10月5日〜11日のオーストリアのニュース



10月5日(月)

     国外ニュース

EU難民政策 エルドアンと粘り強い交渉

トルコは長期にわたってEU加盟候補国であるが、難民危機では不可
欠な協力国となった。このことを誰もが意識していることは、トル
コ大統領レジェップ タイップ エルドアンの、訪問先のブリュッ
セルで月曜日の様子から、見て取ることができた。EU評議会議長ド
ナルド トゥスクと共に、公式に姿を現わし、EUにとっては、難民
問題は並行してであっても取り上げるほど重要な主題である、と主
張しようとしていた。彼はむしろ、クルド人同盟に対する自分の措
置を、反対意見の出そうな比較をすることなく、留意することを求
めた。

     国内ニュース

ホイプルとシュトラーヘの対決が焦点に

これがウィーン市選挙の筆頭候補唯一の直接対決である。ゾフィー
エンザールでの「巨大車座会議」で、各政党間の意見の違いが、今
一度明確になった。社会民主党対自由党が、正面にたち、それ以外
の政党は、他党に対する注視をめぐる戦いが目立った。ウィーン市
選挙の選挙戦は、報道機関あるいは選挙集会で、「市長をめぐる戦
い」が、ミヒャエル ホイプル(社会民主党)とハインツ・クリス
ティアン シュトラーヘ(自由党)の争いが、激しさを増してい
る。OGMの緊急世論調査では、テレヴィ市庁舎5百人の間では、ホイ
プルとシュトラーヘが、最も負い指示を受けている。ホイプルは
31%、シュトラーヘは29%、マリーア ファシラコウ(緑の党)は
17%、マンフレート ユラツカ(国民党)とベアーテ マインル・
ライシンガー(新オーストリア党)はそれぞれ7%と8%の支持であっ
た。




10月6日(火)

     国外ニュース

EU対EU裁判所の判決「電子データの米国への移送は続く」

大騒ぎとなった。ヨーロッパ裁判所は木曜日、「安全な港」協定を
無効とした。この協定では、米国の企業が、ヨーロッパの電子情報
を、簡単に米国に宇そうすることが可能である。ただしこの決定
は、早期に影響がでることはない見通しである。EU委員会は、当面
情報の移送を続けさせる方針である。ヨーロッパ経済の利益が、そ
の根拠とされているが、さらにいずれにせよ、情報保護には他に規
則があるからである。ただし同委員会は、この敗北は、成果であ
る、とすら理解している。同委員会が、新たな「安全な港」協定に
関して、米国との交渉で取っている立場は、これによって強くな
る、と見ているためである。

     国内ニュース

不動産銀調査委員会 国民党は「首相が出演の見世物」に反対

元連邦首相ヴォルフガング シュッセル(国民党)は、最近ではほ
とんど公の場に出ていないが、水曜日には自らの意志ではないなが
ら、それをやり遂げた。不動産銀行調査委員会に招かれたためであ
る。国民党は、「あらゆる時代を通じて最高の連邦首相」を犠牲に
して、「見世物」をやろうとの意図があると推測して、野党に腹を
立てている。社会民主党も、この件では連立相手の国民党を支持し
ている。ただし、秘密の散歩の最中の、シュッセルとグラサーの態
度や、ケルンテン州の政策に対する直接的な影響を与えたことな
ど、十分な疑問がある。午後には、社会民主党と国民党も、不動産
銀行の元「ザンパノ」ティロ ベアリンが登場すれば、控えめな態
度を放棄することになるだろう。




10月7日(水)

     国外ニュース

近東紛争 新たな暴力が途切れず発生

イスラエルと占領中のパレスチナ人居住地域での暴力行為の波は、
途切れることがない。水曜日には再び、イスラエル人をナイフで攻
撃する事件が起き、複数のパレスチナ人が、警官の銃撃を受け、一
部は死亡した。紛争の現場は、もはやエルサレムだけではなく、大
都市テル アヴィヴも、打撃を受けている。数日前から、新たなパ
レスチナ人の蜂起、第3次インティファーダが起きるとの警告が、
高まっていた。パレスチナ大統領マハムード アッバスは、事態を
悪化させないように呼びかけ、イスラエルも軍事作戦を比較的控え
めにしているとはいえ、緊張緩和の兆しはない。

     国内ニュース

シュッセルは不動産銀行の件 「新聞報道で損失を知った」

元首相ウォルフガング シュッセル(国民党)と並んで、水曜日に
は最重要証人の一人シュッセルが、不動産調査委員会で、発言し、
質問に答えた。彼の登場は、事前に予期されていたように、数人の
国会議員が、シュッセルから叱りつけられ、忠告に耳を貸さなけれ
ばならなかった。一方この件で彼は、無愛想であった。不動産銀行
が債務の交換したことで生じた損失を、「新聞で知り、」それ以前
はすべてが「成功の物語」として受け止めていた、と彼は述べた。
シュッセルは数回にわたり、官庁の事務手続きを盾に取り、これに
関する大量の情報があったことを否定した。




10月8日(木)

     国外ニュース

排気ガス事件 米国VW社長は国会議員の怒りを買う

米国フォルクスヴァーゲン社VW社長マイケル ホーンの発言は、木
曜日の米国議会で、厳しい批判を呼んだ。彼は公聴会で、国会議員
たちに、排気ガスの値が操作されていたことをめぐって発言し、質
問に答えた。ホーンはその席上、ディーゼル車にごまかしのソフト
ウェアが搭載されているのを知ったのは、ようやく9月上旬であっ
た、と説明した。国会議員たちは、ホーンのこの説明に満足せず、
フォルクスヴァーゲン社は国民全体をだまし、「卑劣な秘密」に
「高い代償」を支払うことになるだろう、と述べた。

     国内ニュース

難民問題でバイエルンはオーストリアと対立路線を歩む

バイエルン州は、難民問題で、オーストリアと対立する方向へ進
む。難民の数が大きく増加しているため、同州政府は既に金曜日
に、「正当防衛の策」を取ると決めるつもりだ、と同州首相ホルス
ト ゼーホーファー(キリスト教社会同盟)は、ドイツの「ビル
ト」紙に述べた。国境などで難民の立入を拒否し、オーストリアへ
送り返すことになる可能性がある。オーストリア内賞ヨハナ ミク
ル・ライトナー(国民党)は、バイエルン州が計画を実施に移せ
ば、オーストリアは「それにふさわしい対処」をする、と予告し
た。さらに彼女は、新たな規模の「人道危機」になるかもしれな
い、と警告した。ドイツ首相アンゲラ メルケル(キリスト教民主
同盟)も、ゼーホーファーの計画には反対だ、と述べた。




10月9日(金)

     国外ニュース

排気ガス事件 米国環境局はフォルクスヴァーゲン社に最終通牒

排気ガス事件で、フォルクスヴァーゲン社は、ますます強い批判を
浴びている。カリフォルニア州環境局は、ドイツの自動車製造会社
である同社に、11月20日までに、該当する自動車の整備をどのよう
に実施するか、解決の提案を提出させるつもりである。それまでに
技術的な解決ができないのであれば、自動車の使用禁止が科される
可能性がある、と報告書には記されている。同社は先に、1月には
約48万台の該当車の改修を開始するつもりである、と予告してい
た。

     国内ニュース

ウィーン市選挙 各政党は投票先を決めていない有権者に訴える

ウィーンの各政党は、選挙戦を正式に終了し、自信を表明した。た
だし各政党は、人員を動員し、まだ投票先を決めていない人を自分
の支持に回らせるために、土曜日も利用するつもりである。社会民
主党は金曜日夕方、ブルク劇場となりのテントで、選挙戦の終幕を
祝った。数百人の幹部の他、連邦首相ウェルナー ファイマン、連
邦政府の閣僚、物理学者ウェルナー グルーバーなどの用心も集ま
った。新オーストリア党は自信を覗かせた。緑の党は、ホイプルが
下から火をつけることを望んでいる。自由党は党首シュトラーヘと
地区の責任者シュテンツェルが集会に参加した。国民党は、方向を
変えるために最後の一走りを呼びかけた。




10月10日(土)

     国外ニュース

アンカラ襲撃 反エルドアンのデモに数千人が参加

アンカラの平和でもが攻撃を受けた後、土曜日には、イスタンブル
およびトルコの他の都市で、数千人がデモを繰り広げた。彼らは、
大統領レジェップ タイップ エルドアンに、この流血の事態の責
任の一端がある、としている。親クルド人の国民民主義党HDPは、
エルドアンの公正発展党AKPが、3週間後の国会議員選挙を前に、立
場を強めるつもりである、と非難した。首相アフメト ダーヴトオ
ールは、これを否定し、禁止されているクルディスタン労働者党
PKK、ジハード主義民兵イスラーム教国IS、左翼急進派を疑ってい
る、と述べた。この攻撃では、1百人近くが殺害されていた。

     国内ニュース

ウィーン市選挙前の状況

日曜日に、ウィーンは新たな市議会議員を選ぶ。選挙戦は、社会民
主党と自由との激突と、難民問題が中心となった。その他の議題は
盛り上がらなかった。第一党を取るのは誰か、まだわからない。世
論調査によれば、社会民主党と自由党が、市長の属する政党をめざ
して、よい評価を得ており、接戦を繰り広げている。




10月11日(日)

     国外ニュース

NAT0のヘリコプターがアフガニスタンで事故 5人死亡

アフガニスタンの首都カブールで、ヘリコプター事故があり、
NATO軍に属する5人が死亡した。軍事連合は昨日夕方、声明を発表
し、これは「敵対的な突発事態では」なく、さらに5人が負傷し
た。また事故の調査が行なわれている、とのことである。NATOは犠
牲者の国籍については、今のところ何の発表もしていない。

     国内ニュース

手痛い得票減にもかかわらず社会民主党は最後に勝利

選挙の世論調査では、最後まで接戦が予想されていたが、その後、
最後の最後で勝利が確定した。社会民主党は、日曜日のウィーン市
議会選挙で、大きく票を減らしたものの、第一党の座を守った。同
党は39.5%の支持で、31%の自由党を上回った。ただし自由党は、
2つの染色で最大勢力となった。緑の党は若干得票を減らして、
11.7%となり、社会民主党十連立継続を主張している。この晩勝利
を収めたのは、新オーストリア党で、6.2%の支持をえて、市議会議
員を出した。国民党にとっては寂しい状況である。動詞同党首マン
フレート ユラツカは、失望させるような9.2%の得票で、既に辞任
を発表した。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system