４月１１日〜１７日のオーストリアのニュース
４月１１日（月）
国外ニュース
ギリシア政府「イドメニ出動はヨーロッパにとって『損失』」
ギリシアとマケドニアの国境の所にいる難民に対する暴力的な措置
を受け、ギリシア政府からはマケドニアに対して、厳しい批判が出
ている。首相アレクシス ツィプラスは月曜日、兵士が催涙ガスと
ゴム弾を、武器を持たない人々に使用したのは、ヨーロッパにとっ
て「大きな損失」である、と述べた。イドメニ仮収容所にいた数百
人の難民が、前日の活動の際に負傷した、その中には子供も含まれ
ていた。ギリシアの閣僚の一人は、絶望的になった人間をこのよう
に扱うと、結局は急進化させる可能性がある、と警告した。
国内ニュース
ミッターレーナー「ソーボトカと『うまく』協力する」
国民党党首で副首相のラインホルト ミッターレーナーは、月曜日
午後のテレヴィ番組で、自党と閣僚の人事交代について、肯定的評
価を下した。現職の内務大臣ヨハナ ミクル・ライトナーが、ニー
ダーエスターライヒ州政治に転出することは、「自分にとって、そ
して国民党にとってもちろん喜ばしいことではない」が、彼女の後
継者ソーボトカは「間違いなく」望ましい候補者であったと述べ
た。ソーボトカはミッターレーナーを、数ヶ月前にあからさまに批
判したばかりであった。ミッターレーナーは、「はっきりしたもの
の言い方」は、有害ではない、「うまく協力していけるだろう」と
も語った。
４月１２日（火）
国外ニュース
ベーマーマン事件 エルドアンの弁護士は全裁判所に訴える意向
トルコ大統領レジェップ タイップ エルドアンは、テレヴィの風
刺家ヤン ベーマーマンを、侮辱容疑で有罪判決を勝ち取るよう期
待している、と彼のドイツの弁護士は発表した。エルドアンは、
ベーマーマンに対する告発で、「関係者が処罰」されると期待して
いる、と弁護士ミヒャエル・フーバートゥス フォン シュプレン
ガーがドイツ第2テレヴィZDFで火曜日夕方に発表した。またこの弁
護士は、すべての裁判所に訴える、と予告した。ドイツ首相アンゲ
ラ メルケルは、この事件に圧力を加えている。
国内ニュース
パナマ文書でRBIはロシアの寡頭政治家と巨額の取引
オーストリアの銀行法には、ある銀行は自分の顧客とその取引につ
いて知っていなければならない、と規定されている。パナマ文書が
暴露されてから、オーストリアの金融機関はずっと、この規則も
守っていた、と強調していた。しかし国際ライフアイゼン農業信用
金庫RBIとの関連で、いずれにせよ、注意を向けられていなかった
ように思われる信用取引があったことがはっきりしている。このロ
シアの企業との取引は、モサック フォンセカの法令遵守部門内部
に不安を生んでいる。
４月１３日（水）
国外ニュース
ドラッグストア元社長シュレッカーが訴えられる
シュトゥットガルト検察は、ドラッグストア業界の王様アントン
シュレッカーを告発した。捜査当局がこれを確認した。報道によれ
ば、シュレッカーとその家族は、同社の倒産直前に、巨額の隠匿を
行なっていたようだ、と報じている。
国内ニュース
亡命権問題 詳細は厳格に
連邦政府は水曜日、非政府組織と専門家が激しく批判している亡命
権の厳格化を、動議の形で取りまとめた。細部は「期限つき亡
命」、亡命申請の困難か、待機時間の延長、家族との合流の条件強
化である。文言はわずか7頁であるが、これに関する開設は36頁あ
る。専門家によれば、特に説明されているのは、「緊急事態の規
則」である。緑の党も水曜日に、政府の関係書類を批判した。
４月１４日（木）
国外ニュース
汚職政治家の件でマケドニアは新たな危機に揺れる
マケドニアは、難民に対して催涙ガスとゴム弾を使用したため、諸
外国の注目を集めているが、大がかりな盗聴事件と汚職に巻き込ま
れた政治家に対して、恩赦法が成立したことをで、内政上の危機を
生んでいる。野党と多くのデモ隊は、大統領ギョルゲ イヴァノフ
の辞任をふたたび要求した。夜も続いた暴動では、逮捕者も出た。
検察は、大統領による恩赦名簿があっても、疑わしい政治家に対する
捜査を行なう方針である。
国内ニュース
クホールではなくグリス ブーセクは国民党の怒りを買う
元国民党党首エアハルト ブーセクは、大統領選挙戦のなかで、無
所属の候補者イルムガルト グリスを支持し、国民党の候補アンド
レアス クホールは、「大統領になるには高齢過ぎる」と述べた。
彼が属している国民党内部では、これが興奮を読んでいる。国民党
の国会議員ガブリエレ タマンドルは、木曜日午後にインターネッ
ト上で、ブーセクの党からの除名を取り上げた。怒りを公にしたの
は彼女だけではない。「ブーセク氏、あなたはあなたの党員の資格
を返上してください」とブルゲンラント州選手の議員である彼女は
表明した。
４月１５日（金）
国外ニュース
ベーマーマン事件は司法に委ねられる
ヤン ベーマーマンがまたしでかした。ドイツの風刺家である彼
は、再びかなりの国家の危機を引き起こした。彼はレジェップ タ
イップ エルドアンに対する侮辱的な詩を作り、起こらせたのはト
ルコ大統領だけではなかった。彼はドイツ政府木強に追い込んだ。
政府は金曜日、エルドアンの刑事訴追の要求に屈服した。ベーマー
マンは、国家元首侮辱容疑で、法定で責任を問われる。これが合理
的、法治国家的な決定であるのか、それともトルコ政府に屈したの
かは、意見が相当異なっている。
国内ニュース
難民数再び増加 密入国業者はオーストリアへの進路を取る
4月には、オーストリアを目指す密入国業者の数が、いくつかの州
で再び増加した。この件では明らかに東西で違いがある。フォアア
ルルベルク州では、特に事件は見られないが、ブルゲンラント州で
は木曜日夜だけで、43人が違法にオーストリアに連れてこられ、逮
捕された。ハンガリー経路が中心であるのは変わらない。密入国業
者自身を逮捕することが必ずできるわけではない。
４月１６日（土）
国外ニュース
シリアのロシア軍は「暴力的に駐留」
ちょうど1ヶ月前、ロシア大統領ウラジミール プーチンは、ロシ
ア軍を迅速にシリアから引き揚げる、と予告して世界を驚かせた。
それ以来あまり多くのことは起きていない、とロイター通信は安全
保障の専門家の言葉を引用して報じている。
国内ニュース
ウィーン社会民主党党大会 大規模な反対活動ではなく静かな抗議
政府の難民政策に関する対立は、土曜日のウィーン社会民主党党大
会に、暗い影を投げかけた。連邦同党主で連邦首相のウェルナー
ファイマンが演説している最中に、およそ1千人の出席者のうち1百
人ほどが、横断幕と告知板を掲げて、ホールを立ち去った。ただし
大規模な反対活動は起きなかった。午後には、事前に激しく議論さ
れている難民に関する基調提案が、全会一致で採択されていたが、
受入数の上限導入に関する動議は賛成を得られなかった。
４月１７日（日）
国外ニュース
ドーハでの石油会議が決裂「減産を拒否」
石油か各区の下落対策で、産油国は手痛い暗転をうけた。サウジ・
アラビアとロシアを含め、十数カ国の代表が出席する会議は、日曜
日に原油生産量を置かせ混むことに合意できず、終了した。カター
ルのエネルギー大臣モハメド ビン サーレハ アル サダは、各
国には「さらに多くの時間」を必要としている、と述べた。決裂の
原因はおそらくサウジ・アラビアとイランの意見の不一致であっ
た。
国内ニュース
テレヴィ番組でクホールとフンツトルファーは世論調査に抵抗
大統領候補アンドレアス クホール（国民党）とルードルフ フン
ツトルファー（社会民主党）は、ともに日曜日、大統領選挙に関す
るテレヴィ番組の終わりに登場した。二人はともに、与党の候補者
であるが、世論調査によれば、どちらも決選投票に進めない。ク
ホールは番組の初めで、「まだ何も決まってはいない」と述べた。
フンツトルファーもまだ当選の機会はある、「世論調査は世論調査
であり、私たちはまだ決定していない多くの人を抱えている」と
語った。