７月２０日〜２６日のドイツのニュース
７月２０日（月）
ツシェーペの弁護士3人はネオナチ裁判の弁護を止める意向
国家社会主義地下組織NSU裁判で、ベアーテ ツシェーペの弁護を
長く担当していた国選弁護人3人が、職を辞する方針である。裁判
所が、これについてどのような決定を下すのか、今のところ不明で
ある。ツシェーペは、先日新たに雇った4人目の弁護士マンフレー
ト グラーゼルを通じて、自分はヴォルフガング ヘーア、ヴォル
フガング シュタール、アニャ シュトゥルムの申し入れに「反対
するつもりはない」と発表していた。一方、連邦検察と国家社会主
義地下組織被害者の代表は、この弁護士たちに職務を離れることが
ないように、と要請した。裁判の専門家は逆に、弁護士3人が実際
の職務がすべて解除される可能性は低い、と見ている。これについ
て決定を下すことができるのは、ひとえに裁判所だけである。ツシ
ェーペは、2013年の裁判所に力、3人の弁護士の弁護を受けてい
る。被告と彼女の弁護士との関係は、ずっと以前から悪かったと見
られている。
その他のニュース
トルコ国境の町シュリュジュで爆発 30人ほどが死亡
シリアとの国境にあるトルコの町シュリュジュで爆発が起こり、少
なくとも27人が死亡した。内務省は、この「テロ攻撃」では、およ
そ1百人が負傷した、と発表した。当局は当初、自殺攻撃に関する
報道を認めていなかった。当局の推定によれば、この攻撃は、急進
派イスラーム教徒民兵「イスラーム教国IS」の口座を狙ったもので
ある。トルコ政府筋の情報によれば、当初見つかった証拠は、そう
推測させるものである。報道によれば、若者たちが記者会見のため
に集まっていた文化本部の庭で、爆弾が破裂した。シュリュジュ
は、シリアとトルコの国境にあり、コバネの向かい側にある。1月
末には、クルド人戦闘員が、数ヶ月にわたるISとの戦闘の末、コバ
ネを解放していた。
ギリシアはEZBとIWFに巨額の資金を振り込んだ模様
危機にあるオイロ使用国ギリシアの銀行は、3週間ぶりに回転し
た。多くの銀行の前には、長い行列ができた。また政府筋の情報に
よれば、ギリシア政府は、総額60億オイロを越える負債を、ヨーロ
ッパ中央銀行と国際通貨基金に返済した。ヨーロッパ中央銀行は先
週、ギリシアの金融機関に対する緊急支援を、9億オイロ増額して
いた。各銀行は、6月29日から閉鎖されていた。ギリシア人は相変
わらず、1日あたり60オイロを引き出せるだけで、そうでなければ
金曜日にまとめて300オイロを引き出せるだけである。さらに生活
費は、明らかに値上がりした。食料品の多くとサーヴィス業に対す
る付加価値税は、諸外国の資金提供者の圧力を受けて、13%から23%
に引き上げられた。銀行の顧客が制約を受けているのは、客が押し
寄せる不安があるため、発表された。一方政府は、諸外国の資金提
供者との間で、短期的な支援に合意し、国家としての倒産をかろう
じて回避した。株式市場の再開はまだしばらく待たなければならな
い。
「ナチ狩り」クラルスフェルト夫妻が功労十字勲章を受ける
ナチを解明するベアーテ クラルスフェルトとゼルゲ クラルスフ
ェルトが、連邦功労十字勲章を受けた。76歳のベアーテと彼女3つ
年上の夫は、2人が住むパリで開かれた記念式典で、この勲章を受
けた。これにより彼らは、長年にわたるナチ時代の犯罪の洗い直し
で、活動が表彰された。ベルリン生まれのベアーテ クラルスフェ
ルトは、1968年に、ドイツ首相キーズィンガーに、元ナチ党NSADP
の党員であった容疑で、平手打ちを食らわし、世界的に有名になっ
た。後に彼女と、アウシュヴィッツで殺害されたユダヤ人の息子で
ある彼女の夫は、ナチ地下に潜伏したナチ犯罪者を暴露するのに貢
献した。ドイツとフランス人の夫婦は、リヨンのゲシュタポの元隊
長バービーが、ボリビアからフランスに移送されるのにも貢献し
た。
７月２１日（火）
シュリュジュ攻撃 最初の証拠を発見
トルコ当局は、国境の町シュリュジュが攻撃され、死者が発生した
ことを受け、容疑者1人の身元が特定された。この人物が連絡を取
っている様子は監視されている、と首相アフメト ダーヴトオール
は述べた。彼は、攻撃の負傷者を病院に見舞うために、シャンルウ
ルファに向かった。彼は今までのところ、シリアとの国境にあるシ
ュリュジュには向かっていない。ここでは月曜日、爆発物が文化施
設前で破裂し、32人が死亡していた。当局は、急進派イスラーム教
徒「イスラーム教国IS」が背後にいる、と見ている。シュリュジュ
は、主としてクルド人が住み、シリア北部のコバネから数キロの所
にある。コバネでは、クルド人戦闘員とIS民兵が、激しい戦闘を繰
り広げていた。この間に、ほぼ全面的に破壊されたコバネから、IS
は追放されていた。攻撃後に、トルコの複数の町では、抗議活動が
起きている。クルド労働者党PKKは、大統領レジェップ タイップ
エルドアンが率いる公正発展党が、シュリュジュ攻撃を引き起こ
した、と非難し、公正発展党は、シリアのクルド人に対抗して、IS
を支援しており、その戦闘員にイラクからコバネに移すことを許可
している、と述べた。トルコ政府は、内戦の続く隣国への国境を、
よりうまく防衛する、と予告した。
その他のニュース
アデンに国連の支援船が初めて接岸
数ヶ月ぶりに、国連の支援物資を載せた船舶が、激しい攻防戦が続
くイエメンの港町アデンに接岸した。到着した世界食糧計画WFPの
輸送船は、食料品3千トンを乗せている、と同計画広報は発表し
た。これで困窮したイエメンの南部にいる18万人に、1ヶ月間節を
供給できる、とのことである。同計画は、支援物資の到着は「突破
口」である、と判断している。先週には、フーシー派反乱勢力は、
イエメンの民兵によって追放された。その後、サウジ・アラビアへ
逃走した政権の閣僚が数人が、帰国していた。彼らは、動詞は解放
されたが、戦闘は続いている、と説明した。日曜日には、反乱勢力
によって住宅地が砲撃され、少なくとも75人が死亡した。シーア派
のフーシー派は、スンニ派の大統領ハディとその政権を、3月末に
アデンを占領した後、サウジア・アラビアの首都リヤドに追い出し
ていた。それ以来、サウジア・アラビアが中心となるスンニ派軍事
同盟が、定期的に、反乱勢力の拠点を空爆していた。同国の人権状
況は、悲惨である。
中進国は開発銀行を持つ
五大中進国BRICSブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカが
新設した開発銀行は、東シナ海の大工業都市上海で、営業を開始し
た。同銀は、「運用方法の開拓」を行なう、とのことである。同銀
の出発時点での資本は、5百億ドルで、まず第一にこの5カ国の発展
と基盤整備の計画を促進することになっている。その後今年末ない
しは2016年初めに、本来の活動を開始する、とのことである。最重
要中進国5カ国は、同銀を世界銀行、国際通貨基金などの金融機関
同様に、もう一つの安定した金融機関である、と見なしている。
6月にはほぼ60カ国の代表団が、北京で、もう一つの開発銀行であ
るアジア基盤整備投資銀行の設立定款に署名していた。この銀行
は、このNDBと協力することになっている。中進国5カ国は、この両
銀行を設立することで、今なお財政制度を支配している西側とは独
立するつもりである。
連邦憲法裁判所は保育費を取り消す
保育費に関する法律は、基本法には合致しない。カールスルーエの
連邦憲法裁判所が、これを決定した。担当する裁判官は、判決理由
として、保育費を免除した連邦は、この法律を管轄していなかっ
た、と述べた。保育費は、主として、キリスト教社会同盟が2013年
に要求して、導入された。それ以降両親は、子供が生後15ヶ月から
2歳までの間、国が支援する保育所か、昼間の保育を受けていなけ
れば、子供1人ごとに、毎月150オイロを受け取ることができる。社
会民主党が政権を持つハンブルク市は、この法律に対する訴訟を起
こしていた。キリスト教社会同盟は、憲法裁判所が拒否しても家族
給付金を維持する、と予告した。
７月２２日（水）
ギリシア支援計画は8月にも成立する見通し
諸外国の資金提供者は、8月後半にギリシアとの合意を目指す。EU
通貨委員ピエール モスコヴィチは、交渉はそれまでに成果を生む
と見ている、と述べた。ギリシア政府に対する新たな支援計画は、
860億オイロの規模で、3年間に及ぶものである。その見返りに、ギ
リシアは、一連の支出削減の義務を履行しなければならない。
債権者が科した第2次改革計画は、水曜日夕方に、国会で可決され
た。首相アレクシス ツィプラスの急進左派連合党の左派陣営は、
今も計画に抵抗している。国会議長ゾイ コンスタンプロウは、こ
の支出削減計画を「反乱」と呼び、止めなければならない、と語っ
た。
その他のニュース
クルディスタン労働者党はトルコで警官を殺害
禁止されているクルディスタン労働者党PKKは、トルコ警察幹部職
員2人の殺害に、責任を引き受けた。この警官たちは、セイランピ
ナル市で、射殺された姿で発見された。同党は、これは、テロ民兵
「イスラーム教国IS」が引き起こしたシュリュジュ襲撃の報復であ
る、と述べた。月曜日にはシュリュジュでは、犯人が爆死し、その
際32人が殺害された。インターネット上でトウィッターが数時間遮
断されたたが、その後回復した。DHA通信によれば、シャンルウル
ファ州の裁判所が、この前に課されたこの遮断を、無効としてい
た。背景にあるのは、シュリュジュ襲撃に関して広まっている映像
や、その他の内容がインターネットに上がっているためである。
スペイン人記者3人がシリアで行方不明に
スペインの記者3人がシリア北部の戦闘地域で、行方不明になった
ことを、スペイン政府は確認した。彼らを見つけ出す耐えに、あら
ゆることを行なう、と外相ガルシア・マルガージョはマドリードで
述べた。これより前にスペイン記者連合FAPEは、この記者たちは数
日前から、生存している兆候がなく、彼らが誘拐されたのかどうか
は不明である、と発表した。この3人の記者は、様々な報道機関向
けに、シリアの戦闘地帯から、独立の職員として報道を行なってい
た。2013年には、3人のスペイン人記者がシリアで誘拐され、数ヶ
月後に解放されていた。
ノルウェイはブレイヴィク襲撃を追悼
大量殺戮犯ブレイヴィクが襲撃事件を起こしてから4年、ノルウェ
イの人々はテロの犠牲者を追悼した。「私たちは愛を込めて彼らの
ことを思い起こす」と首相ソールベルグは首都オスロで述べた。現
地では、追悼式が開かれ、黙祷が行なわれた。2011年7月に精神に
異常を来した犯人が事件を起こしたウトヤ島には、犠牲者の家族が
集まるつもりであった。この攻撃では、合わせて77人が死亡した
が、そのうち8人はオスロ中心部の爆破事件で死亡していた。ブレ
イヴィクはこの犯行を自白し、同機としてイスラーム教に対する敵
視を上げていた。彼は、21年の拘留と、その後の保安拘禁の判決を
受けていた。
７月２３日（木）
ギリシア交渉は金曜日に始まる
ギリシア国会が、さらなる改革計画を承認したことを受け、金曜日
には、資金提供者との新たな交渉がアテネで始まる。これに関する報
道が、正式に確認された、とロイター通信が報じている。EU、国際
通貨基金、ヨーロッパ中央銀行からなる今までの3極は、ヨーロッ
パ安定機構ESMの代表を含め、4極に増強される、と複数の通信社が
インターネット上で報じている。交渉では、860億オイロ規模の新
たな支援計画が取り上げられる。
ギリシア国会は、債権者が科した改革の課題を、賛成230、反対
63、棄権5で可決していた。
その他のニュース
ボースバッハは委員会議長を辞任
自らが属する政党のギリシア政策に抗議して、連邦内務委員会議長
ボースバッハは、9月に辞任する。彼は記者会見で、国会議員の議
席は持ち続ける、と説明した。キリスト教民主同盟の政治家である
彼は、連邦首相メルケルの、ギリシア政府との交渉に関する方針
を、厳しく批判している。彼は、ドイツの納税者が抱える債務履行
義務に危険性があるため、巨額に上る可能性のある新たな支援金
を、彼は拒絶した。ボースバッハは、自分はこの方針を一緒に歩む
ことはできないし、そのつもりもない、と述べた。63歳の彼は、回
復の見通しのない癌にかかっている、と述べた。彼は20年以上に渡
って、連邦議会で議席を有している。
亡命希望者の収容施設の攻撃が増加
ドイツの亡命希望者と難民の宿泊施設が、右翼急進派から攻撃を受
ける回数が、今年は大幅に増加した。6月末までの集計では、202件
の不法行為が数えられている。そのうち173件には、急進右派の犯
人が関わっている、と連邦内務省は発表した。22件では暴力が行使
された。これで今年の前半で、急進右派の動機を持つ攻撃は、今年
前半だけで、2014年1年と同じ件数になった。この攻撃にの中に
は、放火事件の他、亡命希望者収容施設に対する抗議も含まれてい
る。
ARD「EUは不正な政権と協力する方針」
ドイツ連邦共和国公共ラジオ放送局連合体ARDのテレヴィ番組「モ
ニトア」の報道によれば、難民が発生する原因を解決するため、EU
はアフリカの独裁政権と、協力を強化する。これは編集局が入手し
た信頼できる文書に記されている、と西ドイツラジオが伝えてい
る。それによれば、密入国業者との戦いで、エリトリアを支援する
計画である。エジプト、スーダン、南スーダンでも協力が計画され
ている。EUの支援を受けて、アフリカの警官が訓練を受けることに
なっている。移民を担当するEU委員アヴラモプロスは、この番組の
中で、独裁政治が行なわれているという事実は誰もが知っている、
と述べた。国際アムネスティのドイツ事務長カリスカンは、EUは、
「人間を残酷なやり方で弾圧、拷問、殺害している」政権と同盟を
結ぶ計画を立てている、と述べた。
７月２４日（金）
トルコは急進派を標的にする
トルコ首相アフメト ダーヴトオールによれば、警察は国内で大規
模な捜査を行ない、250人以上が逮捕された。彼によれば、トルコ
の13の州で警察が、テロ民兵「イスラーム教国IS」およびクルド人
急進派に手入れを実施した。彼は、区別することなく、すべての急
進派に対処し、隣国シリアのIS戦闘員の基地も含めて、さらなる行
動を取る、と強調した。現地では、トルコ軍が午前中に、戦車と軍
用機を投入して、初めてISの戦闘員の拠点を攻撃していた。木曜日
には、シリアとの国境付近の情勢が、悪化した。トルコ兵とIS戦闘
員が銃撃戦を繰り広げ、兵士1人が死亡、2人が負傷した。月曜日に
国境の町シュリュジュで自殺攻撃が起き、32人が死亡したことを受
け、トルコは、シリアとの国境地帯での治安対策を強化した。特に
米国も、トルコのインジルリク空軍基地を、IS空爆の出発地として
利用する可能性が高い。
その他のニュース
アル カーイダ指導者が米国の空爆で死亡
米国空軍は、アフガニスタンのテロ組織アル カーイダの指導者を
殺害した、と発表した。スダニサイは、7月11日に、空爆で死亡し
ていた、と米国防省は発表した。スダニサイは、アフガニスタン国
際部隊およびアフガニスタン軍、パキスタン軍に対する襲撃事件を
引き起こしていた。米国防省は、米国防相カーターのバグダード訪
問に関連する情報を発表した。カーターは、テロ民兵ISとの戦いで
は、さらに支援する、とイラク国防相オベイディに約束した。カー
ターの訪問は、同国西部で、政府がISに対する攻勢を開始してか
ら、10日後に行なわれた。1万人以上の兵士とシーア派民兵が、米
国の空爆の支援を受けて、イラクのアンバル州を奪還することにな
っている。
ツシェーペは国選弁護人3人を告発
国家社会主義地下組織NSUのテロリストと目されるツシェーペは、
元々は自分の弁護を行なっていた3人を告発した。ミュンヒェン検
察の広報によれば、彼女の告発は当局に届いたが、彼女は弁護士た
ちヘーア、シュタール、シュトゥルムが、検察の黙秘義務を守らな
かった、と非難している。広報は、この告発を現在検討中である、
と述べたが、それは「ビルト」紙インターネット版の報道を確認す
るものである。いつ結果が出るかは、まだわからない、とのことで
ある。ツシェーペはこの裁判の中で、10件の殺人事件の責任を問わ
れている。検察は、急進派テロ組織、いわゆる「国家社会主義地下
組織」がこれを起こした、と非難している。
ジャーマンウィングス機犠牲者の家族がアルプスで別れを告げる
フランスの山村ル ヴェルネで、ジャーマンウィングス機墜落事件
の犠牲者の家族が、家族や友人と別れを告げる。墜落地点の近くで
は、宗教を越えた追悼式が開かれる。ルフトハンザ社長スポーア
は、追悼式への参加を取りやめた。同社広報は、賠償金に支払いを
巡る対立のため、スポーアは、式典を混乱させることを望んでいな
い、遺族の公開書簡によって、緊迫した情勢が生まれた、と述べ
た。アルプス山脈の村にある墓地では、既に木曜日に、もはや誰の
ものかを特定できない亡骸を埋葬した共同墓地が作られていた。ジ
ャーマンウィングス機4U9525便は、3月24日にバルセロナからデュ
ッセルドルフへ向かう途中、山の絶壁のところで全壊していた。捜
査陣は、副操縦士が動機を意図的に墜落するよう操縦したことは証
明できた、と捉えている。
７月２５日（土）
バルザー「クルド人への攻撃を中止せよ」
トルコは、禁止されているクルディスタン労働者党PKKを狙って、
空爆しているが、北イラクのクルド人自治区大統領マスード バル
ザーニは、これを中止するよう求めている。クルド人のインターネ
ット上のバス ニューズによれば、バルザーニは、首相アフメト
ダーヴトオールと、PKKに対して、交渉を通じて、意見の隔たりで
妥協するように迫った。これに対してダーヴトオールは、PKK攻撃
は、バルザーニを交えて調整したものである、と説明した、とのこ
とである。
金曜日から、トルコは、テロ組織「イスラーム教国IS」のシリアの
拠点に加えて、北イラクのクルド人反乱勢力を狙って、数回連続し
て攻撃した。同国外務大臣メヴリュト チャヴシュオールは、トル
コ政府は、シリア北部に、安全および飛行禁止地帯を設定するつも
りである、と予告した。
その他のニュース
ギリシア政府は資金の制限を緩和
ギリシアは、企業と市民に対する資金管理を、ほぼ4週間ぶりに緩
和した。これにより各企業は、10万オイロを上限とする国際振替を
再開できる。外国に旅行するギリシア人は、今までは1千オイロで
あったが、2千オイロを持ち出すことができるようになる。資金移
動の監視は、金融体制を安定させるために、6月末に、資金提供者
の圧力で導入された措置であった。ギリシアは、国際通貨基金IWF
に、3年間の期限で新たな借款を、正式に申し入れた。数日後に
は、EU委員会、ヨーロッパ中央銀行、国際通貨基金の代表と、3年
間の支援計画に関して、新たな交渉がアテネで始まることになって
いる。それには、オイロ救済基金ESMも参加する。
連邦政府は難民の食料にさらに資金を提供
ドイツは、難民向けの食料支援を、2千5百万オイロ増額する。この
資金は、国連世界食糧計画が抱える資金面の問題を、緩和するため
のものである、と開発大臣ゲルト ミュラーが「ヴェルト紙日曜
版」に述べた。それによれば、シリアの戦争難民に、食糧を供給す
るために、ヨルダン、レバノン、イラクに1千5百万オイロを提供す
る。ミュラーは、難民の状況は「ますます悪化」していると説明
し、国連世界食糧計画は、必要な資金がないため、活動縮小の瀬戸
際にある、と述べた。ドイツからの追加資金は、ウクライナ人50万
人と、南スーダンの国内難民20万人のためにも使われる。
ドイツ国家民主党がドレースデンの難民収容所施設前で暴力行使
ドレースデンで亡命申請者に抗議するドイツ国家民主党NPDがデモ
を行ない、暴力的な衝突に発展した。急進右派たちは、難民施設前
で、対抗デモを襲撃した。その際3人が負傷した。およそ2百人の亡
命反対派に、亡命希望者のために活動するおよぼ350人の市民が、
対峙した。衝突の後、数百人の難民が、臨時宿泊所として設置され
たテント村に入った。連邦移民安眠局は、今年ドイツ全体で、40万
人の緊急亡命申請を提出する、と予想している。その数は、前年の
倍で、2010年の8倍である。同局長シュミットは、「亡命権が適用
されている」事例をに、資金を集中しなければならない、と述べ
た。
７月２６日（日）
最大規模のイエメン空爆 死者は140人を超える
サウジ・アラビアが主導する軍事同盟が、今までで最も激しい空爆
を実施し、イエメンでは、少なくとも141人が死亡した。南イエメ
ンの港町モカが絨毯爆撃を受け、2百人が負傷した、と現地救助隊
は発表した。支援隊の話によれば、電子機器工場の他に、住宅地も
爆撃を受けたので、犠牲となったのは民間人が中心であった。
昨日ようやく、サウジ・アラビアが中心となっているアラブのこの
軍事同盟は、月曜日から5日間に渡って、一方的に攻撃を中止す
る、と予告した。ただしフーシー派反乱勢力の指導者は、停戦は受
け入れられない、と発表した。
その他のニュース
アサド「シリア軍を縮小する」
シリア大統領アサドは、公式の演説の中で初めて、軍の力が縮小し
ていることを認めた。政府軍には今なお、蜂起勢力と戦う能力があ
る、とアサドは強調した。4年前に内戦が始まった時には、シリア
軍は30万人の兵士を抱え、この地域最大の軍で会った。その後戦闘
力は、半減した。アサドは、戦死者と脱走兵が増加しているため
だ、と説明した。シリアの権力者である彼は、土曜日に、数千人の
脱走兵に恩赦を与えたばかりであった。彼らは外国に逃走、ないし
は国内に潜伏し、兵役義務を逃れた。
イスラエル警察はアクサ・モスクに侵入
エルサレムの神殿の丘で、イスラエル警察はアクサ・モスクに侵入
した。警官たちはこのモスクを封鎖し、花火とガソリン爆弾と見ら
れるものを、暴力的な衝突が起きた時に備えて、モスク内に貯蔵し
ているパレスチナ人を狙ったものであった、と警察は発表した。ア
クサ・モスクは、メッカとメディナのモスクに続いて、イスラーム
教の聖域としては3番目に重要なものである。
オバマはナイロビで数千人のケニア人を前に演説
米国大統領オバマは、ケニア訪問の2日目、演説で住民の元に出か
けた。ナイロビで数千人の聴衆を前に、自由権は、すべての市民に
与えられなければならない、これはケニアに民主主義が今後も存続
するために、欠かすことができない、と述べた。さらに、少女と女
性は、もはや2級の人間として扱われないことも含まれている、さ
らにケニアは、国内の汚職と戦い、様々人種の差別を終わらせなけ
ればならない、とも語った。午後にはオバマは、3日間の東アフリ
カ訪問最後の滞在地である隣国エチオピアに向かう。