12月14日〜20日のオーストリアのニュース



12月14日(月)

     国外ニュース

反テロ戦争でサウジ・アラビアはイスラーム同盟結成を公表

サウジ・アラビアは、イスラーム教国数十カ国と共に、テロ組織
と戦う軍事同盟を結成する、と発表した。同王国は国営通信社SPA
を通じて火曜日に公表する声明の中で、この同盟には合わせて34カ
国が参加し、その中にはトルコ、エジプト、カタール、パキスタン
が含まれる、と発表した。この同盟は、ジハード主義者民兵ISに対
するだけではなく、テロ組織一般に対するものである。

     国内ニュース

オーストリア銀行は支店を売却せず

オーストリア銀行は、まだ支店を保有することが許される。月曜日
午後の発表によれば、子会社のウニ信用は赤字の民間顧客との取引
を自ら清算することいなる。これはおそらく抜本的なもので、
2018年までに、2014年末の状況から、その経費を3億オイロにほ
どに削減する方針である。同行頭取ウィリバルト ツェルンコは火
曜日午前中に詳細を発表する予定である。




12月15日(火)

     国外ニュース

長年に渡る議論でEUは新たな情報保護の規則を確定

インターネット利用者は、より大きな権利を持つが、自分たちの情
報に関してはよりよい管理を受けることになる。これはEU委員会、
ヨーロッパ議会、EU加盟国の代表が火曜日夕方に合意した新たな情
報保護規則の合意の核心部分である。これにより加盟国すべてで、
統一的な規則が2018年にようやく成立することになりそうである。
この規則をめぐっては、4年以上の議論が行なわれ、1995年に定め
られた今までの規則の代わりになる。

     国内ニュース

不動産銀行調査委員会の危険と主題

不動産銀行調査委員会では、強極めて深い亀裂が見られた。トーマ
ス ベッカーとスヴェン ハウケが、経済調査官としてここに呼ば
れ、また危険性を認識していたか、いなかったかが、銀行の「膨張
した」計画と経済危機への影響という問題の一貫した主題となって
いる。この問題はあちこちでかなり錯綜しており、場所によっては
混乱を極めている。




12月16日(水)

     国外ニュース

EU情報保護の新規則は批判と喜び双方を引き起こす

EU情報保護の新規則は、火曜日夜に急遽合意に達したが、喜びの声
の他、批判も生んだ。インターネット上で活動する情報保護派の
マックス シュレムスはこれをこき下ろして、経済界の影響があま
りに強すぎる、問題は1万の細かい規則があることだ、と述べた。
さらにインターネット企業の制約に関する報道は「誤解」である、
とも述べた。これを担当するEU法務委員ヴェラ ヨウロヴァーは、
これを無視しない方針である。オーストリア政府は、時間に委ねて
いる。

     国内ニュース

雪のクリスマスはあこがれに留まる

クリスマスに雪が降るのは、ことそもオーストリアの広い範囲で、
かなえられない夢に終わるだろう。気象学者によれば、聖夜の気温
はかなり低い場合でも、零度を超え、さらに降雨はほとんどありそ
うにない。統計的に見ると、雪のないクリスマスの傾向は、過去
30年で強まった。12月24日には以前はより多く雪が降ったが、そ
れは偽りの記憶であり、お祭りへの期待感と関連している。




12月17日(木)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

EU首脳会談 国境警備に関して基本的な合意

各国の大統領と首相は、木曜日夕方のEU首脳会談で、先日EU委員会
が提案した国境警備に関する計画に賛成した。その中には、EU国境
警備局フロンテクスの人員増強が含まれている。しかしここの詳細
は今後検討されることになる、とのことである。その中には争点と
なっている、ある国が自分の国境を十分防衛できない場合の、「介
入権」などが含まれている。

     国内ニュース

声高な議論 攻撃意欲旺盛なプレルが調査委員会に登場

元財務大臣で副首相だったヨーセフ プレル(国民党)は、不動産
銀行の国有化に関して決定権を持っていた最重要人物であるが、木
曜日に同銀調査委員会で発言した。今年最後の調査委員会の開催日
には、それにふさわしく、大量の報道関係者がやって来た。彼ら
は、驚かされなかった。プレルは数人の国会議員に、叫び声に至る
まで感情的な言葉を投げつけ、質問を受けると感情を高ぶらせた。
内容的には元大臣は攻勢に出た。彼にとっては国有化は、今日の目
から見ても、他に選択肢はなかった、と語った。




12月18日(金)

     国外ニュース

ニュー ヨークで突破口 国連シリア決議が成立

シリア紛争解決をめぐる議論で、国際社会だh、滅多にないことで
あるが、意見の一致を見た。数時間にわたる交渉の末、国連安全保
障理事会の5大国は、共同の決議案の文言に合意した。そのわずか
後にこの決議案は、国連の最高委員会である同理事会15カ国によっ
て全会一致で可決された。このシリア決議によれば、早くも1月に
は、和平交渉が開かれる。米国外務大臣ジョン ケリーは、「関係
国すべてのはっきりした意志表明」である、と述べた。しかし他
方、「誕生は困難」であった、とも述べた。

     国内ニュース

文書廃棄批判にグリスは反撃

正式の大統領候補第1号となったイルムガルト グリスは、金曜日
に、不動産銀行調査委員会の文書が廃棄されたことに対する批判
に、「話し合いの議定書を保管するのは、全く馬鹿げている」と
はっきりと反撃した。彼女は各政党が、「戦略的にもて遊んでい
る」と非難し、文書破棄が公にされた時期をいぶかしんでいる。彼
女は3月の時点で既に、財務省にこれについて伝えていた、と述べ
た。ただしおそらくは、この文書に関しては、契約上の規則はな
い。




12月19日(土)

     国外ニュース

コロンビア カンナビスが大当たりの輸出品に

コロンビアは、世界最大の麻薬生産国の一つであり、とくにコカイ
ンとマリファナがそうである。コロンビア当局は、医療目的のマリ
ファナが合法化が、大きな取引になると期待している。自国の国民
がカンナビスを鎮痛剤として供給するほか、この植物が特に合法的
に輸出されることになる。合法化への道は既にかなり以前から進ん
でいるが、コカの木の元生産者にとってはカカオと胡椒を生産の方
が好ましいことになる。

     国内ニュース

現金廃止 消費者には喜びなし

すべての人が金と接触している。しかし、どのような形で今後、
人々は自分の金融取引をするのがよいのか、という問題が大きく
なっている。硬貨と紙幣はもはや時代遅れであり、技術的な可能性
から言って時代錯誤である、との声が強まっている。おつりを扱う
ことで、スーパーマーケットの支払いで、貴重な時間が失われてい
る。その次に安全性の問題が生じている。現金がなければ、偽造も
されない。間もなくカードや携帯電話があれば、現金なしで支払い
が済まされるようになる。ただ商店と消費者がいないまま、請求書
が作られたこともある。




12月20日(日)

     国外ニュース

スペイン選挙 抗議政党がラホイに食い込む

スペイン首相マリアーノ ラホイ率いる保守派の国民党PPは、絶対
多数を守ることができなかった。同党は日曜日の選挙で最大勢力は
守ったが、議席の3分の1を失った。そのため、2つの抗議政党が1回
で国会議員を出すことができた。左派のポデモス(私たちはでき
る)党と自由主義政党シウダダノス(市民たち)党である。これに
より、つまり保守党と社会党PSOEによる伝統的な二大政党制度は過
去のものになった。ラホイは連立相手を必要とすることになる。し
かし連立交渉は極めて困難になりそうである。

     国内ニュース

ファイマン「亡命の基準をEUで統一すべき」

連邦首相ウェルナー ファイマン(社会民主党)は、日曜日のテレ
ヴィ番組で、EU全体で亡命の基準を統一することに賛成である、と
今一度発言した。また彼は、難民の受入数の上限設定することは拒
否した。EU内部で難民の分散受入に反対する東ヨーロッパ諸国に対
して、ファイマンは改めて間接的な警告を発した。その他に彼は、
連立内部の状況に関して、不和がないわけではないと表明した。




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