1月1日〜3日のドイツのニュース



1月1日(金)

テル アヴィヴの酒場で銃撃戦 死者2人

何者かが、テル アヴィヴ中心部で、酒場にいた人々を銃撃した。
警察発表によれば、この襲撃で2人が死亡、少なくとも3人が負傷し
た。犯人はその後逃走し、警察は広範囲での捜査を開始した。市長
ロン フルダイは、犯行の背景は不明であるが、テロ攻撃であると
見ている、と述べた。

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カブール中心部で激しい爆発

激しい爆発で、アフガニスタンの首都カブールの中心部が揺れた。
その際外国人に人気のある食堂が攻撃を受け、少なくとも4人が負
傷した、と内務省広報は発表した。警察がこの地域を封鎖した、と
目撃者は述べた。急進派イスラーム教徒タリバーンが、この攻撃を
行なったと認めた。

ミュンヒェン警察はテロ警告を出すも解除

バイエルン州州都ミュンヒェンで、テロ警戒が発令されたが、警察
は当面それを解除した。大晦日からの警戒態勢は解除された、と
ミュンヒェン警察長官アンドレは金曜日お昼に発表した。午前中の
早い時間に、警察は封鎖された中央駅、それよりは小規模のミュン
ヒェン・パーズィング駅への立入を許可イズ他。アンドレの発表に
よれば、警察はイラク系およびシリア系の犯人と目された5人ない
し7人が、両駅を襲う可能性がある、との攻撃犯に関する証拠を得
ており、彼らのうちの何人かに関して、警察は名前と情報を入手し
ていた。ただし今のところ、これらの人々がそもそも存在している
のかどうかさえ明らかではない、とのことである。バイエルン州内
相ヘルマンは、ヨーロッパでは攻撃の危険が総じて高まってはいる
が、「今日明日にある場所で」襲撃があることを示す直接的な証拠
はない、と説明した。

ドイツは安定した安全面の秩序のために努力する方針

外相シュタインマイアーによれば、ドイツには騒然した時代に、
2016年にはヨーロッパ安全協力機構OSZEの議長を務め、責任を果た
す用意がある。彼は、行動計画の最優先事項は、ウクライナ内部お
よびその周辺の紛争の政治的解決である、と述べた。再びヨーロッ
パに安全秩序を安定した形で作り出すのは、信頼という土台の上で
のみ可能である、と彼は付け加えた。同機構の原則と国際法の侵害
があったら、名前を挙げて指摘しなければならない、とシュタイン
マイアーはのべた。同機構加盟57カ国には、ヨーロッパのすべの
国、米国、カナダ、元ソ連の国々、モンゴルが含まれている。ヨー
ロッパ安全協力会議KSZEが、同機構の先行組織であり、1975年の冷
戦中、東西紛争の緊張緩和を目指して設立された。




1月2日(土)

シーア派聖職者処刑が批判を受ける

イランはシーア派聖職者シェイク ニムル アル・ニムルがサウ
ジ・アラビアで処刑されたことを、厳しく非難した。外務省公報
ジャベル アンサリは、この単なる政治的および宗教的な動機に基
づく行動は、サウジ・アラビアの理性が欠落し、無責任な政策の反
映である、と述べた。ISNA通信はこの広報の話を引用して、同王国
は、今回の処刑に対して責任を取ることになるだろう、とも述べ
た。日曜日にはテヘランのサウジ・アラビア大使館前で、大規模な
抗議活動が行なわれる、とのことである。バーレーンでも、多くの
人がこの処刑に抗議して、路上に繰り出した。警察は催涙ガスを使
用した。サウジ・アラビアは、テロ行為とテロ教唆容疑で、47人を
処刑していた。その中には、高名なシーア派の聖職者アル・ニムル
が含まれていた。彼は2011年にスンニ派のサウジ・アラビア東部
で、シーア派が抗議活動を起こすよう呼びかけた人物の一人であっ
た。処刑された者の多くは、テロ組織網アル カーイダに属してい
る、とされている。極端の保守的な同王国は、2003年から6年にか
けて起きた連続テロ襲撃事件を受け、数千人の武装イスラーム教徒
を逮捕し、彼らの多くに有罪を言い渡していた。サウジ・アラビア
は、激しい人権侵害容疑で、批判にさらされている。

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アラブ軍事連合はイエメンでの停戦終了を発表

12月中旬に正式に発効したイエメンでの停戦であるが、アラブ軍事
連合が終了を宣言した。国営SPA通信社によれば、サウジ・アラビ
アが主導する軍事同盟は、中部ヨーロッパ時間の土曜日12時に、停
戦期間が終了したと説明した。その理由として、長期にわたって反
乱勢力が、サウジアラビアの各都市と国境監視所をしゅうげきして
おり、これによって人道支援活動が妨害されていることを挙げた。
12月15日に停戦が発表されて以来、毎日これは破られていた。軍事
同盟は昨年の3月末から、シーア派のフーシー派反乱勢力に対する
空爆を続け、諸外国が承認している大統領ハディを、権力の座に戻
そうとしている。夏に地上軍の派遣を行なった後、軍事同盟はシー
ア派反乱勢力を押し戻すことに成功したが、首都サヌアは相変わら
ず反乱勢力が支配している。

協定が発効 ヴァティカンはパレスチナを国家として承認

ヴァティカンは、パレスチナを即時公式に国家として承認する。
6月末に署名されたパレスチナとヴァティカンの間の協定は、すべて
の条件が満たされたため発効した、と教会国家であるヴァティカン
は発表した。カトリック教会のパレスチナでの地位に関して、詳細
を定めたこの文書の中では、明確に「パレスチナ国家」が謳われて
いる。さらにヴァティカンは、「この地域の情勢に関して、平和的
な交渉による解決を支援する」と強調している。教皇が1年半前に
聖なる土地を訪問した際に、ヴァティカンは訪問に関する公式文
書に「パレスチナ国家」と述べていた。昨年5月に教皇は、パレ
スチナ大統領アッバスをローマに迎え、彼を「平和の天使(仲裁
者)」と呼んでいた。それ以前に、世界で130以上の国々が、パレ
スチナを主権国家として承認していた。

デンマーク首相「ドイツ国境の監視を開始する」

デンマーク首相ラスムセンの予想によれば、ドイツとデンマークの
国境で、旅券検査が実施される可能性が高まった。彼は新年の演説
の中で、デンマークの高速道路上で難民と移民をみることを望む者
はおらず、平和と秩序を確保するよう求めている、と述べた。この
警告を発した原因は、月曜日に始まるデンマークとスウェーデンの
国境での旅券検査である。これはスウェーデンが、国内の難民の数
が多数になったために、実施を予告したものである。スウェーデン
に入国する際には、運輸会社が政府の命令に従って、列車とバス、
フェリーのすべての乗客を今後検査しなければならない。




1月3日(日)

EU委員会はポーランドの法治国家としての状況を議論する方針

ポーランドの民族主義新政権は、EUでますます強い批判にさらされ
ている。同国国会が反対意見のある法律改正を行なったことを受
け、EU委員会は1月中旬に、ポーランドの法治国家としての状況に
関して議論する計画である、と委員会広報がブリュッセルで発表し
た。広報の方針を担当するEU委員ギュンター エティンガーは、こ
れに先立ち、問題の報道に関する新法に関して、ポーランドは責任
を取るように求め、EUのいわゆる法治国家の態勢を活性化させ、
ポーランド政府を監視下に置くために、多くの発言がなされる、と
エティンガーは「フランクフルト一般新聞日曜版」に述べた。年末
に緊急手続きで可決された報道に関する法律は、ポーランド政府
が、法律に基づく公共放送の人事を直接決め、あるいは解任するこ
とを可能にしている。これより前に民族主義保守派の与党「法と正
義PiS」は、ポーランドの拳法し板書の改革を実施し、これにより
裁判官お仕事が大きく困難になった。

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インド空軍基地が攻撃を受け激しい戦闘と死者が発生

急進派がインド空軍基地パタンコットを襲撃したことをうけ、戦闘
が続いている。インドの報道放送局NDTVは、広い敷地で銃撃戦と爆
発の音が聞かれた、と報じている。パキスタンのイスラーム教徒組
織「ジャイシュ・エ・ムハンマド」に属していると見られる攻撃犯
は、土曜日早朝に、北インドのパンジャブ州にあるこの基地に進軍
していた。警官によれば、それ以降の光線で、兵士7人、襲撃側
4人が死亡した。この攻撃が起きたのは、インド首相モディがパキ
スタンを訪問して、わずか数日後であった。この訪問では、敵対し
核兵器を保有する両国間の和平交渉を、再び活性化することが議題
となった。

イランはサウジ・アラビアを処刑した権で批判

イランの宗教界の長アハメネイ師は、主要なシーア派説教師を処刑
した件で、サウジ・アラビアを改めて厳しく攻撃した。神の復讐
は、サウジ・アラビアの政治家たちに降りかかるだろう、とハメネ
イは述べた、とイラン国営放送局は報じている。殺害されたニムル
は、武器を用いた行動を教唆したわけでもなければ、秘密の陰謀に
参加したわけでもなかった、彼はスンニ派の王国サウジ・アラビア
をあからさまに批判しただけだった、とハメネイは述べた。ニムル
の他に土曜日にサウジアラビアでは、46人がテロあるいは暴力を教
唆した容疑で処刑された。彼らの多数はスンニ派急進派であった。
ニムルの処刑に反対する抗議活動から、デモ隊はテヘランにあるサ
ウジ・アラビア大使館におしよせ、その一部は放火した。テヘラン
検察は、警察は大使館に侵入した40人を逮捕した、と発表した。

アフガニスタンのタリバーンが内部での権力争いを仲裁

アフガニスタンの急進派イスラーム教徒タリバーンは、長年にわ
たって指導者であったオマルの後継者をめぐる権力争いを解決し
た、と発表した。オマルの後継者マンスールとラスールの対立する
両派閥は、部休戦を結び、マンスールに従うと誓約した。これを発
表したのは、タリバーン幹部会の高官が、これを音声による親書の
形で発表し、インターネット上で公表した。対立する両派閥は対立
し、過去数ヶ月間で数百人の戦闘員が死亡していた。オマルが2年
前に死亡したことが、遅れて昨夏に公表されたのがきっかけであっ
た。




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