10月19日〜25日のオーストリアのニュース



10月19日(月)

     国外ニュース

シリアのアサド軍は新装備

ロシアによる支援のおかげで、イランとシーア派民兵ヒズブッラー
には、シリア内戦の今後は変化した。日々、新たな領土獲得と、テ
ロ民兵イスラーム教国ISの拠点に対して、間もなく攻勢が始まると
言われているが、シリアで長い間権力を握るバシャール アル・ア
サドと戦う反政府勢力も、取り上げられている。既に死亡したと言
われていたが、数ヶ月前から最後の稜堡防衛をめざす軍は、装備を
再強化している模様である。アサドは、ずっと以前からなかったほ
ど、確固として地位を守っている。

     国内ニュース

オーストリア銀行は労働と経済銀行へ顧客取引を売却する可能性

オーストリア銀行BAのイタリアの親会社は、個人顧客および小規模
の企業との取引を、オーストリアの子会社労働と経済銀行BAWAGに
売却することを検討している。「シュタンダルト」紙が火曜日版
で、これを報じた。




10月20日(火)

     国外ニュース

フランスでは元カザッフィー所有ジェット機をめぐり法的係争

リビアの元権力者ムアマル アル・カッザーフィーが贅沢を自慢し
ていたことは、輸送手段として使っていたエアバスA340型機の改造
の様子を見ればわかる。がっしりした寝椅子、大きなベット、空の
旅を最大限、楽にするものすべてが、そのジェット機の一部であ
る。ちょうどこの豪華なA340型機は、およそ6千万オイロかかるの
で、フランスに駐機中の動機に関する係争が燃え上がっている。同
機は2012年に修理のためにフランスに運ばれた。クウェートの企業
団「M.A.カラフィと息子たち」は、この飛行機を競売にかける権利
が自分たちにはある、と考えている。一方リビア当局は動機を返還
することを求めている。さらにエール フランス社も金を要求して
いる。

     国内ニュース

ウィーン選挙 社会民主党と緑の党は連立協議を開始

ウィーンでは、社会民主党と緑の党の連立が新たに立ち上がる見通
しである。市長ミヒャエル ホイプル(社会民主党)は、火曜日夕
方、緑の党との連立交渉開始を発表した。その決断は、ウィーン社
会民主党の拡大党幹部会で、全会一致で下されていた。ホイプルは
この交渉の「行方はわからない」としており、緑の党を厳しい交渉
が待っている。副市長マリーア ファシラコウは、「確信を抱いて
話し合いにぞむ」と述べた。




10月21日(水)

     国外ニュース

「最重要協力国」習とキャメロンは核を巡る取引を確定

英国首相デイヴィッド キャメロンと中国大統領習近平は、水曜日
にロンドンで会談し、お互いにバラをまきあった。彼らは550億オ
イロを越える契約を結び、貿易関係を大きく拡大する、と発表し
た。キャメロンは、中国に取って「最重要協力国であることを望ん
でいるが、これはよい経済関係がある場合にのみ人権などの問題に
ついても話し合うことができる。事前には、南西イングランドに新
たな原子力圧電書を建設するための協定が批判されていた。

     国内ニュース

難民問題 シュピールフェルトの情勢は緊迫したまま

南シュタイアーマルクの国境通過地点シュピールフェルトでは、水
曜日に難民数千人がスロヴェニア経由で到着した。投入部隊によれ
ば、基本的な物資は確保されているが、緊急本部や、ドイツへの今
後の移動は、停滞している。2つの巨大テントが追加され、現在シ
ュピールフェルトでは、緊急宿泊施設としてさらに多くの場所が確
保されることになっている。集合地点の情勢は、「極めて過熱」し
ている、と赤十字は表現している。数百人の難民が封鎖を突破し、
歩いて北へ歩き始めた水曜日の正午頃、これがはっきりしてきた。




10月22日(木)

     国外ニュース

米国精鋭部隊がイラクでISの人質を解放

米国特別投入部隊がイラクで、急進派民兵イスラーム教国ISの手か
ら、多くの人質を解放した。木曜夜の活動で、米国の兵士1名が死
亡した、と国防省の代表は述べた。彼はISの戦闘員との地上戦で死
亡した初めての米兵で、2011年にイラクから米国が撤退した後、初
めての死者でもある。合わせて69人の人質が解放された、とクルデ
ィスタン自治区当局は発表した。彼らは全員アラブ人で、民間人、
イラク治安部隊、さらにISがスパイと見なしたISの構成員が含まれ
ている、と米国の代表は述べた。人質は、イラク北部の彼らの拠点
ハウィヤ近くのISの収容所に、捕えられていた。これより前には、
人質はクルド人である、とされていた。ハウィヤ地域では、数十人
のクルド人ペシュメルガ戦闘員が、ISの捕虜となっていた。

     国内ニュース

ミクル・ライトナー「ヨーロッパ要塞を築かなければならない」

国境通過地点シュピールフェルトを現地調査した内務大臣ヨハナ 
ミクル・ライトナー(国民党)は、現在の難民の状況に関して、思
い切った表現を使った。彼女はスロヴェニアとの国境の緊迫した情
勢を見て、「私たちはヨーロッパ要塞を築かなければならない」と
述べた。彼女はEUの外部の境界を、よりうまく防衛するのに、改め
て賛成した。ミクル・ライトナーと国防大臣ゲーラルト クルーク
(社会民主党)は、警察および連邦軍の支援を増やす、と約束した
が、わずかな生か死が挙げることはできない、と認めていた。




10月23日(金)

     国外ニュース

ウィーンでのシリア首脳会談 「着想」と次の会談が呈示される

交渉役の発表によれば、ウィーンでのシリア会議は、紛争解決に向
けた努力で進展があった。4者会談では、「最終的にシリアの力関
係を変える可能性があるいくつかの着想」が呈示された、と米国外
相ジョン ケリーは金曜日午後にウィーンで述べた。彼は、この会
談は「建設的かつ生産的であった」と確信しており、枠組みを広げ
た上で開かれる次回会談の新たな期日も、懸案のままである。

     国内ニュース

シュピールフェルト 数百人が屋外で夜を過ごす

南シュタイアーマルクとスロヴェニアの国境シュピールフェルトの
情勢は、相変わらず極めて緊迫している。緊急本部への移送は、日
々遅ればせながら続いている。夕方遅くなっても、新たに到着する
人がいた。多くの人がタクシー、バスを待ち、数百人はただ屋外で
夜を過ごすべく留まった。土曜日もさらに数千人が新たに到着する
見通しである。保護を求める人が流入を続けるので、当局には過大
な要求が突きつけられる。




10月24日(土)

     国外ニュース

「世間しらずの計画」難民首脳会談を前に冷たい論調

バルカン経路を通じて西を目指す難民数千人の状況が、劇的に悪化
する中、EU委員会委員長ジャン・クロード ユンケルは、日曜日の
特別首脳会談で、「支持するだけの政策」を終わらせるつもりであ
る。バルカン諸国からは、彼はこの計画に対して既に批判を受けて
いる。クロアチア首相ぞー欄 ミラノヴィチは、これは「世間知ら
ず」である、と述べた、と報じられている。「これを起草した人
は、予感を持たない人だ」と述べた。ブルガリア、セルビア、ルー
マニアは、他のEU加盟国が国境を厳重にするのであれば、自分たち
もそうする、といかくした。オーストリア内務大臣ヨハナ ミクル
・ライトナー(国民党)も、スロヴェニアが国境に柵を設置する計
画を、「じっくり考えるに値する」と述べた。

     国内ニュース

クルツはEUと外部の境界を防衛するよう要請

外務大臣セバスティアン クルツ(国民党)は、「EUと外部の国境
で、通常の防衛」を行なうのに賛成し、さもなければ、EU内部の自
由往来が終わる危険性がある、と述べた。「私たちが、外部との境
界を掌握しないのであれば、私たちはヨーロッパを危機にさらすこ
とになる」とクルツは日刊紙「エスターライヒ」紙日曜版とのイン
タヴューで述べた。「私たちが外部との国境を守らないのであれ
ば、複数の国が、問題を自力で解決しようと試みることになるだろ
う。最後には内部へ自由に旅行できるEUが、なくなってしまうこと
になる。外部との国境での防衛に反対する人は、開かれた国境を持
つEUという考え方が、ヨーロッパ内部で崩壊するのを感受する人で
ある。




10月25日(日)

     国外ニュース

PiSは絶対多数を確保 ポーランドは選挙を受け政権交代へ

ポーランドは日曜日の国会議員選挙をうけ、間もなく政権交代とな
る。当初の予想によれば、国民主義保守派政党「法と正義PiS」
は、ベアータ スズィドロを筆頭候補にたて、絶対多数を確保し
た。今まで政権を握っていた自由主義保守派の「市民公開会議PO」
は、手痛い敗北を喫し、大きく引き離されて第2位となった。左派
政党がポーランド国会に代表を送れないのは初めてである。

     国内ニュース

難民問題 内務省は宿泊所設置を訴える

内務省は、現在の難民情勢の中で、今日午後に支援組織、連邦軍お
よび各州に、今晩「緊急に」宿泊所を作るよう要請する、との訴え
を発した。内務省によれば、スロヴェニアからの圧力は続いている
が、それは国境の町センティルには、現在4千5百人がいるからであ
る。またドイツとの国境には一時的に「わずかの通過者」だけがい
る。2千5百人が昨日から今日にかけて、シュピールフェルトで夜を
明かした。




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