2月22日〜28日のドイツのニュース



2月22日(月)

ドイツとフランスはウクライナ政府に改革の方針を歩ませる方針

ドイツとフランスは、現在政権の危機にあるウクライナに、親ヨー
ロッパ路線を維持させる方針である。両国の外相フランク・ヴァル
ター シュタインマイアーとジャン・マルク エローは、各政党に
対して改革の方向を継続するように、合同で呼びかけた。ベルリン
での会談の後、両外相はキエフイルすることになっていた。シュタ
インマイアーは、ウクライナでない正常の「混乱」が起きているた
め、重要な関係者と話し合う「絶好の機会」である、と述べた。ま
た彼はウクライナが、同国東部に関するミンスク平和合意を完全に
実施に移すよう呼びかけた。エローは、EUが克服しなければならな
い近隣で起きている「最悪の危機を解決するための端緒を見つけ
る」のが、今回の訪問の目標である、と述べた。首相アルセニ ヤ
ゼニュクは先週、国会では多数派ではなくなっていた。親ロシア分
離独立派との戦いで消耗したウクライナは、現在選挙に向け舵を
切っている。

     その他のニュース

数千人の難民がマケドニア国境で待ち続ける

アフガニスタン出身の難民に対して、負け度にあっ国境が閉鎖され
たことを受け、数千人の難民が国境のギリシア側に上陸した。警察
の発表によれば、現地では薬千人の難民は、マケドニアへの入国を
待っている。週末にエーゲ海の島々から本土に移された後、4千人
ほどの難民がおそらく、まずアテネとピレウスで足止めされている
模様である。ギリシアは、マケドニア政府に対してこれらの人々を
再び通過させるように迫っている。オーストリアは金曜日に、難民
と亡命希望者の一日あたりの受入数を導入し、セルビアはアフガニ
スタン人に対して国境を閉鎖していた。その後マケドニアも、日曜
日に国境をアフガニスタン人に対して閉鎖していた。

外国人を敵視する攻撃後にザクセン警察と州政府を批判

クラオスニッツとバオツェンで、外国人を敵視する事件が起きたこ
とを受け、ザクセンはドイツ全国で批判を受けている。特に警察と
州政府が、手抜かりがあったと非難されている。緑の党と左翼党の
連邦政治の政治家の中には、同州政府が、長年にわたり右翼急進派
を過小評価している、と非難する者がいる。緑の党党首エツデミル
は、ザクセンは今なお、右翼急進派との間で「旧東ドイツ時代に起
きた」問題を抱えている、との意見を持っている。さらに左翼党会
派長バルチュは、首相メルケルが、「人種差別的な群衆を押しとど
め」難民を保護するつもりである、との政府声明を出すように求め
た。メルケルは、排外国人的な事件がザクセンでの突発事件を「恥
ずかしく思っている」と表明した、と彼女の広報はベルリンでの記
者会見で述べた。

トルコ「シリアに地上軍を投入する予定はない」

トルコ政府によれば、現在の所シリア紛争に地上軍を投入する計画
はない。外相チャヴシュオールはアンカラで、連合軍に加わってい
るすべての国が、その媼措置に参加しなければならない、シリア停
戦を実現する上で最大の障害は、ロシアの空爆である、と述べた。
週末には停戦の期待型構っていた。米国外相ケリーは、電話でロシ
ア外相ラヴロフと会談し他後、両国はそのための条件について原則
的に合意した、と述べた。内線の国シリアで野党と政府は、戦闘を
一定の前提条件の下で実施する用意がある、と発表した。




2月23日(火)

ギリシアは難民危機に関するバルカン会議に抗議

オーストリアは水曜日に、難民危機に関する西バルカン会議を召集
したが、ギリシアはこれに抗議した。ギリシア外務省は、これは
「一方的で全く友好的でない行動」であり、この会議ではギリシア
が参加しないまま、ギリシア国境に関係する決定を下すことにな
る、と述べた。オーストリアは、ウィーンでのこの会議に難民のバ
ルカン経路上にある国々の内務大臣を招待したが、ギリシアは招か
なかった。この会議では、難民問題に関する政策を、合同で協議す
ることになっている。これらの国々が国境を閉鎖したことで、多く
の難民がギリシアを通過するのではなく、ギリシアで立ち往生して
いる。一方EU委員会は、バルカン経路上にある人道的な状況が深刻
化するのに対応している。西バルカン経路に沿った国境監視を強化
することで、同委員会が目指しているのは、あらゆる種類の人道危
機を阻止することだ、と同委員会広報ナターシャ ベルタウドをブ
リュッセルで述べた。そのためEU委員会の職員は、ギリシアなどで
は月曜日から、今後数日の必需品が何かを判断している。

     その他のニュース

シリア政府は停戦を受け入れ

シリア政府は。ロシアと米国が予告した停戦に同意した、と発表し
た。同国外務省は、政府は武器を用いた出撃をすべて停止するが、
「イスラーム教国IS」あるいはアル カーイダに近い組織の急進派
には、今後も対処し続ける、と発表した。米国とロシアは月曜日
に、シリアにおける停戦に合意し、土曜にこれは効力を持つことに
なっている。米国大統領オバマとロシア大統領プーチンは、内戦の
国シリアにかすかな希望が生まれた、と述べた。ただし国連がテロ
組織と判断した民兵に対する攻撃は、今後も続けることが許され
る。協定によれば、アサド政権と野党競りよくは金曜日昼までに、
彼らが条件を受け入れるかどうか、発表品蹴れ版らない。トルコ政
府は、停戦が実施できるか、疑っている。首相ダーヴトオールは、
アラブ系テレヴィ局ジャジーラに、「私たちは楽観的ではない」と
述べた。また彼は、トルコは先週のアンカラ襲撃事件のため、シリ
アでの報復攻撃に備えている、と強調した。

人権裁判所はCIA誘拐でイタリアに有罪判決

米国の秘密情報部員が2003年にミラノで、イスラーム教徒聖職者を
誘拐したが、ヨーロッパ人権裁判所は、イタリアに有罪を言い渡し
た。イタリア当局はCIAの行動に関して、情報を知っており、急進
派のエジプト人聖職者オマルを、意図的に虐待の危険にさらした、
と同裁判所は発表した。同裁判所は、オマルに7万オイロ、妻に1万
5千オイロの賠償金を支払うよう言い渡し、婦人は数年にわたっ
て、夫と別居し、彼が置かれている状況について知らされないまま
であった、とした。オマルは2003年に。おそらく路上で誘拐され、
エジプトに運ばれた。彼は2007年まで断続的に、エジプトに留め置
かれており、その後彼は出国を禁止されていた。ミラノの裁判所は
2013年、テロ組織に参加していた容疑で、彼に有罪を言い渡し、彼
は上告していた。

オランドは核実験の関係者に対する賠償手続きを簡素化する方針

フランスが南太平洋で最後の核実験をして20年、大統領オランド
は、被害者への賠償金の支払い手続きを簡素化する、と約束した。
太平洋の島タヒチを訪問したオランドは、フランスの海外の領土フ
ランス・ポリネシアでの核実験は、環境と人々の健康に影響を与え
た、賠償金の支払いに関する今までの規則を「変更」する、と述べ
た。フランスは1966年から96年にかけて、フランス・ポリネシアに
あるムルロア環礁およびファンガタウファ環礁で、193回核実験を
実施した。この地域の癌患者は、問題のこの実験と関連がある。し
かし今までは、およそ1千件の賠償請求に対して、20件だけが認め
られていた。現在、2010年の法律を実施せよとの命令が修正され、
支払いがより容易に行なえることになる。




2月24日(水)

連邦議会の各党はザクセン州での措置を厳しく非難

連邦議会の各会派は、ザクセン州で先日起きた外国人敵視の事件を
非難した。クラオスニッツとバオツェンでの出来事は衝撃的であ
り、2015年初めから起きた数多くの事件に連なるものだ、と連邦内
務省の議会政務次官ギュンター クリングスは国会の議論で述べ
た。左翼党会派長ディートマール バルチュは、民主勢力がここの
問題で態度を示すことが必要であり、そのことは変わらない、と述
べた。緑の党会派会長アントン ホーフライターは、治安当局が無
力である、と非難した。さらに野党の代表は、連邦首相アンゲラ 
メルケルとほぼすべての閣僚が、この議論に関わっていない、と批
判した。クラオスニッツでは先週、暴徒と化した群衆が難民を乗せ
て到着するバスの立入を阻止した。バオツェンでは、今後難民向け
の者となるはずだったホテルが、放火されたと見られる事件に、野
次馬が歓声を浴びせていた。

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ハンガリーはEUの難民受け入れ割当に関する国民投票を実施

ハンガリーでは、市民はEU難民受け入れ割合に関する制度に関し
て、国民投票で決定が行なわれる、と右派民族主義の首相ヴィクト
ル オルバンは、閣議後にブダペストで述べた。ただし投票の日程
をあげることはなかった。同国政府は、数ヶ月前から、亡命希望者
をEUで分散して受け入れることに抗議している。12月上旬にハンガ
リーは、ヨーロッパ裁判所に訴訟を起こした。昨年の決定によれ
ば、あわせて16万人の難民が、出発国イタリアおよびギリシアか
ら、他のEU加盟国すべてに分散して受け入れることになっている。
これは今までのところ実現していない。

連邦政府はアフガニスタン人125人を故郷に送り返す

ドイツは難民危機に関する方向性として、アフガニスタン出身の難
民125人を飛行機に乗せて、初めて故郷に送り返した。内務省は、
この貸し切り機はアフガニスタンの首都カブールに着陸した、彼ら
はドイツでの滞在権を得られず、その後自由意志で出国した、と発
表した。連邦政府は、アフガニスタン政府との間で、亡命が認めら
れたかった希望者は、故郷に受け入れられることで合意している。
ドイツ政府の見解では、アフガニスタンには、急進派イスラーム教
徒タリバーンから逃れるため、自分の居住地域からに解さした市民
に対して、安全な場所が十分ある。過去数週間、アフガニスタン難
民おかずはドイツでは大幅に増加している。

社会民主党の国会議員コフラーが新人権委員に

社会民主党の連邦議会議員コフラーが、政府の人権新委員に就任す
る。内閣は48歳の彼女を、同じ会派に属し、人権委員を務めていた
シュトラサーの後任に、正式に任命した。シュトラサーは辞任の公
式の理由として、仕事の負担が大きすぎることをあげていた。彼の
選挙区ミュンスターの社会民主党の党員に宛てた書簡の中で、彼は
第2次亡命対策も辞任の理由であると述べた、との報道がある。




2月24日(水)

ギリシア政府はオーストリアから大使を呼び戻す

難民危機の中で、ギリシアとオーストリアの間の緊張は、ますます
高まっている。ギリシア外務省は、政府は大使をウィーンから「協
議のため」に呼び戻した、と発表した。バルカン経路にある国境の
閉鎖が差し迫る中、ギリシア内務大臣イオアニス ムザラスは、ギ
リシアは「ヨーロッパのレバノン」になるのを甘受するつもりはな
い、「一方的な措置」を受け入れることはない、と述べた。ドイツ
も難民危機では、ヨーロッパ全体での解決を求めている。10日後に
はトルコを交えてEU首脳会談が開かれるが、それまでは「各国が独
断行為を取らない」ようにするべきだ、と連邦内務大臣トーマス 
デ メズィエールは、ブリュッセルでのEU内相会談を前に述べた。

水曜日にはオーストリア周辺のバルカン諸国10カ国は、マケドニア
とギリシアの国境に沿った地域の監視を強化することで合意してい
た。ルクセンブルク外務大臣ジャン アセルボーンは、ヨーロッパ
が「無政府状態」に陥らないように警告し、共通の路線がもはや存
在していない、と語った。

     その他のニュース

NATOは密入国業者対策をエーゲ海で拡大する

NATO加盟各国は、難民危機の中、反対意見もある同機構の活動の基
本方針について合意した。ブリュッセルのNATO本部の情報では、密
入国業者連合の活動家を監視するために、同機構の艦船をトルコと
ギリシア沿岸近くへも投入することが可能である。出航した難民船
をトルコ当局にただちに連絡する計画である。NATOの艦船の乗組員
には、船舶を停止させる権限はない。トルコは、NATOがエーゲ海で
海難事故から救助した難民を、自分が引き取ることに、疑問を差し
挟んでいた。同機構はこれより前に、救助された難民が既にギリシ
アの貢献海域にいた場合、その後トルコに送り返すよう決議してい
た。

連邦議会は第2次亡命対策を可決

連邦議会は、野党の投票に反して、亡命法を厳格化すると可決し
た。この法律には429人の国会議員が賛成、147人が反対した。国会
運営部の発表によれば、政府陣営から31票の反対票があった。第2
次亡命対策は、この手続きを迅速に行ない、国外追放を容易にする
ものである。さらに連邦全体で、専用の受け入れ施設の設置が計画
されている。限定された保護を受ける難民が家族を呼び寄せるの
は、2年間停止される。しかし保護者のいない未成年の難民は、人
道的にひどい状況と考えられる場合には、両親を呼び寄せることが
できる。ケルンに大晦日で起きた大規模襲撃に対する反応として、
処罰を受けることになった亡命希望者は、今までより早期に国外退
去にすることができる。野党からは激しい批判が出ている。左翼党
のイエルプケは、大連立は、どのようにすれば非難することを望ん
でいる人を、できるだけ早く国外退去にできるかだけしか考えてい
ない、と述べた。金曜日には法律は連邦参議院を通過することに
なっている。

EUは外部との国境の監視を強化する方針

パリのテロ攻撃事件に対する反応として、EU加盟各国は、外部との
国境の監視を強化することで合意した。今後はEU市民も、出入国の
際に制度上調査を受ける、と各国内務相がブリュッセルで合意し
た。EU議会が、この規定に賛成する必要がある。強化された規則
は、ヨーロッパのジハード首位戦闘員が、テロ訓練施設に滞在した
後、EUに入国し、さらに攻撃を行なうのを阻止するためのものであ
る、とドイツ内相デ メズィエールは述べた。また彼は、ヨーロッ
パのテロリストが他の国に出国するのを阻止するつもりでル、とも
語った。戦闘地域から帰還した後、攻撃を行う準備そしている可能
性があるいわゆるジハード主義旅行者が5千人以上いる、とヨー
ロッパ刑事警察機構は見ている。




2月26日(金)

停戦開始を前にシリアでは激しい戦闘

合意されたシリア停戦の直前、複数の地点で激しい戦闘が報告され
た。シリア人権監視団は、ドゥマ市は10回の空爆と砲撃の目標で
あった、と発表した。救助隊の発表では、反乱勢力が支配している
この地域では、民間人に犠牲者が出ている。イドリブ州、アレッポ
州、ハマ州からも戦闘が報告された。米国とロシアが合意した停戦
計画には、金曜日夕方遅くに戦闘を中止することが含まれている。
政府と反政府勢力は同意した。テロ民兵イスラーム教国ISとアル 
カーイダに近いヌスラ前線およびそれと同盟関係にあるイスラーム
教徒民兵は、除外されている。シリア和平交渉は、3月7日にジュ
ネーヴで再開されるかもしれない、とロシア外務省は発表した。国
連シリア特使スタファン デ ミストゥラは、金曜日にもその日程
を発表する方針である。

     その他のニュース

イラン国会議員選挙 活気ある投票

イランの国会議員選挙では、高い投票率になりそうである。目撃者
の話では、首都テヘランの多くの投票所前に、列ができている。改
革派の筆頭候補アーレフは、保守派と強硬派からなる連立が、12年
に渡って優位を保ってきたが、現大統領ロウハニが2013年の大統領
選挙で勝利を収めた後、改革派はこれを終わらせる可能性がある、
と述べた。この投票は、7月に核を巡る協定が結ばれた後、初めて
の投票による政治の動向を試すものと見られている。国会の290議
席を獲得するために、4千8百人を越える候補者が名乗りを上げてい
る。ドイツ連邦議会緑の党の会派の外交問題の専門家ヌーリープー
ルは、期待を持ちすぎないようにと警告した。彼はドイッチェ 
ヴェレに、多くの改革派瀬領が締め出されることによって、「本当
の選挙」は行なわれておらず、「特別公正な」ものでは「ない」と
述べた。朝には同時に、専門家評議会の88議席の選挙も始まった
が、これは同国の最高指導者の任命と解任を決める機関である。

オーストリア内相はギリシア政府に歓迎されず

難民危機の中で、ギリシアとオーストリアの緊張は高まっている。
オーストリア内相ミクル・ライトナーは、ギリシアを訪問すること
を望んでいるが、ギリシア政府はこれを拒絶した、とギリシア外務
省は発表した。ミクル・ライトナーはオーストリアの立場を、幅広
く説明することを望んでいた、とオーストリア内務省は発表した。
ギリシアは木曜日、駐オーストリア大使を呼び戻していた。ギリシ
アは、マケドニア国境の一部が閉鎖された原因はオーストリアにあ
るとし、ウィーンで開かれた西バルカン諸国の閣僚会議に、ギリシ
ア政府の代表が招待されなかったことを批判した。数千人の難民の
洪水を解決するために、ギリシア政府は国境に新たな収容施設9カ
所を建設する方針である。また多くの難民を、東エーゲ海の島々に
まずかなり長い間留めるつもりである。彼らはバルカン経路を通る
ことができないので、当局の集計では、ギリシアには2万人ほどが
足止めされている。

トルコの重要記者2人が3ヶ月後に釈放される

トルコの重要な記者デュンダルとギュルは、3ヶ月にわたって拘留
されていたが、自由を取り戻した。2人は、イスタンブルにあるシ
リヴリ刑務所を出所した。憲法裁判所は、政府に批判的な新聞
「ジュムフーリジェット」の編集長とその事務所長に対する措置
は、違法であると発表した。この2人を告発した大統領エルドアン
は、この件で諸外国から厳しい批判を引き起こした。デュンダルと
ギュルは、スパイとテロ組織支援の容疑が持たれていた。彼らは、
トルコ秘密情報部が、シリアのイスラーム教徒反乱勢力に、武器を
提供したことを報道し、国家機密を漏洩したとされている。彼らは
終身刑を言い渡される可能性がある。裁判所の命令に基づき、2人
はトルコを離れることはできない。彼らの事例は、エルドアン政権
下で報道機関に対する圧力が強まっている例と見られている。「国
境なき記者団」の報道の自由に関する一覧表では、トルコは180カ
国のうち149位である。




2月27日(土)

シリアでは停戦開始 おおむね平静が守られる

シリアで停戦が始まり、その直後から、多くの前線では平静が守ら
れている。英国に拠点を持つシリア人権監視団は、銃撃戦や戦闘は
ごく僅かだけ伝えられており、ロシアの軍用機も飛んでいない、と
伝えている。米国とロシアは、今週初めに、停戦に合意していた。
テロ民兵ISとヌスラ前線は、停戦の除外とされている。今回の停戦
は、3月7日の和平会議再開のための道を開くものである。

     その他のニュース

イランの国会議員選挙投票率は58%ほど

イランの国会議員選挙には、5千5百万人の有権者のうち、58%強が
参加した、と内務省広報は発表した。2012年の国会議員選挙は、お
よそ64%の投票率で、今回よりはっきりと高かった。国会の290議席
をめぐって、4千8百人以上の立候補者が支持を求め、うち5百人が
女性である。同時に専門家評議会の選挙も行なわれた。これは88人
の聖職者からなる委員会である。投票は、大統領ロウハニにとっ
て、重大な試金石であり、彼は穏健派勢力が多数を得るよう期待し
ている。視界改革派の立候補者の多くは、立候補を許されていな
い。

アフガニスタン東部で自殺攻撃 死者少なくとも10人

アフガニスタン東部で自殺攻撃が発生し、少なくとも10人が死亡、
さらに40人以上が負傷した。当局の発表によれば、クナル州の州都
アサダーバードにある人出の多い市場の周辺で、犯人は爆死した。
この男はオートバイに乗っていた、と州知事の広報は述べた。目撃
者の話では、死者の中には部族の重要な指導者も含まれている。

数千人のモスクワ市民が暗殺された政府を批判家ネムゾフを追悼

政府を批判したネムゾフ暗殺から1年、数千人のロシアや党支持者
が、モスクワの町を追悼行進した。彼らは、大統領プーチンの解任
を要求した。大量に動員された警察は、参加者は7千5百人出会っ
た、と述べた。ロシアの報道機関と目撃者は、参加者を2万人ほど
と見ている。元ロシア副首相ネムゾフは、2015年2月27日に、政府
の建物から見える距離で射殺された。複数の容疑者が拘留されてい
るが、暗殺の背景は解明されていない、と見られている。




2月28日(日)

スイス人は外国人法厳罰化に反対

スイス人は国民投票で、犯罪者を機械的に国外退去させることに反
対した。スイスのテレヴィ局は、すべての票の集計が終わる前に、
26州の過半数が、これを目指した提案に反対した、と発表した。票
の集計終了後も、この発議反対派が明確な勝利を収める模様であ
る。26州のうち20週での東京結果によれば、スイス人のおよそ56%
ほどが、この発議に反対した。右派大衆迎合政党のスイス国民党
SVPは、今回の国民投票で、外国人犯罪者を今後は機械的に、つま
り法的裁量の余地なく、履行困難条項も認めることなく、服役後に
同国を最大20年間訪れることができないことを実現するつもりで
あった。国外退去になる犯罪の中には、かなり軽微な犯罪行為も含
まれていた。

     その他のニュース

ギリシアは押し寄せる難民と戦う

ギリシア情勢はますます困難を極めている。バルカン経路の各国
は、ほとんど難民の通過を認めないからである。ギリシアには、北
へ行こうとする移民と難民が2万5千人以上いる。状況が変わらなけ
れば、夏までにその数は20万人になる。移住問題を担当する副内相
ムザラスは、エーゲ海東部でNATOが計画している出動のため、トル
コからの難民の数を3割ほど減らしてくれるのではないか、と期待
している。受入施設は現在既に、限度まで達している。報道によれ
ば、ギリシア政府はEU委員会に人道支援を要請した。

教皇「ギリシアだけに難民を任せてはならない」

教皇フランツィスクスは、明確な言葉を用いて、難民の受入をめぐ
るヨーロッパ人の対立に介入した。ローマのピエトロ広場で開かれ
た恒例のアンジェルス祈祷ののち、彼はヨーロッパ人が「結束した
回答」を出し、難民危機の「負担」を各国が「公平に分担」するよ
うに求めた。また彼は、ギリシアと「他の前線に断つ国々」による
難民に対する「大規模な支援」を歓迎した。人道面での窮状は、
「すべての国民の協力」を求めている、とローマ・カトリック教会
の長である彼は強調した。

活動家「シリアの村落を狙い複数の空爆」

シリア人権監視団の情報によれば、シリア北部と中部の複数の村
が、日曜日に空から攻撃を受けた。それによれば、アレッポ州では
1人が死亡した。金曜日に発効した停戦を監視するロシアのシリア
調整本部は、新たな攻撃は24時間以内に起きたが、全体としてみる
と、同国内の停戦は守られている、と発表した。協定によれば、
2週間にわたり武器使用を停止することになっている。いわゆる
「イスラーム教国IS」、アル カーイダに近いヌスラ戦線、および
これと同盟関係にあるイスラーム教徒民兵など、ジハード主義組織
は、その例外とされている。野党に近く英国に拠点を持つシリア人
権監視団の情報を、中立の立場から検証することは困難である。




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