12月21日〜27日のドイツのニュース



12月21日(月)

ブラッターとプラティニは8年間排除

世界サッカー連盟会長ヨーゼフ ブラッターと欧州サッカー連盟会
長ミッシェル プラティニは、サッカーの世界組織の倫理委員会か
ら8年間の排除が言い渡された。ドイツ人の裁判官ハンス・ヨアヒ
ム エッカートが議長を務めるこの委員会が、チューリヒデコレを
発表した。2011年に2百万フランがブラッターからプラティニに支
払われた疑惑の事件に関連して、法的発言力を持つこの委員会は、
プラティニとブラッターの間には「利益対立」があったと確認し
た。文書で発表された見解の中では、この支払いには法的な根拠は
なかった、とされている。これにより、プラティニはおそらく2月
26日には、世界サッカー連盟会長候補には、おそらく立候補できな
い。79歳のブラッターは、同連盟控訴委員会と、国際スポーツ裁判
所CASに訴えを起こす、と予告した。プラティニも、この裁判所に
決定に抗議する方針である。彼はまさに茶番劇である、と述べた。

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スペインの二大政党制は選挙で破られる

30年以上ぶりで、スペインの国会は、2大政党制が崩壊した。選挙
では、4つの政党が国会議員を出すことになった。その際新しいの
は、第三勢力として、1年半前にできたばかりの左翼ポデモス(私
たちにはできる)党が、20.7%を獲得したことである。経済界とつ
ながりが強いシウダダノス(市民たち)党は、13.9%を獲得した。
既成の二党が最大勢力であるのは変わらないが、大きく得票を減ら
した。社会党PSOEは22%を獲得、今までの与党保守派の国民党PP
は、28.7%であった。これにより、国民党は国会議員のうち3分の1
を失なった。それにもかかわらず首相ラホイは、再び政権を目指
す。専門家は、複雑な連立交渉が行なわれる、と予想している。選
挙戦の中では、大政党はどれも、どの政党と連立政権を考えること
ができるか、発表していなかった。

アフガニスタンで襲撃を受けNATO兵士6人が死亡

アフガニスタンの首都カブール近郊で自殺攻撃が起こり、NATOの兵
士6人が死亡した。この襲撃は急進派イスラーム教徒タリバーンに
よるもので、バグラム空軍基地近くで起きた、とNATO広報は述べ
た。これより前に、パルヴァーン州知事は、この犯人は米国とアフ
ガニスタンの巡回兵5人を殺害し、6人を負傷させた、この犯行は同
国東部の軍事基地バグアムで起きた、と発表していた。急進派イス
ラーム教徒タリバーンが、この犯行を起こしたことを認めていた。
この際には何部のヘルマンド州では、再び治安部隊がタリバーンと
戦った、と現地の知事が発表した。イスラーム教徒急進派は、知事
の建物とサンギン市の警察本部を包囲した、とのことである。先日
ヘルマンド州の戦闘が激化したばかりであった。アヘンの主要工作
地帯であるこの場所は、タリバーンの拠点である。

タリバーンのテロリストとしてドイツへ送還された男が逮捕

ベルリン地域出身の26歳の男が、アフガニスタンのテロ組織に属し
ていたとして、パキスタンから帰還されたところ、逮捕された。連
邦警察は、ベルリン・テーゲル空港で彼を逮捕した、と連邦検察は
カールスルーエで発表した。彼には、「ドイツのタリバーン ム
ジャヒディン」に加わっていた、との容疑が持たれている。この組
織は、アフガニスタンにイスラーム法シャリアにのみ基づく社会制
度を樹立する、との目標を追求している。連邦検察が得た情報で
は、この男は、2009年11月から2010年2月の間に、アフガニスタン
とパキスタンの国境地域に滞在しており、現地で戦闘訓練を受け、
宣伝用の映像の製作に携わっていた、とのことである。さらに彼は
他の組織員と対立したため、この組織を去った、とのことである。
複数の組織要人が2010年4月に死亡したことは、この結社の事実上
の解散につながっていた。




12月22日(火)

イラクでは軍がラマディでISに攻撃開始

イラク軍は、テロ民兵「イスラーム教国IS」が支配するラマディ市
奪還に向け、攻勢を開始した。ロイター通信社は軍広報の発言を引
用して、イスラーム教徒である彼らを市の中心部から追放するため
の攻撃が始まった、と報じている。別の報道によれば、既に激しい
戦闘が起きている。西部のアンバル州の州都である同市は、5月に
IS戦闘員によって占領された。先週日曜日には、空軍がラマディ上
空から、ビラを投下したが、それには住民に対して同市から72時間
以内に立ち去るように求めるものであった。

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ISテロリストと見られる者がサラエヴォ近郊で逮捕される

ボスニア警察は、サラエヴォ周辺で手入れを行ない、テロ民兵「イ
スラーム教国IS」とつながりがあるとみられる11人を逮捕した。彼
らには、テロ行為、テロ活動家への資金提供、IS戦闘員の募集の容
疑が持たれている、と当局は発表した。それによれば、捜査では彼
らがISとつながりを持っていると推測させる証拠が押収された。こ
の手入れは、11月に武装した者たちが兵士2人を射殺した兵営の近
くで起きた、とのことである。当局はその時この事件を、テロ攻撃
に分類していた。警察の発表によれば、過去数年で150人を越える
ボスニア人が、シリアとイラクに旅行し、IS側で戦っている。

米国と英国はアフガニスタンへ特殊部隊を移動させる

報道によれば、英国と米国は、特殊部隊をアフガニスタン南部ヘル
マンド州に移動させた。ここではタリバーンの戦闘員が、この地区
の中心都市サンギンを全面的に支配下に置いている。サンギンの防
衛側を支援するために、英国特殊部隊SASの兵士と、米国の特殊部
隊60人ほどが、ヘルマンド州に移動した、とのことである。英国防
衛相はこれに関して、兵士たちはアフガニスタン部隊に助言をおこ
なうためだけに派遣されており、戦闘行為には参加することはな
く、駐留地の外には配備されない、と説明した。過去6ヶ月で、政
府軍と蜂起勢力のヘルマンド州での戦闘は、大きく激しさを増し
た。

中国人弁護士浦志強が執行猶予刑を受ける

中国で2014年から拘留されている人権弁護士浦志強は自由の身と
なった。北京の裁判所は、50歳の彼に対して3年間の拘留刑を言い
渡したが、執行猶予が与えられた。これは国営CCTVが報じている。
1週間前に始まったこの裁判で浦には、トウィッターに似た中国の
短いやりとりをする微博(ウェイボー)を通じて、政府に批判的な
発言をして、「人種的な憎しみを扇動した責任がある」とされてい
る。彼は「対立をあおり、怒りを招いた」ともされている。専門家
は、もっと厳しい判決が出る、と予想していた。浦は政府批判家と
目されている。彼の依頼人には、批判的な記者や、自分の土地を没
収された農家などが含まれている。2011年に彼は、有名な芸術家ア
イ ウェイウェイの弁護をしていた。




12月23日(水)

フランツィスクスがアーヘンのカール賞を受賞

2016年のカール賞は、教皇フランツィスクスが受賞する。カール賞
理事会とアーヘン市は授賞理由として、多くの市民が目指す一つの
ヨーロッパの中で、彼は期待と勇気を与える親書を送り続けている
ことを挙げ、授賞は来年ローマで行なわれるが、日程は決まってい
ない、と発表した。
カール賞は1950年から、ヨーロッパ統合に向けて特別な功績があっ
た人に授けられる。最近の受賞者の中には、EU議会議長マルティン 
シュルツ、元ポーランド首相ドナルド トゥスク、連邦首相アンゲ
ラ メルケル、オイロ、米国大統領ビル クリントンがいる。
2004年には特別賞が教皇ヨハネス パオル2世に贈られた。

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ワレサはポーランド政府に反対する国民投票を呼びかける

元ポーランド大統領ワレサは、同国の民族主義的保守派の新政権
を、民主主義にとって危険である、と批判した。彼は、住民が政府
に対する不満を表明し、国会議員選挙を早期に実施することを求め
る国民投票を実施するよう呼びかけた。「法と正義PiS」党は、
10月に選挙で勝利してから、同国の政治制度を変革してきた。政府
は激しい議論の末、問題の憲法裁判所に関する法律改正を国会に提
出した。それによれば判決は、今までの単純多数ではなく、3分の2
の賛成があったときだけ下されることになる。さらに司法の独立に
関する今までの条項は、廃止される。

ロシアはホドルコフスキーを追跡

ロシア司法は、亡命生活を送る政府批判者で、もと石油王ホドルコ
フスキーに対する、国際逮捕命令を発した。経営不振に陥ったユコ
ス社の元所有者である彼の、行方を追うよう文書が記された、とモ
スクワの捜査当局は発表した。ホドルコフスキーが、12月中旬に、
1998年にシベリアのある市長殺害を準備したと公式に容疑を持たれ
たため、この措置が取られるのは予想されていた。既に10年間に刑
務所で過ごしてきたホドルコフスキーは、この告発を激しく否定し
ている。

国際アムネスティはロシアのシリアでの戦争犯罪を非難

国際アムネスティは、ロシアが民間人を考慮に入れずに、シリアを
空爆している、と非難している。ロシア空軍のシリアでの活動によ
り、数百人の民間人が死亡し、この攻撃は住宅地に深刻な被害を残
した、とも述べている。モスク1カ所、市場1カ所、複数の医療施設
も攻撃を受けた、とロンドンの人権団体は発表した。集束爆弾も使
用されたこの攻撃では、戦争犯罪に匹敵する、とも主張している。
この組織は、報告書を取りまとめるため、目撃者に質問し、映像資
料も鑑定した。ロシアはシリアで、テロ民兵イスラーム教国ISと、
シリアの権力者アサドに反対する勢力とも戦っている。




12月24日(木)

キリスト教徒が聖地でクリスマスを祝う

アラブ人キリスト教徒と全世界からやって来た巡礼者が、恒例のベ
ツレヘムに向かう行列を開始した。エルサレムからベツレヘムへの
10キロ足らずの道のりの大部分は、ラテン大司教フアド トワルが
先頭に乗った車列が進んでおり、彼らはベツレヘムに入ってよう
やく最後の部分を徒歩で行進する。現地の生誕教会は、キリスト教
の伝承によれば、イエス キリストが誕生した場所に、立てられ
た。イスラエルとパレスチナ人居住地域で、暴力の波が続いている
ため、今年ベツレヘムでは観光客が戻ってきていない。

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シリア政府は和平交渉に応じる用意がある

シリア政府は、反政府勢力との和平交渉に応ずる用意がある、と発
表した。外相ムアレムは、中国外相王と北京で会談し他後、シリア
は「外国の介入を受けずに、ジュネーヴで開かれるシリア国内の対
話に参加する」つもりであり、「国をまとめ上げる政府」結成に、
この会議が役立つと期待している、と述べた。この会議は、国連が
主催する形で、1月末に始まることになっている。国連安全保障理
事会は先週、全会一致でシリア和平計画に関する決議を可決してい
た。

ガオクは難民に関する議論を極端化しないように警告

連邦大統領ガオクは、恒例のクリスマス演説の中で、難民危機に焦
点を当てた。その中で彼は、難民に関する議論のなかで意見を対極
化しないようにと警告した。ドイツ人は協力し合って、ドイツの人
種的基準に基づき、社会的一体性を危険にさらさない形で解決を見
つけてほしい、と事前に公表された演説原稿で彼は述べている。さ
らに現在、難民の扱いをめぐる議論の激しさが、多くの人の負担と
なっているが、この意見の対立は、共同生活を破壊するものではな
くて、民主主義の一部である、とも語った。ガオクは、難民に対す
る襲撃を厳しく非難し、暴力と憎しみは、正統的な討論の手段では
ない、とも語った。2015年は、暴力、テロ、戦争からなる大きな不
幸に特徴付けられる年であった、と彼は述べた。彼はウクライナ、
シリア、アフガニスタン、アフリカ各地で、紛争が起きたことを思
い起こさせた。

難民18人がトルコ沿岸で溺死

難民が乗り込んだ船が、トルコ沿岸で転覆した。この事件で子供
6人を含め、少なくとも18人が死亡した。難民21人が救助された
が、なお2人の行方不明者の捜索が続いている。寒い日であったに
も関わらず、今なお多くの難民が、地中海を越える危険な渡航を続
けている。イタリア湾岸警備隊は、2日間のうちに救命いかだに
乗った8百人以上の船に乗った難民を救助した。




12月25日(金)

教皇は「ローマ内外の信徒」にクリスマスの祝福を贈る

教皇フランツィスクスは、「ローマ内外に」伝統的な祝福を贈っ
た。また彼は初めてのクリスマスの日に、ローマのペーター(サン
ピエトロ)広場で、数万人の信徒を前に近東およびアフリカの戦闘
地域で、和平実現に向けた努力を強めるように呼びかけた。教会の
長である彼のペーター(サンピエトロ)大聖堂列柱廊からの言葉と
クリスマスの叔父は、カトリック教会のクリスマスの式典が頂点に
達する時点である。
フランツィスクスは、ペーター広場でのクリスマス深夜ミサの際
に、現代の消費社会を批判した。しばしば消費と娯楽、華美と贅沢
におぼれた社会では、幼子イエスは、信徒たちに思慮深く落ち着き
のある、率直な姿勢を取るように呼びかけており、それによって本
質的な者を理解し、生きることができるようになる、と教皇は述べ
た。無関心な文化の中では、キリスト教徒の生活様式は、思いやる
力、共感、同情心で満たすことができる、とも語った。

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インド首相モディは急遽パキスタンを訪問

長年にわたる政治的氷河期を経て、インド首相モディは、仇敵パキ
スタンを突然短時間訪問した。インド首相が隣国パキスタンを訪問
するのは、数十年ぶりである。パキスタン首相シャリフは、同国東
部のラホール市の空港でモディを迎えた際に、彼を抱擁した、と国
営テレヴィは報じた。シャリフの広報は、カシミール地域を含めた
一連の二国間の懸案について、両者は話し合うと述べた。モディの
信任厚い人物は、今回の訪問は自然発生的な決断で、和平交渉への
扉を開くことに役立つ、と語った。両国は数十年にわたって敵対
し、核兵器を保有している。1947年の独立以来、両国は3度の戦争
を行ない、うち2回はカシミールをめぐるものであった。

ナイジェリアでガス爆発 死者多数

ナイジェリア南東部では、ガス給油所で激しい爆発が起きた。犠牲
者の数に関しては、矛盾する報道がある。現地報道機関は、目撃者
の話として、アナンブラ州のネウィ市で起きたこの事故では、数百
人が死亡した、と伝えている。大統領ブハリは、死者は数十人であ
ると述べたが、正確な数字は挙げなかった。警察は、今までに6人
の死者が出たことを確認した。ナイジェリアの新聞「指導者」は、
爆発が起きたのは、トラックのガス容器にあるポンプのところで、
クリスマスの直前にガス容器を一杯にするために、人々が集まって
いた、と報じた。消防が、爆発が引き起こした火災を鎮火したの
は、数時間経ってからであった。この火災は、近隣の家屋へ飛び火
した。

スペインのアフリカの飛び地セウタに多くの人が押し寄せる

セウタでは180人を越えるアフリカ人が、モロッコ国内にあるスペ
インの北アフリカの飛び地に押し寄せた。国営通信社EFEは、難民
は柵、侵入対策装備、警報装置で厳重に守られている国境は、クリ
スマス祝日のために監視が弱まっていた機会を利用した、と報じて
いる。報道によれば、難民の一部が、国境防衛施設を避けて地中海
を漂流した。過去数ヶ月で最大の人数の唖寄席は、日の出前の早朝
に起きた。スペインは北アフリカに2カ所、ジブラルタル海峡にあ
るセウタと250キロ東にあるメリリャの飛び地を持っているが、両
方ともモロッコが領有を主張している。両地域の近くでは、数万人
のアフリカ人が、ヨーロッパに渡る機会を待っている。




12月26日(土)

ISがダマスカスから撤退する協定が停止

IS戦闘員数百人と他の急進派を、ダマスカスの複数の街区から撤退
させるとの今まで唯一の合意は、関係者によって当面停止された。
戦闘員をシリアの首都から運び出すためのバスは、再び誰も乗るこ
となく出発した、と交渉筋は発表した。その発表によれば、協定が
実施「延期」となった理由は、反乱軍の長ザフラン アルシュが殺
害されたためである。シリアの急進派イスラーム教徒反乱勢力の首
領で、44歳の彼は、ダマスカス近郊が空爆を受けた際に死亡した。
誰がこの攻撃を行なったのかは不明である。
国連が仲介し、権力者バシャール アル・アサドの政権と、ジハー
ド主義者民兵「イスラーム教国IS」の間で結ばれた協定は、金曜日
に発表されていた。これには、民間人および戦闘員およそ4千人
が、パレスチナ側の陣地ヤルムークと隣接するカダム地区およびハ
ジャール アル・アスワドから退去することを含んでいる。

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セルビアでは汚職の捜査で79人が逮捕される

セルビアでは大量に警官が動員された活動で、汚職容疑で79人が逮
捕された。その中には元大臣1人、元副大臣2人、複数の国営企業の
社長、汚職対策の元責任者が含まれていた。内相ステファノヴィチ
は、ベオグラードで記者会見で開き、この組織は、資金洗浄、職権
乱用、贈収賄によって、2004年から1億オイロ相当をだまし取って
いた、今回の警察の活動は、汚職対策としては過去最大のものであ
る、と発表した。2週間前にはEUは、セルビアとの加盟交渉を正式
に始めていた。EUの要求の一つは、セルビアが汚職および組織犯罪
に断固とした対策を取ることである。バルカンの国であるセルビア
は、ヨーロッパで最も汚職にまみれた国の一つとみられている。

2004年のインド洋での津波を思い起こす

インド洋周辺の多くの地域では、11年前に起きた津波の犠牲者を家
族が追悼した。インドネシア、タイ、インド、スリ ランカなどの
国々では、この時津波が押し寄せた岸や大規模墓地など、記憶の場
所に人々が集まった。巨大津波で死亡した観光客の家族も、わざわ
ざ多数訪れた。インドネシアのアチェ州は、津波で最も大きな被害
を受けたところで、数百人が大墓地ウレ レーに祈りを捧げるため
に集まった。彼らは墓石に水を注ぎ、花をまき、線香に火をともし
た。アチェおよびインドの猟師たちは、犠牲者を思い起こすため
に、海に出なかった。2004年のこの大災害では、およそ23万人が死
亡した。津波の原因となったのは、スマトラ沖の強度9.1の激しい
地震であった。

シュタインマイアーは出入国の監視強化を要請

IS戦闘員が偽造旅券を手に入れたことを示す証拠が見付かったこと
を受け、外相シュタインマイアー(社会民主党)は、国境警備をよ
り効率的に行なうよう求めた。彼は「フンケ報道グルッペ」に、誰
がヨーロッパに入国し、出国するのか、より監視することが重要
だ、と述べた。また彼は、難民をテロリストと見られる者と「同じ
鍋に入れない」ように、と警告した。11月13日に130人の死者、350
人を越える負傷者を出したパリの大規模襲撃事件を念頭に置いて、
犯人の多数はヨーロッパ出身者である、と彼は発言した。




12月27日(日)

イラク軍はラマディで重要な土地を占領したと発表

イラク軍は、ジハード主義者民兵「イスラーム教国IS」との激しい
戦闘の末、ラマディー市をほぼ完全に支配下に収めた。軍と当局の
代表は、政府軍は、ラマディでISが持つ最後の拠点である州政府本
部前にいる、と発表した。金曜日以降、戦闘ではジハード主義者
50人以上とイラク兵5人が死亡した、と治安筋は発表した。ISはア
ンバル州の主要都市である同市を、5月に占領していた。12月初め
に軍が、国際軍事同盟の具尿器の支援を受けて、複数の大都市を奪
還していた。火曜日には政府軍は、市の中心に進軍したが、それ以
降、偽装爆弾と狙撃兵がいるため、動けなくなっていた。ラマディ
は、イラクの首都バグダードから、自動車で2時間の距離にある。

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連邦軍はシリア紛争のため別の活動も

シリア紛争でトルコを支援するため、NATOは早期警戒管制機を一
時、ノルトライン・ヴェストファーレン州のガイレンキルヒェンか
ら、トルコの派遣飛行場コンヤに移動させる。発表によれば、外務
省と国防省は、クリスマス直前に、共同の所管を連邦議会に出し、
連邦軍のこれに関する今後の活動について、情報を伝えていた。早
期警戒管制機の乗員は多国籍で、それぞれ16人からなっている。人
員の3割をドイツが出している。武力の行使は「現在のところ行な
われない予定」であるので、連邦議会の委託は必要ない、とのこと
である。

ショイブレは難民政策に関連してギリシアを批判

連邦財相ショイブレ(キリスト教民主同盟)は、難民の扱いに関し
てギリシアを批判した。彼は「ビルト紙日曜版」のインタヴューの
中で、ギリシア政府はダブリン合意を数年前から守っておらず、既
にドイツの裁判所は、ギリシアにいる難民は人間にふさわしい扱い
を受けていないと判断し、そのため彼らをギリシアに送り返してい
ない、と語った。難民の受入に関するヨーロッパ内部での対立に関
連して、ショイブレは、東ヨーロッパ各国に歩み寄ることに賛成
し、これらの国々も難民を受け入れなければならないが、その数は
ドイツより少ない、と語った。また彼は、EUの軍事活動に対する支
出を増額することに賛成し、EU軍創設まで、共通の安全政策をとる
ように求めた。28カ国の軍隊の装備は、「協力すればはるかに効果
的に使用可能である」とも語った。

海軍は地中海から1万人の難民を救助

ドイツ海軍は、リビア沖の地中海で、海の航海には適さない船か
ら、さらに539人を救助した。男性505人、女性30人、子供4人が、
補給船「ベルリン」に乗っている、と連邦軍広報が述べた。ドイツ
兵は5月に、活動を開始した。それ以来彼らはちょうと10,528人を
海難事故から救助した。ギリシアのフェリーが土曜日に、4千人の
移民をピレウスに運んだ。難民はこの前には救命いかだに乗って、
トルコ沿岸からレスボス島、ヒオス島、サモス島に到着していた。
月曜日以降、ピレウス島には1万6千人を超える難民が到着した。




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