８月１７日〜２３日のオーストリアのニュース
８月１７日（月）
国外ニュース
襲撃事件を受けバンコクへの旅行に関する指示が更新される
タイの首都バンコクで、巨大な爆弾攻撃があったことを受け、外務
省は、月曜日夕方に、対への旅行に関する指示を更新した。滞在前
および滞在中に関する詳しい情報を収拾するほか、観光客は人混み
に近づかないように、と勧告されている。爆弾は月曜日、百万都市
バンコクの中心部にあり、観光客に人気のあるエラワン寺院の近く
で爆発し、少なくとも19人が死亡、1百人以上が負傷した。その中
には、多くの観光客が含まれている。
国内ニュース
シュトラーヒェは亡命に関する国民発案を起こすと威嚇
自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヒェは、月曜日
に、今年4回目のテレヴィ番組「夏の対談」に出演したが、その際
の話題の中心は、亡命政策、ギリシア、近づくウィーン市選挙、自
由党に対する「かさ上げ」であった。現在行なわれている亡命に関
する議論で、彼は「まずオーストリア、各部分は二の次」という国
民発案を起こしたい、とも述べた。その根拠として、亡命希望者が
滞在する際には、連邦が支配権を持つとの決定は、「確定した」も
同然である、と述べた。シュトラーヒェは、連邦政府に、壊滅的な
成績をつけたが、政府の銀行への意見を変えるつもりはないが、そ
れは選挙で認められた場合である、と述べた。
８月１８日（火）
国外ニュース
天津の事故 天候のため毒物の不安を増す
先週中国の港町天津で、爆発事故が起こったが、その影響は今なお
不明である。毒性の化学物質が、百万都市である同市にまき散らさ
れる不安が増加している。事故後初めて雨が降ったためで、これに
より、爆発がもたらした穴が、水で一杯になり、あふれ出す危険が
あるからである。また路上には、「普通でない白い泡」が、路上に
流れている、と火曜日には伝えられた。危険物質の貯蔵庫は、爆発
しやすい物資で一杯であり、その貯蔵はおそらく、許可を得ていな
かった。
国内ニュース
新たな現場検証 トライスキルヒェンと雨
トライスキルヒェンには雨が降った。数百人が夜間、地面に建てた
小型店とで眠っており、その中には小さな子供を連れた家族も含ま
れている。ある妊婦は、雨で濡れたテントの中で過ごさなければな
らなかった、とその夫が主張しているが、彼女は病気になり、倒れ
た。彼女は、緊急イノ手当を受けなければならない。支援物資を積
んだ民間の自動車が近づいた時、つかみ合いが2度起きた。基本的
な食料品が問題となっている。テレヴィ局のウェッブサイトは、ト
ライスキルヒェンの被害地域で、現場検証を行なった。
８月１９日（水）
国外ニュース
アフガニスタンの地方の将軍が武器を取るよう呼びかける
悪名の高い地方の将軍アブドゥル ラシド ドストゥムは、ソ連と
アフガニスタンの戦争で将軍を務め、その後副大統領となった人物
であるが、彼はおそらく元の職に復帰した模様である。急進派イス
ラーム教徒タリバーンが、北アフタニスタンで攻勢をかけた後、彼
は武器を取るよう呼びかけ、彼の民兵は彼に追随している。ドスト
ゥムは、同国の複数の州を支配下に収めていたが、タリバーンとの
間で決着がついていないが、今のところ彼の個人的な出兵をするこ
とはない。大統領アシュラフ ガニは、ドストゥムの計画によい感
情を持っていない唯一の人物ではなく、そしてそれが、彼の行動の
原因である。
国内ニュース
難民対策本部 政府は「緊急対策班」を組織
連邦政府は、亡命問題に関して、専門の「緊急対策班」を組織する
方針である。副首相ラインホルト ミッターレーナー（国民党）
は、宿泊所への入構証を議論するために、閣議後に毎週会議が計画
されている、と述べた。彼の他、連邦首相ウェルナー ファイマン
（社会民主党）と、担当官庁の大臣も、これに出席する予定であ
る。水曜日には、ファイマンとミッターレーナーは、連邦大統領ハ
インツ フィッシャーと共に、トライスキルヒェンの亡命受入本部
で、現場検証を行ない、難民に対する連帯を促した。
８月２０日（木）
国外ニュース
ツィプラスは辞任「やることはやった」
ギリシア首相アレクシス ツィプラスは、木曜日夕方にテレヴィ演
説で、辞任を発表した。彼は、自分に委ねられた政治的な課題は、
「限界に達した」と述べた。彼は、早期に選挙をオーケーなうよう
求め、政府筋の情報によれば、9月20日にも選挙が行なわれる可能
性がある。ツィプラスは、改めて選挙に立候補するつもりであり、
ギリシア人が自分の政策を是認するかどうか、「改めて」決めなけ
ればならない、と述べた。彼はこの選挙で、党内の反対派を黙らせ
るつもりである。
国内ニュース
国際アムネスティはトライスキルヒェンの「改善は不十分」
トライスキルヒェンは、オーストリアの難民の対処が困難であるこ
との象徴となった。国際アムネスティは、1週間ほど前に、政府に
極めて悪い成績をつけたが、多くのことがおこなわれたわけではな
い。「まだ大きな改善はおこなわれていない」とこの組織の班長ダ
ニエラ ピヒラー派のベタ。若干の改善は、難民に対する医療物資
供給などではあったが、それはほぼ全面的に、民間の活動に依存し
ている。
８月２１日（金）
国外ニュース
石油価格は下落 産油国の胸算用
石油価格がずっと値下がりをしていることで、産油国に負担となっ
ている。サウジ・アラビアと湾岸諸国だけでも、現在石油価格が値
下がりしているため、2千6百億オイロ以上の収入減になる可能性が
ある。ロシア経済も、打撃を受けている。それにもかかわらず、こ
れらの国々は、産油を抑制するつもりはない。一方では、来年は再
び、石油の需要が高まることが予想され、他方、石油価格の下落
は、厄介な競合相手の頁岩油にタイして、理想的な武器だからであ
る。
国内ニュース
ミクル・ライトナーは警官と連邦職員を増員する方針
難民が押し寄せて負担が増えていることを受け、内務大臣ヨハナ
ミクル・ライトナー（国民党）は、より多くの人材を求めている。
警察と連邦外国人移民局BFAは、3百人から5百韻の人員を増員しな
ければならない、と彼女は金曜日のテレヴィ番組で述べた。警察労
働組合会長ヘルマン グレイリンガーは、警官には人員が許す範囲
で「国境任務に着任」している、と苦言を呈した。ミクル・ライト
ナーは、人事の代表部の言葉に耳を傾けた。毎日警察は、3百から
4百の難民を捕まえ、事情聴取し、物資を与え、受け入れ施設に連
れて行かなければならないが、内務省の対策部は、「通常の状況を
はるかに越える」仕事量をこなしている、と述べている。
８月２２日（土）
国外ニュース
マケドニアで警察は難民全員に国境を通過させる
マケドニア警察は、土曜日午後に、数百人の難民に国境を越えさせ
たが、夕方には残りのおよそ1千5百人の難民も通過させた、とAFP
通信は土曜日午後に報じた。午後には、鉄条網を張り巡らせた国境
の情勢は、悪化していた。警察は、警棒と閃光発煙筒を使用して、
難民を足止めできなくなっていた。夕方にはようやく、ギリシアと
マケドニアの国境の無人地帯に滞在していた難民の残りを、通過さ
せることを認めた、と同通信は伝えている。
国内ニュース
難民危機でクルツは「5つの糸口」があると見る
難民危機には外務省も関与している。APA通信と複数のオーストリ
アの新聞に示された文書では、難民危機への対処をめぐり「5つの
糸口」を取り上げている。これらは、難民が発生する原因の除去か
ら、EU外部の確保まで広がっている。その中には、EU全体の難民の
受入の割合の提案も含まれている。これによれば、オーストリアは
いままで、協力を挙盤でいた、とされている。EU委員会も、義務を
引き受けることになる。「平和な難民の出身国」をEU全体で、一覧
表にすることも求められている。
８月２３日（日）
国外ニュース
ポロシェンコはベルリンでウクライナに関する危機外交を続ける
東ウクライナでは、停戦が成立しているのに、このところ暴力が再
び激化しているため、ミンスク和平協定から半年経った月曜日に、
ウクライナ大統領ペトロ ポロシェンコとの危機対策会談がベルリ
ンで、再び開かれた。ドイツとフランス両政府は、ミンスクの成果
を、さらに前進させる方針である。紛争当事者からは、緊張緩和の
兆候は見られない。反乱勢力は、ミンスク協定は失敗に終わった、
と見ている。ポロシェンコは、「東部からの軍事的脅威」を、「今
後10年間続く」と見ている。
国内ニュース
オーバーエスターライヒ州 国民党と自由党は選挙戦の歌で対立
国民党は火曜日に、オーバーエスターライヒ州に、新たな選挙戦向
けの歌を発表する。ただし今のところ、国民党員はある映像が気に
入っていない。自由党連邦党首ハインツ・クリスティアン シュト
ラーヒェが、この映像をインターネット上の自分のサイトで、広め
ている。