下から撤去する方針である、と内務省広報は
発表した。首相オルバン周辺の幹部ラザルは、仮滞在施設はテント
村として設置されるので、近隣住民は、「大量の難民によって迷惑
を被ることはない」と述べた。ハンガリーが現在、セルビアとの国
境に柵を建設しており、難民が押し寄せるのを押さえ込もうとして
いる。その他、違法な移住は、刑事罰を適用することになる。




7月18日(土)

ギリシアの銀行は月曜日から開店

危機に揺れるギリシアの銀行は、月曜日には3週間ぶりに開店す
る。同国政府は、これに関する命令を発表した。ただし資本の移動
の監視は、今後も続けられる。ギリシア市民は、6月29日に銀行が
閉鎖されてから、1日わずか60オイロしか銀行から下ろすことがで
きなかった。これでより多くのお金を、一回の手続きで引き出すこ
とができる。ただし、1週間あたりの引き出しの上限は、420オイロ
である。

     その他のニュース

ショイブレにはギリシアを巡る対立で辞任する用意もある

ギリシア問題の解決を巡る対立で、連邦財相ショイブレは、極端な
場合には、辞任をする用意もある、と述べた。彼は「シュピーゲ
ル」誌に、政治家は自分の職を辞する責任を持っており、誰もそれ
を強いることはできない、と述べ、さらに「誰かが辞任させようと
するなら、私は連邦大統領の所に行き、解任を要請することができ
る」と述べた。ただしショイブレは、現在辞任については考えてい
ない、と明言した。彼は最近、国家として破産の瀬戸際にあるギリ
シア問題の解決に関する交渉で、強硬な態度を取っているため、激
しい批判にさらされている。財務省から出た書類には、一時的にギ
リシアをオイロ使用地域から外す、との計画が持ち出され、騒ぎを
呼んでいる。批判は野党だけではなく、連立相手の社会民主党から
も出ている。ショイブレは、自分と連邦首相メルケルは、過去数週
間、ギリシア問題では必ずしも意見が一致していない、と認めた。

デ メズィエールは難民の数がさらに増加すると予想

連邦内相デ メズィエール(キリスト教民主同盟)は、ドイツは長
期間、危機の国々からますます多くの難民を受け入れなければなら
ない、と見ている。シリアとイラクで、大きな危機が続く間は、ド
イツはおそらくまだ数年、危機の地域から多くの難民が来ると考え
なければならない、と「フランクフルト一般新聞」に述べた。彼
は、西バルカン各国亡命希望者の4割が、ドイツにやってくるのは
「受け入れられず」そして「ヨーロッパの恥」である、と述べた。
またデ メズィエールは、重要なのはこの数を大幅に減少させるこ
とである、と強調した。

難民宿泊施設で再び火災

ドイツの難民希望者受け入れ施設に対する連続攻撃は、途切れるこ
とがない。カールスルーエ近郊と、アシャフェンブルク近郊では、
難民収容し悦で火災が起きた、と警察当局は発表した。死傷者は出
なかった。過去数ヶ月、ドイツでは繰り返し、難民収容施設が攻撃
を受けている。バイエルン州のライヒェルツホーフェンでは、水曜
日夜に、計画中の難民宿泊施設が放火を受けたばかりであった。




7月19日(日)

ガブリエルはドイツ経済のイラン進出の準備をする方針

イランとの核を巡る合意が成立したことを受け、副首相ズィグマー
ル ガブリエル(社会民主党)は、大石油産出国である同行を3日
間かけて訪問し、経済協力の可能性を探る方針である。彼は、経済
代表団と共に、テヘランを訪問し月曜日にはイラン大統領ハッサン
 ロウハニとも会談する方針である。ドイツ企業は、イラン制裁が
間もなく解除されることから、巨額の取引が結べると期待してい
る。
大統領ロウハニは、核合意を受けて、これで西側との協力が、新た
な時代に入る、と予告した。一方イランの最高指導者アリ ハメネ
イ師は、米国との対決姿勢をとり続けている。「我々のこの地域で
の政策は、米国の政策と対立している」と述べた。

     その他のニュース

サウジ・アラビアはISと同盟関係にある網状組織を攻撃

サウジ・アラビアでは、捜査陣が、ISと同盟関係にある網状組織を
一網打尽にする方針である。テロ民兵「イスラーム教国」に属して
いると見られる431にんを逮捕した、と同国内務省は国営通信社SPA
を通じて発表した。それによれば、全国で逮捕が行なわれ、さらに
多くの人々が死亡した、とのことである。彼らの多くは、サウジ・
アラビア人であるが、エジプト人、イエメン人、シリア人、ヨルダ
ン人も含まれいた。

英国首相はISテロ民兵との戦いを拡大する方針

英国政府は、「イスラーム教国IS」との戦いを拡大し、テロ組織に
対する空爆を、今後はシリアへも拡大する準備をする、と示唆して
いる。首相キャメロンは、英国はより多くのことをしなければなら
ず、国会はその後押しをしなければならない、と述べた。今まで
は、米国はイラクのISを空爆しており、シリアでは米国を、物資輸
送と哨戒飛行でだけ支援している。6月末のチュニジアでの恐慌以
来、30人の英国人が殺されたことを受け、英国政府は、空爆をシリ
アへと拡大するか検討していた。そのためには、シリア政府の賛成
ないしは国連決議も、形式上必要である。

中国「時代」職員の弁護士が自白したとされる

数ヶ月にわたって拘留された後、釈放された中国人女性記者で、
「時代」職員のツァン ミャオの弁護士は、自白をした模様であ
る。国営の通信社新華社は、ジョウ シーフォンは逮捕された後有
罪を認め、「2度目の機会」を与えるよう求めた。北京の首相府で
の彼の活動の一部は「違法であった」と述べた。彼は、彼の家族に
雇われた弁護士と面会することは許されていない、と香港市民組織
「権利擁護網」は発表した。人権組織によれば、中国では7月に、
130人以上の弁護士と活動家が逮捕された。国際アムネスティは、
これはおびえさせる活動だ、と述べている。




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