9月28日〜10月4日のドイツのニュース



9月28日(月)

国連事務総長パンは難民にヨーロッパがさらに関与するよう要請

国連事務総長パン ギ ムンは、難民のために、ヨーロッパがさら
に大きく関与するように呼びかけた。「私は、ヨーロッパがより多
くのことをなすように迫る。第二次世界大戦後、世界に支援を求め
たのはヨーロッパであった」と、彼は国連総会の年次一般討議の冒
頭で述べた。彼はさらに、国連の支援組織は、全く資金不足であ
り、少なくとも6千万人が避難中であり、1億人が人道支援を必要と
している、と述べた。国連は、加盟国に今年、緊急支援として、
200億ドルを求めているが、これは10年前の6倍であり、各国は支援
に寛大であったが、この必要性は、予算にくらい影を投げかけてい
る、とも語った。またパンは、シリア危機に関して、米国、ロシ
ア、サウジ・アラビア、イラン、トルコの5カ国が、解決の鍵を握
っているが、「誰にも妥協する用意がない間は、変化を期待できな
い」と語った。

     その他のニュース

プーチンはシリアでの軍事活動計画を当面は立てない

米国大統領オバマとの会談を前に、ロシア大統領プートンは、ロシ
アの地上部隊が、シリア戦争に参加する計画を否定した。彼は米国
のテレヴィ局とのインタヴューで、当面ロシアは、シリア領土内や
その他の国々での作戦活動には、参加しない、と予告した。ただし
ロシアは、シリア権力者アサドとの協力を、どのように拡大するこ
とができるか、検討しており、その中心的な同機は、テロ組織「イ
スラーム教国IS」が、ロシア国内で攻撃を行なう懸念があるためで
ある、と述べた。緊張感を持って待たれている国連総会での演説に
引き続いて、プーチンは、ニュー ヨークで、オバマと会談をする
意向である。ロシアは、ISとの戦いでは、シリア政府と連携する方
針である。米国は、アサドに対するロシアの軍備支援を批判的に見
ており、ロシア政府は、シリアへの介入を行わないように、と警告
した。

タリバーンは北アフガニスタンの都市クンドゥスを制圧

最後の連邦軍兵士が、クンドゥスから撤退してから2年、急進派イ
スラーム教徒民兵の戦闘員は、北アフガニスタンの州都である同市
中心部に攻め入った。通信員によれば、タリバーンの戦闘員は、人
口30万人ほどの同市の中央広場に、自分たちの旗を掲げた。政府部
隊とタリバーンは、激しい戦闘を繰り広げた、と知事代理は空港に
非難したあと発表した。イスラーム教徒であるタリバーンは、同市
を3方向から攻撃した。タリバーンが、クンドゥスに向けて進軍す
るのは、今年早くも2度目である。6月には、アフガニスタン軍は、
彼らの攻撃に防戦していた。ドイツ国防軍は、2013年の撤退まで
は、同市の外にある空港近くに、広い陣地を維持していた。

検察はVW元会長ヴィンターコルンを捜査

フォルクスヴァーゲン社の排気ガス事件が振興するにつれて、ブラ
オンシュヴァイク検察は、辞任した同社会長ヴィンターコルンを、
捜査している。捜査の中心は、排気ガスの値を操作した自動車を販
売したことによる、詐欺容疑である、犯罪が告発された、と当局は
発表した。ヴィンターコルンは、先週水曜日に、同社の会長を辞任
していた。これが発覚したのは、米国での排気ガス事件であった。
米国環境保護局EPAは、フォルクスヴァーゲン社が、多くのディー
ゼル車で、破棄ガスの規則を意図的に回避していた、と証明した。
同社はこれを認め、後に世界で1千1百万台の自動車が、操作を受け
ていた可能性がある、てゃっぴょうしていた。米国でも、フォルク
スヴァーゲン社の操作が行なわれる。




9月29日(火)

クンドゥスのタリバーンに対する反攻が始まる

クンドゥス陥落から1日、アフガニスタン政府は、北アフガニスタ
ンの州の州都である同市から、タリバーンを追放するために、大規
模な攻勢を開始した。警察広報サイエド サルワル フサイニは、
政府軍は午前中に、同市に入った、と述べた。彼は、犠牲者に関す
る情報を、発表することはなかった。米国空軍は、同市錦江のタリ
バーンの拠点を攻撃するために、飛行機を飛ばした、とNATOは発表
した。連邦軍がクンドゥスから撤退して2年、急進派イスラーム教
徒タリバーンは、月曜日に同市を蹂躙した。急進派である彼らは、
月曜日午前中に、同市を多方面から急襲し始め、夕方までに占領し
た。空港周辺地域だけが、政府の支配下にある。クンドゥスは、
2001年末にタリバーン政権が失脚してから、蜂起勢力が占領する初
めての州都である。

     その他のニュース

シリア「米国とロシアは意見の一致をみる」

米国とロシは、シリア政策で意見の一致を見た。日国外相ケリー
が、テレヴィ局MSNBCとのインタヴューで、このように述べた。彼
は、シリアの一体性を守らなければならず、同国は世俗国家であり
つづけなければならない、さらにテロ民兵「イスラーム教国IS」と
戦わなければならないし、内戦が続く同国に、秩序の取れた変化を
もたらさなければならない、とも述べた。ただし、両国間には相変
わらず、この変化がどのような形になるかについては、意見の違い
がある、とも語った。米国とロシアの間には、シリアの権力者アサ
ドの未来に関して、意見の大きな隔たりがある。米国は彼を問題の
一部である、とミナしているのに、ロシアは、彼を絶対にシリア大
統領に留める方針である。

内閣は新たな亡命法を承認

政府筋の情報によれば、連邦内閣は、大量の難民が押し寄せている
ことに対処して、大規模な法案を指導した。これにより、亡命の規
則は厳格化され、手続きは加速され、滞在書の速やかな建設が可能
になる。州と市町村に対して、巨額の支援が行われる予定である。
今年連邦は、支援を倍増させ、20億オイロにする。来年からは、連
邦な難民一人あたり、1月あたり670オイロの支援を負担する。社会
福祉住宅建設と、家族のいない若年者の養育など、さらなる財政支
援を合わせて、各州は2016年には40億オイロ以上を受け取る予定で
ある。連立政権は、この法案を大急ぎで、10月半ばまでに、連邦議
会と連邦参議院を通過させる方針である。連邦議会での第一読会
は、今週中に予定されている。

トルコ政府「北イラクでクルド人反乱勢力30人が死亡した」

トルコ政府の発表によれば、同国軍は、夜間にイラク北部に進軍
し、30人以上のクルディスタン労働者党PKKの反乱勢力を殺害し
た。トルコ大統領エルドアンは、テレヴィ中継された演説で、「我
々は、夜間に、国境の向こう側で作戦活動を行なった。30人以上の
テロリストが殺された」と述べた。9月始めから、トルコ空軍は、
禁止されたクルディスタン労働者党が、北イラクの複数の地域に持
つ拠点を、爆撃している。トルコの地上部隊も、現地で活動してい
る。クルド人紛争は、7月末から激しさを増している。トルコ政府
とPKKは、それまで守られていた停戦を破ったのは相手側である、
と非難し合っている。過去数週間PKKは、トルコ国内で襲撃事件を
起こし、多数を殺害した。トルコ治安部隊は、トルコ南東部および
隣国イラクで、反乱勢力を相手に大輝bなこうげきを行なってい
る。政府に近いトルコの新聞によれば、150人ほどのトルコ兵と、
1千1百人のPKK戦闘員が殺害された。




9月30日(水)

ロシアは初めてのシリア攻撃に飛行機を飛ばす

ロシアは、シリア政府と同盟しているが、シリアのテロ民兵「イス
ラーム教国IS」の空爆を開始した。軍用機が、ダマスカスから2百
キロほど離れたISの武器庫と燃料庫を爆撃した、と少将イゴーリ 
コナシェンコフがモスクワで発表した。国防大臣セルゲイ ショイ
グは、これより前に、米国および他の国々に、情報を伝えていた、
とも彼は述べた。攻撃前に、ロシア国会は、政府が提案した国外で
の軍事活動を許可していた。シリア大統領バシャール アル・アサ
ドは、ロシアに対して軍事支援を要請した、と大統領ウラジミール
 プーチンは、国営テレヴィで発表した。プーチンは、地上軍を送
る可能性はない、シリア紛争への介入を、「国際テロ組織対策で、
唯一の道」である、と述べた。またプーチンは政府代表との会談
で、シリア軍が活動を終了させるまで、ロシアは支援を続ける予定
である、と述べた。

     その他のニュース

NATO特殊部隊が北アフガニスタンのクンドゥス入り

NATOの兵士が、急進派イスラーム教徒との戦闘で、アフガニスタン
を支援するために、北アフガニスタンのクンドゥス入りした。NATO
広報によれば、アフガニスタン軍と協議するために、特殊部隊が現
地にいる、と述べた。西側軍事筋の情報によれば、ドイツ、英国、
米国の兵士がこれに加わっている。クンドゥスに何人の兵士が送ら
れたかは、発砲されていない。ドイツ国防省は火曜日、北部のマザ
リシャリフに駐留している連邦軍は、調査兵の部隊をクンドゥスに
派遣した。タリバーンは、以前の連邦軍駐留場所を征服し、2001年
に権力を失ってから、初めてアフガニスタンの大都市の指揮権を奪
還していた。

G7は難民支援を上積み

ドイツとその他の工業大国G7は、難民危機克服のために、支援を増
額する。ニュー ヨークの国連総会と並行して開かれている会談
で、G7各国の外相は、合わせて18億ドル(約16億オイロ)の支援を
実施する、と予告した。ドイツが追加で負担する金額は、1億オイ
ロである。この資金は、国連難民組織、およびシリアその他の紛争
地域出身の難民対策を取っている国連の他の組織に提供される。ド
イツ外相シュタインマイアーは、この資金では、トルコ、レバノ
ン、ヨルダンなどの受け入れ国も支援する、と強調した。「現在
は、これ以上劇的な状況が起きないように、国際社会が配慮する義
務を負うような状況である」とも語った。

ジョージア州は余命いくばくもない人に対する恩赦請願を拒否

米国ジョージア州では、70年ぶりに女性が処刑される。ギッセンダ
ーナーの死刑は、水曜日朝に、毒物注射によって執行された。処刑
予定の数時間前に、担当する官庁が、ジョージア州死刑囚監房唯一
の女性に対する恩赦要請を却下した。教皇フランツィスクスも、
3人の子供の47歳の母に対する死刑を、拘留刑に変えるよう尽力し
ていた。ギッセンダーナーは、1997年に、当時の恋人を、自分の夫
を殺害し、生命保険を横領しようとした。死刑は米国50州のうち
32州で許可されているが、処刑の数は、数年前からずと減少してい
る。




10月1日(木)

ロシアはシリア空爆を続行

ロシア軍機は、シリアの反乱勢力の拠点を、再び爆撃した。ロシア
国防省広報は、目標は、テロ組織「イスラーム教国IS」の拠点であ
る、ロシアは現在、50機以上の被告キト軍用ヘリコプターを、シリ
アに駐留させている、と述べた。専門家は、ロシアが、穏健な反政
府勢力の拠点も砲撃している、と非難している。ロシア政府はこれ
を否定している。シリアの活動家は、同国北部のイドリブ市近郊
を、ロシアが空爆している、と伝えている。水曜日には、ロシアは
大統領バシャール アル・アサドの部隊を支援するために、空爆を
開始していた。イランは、ロシアの軍事行動を歓迎した。ロシア同
様、イスラーム共和国イランも、シリア大統領を支持している。

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デ メズィエールはヨーロッパへの難民の受入を制約する方針

ドイツ内相デ メズィエールは、難民受入に当たっては、ヨーロッ
パが上限を設定することに、理解を求めた。キリスト教民主同盟の
政治家である彼は、ベルリンの連邦議会で、受入を制限することに
なる確固とした割当を決めることが、目標であり、ヨーロッパが共
通の亡命法を持ち、難民に対する態度や給付でも、共通の態勢を取
ることが必要であル、と述べた。ドイツの国会は、連邦政府の難民
政策の新たな対処に関して、第一読会を開いて、協議している。新
たな対処は、一連の規則の厳格化と給付の削減を含んでいる。一
方、ドイツに残留する十分な見込みのある亡命希望者に対しては、
社会へ溶け込むための提案が、拡大されている。野党は、この法案
が、あまりに強く威嚇的である、と批判している。また多くの人の
避難は、誤って取られた外交政策に原因があり、それがアフガニス
タンの現況などに現れている、と述べた。

ヨーロッパ裁判所「国外追放後の再入国は犯罪の可能性がある」

ヨーロッパ裁判所EuGHの原則判断によれば、国外追放になった亡命
希望者は、再入国した場合には、拘留刑を言い渡される可能性があ
る。その根拠として、この判断は、国外追放の基準を定めた機関に
関するEUの原則に矛盾しない、という点を挙げた。具体的な事例と
して、イタリアから追放され、3年間の再入国禁止措置を科された
アルバニア人の例がある。彼はこの期間中に、再びイタリアに入国
したあと、フィレンツェ検察は、8ヶ月間の拘留刑を彼に言い渡す
ように、と求めていた。イタリアの裁判所は、ヨーロッパ裁判所
に、これはEUの原則に合致するかどうか、調査を依頼していた。

ヴィンターコルンには正式な捜査手続きは取られていない

ブラオンシュヴァイク検察は、当局の以前の発表とは異なり、フォ
ルクスヴァーゲン社元会長ヴィンターコルンに対して、正式の捜査
手続きをとっていない。また検察は、回状の中で、この手続きに関
する情報に関するいらだちを持つ人に、謝罪し、複数の告発を元
に、捜査手続きが取られ始めたが、ヴィンターコルンに対しては今
ようやく、当初の容疑が検討されている、と述べた。月曜日には経
済犯罪を担当する官庁が、フォルクスヴァーゲン社の排気ガス事件
に関連して、複数の刑事告発に基づいて、彼に対する関連手続きが
取られ始めた、と発表していた。




10月2日(金)

オランドとプーチンはアサドとのつきあいをめぐって協議

フランス大統領フランソワ オランドと、ロシア大統領ウラジミー
ル プーチンは、シリアの権力者バシャール アル・アサドの政治
的未来に関して話し合った。フラス外交筋によれば、パリのエリゼ
宮で会談した両者は、シリア政治の将来という問題に関して、意見
の違いを橋渡しする努力をした。フランスは、アサドは、シリアで
多くの血が流れた内戦の主たる責任者である、と見ている。一方ロ
シアは、アサドがこの地域の安定の土台である、と見ている。オラ
ンドとプーチンは、ドイツ首相メルケルおよびウクライナ大統領ペ
トロ ポロシェンコとのウクライナ危機4者首脳会団を前に、会談
を行った。ロシアのシリアでの活動に関する批判が、この話し合い
の冒頭に出された。

     その他のニュース

幅広い国が連帯してロシアにシリア攻撃中止を迫る

ドイツ、フランス、米国が主導するジハード主義者民兵「イスラー
ム教国IS」に対する連合は、共同声明を発表し、ロシアがシリア紛
争を激化させている、と非難した。特にハマ、ホムス、イドリブ空
爆は、多くの民間時の犠牲者を出し、ISを狙ったものではなかっ
た、とされている。ドイツ、米国、フランス、英国、トルコ、サウ
ジ・アラビア、カタールの共同宣言の中では、「これらの軍事活動
は、急進化をあおるだろう」と述べられている。ロシアは、シリア
を18回に渡って空爆した、と発表した。ロシア国防省は、この攻撃
でISの目標地点12カ所を攻撃した、と発表した。

オバマは武器に関する法律を厳しくするよう再び要請

オレゴン州の大学で、精神錯乱事件が起きたことを受け、米国大統
領オバマは、米国の武器法の厳格化を要請した。他人を傷つけるつ
もりの者が、国内で容易に武器に近づけることがあってはならな
い、と述べた。さらにオバマは、このような精神錯乱事件が繰り返
される間は、これを繰り返し要請し続けるつもりだ、と強調した。
小都市ローズバーグで、20歳の男が、少なくとも10人を殺害、複数
の人を負傷させた。その後彼は、警察との銃撃戦で死亡した。目撃
者の話によれば、銃撃犯は、この犯行中、学生たちに宗教上の帰属
を質問し、その後射殺した、と報告している。

ナイジェリアで自殺攻撃 少なくとも14人が死亡

ナイジェリアの都市マイドゥグリでは、木曜日夕方に、自殺攻撃犯
4人が爆死した。その際、14人を殺害し、39人を負傷させた、と軍
は発表した。現地の警官によれば、自殺攻撃犯は、4人の女性で、
1人はモスク内部で爆死、別の一人はサッカーの試合を見ていた人
々の近くで爆死した。今のところ、犯行を認めた者はいない。軍
は、イスラーム教徒テロ民兵ボコ ハラムが、この攻撃の背後にい
る、と推定している。急進派スンニ派に属するこの組織は、イスラ
ーム教国家建国のために戦っており、ナイジェリア北東部の目標地
点を、繰り返し攻撃している。




10月3日(土)

ドイツ統一25周年式典がフランクフルトで開催

ドイツ国家の要人が、フランクフルトの旧オペラ座で式典を開き、
25年前のドイツ再統一に思いを馳せた。連邦大統領ヨアヒム ガオ
クは、演説の中で、当時のドイツ統一の過程と、現在の難民の社会
への溶け込みを並べてのべた。彼は、内部の統一を新たに獲得しな
ければならず、その際には、基本法の中に明記されている価値観を
放棄してはならない、と述べた。午前中にガオク、連邦首相アンゲ
ラ メルケル、連邦議会議長ノルバート ラメルト、連邦憲法裁判
所長官アンドレアス フォスクーレは、かつての市民活動家50人を
含む1千5百人の招待客と共に、フランクフルト大聖堂での両キリス
ト教会合同礼拝に参加していた。
ドイツ統一の日の中央式典は、現在連邦評議会議長を務めるヘッセ
ン州によって、開催される。

     その他のニュース

クンドゥスの病院が空爆を受ける 死者少なくとも16人

北アフガニスタンのクンドゥス市にある支援組織「国境なき医師
団」の病院が、爆弾による攻撃を受け、新たな情報では、少なくと
も16人が死亡した。同団広報ヴィニエはベルリンで、その他に37人
が重傷者を含め負傷した、この病院攻撃は、おそらくアフガニスタ
ン駐留の米空軍の致命的な誤りによるものだ廊、と述べた。アフガ
ニスタン米国大使館の態度発表の中では、「悲劇的な事故」にあっ
た人々およびその家族に弔意を示す、と述べられている。さらに
「我々は、クンドゥスで続く暴力と、充員が戦わなければならない
困難な状況を、懸念している、とも述べられている。NATOは、米軍
はクンドゥス空爆に、飛行機を飛ばしたことを認め、その際病院へ
の命中弾は「副次的損失」を生んだ、と声明に記している。

ロシアのシリア空爆で民間人に死者

活動家の発表によれば、ロシア空軍は、ジハード主義者民兵「イス
ラーム教国IS」が、シリアに持つ拠点の攻撃を続けた。シリア人権
監視団によれば、過去4日で、ロシアの攻撃によって、少なくとも
39人の民間人が死亡し、その中には子供8人、女性8人が含まれてい
る。ロシアが穏健な野党勢力を攻撃したことで、大きな批判を受け
たことで、ロシア政府は、今度はISの拠点に攻撃を集中させてい
る、とAFP通信は報じている。過去24時間で、軍用機がISの施設9カ
所を爆撃した、とロシア国防省は発表した。

ナイジェリア首都で爆弾が破裂

ナイジェリアの首都アブジャ郊外の2カ所で、土曜日に爆弾が破裂
し、少なくとも15人が死亡した。大惨事救援隊によれば、負傷者は
40人を超えた。この攻撃を引き起こしたのは誰かは、まだ発表され
なかった。同国北部の住民は、イスラーム教徒が多数派で、2009年
以降、この地域に神の国を建設しようとしているイスラーム教徒テ
ロ組織ボコ ハラムに、苦しめられている。国連によれば、この紛
争では、今までに1万5千人以上が死亡した。




10月4日(日)

メルケルは難民危機で自分の方針を擁護

連邦首相アンゲラ メルケルは、難民危機の中でとっている方針に
ついて、キリスト教民主、社会同盟および社会民主党から批判を受
けているが、これを退けた。キリスト教民主同盟党首である彼女は
ドイツ ラジオで、ドイツは、難民危機によって生じた極めて大き
な課題を引き受け、対処しなければならない、と述べた。そうすれ
ば、これにも成功するであろうが、持久力が必要であり、これはド
イツが今まで経験したことがないような課題である、と述べた。バ
イエルン州財務大臣マルクス ゼーダーは、亡命権を制限するよう
要請したが、メルケルは、これを拒否した。彼女は、この基本的な
権利を揺るがせることはない、と強調した。また彼女は、9月上旬
に国境を難民に開くと決断したが、これを擁護した。メルケルは、
同じ決断を下すだろう、難民たちは、あらゆる危険にもかかわら
ず、困難な中でも滞在させる、と強調した。

     その他のニュース

大規模な攻撃の後エルサレム旧市街はパレスチナ人には封鎖

エルサレムでイスラエル人に対する大規模な襲撃があり、死者が発
生したことを受け、イスラエル警察は2日間の予定で、パレスチナ
人の旧市街立入を禁止した。住民だけが、この街区に立ち入ること
が認められている。パレスチナ人自治当局は、イスラエルが意図的
に緊張を激化しようとしている、と非難した。土曜日午後にはエル
サレム旧市街で、あるパレスチナ人が、複数のイスラエル人をナイ
フで襲い、2人を殺害していた。数時間後にさらに1人のパレスチナ
人が、ナイフであるイスラエル人を襲い、重傷を負わせていた。
2人の攻撃犯は、警察に射殺された。西ヨルダンランドでも、木曜
日夕方にユダヤ人入植者の2人が殺害されたことを受け、情勢は緊
迫している。イスラエルは、大規模な犯人捜しを開始し、西ヨルダ
ンランドに配備する軍を増強した。

「国境なき医師団」病院内にはタリバーンはいなかった

アフガニスタンのクンドゥスの病院が爆撃を受け、少なくとも19人
が死亡した件で、タリバーン戦闘員が病院から、アフガニスタン兵
と米国部隊にを銃撃した、との非難の声が出ているが、「国境なき
医師団」は、これを否定した。この病院を運営する同団は、夜間の
空爆中、職員と患者以外には、病院内部に滞在しているものはいな
かった、と発表した。またこの支援組織は、病院に対する攻撃は、
国際法に対する重大な侵害であり、この損失は「副次的損失」と片
付けることはできない、職員12人、子供3人を含め7人の患者が死
亡、37人が負傷した、と述べた。これより前に、同国国防相は、タ
リバーンがこの病院を「防御用の盾」として悪用している、と非難
していた。米軍は、病院近郊での攻撃のために飛行機を飛ばしたこ
とを認め、これは米兵を射撃したタリバーンを狙ったものである、
としていた。米国大統領オバマは、この件を厳密に調査する、と表
明した。

教皇は結婚を解消できないと強調

教皇フランツィスクスは、司教会議の冒頭で、結婚は解消できな
い、とのカトリックの見解を強調した。また彼は、ローマの聖ピエ
トロ大聖堂での礼拝で説教し、西側社会を中心に、家族の意味が失
われる傾向が強まっていることを批判した。10月25日まで続くこの
司教会議の期間中、全世界から270人の司教がヴァティカンに集ま
り、結婚、家族をめぐり協議する予定である。この議論では、離婚
して再婚した人、同性愛者、堕胎、避妊などに関するカトリック教
会の対処が議論される。平信徒と専門家も参加するこの会合で、結
論が出るとは期待されていない。土曜日にポーランドの説教師で、
今まで栄養力の強い修道会に属していた人物が、同性愛の関係にあ
ることを明らかにしたため、この会議は緊迫した雰囲気の中で始ま
っていた。




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