12月21日〜27日のオーストリアのニュース



12月21日(月)

     国外ニュース

イランの改革派は幹部入りを目指す

西側と核交渉を終えた後、イランの改革派はその声を利用して、穏
健派の路線をさらに推し進める方針である。2月末の国会議員選挙
は、有力な専門家の評議会選挙同様、意見を試すものとみられてい
る。同国で最も重要な機関の一つである聖職者最高評議会には、
3人の改革派が入るべく意欲を見せている。報道機関が混乱する中、
大統領ハッサン ロウハニの他、革命の指導者ルーホッラー ホメ
イニの孫ハッサン ホメイニも選挙運動を行なっている。元大統領
アリ アクバル ハシェミ ラフサンジャニも同委員会入りを目指
している。

     国内ニュース

期間終了 ツィールプンクト支店にとって運命の日

聖夜を前に、倒産したスーパーマーケット網ツィールプンクトの
229の支店がどのような扱いを受けるか、決定が下される可能性が
ある。月曜日夕方までに興味を抱く人は申し出て、具体的な提案を
することになっている、と管財人ゲオルク フライミュラーは述べ
た。火曜日には債権者委員会の会議が開かれ、ここでは支店に何が
起こるかが決められる。今までに150人の興味を抱く人が現れてお
り、その多くはオーストリア人で、食料品商である。買い手がつか
なかった支店は、年末までに閉鎖される。




12月22日(火)

     国外ニュース

PKKに対して攻勢 若者武装集団が対立を激化

トルコ軍は現在、国内南部で軍の力を上げて、禁止されているクル
ディスタン労働者党PKKに対して、大攻勢をかけている。急進的な
若者が暴力をいとわないため、情勢は激しさを増している。「フラ
ンクフルト一般新聞」によれば、若いクルド人の2世代の地下組織
が、とくに特に暴力的な政府軍と退治している。激しい戦闘が続い
ている。専門家は暴力がさらに激化するのではないか、と恐れてい
る。

     国内ニュース

亡命者新本部は各州から厳しい批判を受ける

連邦政府は、各州に亡命本部を作るために、強硬手段を取る権限を
利用する。連邦軍の駐屯地8カ所が、難民のために開放されるが、
それはある州が自分の受入人数を守れないときに限られる。それに
もかかわらず、いくつかの場所では激しい抵抗が起きている。グ
ラーツ市長スィークフリート ナクル(国民党)は、「政府のきわ
めて過大な要求」である、と述べた。ウェルス市長アンドレアス 
ラプルは、「大規模な抗議活動」を起こす、と威嚇した。ケルンテ
ン州は、不釣り合いに大きな負担である、と嘆いている。




12月23日(水)

     国外ニュース

世界的なエネルギー不足は5割増加するとの予測

化石燃料はなくならない。石油輸出国機構OPECの予想「世界製油概
観」は、石油と石炭の消費の割合は、2040年までに若干減少する
が、優勢なのは化石燃料が78%で変わらない。合わせて世界のエネ
ルギー不足は、今後25年で、5割近く増加する。この予想によれ
ば、石油価格も上昇する。この報告書は、1年あたり5ドルの上昇を
予想している。ただしいくつかの国の不満になるので、記録的な水
準まで上昇するとは見られていない。

     国内ニュース

フレーダ マイスナー・ブラオが死去

フレーダ マイスナー・ブラオが死去した。緑の党の共同創設者で
ある彼女は、火曜日に88歳で近しい人々が見守る中死去した、と家
族が発表した。寛恕は、オーストリアの生態学運動の先頭に立つ人
と目されており、ツウェンテンドルフ原子力発電所の操業開始と、
ハインブルク川の破壊に反対する活動家として、広く一般に知られ
ている。彼女は1986年に緑の党が、国会議員を初めて出すのに貢献
し、同じ年に大統領に立候補した。彼女は政界からの引退以降、批
判的な発言を繰り返し述べていた。




12月24日(木)

     国外ニュース

近東では暴力がクリスマスに暗い影を落とす

近東ではクリスマスの祭りの間も、長く続く暴力が途切れることは
ない。木曜日には、再び複数の攻撃があり、死者が発生した。パレ
スチナ人4人が、イスラエルを攻撃した後、西ヨルダンランドで射
殺された。この間に全世界から訪れたキリスト教徒が、「聖なる土
地」で祭典を行った。ベツレヘムでは、信徒はエルサレムからの伝
統的な行列を出迎えた。ただし現在暴力の波が続いているため、大
量の観光客や巡礼者は戻ってきていない。

     国内ニュース

聖なる夜は難民危機の中で

難民危機は、聖なる夜に政治的発言の要求の少なくとも間接的な形
で、中心となっている。枢機卿クリストフ シェーンボルンは、テ
レヴィ番組「闇に光を当てる」の中で、きわめて具体的に、開発支
援の増額を要請した。連邦大統領ハインツ フィッシャーは、ドイ
ツ首相アンゲラ メルケルの「有名な引用、私たちはこれをやり遂
げる」を引用した。




12月25日(金)

     国外ニュース

シリア反乱勢力の指導者が空爆で死亡

シリア空爆で、反乱勢力の指導者数人が死亡した。その中には民兵
「イスラーム軍」の首領サフラン アルシュが含まれている。反政
府勢力の発表によれば、アルシュはロシアのミサイルで死亡した。
「イスラーム軍」は、戦時設立された野党および反乱軍の統一体に
属しており、シリア政府との和平会談に参加することを求めてい
る。一方ロシア政府は、この組織をテロリストと判断しており、シ
リア政府はこの攻撃によって、近々行なわれる会談に強気で参加す
る可能性が高い。

     国内ニュース

国境通過地点シュピールフェルトが再び開かれる

国境通過地点シュピールフェルトは、火曜日から鉄道交通が再開さ
れる。最初の措置として、6時から22時の間に国境を越えることが
可能になる、とシュタイアーマルク州警察長は今日発表した。スロ
ヴェニアのSTA通信によれば、押し寄せる難民が増えたため、2ヶ月
前から閉鎖されていた国境通過地点を、近隣住民は再び開くように
求めてい他。やって来る難民の数は、過去数週間減少した。木曜日
夜には、朝までにおよそ1千人の保護を求める人々がスロヴェニア
に到着した。11月には平均で一日6千人が南の隣国オーストリアに
来ており、その大半はさらにドイツに向けて旅立っている。




12月26日(土)

     国外ニュース

ロシアから米国まで クリスマスの天候は高温と混沌

ヨーロッパの各地とモスクワでは「春」、米国は大旋風。現在天候
は、気温の跳ね上がりから混沌まで、あらゆるものが見られ、平穏
な冬はほとんどない。ロシアの首都モスクワでは、135年間で最も
暖かい12月25日となった。オーストリアからスペインまで、気温形
は15度ないしそれ以上となっている。スカンディナヴィアでせいぜ
い氷点下になっているぐらいである。年末までに、冬が来るかどう
かが大問題である。ただし米国と比べるとこれはすべて贅沢な問題
である。米国ではすでに竜巻が複数の人名を奪っている。

     国内ニュース

テロ警告 警察は安全確保のための予備対策を強化

ヨーロッパの主要都市に攻撃の警戒がだあれたことを受け、オース
トリア警察は安全確保のために事前の対策を強化した。ただし「場
所と時間が決まった具体的な危険」があるわけではないウィーン警
察広報クリストフ ペルツィはAPA通信に述べた。警察も、計画中
の催しを中止する理由はない、と見ている。




12月27日(日)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

コルシカ島では暴動事件のあとデモが禁止

人種差別的な衝突が起きたことを受けコルシカの中心都市アジャク
シオの一部には、集会禁止令が科された。金曜日には、反アラブ人
のデモが暴力に激化し、土曜日には再び衝突が起きた。日曜日には
デモの列が静止され、2人が逮捕された。この抗議活動のきっかけ
となったのは、木曜日に覆面をした者たちが、同市の移民が住む一
街区で、警察と衝突したことであった。フランス政府は懸念を表明
した。

     国内ニュース

難民3千人が毎日ケルンテン州を通過

クリスマス期間を過ぎても、多くの難民がスロヴェニアを経由して
入国している。毎日3千人以上が、ケルンテン州の国境を越えて、
オーストリアへ、そしてさらにドイツに移動している。ケルンテン
州では、国境のカラワンケントンネルのところで、毎日4回バスが
出発準備を整えた。毎日3回ほど、難民を乗せた列車がヴィラッハ
に到着している。ケルンテン州を通過して、さらにドイツに運ばれ
る難民は、合計およそ3千2百人ほどである。




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