８月１０日〜１６日のドイツのニュース
８月１０日（月）
トルコで襲撃事件 死者発生
トルコ南東部で爆弾が破裂し、報道によれば、トルコの警官少なく
とも4人が死亡した。イラクおよびシリアと境界を接するシルナク
州にあるシロピ地域の路上で、爆発は起きた、とドーガン通信は報
じた。同社は、禁止されているクルディスタン労働者党PKKの反乱
勢力が、この攻撃の背後にいる、と推定している。一方同州では、
武装クルド人が、軍用ヘリコプターを攻撃し、ドーガン通信によれ
ば、兵士1名が死亡した。軍のヘリコプターが、これを受けて、こ
の地域を空爆した。これより前に何者かが、イスタンブルにある警
察の派出所および米国領事館を襲撃し、犯人3人と警官1人が死亡し
た。この攻撃の背後に誰がいるのかは、当初ははっきりしていなか
った。クルディスタン労働者党の他に、イスラーム教国の急進派組
織、および左派急進勢力「革命的民族解放党前線」も疑いが持たれ
ている。
その他のニュース
カブール襲撃 死傷者発生
アフガニスタンの首都カブール空港で、自動車爆弾が破裂し、少な
くとも4人が死亡、17人以上が負傷した。治安筋の情報によれば、
この攻撃は、おそらく2台の装甲車を狙ったものであるが、誰がこ
の自動車爆弾に乗っていたかははっきりしていない。最初は、誰も
犯行声明を出していなかった。先週終わりには、カブール襲撃で
は、少なくとも50人が死亡した。最近の連続攻撃は、急進派イスラ
ーム教徒タリバーンが、頭目オマルが死亡したため、内部の権力争
いと関係している、と推定している。タリバーンは当初、和平交渉
に応じる用意があるかのように見えたが、彼らは蜂起を続ける、と
予告していた。
ファーガソンで再び衝突 流血の事態に
米国の小都市ファーガソンは、黙祷とその他の行動で、1年前に警
官に射殺された黒人の若者ブラウンを追悼した。ただし、追悼集会
後に、警察のと衝突が起きた。警察によれば、何回かの銃撃が起
き、2人が負傷した。誰が発砲したのかは不明である。これより前
に、複数のデモ隊が、道路を封鎖し、飾り窓を打ち壊し始めた。金
曜日には、若い黒人が、テキサス州のアーリントンで、警官に射殺
されたばかりであった。丸腰の学生がその前に、おそらく自動車販
売店に突っ込んでいた。警察の発表によれば、警官たちは彼に、降
伏するように求めた。19歳のこの少年は、これに応じず、警官は
4回発砲した、とのことである。
連邦検事総長はNetzpolitik.org捜査を中止
連邦検事総長は、インターネット上で活動するNetzpolitik.orgに
対する、国家機密漏洩容疑での捜査を中止した。彼は法務省同様
に、公表された内容から見て、刑法典で規定されている国家機密で
はない、と見ている、と発表した。ただし、今までのところ知られ
ていない容疑者に対しては、守秘義務違反容疑での犯行容疑が持た
れているが、こちらの方は変化がないので、この手続きは、担当す
る検察に委ねられる。連邦検察の捜査は、活動家2人と、彼らの情
報源に向けら得ていた。活動家たちは、憲法擁護庁の機密書類を、
インターネット上で公表した。憲法擁護庁長官マーセンが、告発を
行なっていた。この事件では、元連邦検事総長ランゲが、辞任せざ
るを得なくなっていた。
８月１１日（火）
ジハード主義者がシリアを攻撃 反乱勢力25人を殺害
ジハード主義者組織「イスラーム教国IS」の戦闘員が、シリア反乱
勢力が支配するアレッポ州のマレア市を攻撃した。シリア人権監視
団の発表によれば、この攻撃で、反乱勢力の25人、IS戦闘員8人が
死亡した。同団は、現地の医師および活動家の組織から、この情報
を入手している。ISの声明では、離反した民兵50人ほどが、マレア
市攻撃で死亡した。現地の反政府記者網シャフバは、インターネッ
ト上で、ISの部隊は同市に攻め込み、爆弾を投げつけ、民間人を標
的にしている、と報じている。また反乱勢力は、防衛戦を戦い、数
人の攻撃犯それに対して空爆を行なった、とのことである。ジハー
ド主義民兵ISは、既に数回にわたり、マレア市奪取を試みた。同市
は、トルコ国境から20キロ、戦略上便利な場所にある。
その他のニュース
イラク国会は汚職を押さえ込む改革を可決
イラク国会は、汚職および公的資金の浪費を押さえ込むために、首
相アバディが提案した改革案を可決した。同国の国会議員は、全会
一致で、この新しい規則に賛成した。今後は、現職および元職の閣
僚に対する賄賂を調査するために、委員会が設置されることにな
る。金曜日には全国で、数千人のイラク人が、縁故主義と電力不足
に抗議して、デモを行なっていた。アバディはその後、日曜日に、
改革を行なうと予告していた。
EU委員会は「技術面」でギリシア政府と合意と発表
諸外国の資金提供者とギリシアが、「技術面で」、原則的な合意に
達した。EU委員会広報はブリュッセルで、ただし、細部に関する交
渉は続く、政治面では合意はまだ不完全である、と発表した。月曜
日にはギリシア政府は、第3次支援計画移管して、「1つか2つの詳
細まで」資金提供者と合意した、と発表していた。破産に直面した
ギリシアは、7月末から、EU、ヨーロッパ中央銀行、オイロ安定基
金、国際通貨基金と、3回目の信用供与計画実に向けて、条件につ
いて交渉を続けている。政府筋の情報によれば、ギリシアは過去
3年で、総額850億オイロほどの支援を受けている。
PKKはイスタンブル警察を攻撃したことを認める
クルディスタン労働者党PKKは、イスタンブルの街区スルタンベイ
リの派出所を攻撃した、と発表した。禁止された同党の武装部門
は、この攻撃は、3人の「犠牲者班」によって遂行された、と発表
した。月曜日には、自殺攻撃およびその後起きたスルタンベイリで
の戦闘で、攻撃犯3人と警官1人が死亡していた。トルコでは、これ
を含めていくつかの攻撃がおこなわれ、死者が出ているが、これを
受けてトルコ空軍は、PKKの拠点を再び空爆した。政府は7月末に、
PKKとジハード主義者民兵「イスラーム教国」との、「テロとの戦
い」を開始していた。PKKは、ISがトルコとシリアの国境の町シュ
リュジュを攻撃した後、2年間にわたって守られてきた停戦を破棄
していた。同党は、32人のクルド人犠牲者を出したこの攻撃の責任
の一端は、トルコ政府にもある、としている。
８月１２日（水）
ISはクロアチア人人質殺害を発表
テロ組織「イスラーム教国IS」は。3週間前に誘拐したクロアチア
人の殺害を発表した。この組織は、インターネット有情に、31歳の
この男性の遺体の写真を公表した。このトミスラフ サロペクは、
7月22日に、カイロ周辺で誘拐されていた。彼は、フランスの石油
会社CGG社がエジプトに持つ子会社で、働いていた。先週半ばに
は、エジプトのIS分派「シナイ州」は、インターネット上で、サロ
ペクの映った映像を公表していた。IS急進派は、昨年、自分たちの
要求が満たされなかったことを受け、生映像で外国人を連続して殺
害した。
その他のニュース
元切り下げは市場に衝撃的な波を送る
中国の通貨元が再び切り下げられたことで、市場は震撼している。
ヨーロッパとアジア各地の株式市場では、大幅な値下がりがあり、
原材料価格も値下がりした。分析家は、この切り下げは、中国経済
に大きな問題があることを示している、と見ている。ドイツの主要
株式指数DAXは、一時指標となる11,000の大台を下回った。水曜日
には、2.31%の値下がりで、11,032.65となった。中国は、ヨーロッ
パと米国にとって、最重要販売市場の一つであり、元の今回の切り
下げで、対中国輸出物は値上がりし、逆に中国製品は世界の市場
で、より大きな競争力を持った。中国政府は現在、全力を挙げて、
中国経済が、大幅に減少することがないよう対処しようとしてい
る。
ドイツ政府はギリシアとの合意を歓迎
連邦政府は、実務者間では、第三次支援計画に関して、ギリシアと
基本的に合意に達したことを、肯定的に評価した。政府広報ザイベ
ルトは水曜日に、この合意の方向性は正しいが、火曜日夕方に成立
した文書を、評価するのは、時期尚早であるなので、必要な連邦議
会での賛成を取る時期が、既に来ているかどうかは明言できない、
と述べた。ギリシア政府は、長い間示すことがなかったほど積極的
に、諸外国の資金提供者との交渉を行なっている、とも語った。連
立両党の情報によれば、連邦議会は火曜日あるいは水曜日に、召集
される可能性がある。
連邦内閣は反テロ法を延長
ドイツ連邦内閣は、現行の反テロ法を、さらに5年間延長する、と
の決定を下した。この法律は、2001年9月11日の米国攻撃の後に、
公布されていた。この法律は、2016年初めまでの期限付きのもので
あったが、今回2021年初めまで、延長された、と閣議後に連邦政府
は発表した。この法律があることで、治安当局などが、航空会社、
金融機関、電信電話会社の一定の情報を集められるようになってい
る。また秘密情報部位に、権限が追加して認められている。政府は
この法律を延長する理由として、中立の研究者による評価で、この
権限が、テロ組織との戦いで、重要な知見をもたらすことを挙げ
た。この法案は、今度は国会に回される。
８月１３日（木）
バグダードでは爆弾攻撃 死者少なくとも70人
バグダードの人出の多い市場が、自動車爆弾で攻撃を受け、少なく
とも70人が死亡、2百人以上が負傷した。スンニ派急進勢力の民兵
「イスラーム教国IS」が、インターネット上で声明を公表し、この
攻撃を行なったことを認めた。また、シーア派の住むサドル・シテ
ィでのこの凶行は、この一画にいる兵士と民兵に向けられたもので
ある、とも発表した。警察はこれより前に、この市場では、爆薬を
積んだトラックが爆発した、と発表していた。スンニ派の組織であ
るイスラーム教国は、イラクの広い範囲を支配下に収めている。こ
の攻撃は、首相ハイダー アル・アバディが、1年前に政権を引き
継いでから、最大のものの一つである。
その他のニュース
イスラーム教国が塩素ガス榴弾を使用したとの情報
北イラクでは、ドイツ国防軍が、クルド人戦闘員の訓練に携わって
いるが、彼らは化学兵器による攻撃の目標となった模様である。た
だしドイツ国防省広報は、この地域のドイツ兵は、「巻き込まれて
も、危険にさらされても」いなかった、と述べた。ただし、クルド
人ペシュメルガ戦闘員は、毒ガスによって気道に刺激性炎症を発症
した模様であるが、この攻撃は、国防軍の北イラクでの活動継続
に、具体的な影響を与えることはないだろう、とも同省広報は述べ
た。兵士の保護措置は、いずれにせよ最高水準である、とも述べ
た。2人目の広報は、国防軍の情報は、独自の見解に基づくもので
はない、と明言していた。水曜日にはマハムル市が、攻撃を受けた
が、この際にも塩素ガスが使用された模様である。マハムルの北東
およそ60キロにあるクルド人の中心都市エルビルには、現在88人の
国防軍兵士が滞在している。彼らは、ペシュメルガ戦闘員と、ヤズ
ィーディー教徒イラク人を、テロ民兵「イスラーム教国」との戦闘
のために、訓練している。過去数週間で、イラクで塩素ガスが使用
された、と数回の報道があったが、これが正しいかどうかの確認は
取れていない。
ギリシア首相は第3次支援計画に関して投票
ギリシア国会は、選挙を行なうとの圧力を受けるなか、新たな支援
計画に関して、投票を行なう。財相ツァカロトスは、国会議員に、
手続きを遅らせてはならない、と警告した。金曜日には、オイロ使
用国連合は、860億オイロ規模のこの計画を、決定しなければなら
ない。木曜日夜に、ギリシア国会で過半数の賛成が得られなけれ
ば、ギリシア政府内部では、選挙を早期に実施するのが必要だ、と
見られていた。首相ツィプラスの党内の反対派は、既に分裂を進め
ている。元エネルギー相ラファザニスは、与党急進左派連合の急進
派陣営の指導者と目されているが、彼は、近々成立しそうな第3次
支援および支出削減計画に反対して、新たな運動を立ち上げるよう
呼びかけている。
ウィキリークス創設者アサンジに対する捜査の一部が中止
スウェーデン検察は、ウィキリークス創設者アサンジに愛する捜査
を、時効によりいくつかの件で中止した。検察は、該当するのは、
2010年に起こされた性的嫌がらせおよび強要に関する告発で、
2010年から続いている強姦容疑の捜査は、今後も続ける、と発表し
た。アサンジは、すべての容疑を否定している。彼はロンドンのエ
クアドル大使館に、保護を求めて、彼には亡命が認められている。
アサンジは、スウェーデンから、米国に引き渡されることを懸念し
ており、米国では国家機密漏洩容疑での裁判がおこなわれ、場合に
よっては死刑が言い渡される可能性がある。
８月１４日（金）
米国はキューバに大使館を開設
米国外務大臣ジョン ケリーは、共産主義政権キューバを、歴史的
な訪問をし、ハバナに米国大使館を公式に開設した。彼は開所式典
の冒頭で、自分は家にいるかのように感じている、キューバと米国
は、もう敵でも対立相手でもなく、隣人である、と述べた。また彼
は、民主化と人権を念頭に置いて、米国はキューバ政府が、義務を
果たすように、今後も迫るつもりである、と強調した。その後米国
海軍兵士は、ハバナの米国大使館に、米国の国旗を掲げた。キュー
バと米国は、長年にわたる氷河期を終え、7月20日に外交関係を再
開した。この措置は、米国大統領バラック オバマとキューバ大統
領ラウル カストロが、12月に取りまとめた歩み寄りが、今までで
最高に盛り上がる点であった。
その他のニュース
安倍「日本は無実の人間に危害を加えた」
日本の右翼保守派の首相安倍は、日本が第二次世界大戦中に、無辜
の人々に、計り知れない苦しみと危害を加えた、と認めた。過去の
日本政府が取っていた態度は、「未来まで揺らぐことは」ない、と
アジアでの戦争終了70周年の声明の中で述べた。ただし戦後世代
は、常に謝罪を繰り返すという負担を追うべきではない、とも語っ
た。安倍の発言は外国、特に中国と韓国で、緊張感を持って見守ら
れていた。国にこの両国は、日本の占領および植民地支配に置かれ
ていた。批判的な人々は、安倍は、日本政府の第二次世界大戦中の
犯罪を、軽視するつもりである、と避難している。日本の国会は現
在、引き続いて、大日本帝国が戦争終了後初めて、米国側について
外国で軍事活動を可能にする安全法制を、最終的に審議している。
ギリシア国会は改革計画に賛成
ギリシア国会は、支出削減の義務を伴う新たな支援計画を可決し
た。7時間以上にわたって夜も続いた議論の末、222人の国会議員が
賛成、64人が反対した。この議論の中で、首相ツィプラスは、これ
は「ギリシアが生き延びる」ために必要な決断である、と述べてい
た。与党急進左派連合の左派陣営の国会議員が、反対ひょを投じる
と予告していたにもかかわらず、改革案が承認されるのは確実視さ
れていたが、それは野党の有力政党各党が賛成する方針であったた
めである。この間にオイロ使用国財相は、総額860億オイロのギリ
シア支援に関して。最終的な決断を下すために、ブリュッセルに集
まっていた。ドイツ連邦議会を含めて、ヨーロッパ各国の国会が、
これに賛成することが必要である。この投票で、政権の過半数の賛
成が得られなければ、ツィプラスは数日中に国会で、信任投票を行
なう方針である。首相の職員がこれを発表していた。それによれ
ば、ツィプラスの左派右派連立162人の国会議員のうち、118人だけ
がこれを支持している。
EUの機関はギリシアの債務情勢に関する驚くべき情勢を描き出す
EU委員会とヨーロッパ中央銀行は、ギリシアの債務状況に関して
「深刻な懸念」を表明した。両機関は文書の中で、、古典的な負債
の減免を受けずにすむように、ギリシアが、返済期間の延長など、
負債軽減措置を受けることに賛成している。この分析は、第3期支
援計画に関する交渉が進む中、取りまとめられた文書の中に含まれ
ており、オイロ使用各国の財相は、午後にブリュッセルでこれに関
して協議する。この分析の中では、EU委員会とヨーロッパ中央銀行
が、国際通貨基金が歓迎する立場を取っている。同基金は、自らが
第3次支援計画に参加するために、EUによるギリシア向け債務減免
を、前提条件としている。この点で、ドイツ政府は批判を受けてい
る。大規模な負債の減免を、ドイツ政府は拒否している。一方ドイ
ツ政府は、国際通貨基金に、ギリシア向けの巨額の負債計画では、
再び協力を求める方針である。
８月１５日（土）
中国の天津での事故の死者数は104人に増加
中国の港町天津の工業地域で、激しい爆発が起こってから3日、死
者の数は少なくとも104人に増加した。7百人以上がまだ、病院で手
当を受けている、と国営新華社通信は伝えている。水曜日夕方に、
天津にある毒物および爆発性のガスを入れた倉庫の中で、2回の爆
発が起きていた。原因は不明である。その後中国新聞社は、事故現
場では、少なくとも7回の爆発が起きた、複数の場所では、今なお
炎が燃えさかっている。
その他のニュース
政府はトルコでの連邦軍の活動を終了する方針
連邦政府は、トルコ南部での連邦軍の活動を終わらせる方針であ
る。「シュピーゲル」がインターネット上で、これに関して報道し
たが、国防省広報は、これを認めた。広報は、南トルコに駐留して
いる「ペイトリオット型」地対空迎撃態勢には、ドイツ兵260人が
参加していたが、今後数ヶ月でこれを撤退することで、数日かけて
合意した、と述べた。連邦議会は、2016年1月末までの期限付き
で、海外での活動を委託していたが、これが延長されることはな
い、とのことである。予定通り撤退する理由として、シリアがトル
コ地域を攻撃する危険は、もはやないことを挙げた。「ペイトリオ
ット」部隊は、NATOの作戦「活動的な塀」に参加する形で、2年半
前にシリアとの国境から1百キロほど離れた地点に、駐留してい
た。
新たな難民事故 少なくとも40人が死亡
地中海ではまた難民事故が起こり、少なくとも40人が死亡した。イ
タリア海軍がインターネット上で、多くの人が救助され、救助活動
は今なお続いている、と発表した。イタリアでの報道によれば、こ
の船には、4百人ほどが乗っており、ランペドゥサ島の南で見付か
った、犠牲者は船倉で窒息していた、とのことである。先週には、
6百人ほどを乗せた難民船が、リビア沖で沈没したばかりであっ
た。この件では、2百人以上が死亡していた。
ギリシアとオイロ使用国連合は第3次支援計画の道を整える
ギリシア国会に続いて、オイロ使用国の財相たちも、ギリシアに対
する第3次支援計画に賛成した。ギリシアは、多くの改革と支出削
減策の見返りとして、財政手段として860億オイロを入手すること
が含まれる。資金が実際に引き渡されるかは、いくつかの国会の賛
成にかかっている。広報は、ドイツ連邦議会はライ取水用帯に、新
たな支援計画に関して特別会議を開き、投票を行なう、と発表し
た。来週木曜日には、ギリシアは、期限が切れる借款と金利とし
て、34億オイロを、ヨーロッパ中央銀行に返却しなければならな
い。
８月１６日（日）
インドネシアでは住民が墜落した飛行機を発見
インドネシアのパプア州の住民が、行方不明になったインドネシア
の旅客機の残骸を発見した。同国交通省の高官は、住民の話によれ
ば、54人を乗せたトリガナ航空機は、山に向かって飛行し、墜落し
た、と述べた。トリガナ社は、安全面での懸念があるため、ヨーロ
ッパの空域には飛行することを認められていない。
その他のニュース
イラク国会はモースルの事件の責任の一端はマリキにあるとする
イラクの国会調査委員会は、元首相マリキおよび他の35人の官庁の
高官には、モースル市で起きた事件の責任の一端がある、とした。
マリキは2006年から14年8月まで、首相を務めていた。イラク第二
の都市モースルは、昨年6月に、テロ民兵「イスラーム教国IS」に
よって、占領されている。国会議長ジュブリは、同委員会の報告
は、法的な影響を与えられるように、検察に渡される、と予告し、
誰もこの法律を無視できないし、司法は犯罪者を罰するだろう、と
述べた。ISは、2014年夏には、イラクの北部および西部、ならにび
シリアの広い範囲を掌握した。
活動家「ダマスカス近郊空爆で少なくとも58人が死亡」
シリア軍は、反乱勢力が支配しているダマスカス近郊の都市を空爆
し、活動家によれば、60人ほどが死亡した。ロンドンに拠点がある
「シリア人権監視団」によれば、ドゥマ市の一部は、数回に渡って
攻撃を受け、犠牲者の多くは民間人である、と発表した。それによ
れば、負傷者は1百人を超え、彼らの多くは重傷である。内戦の国
シリアからは、過去数ヶ月で、数千人がヨーロッパに非難した。
海軍はトリポリ起きで難民103人を救助
ドイツ海軍の兵士は、リビアの沖合で、海難事故を起こした引き船
から、103人を救助した。連邦軍の出撃部隊の指揮官広報は、救命
艇の乗客は誰も負傷していない、と発表した。彼らは、国境防衛局
フロンテックスのノルウェイの艦船に引き渡された。連邦軍は5月
から、リビアと南ヨーロッパの間の海域で、6千7百人以上を、溺死
から救ったと発表した。ギリシアのコス島には、シリアの難民の第
一陣が、フェリーに乗って到着した。2千5百人ほどが、一時的に滞
在し、登録作業が行なわれる。