1月11日〜17日のオーストリアのニュース



1月11日(月)

     国外ニュース

違法な税制 ベルギーは企業に支払いを要求することに

EU委員会によれば、ベルギーの多国籍企業は、およそ7億オイロの
税金を追加支払いすることになる。EU競争監視局は月曜日、35の企
業が同国の税金に関する特殊な規則によって、過剰利益の計算方法
で、許されない優遇を受けていたため、ベルギーは追加の税金を支
払うように要請しなければならない、と発表した。ベルギー財務大
臣ヨハン ファン オーフェルトフェルトは、あまり心配していな
い。彼は、今後の対処について交渉する意向で、この決定に異議を
唱える可能性がある、としている。

     国内ニュース

大統領選挙 候補者の年齢に関して「不公平」な議論

連邦大統領選挙は、初めて塔の枠組みを超えた刺激的な話題を持っ
た。候補者の年齢である。今までに発表された候補者は、平均で過
去の候補者よりも、アンドレアス クホール(国民党)と、アレク
サンダー ファン デア ベレン(緑の党)を筆頭に、かなり高齢
である。驚いたことにこの点では、社会民主党からは「年齢の議
論」は不公平である、との抗議がでている。社会民主党の候補とな
るとみられるのは、64歳の社会福祉大臣ルードルフ フンツトル
ファーで、他の大統領候補の中では、最も若いからである。




1月12日(火)

     国外ニュース

イスタンブル襲撃 メルケルは「残忍な行動」を非難

トルコの発表によれば、火曜日にはイスタンブルの歴史ある中心部
で、自殺攻撃が起き、10人が死亡、少なくとも15人が負傷した。彼
らの多くは、ドイツ人旅行者であった。ドイツ人8人が死亡、その
他9人が重傷者を含めて負傷した。ドイツ首相アンゲラ メルケル
(キリスト教民主同盟)と外務大臣フランク・ヴァルター シュタ
インマイアー(社会民主党)は、犯行後に動揺を隠さず、一般社会
に問いかけを行なった。シュタインマイアーは、長年にわたり、ド
イツはこれほどのテロ攻撃に遭っていなかった、と述べた。彼とメ
ルケルは、テロとの戦いではドイツが断固たる姿勢を貫く、と誓っ
た。

     国内ニュース

上級州裁判所はオーファーに対する拘留を認める

上級州裁判所は、インスブルック市議会議員アレクサンダー オー
ファー(イン海賊党)に対する拘留刑を、火曜日に確定した。オー
ファーは、睡眠薬の取引容疑で、4年半の仮釈放なしの拘留が言い
渡されていた。この判決は確定しており、火曜日には量刑が言い渡
された。仮釈放なし4年半の拘留刑が、オーファーに対して火曜日
に確定した。彼の同僚ハインリヒ シュテメスエーダー(補欠議員 
イン海賊党)に対して、同裁判所は18ヶ月の拘留、6ヶ月の執行猶
予を確定していた。両者の判決は最終的なものである。




1月13日(水)

     国外ニュース

EUの手続き ポーランド政府は意に介せず

EU委員会は水曜日、ポーランドの法治国家の原則に違反した可能性
を調査する手続きを開始したが、ポーランド政府は意に介していな
い。首相ベアタ シドゥウオはワルシャワで、ポーランドには「主
権を持って決断を下す」権利があり、その中には自分の国の報道機
関がどのようなものにするのかも含まれる、と述べた。また彼女
は、ポーランドは対話をするつもりがあり、EU委員会をポーランド
に招待する、とも述べた。同委員会がEU加盟国に関して、この種の
調査をするのは初めてである。この手続きは、憲法裁判所の改革が
焦点となっており、批判的な人には、ポーランドの権力分割を危険
にさらす、と見えている。

     国内ニュース

不動産銀行調査委員会でデルフラー「何も知らなかった」

水曜日には、ゲアハルト デルフラー(自由党、未来同盟、ケルン
テン州の自由党)は、不動産銀行調査委員会で発言と解答を行なっ
た。デルフラーは、かつてのケルンテン州立銀行が国有化された時
点で、主首相であったにも関わらず、現在は自由党の連邦評議会議
員となり、国有化に関して政治的および実際の責任は、一切自分に
はなかった、と表明した。デルフラーは、自分を「何も知らない状
態」に置こうとした、実際に繰り返し複雑に絡み合った問題に関し
て、自分は「全く役割を果たしていなかった」市、前任者からもほ
とんど情報をもらっていなかった、と繰り返した。




1月14日(木)

     国外ニュース

一度に多すぎる雪の危険

西部での冬の始まりが、多くの人にとって喜びと安堵をもたらして
いる。ただし大量の雪は、危険ももたらしている。これは先日イタ
リアで雪崩が、スキー場を「雪の幕で覆い」、フランスでは生徒の
集団が雪崩に巻き込まれ、2人が死亡したことで、明らかになっ
た。雪崩の危険は、特に現在の状況では高まっている、とオースト
リアの専門家も警告している。

     国内ニュース

国民党の難民の計画は「上限」と「待機地域」の設定

国民党は、難民受入の上限を設定し、国境の監視を改善するよう求
めている。バート レオンフェルデンでの会派の非公開会議の暴動
で、党幹部は木曜日のお昼に、「活動計画」を提出した。同党は、
難民の受入数を減らすための対策に、「限度を設定する」という題
名をつけた。党首ラインホルト ミッターレーナーは、本来であれ
ばゼロまで、大幅に減らしていかなければならない」と述べた。




1月15日(金)

     国外ニュース

特別な選挙の日 台湾は方向転換へ

台湾は岐路に立っている。国会議員と大統領選挙が土曜日に行なわれ
るが、世論調査では、過去数年の親中国政策からの方向転換がなさ
れるとみられている。中国は、台湾を今なお離反した州と見なして
いる。蔡英文が新政権を率い、隣国中国との対立路線を歩む可能性
がある。しかし中国は、台湾にとって最大の経済相手国である。先
日大規模取引が成立し、中国の経済的な影響が大きくなる不安を引
き起こしたばかりであった。

     国内ニュース

大統領候補者 フンツトルファーは意見をまとめるべく努力

ルードルフ フンツトルファーは、社会民主党委員会により、大統
領候補者の指名を受けた後、政治家としてそして意見のとりまとめ
をすべく行動している。社会福祉大臣である彼は、橋を架けようと
思う、と述べた。国民党の候補アンドレアス クホールは、難民問
題で厳しい論調を打ち出したが、フンツトルファーは釣り合いを取
ろうと試みている。戦争から逃れてきた人の「世界を私たちは救う
ことはできません」が、扉をふさぐこともできませんと述べた。フ
ンツトルファーは、オーストリア人の不安を真剣に受け止めるつも
りであるが、それを政治的に利用するつもりもない、と主張してい
る。政権を自由党に委ねる問題にも、おそらくぶつかるつもりはな
い。




1月16日(土)

     国外ニュース

イランとの核取引が認められる

イランは核計画を大幅に縮小したことで、経済制裁終了に向けて道
を歩み始めた。国際原発機構IAEAは土曜日に、ウィーンの国連シ
ティで、イラン政府は核の取引後6ヶ月たち、合意のすべての項目
を満たした、と発表した。米国とEUは夕方に、イランに対する制裁
を解除した。これによりイランは、石油とガスなどをEUに輸出し、
国際金融市場に再び参入する。一方西側の企業は、イスラーム教国
イランと、取引を再開することが認められる。

     国内ニュース

大統領選挙 難民危機が選挙戦の主役

連邦大統領選挙の投票まで、まだ数ヶ月あるが、現在難民問題が国
の最高の役職大統領を目指す競争でも、中心的な場所を占めること
がはっきりしてきている。政治家自身が議論も、専門家と世論調査
会社も、このことを疑ってはいない。専門家は、選挙が連邦政治へ
の影響をもたらす可能性があるという点で、意見は一致している。




1月17日(日)

     国外ニュース

オバマはイランとの取引は「前進」ではあるが「対立」も残る

米国大統領バラック オバマは、イランとの核を巡る対立が解決
し、経済制裁がその後終了したことを受け、これは「歴史的な前
進」であるが、米国とイランの両国政府間には、「深い対立」が
残っている、と述べた。イランのミサイル製造計画があるため、米
国は制裁政策を維持するつもりである、とも彼は述べた。日曜日に
も、それに向けて企業と個人11に対して、制裁措置が科された。

     国内ニュース

フィッシャーはシュトラーヒェを批判「停止ボタンを押せ」

自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヒェは、土曜日
に新年の会合で演説をしたが、連邦大統領ハインツ フィッシャー
は、これを厳しく批判した。フィッシャーは日曜日、ある政党が連
邦首相を「国家の敵」と呼ぶのであれば、「速やかに、そして適切
な時期に停止ボタンを押」さなければならい、と要求した。




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