6月27日〜7月3日のオーストリアのニュース



6月27日(月)

     国外ニュース

労働党は自分自身を責める コービンに辞任要求

英国労働党は月曜日夕方に、英国のEU離脱投票をきっかけに会議を
開き、党首ジェレミー コービンは、厳しい逆風にさらされた。多
くの国会議員は、彼に辞任するよう求めた。彼らは、この国民投票
では、EU残留に向け十分に力を注がなかった、と非難した。コービ
ンはその上、彼の影の内閣の閣僚の半数以上の信頼を失った。彼自
身は、党内で権力争いをしないように、と警告した。

     国内ニュース

不動産銀行調査委員会最後の証人ディッツが登場

ケルンテン州のアルペ・アドリア不動産銀行の元監査役会会長ヨハ
ネス ディッツを改めて呼んで、火曜日には前例のない長期調査委
員会の最後の尋問が行われる予定である。昨年の4月から合わせて
124人の証人が登場し、ディッツなど数人は2回、情報提供者1人は
3度、国会議事堂の第4集会所に招かれた。不動産銀行調査委員会
は、143回目の尋問でもまだ終わらない。秋までに、巨額の税金を
投入した不動産銀行倒産をめぐり、緊迫感を持って見守られている
委員会の報告書のなかで、新たな情報が得られることが、むしろ重
要である。




6月28日(火)

     国外ニュース

イスタンブルの空港が襲撃を受ける 死者28人

トルコは、再び激しいテロ攻撃に揺れている。イスタンブルのアタ
チュルク空港で、火曜日午後に少なくとも3人の攻撃犯が自爆し
た。公式には死者は28人、負傷者は少なくとも60人である、とのこ
とである。この襲撃の成り行きに関する報告は、当初矛盾するもの
であった。

     国内ニュース

不動産銀行委員会 第1回の総括報告

不動産銀行調査委員会では、14ヶ月以上かけて尋問が終了した。最
後の情報提供者同銀行監査役皆元会長ヨハネス ディッツは火曜日
に、3度目となる証言で、発言と応答を行なった。尋問は熱気を帯
びて行なわれ、政界は小言を食らった。国有化されたこの銀行がし
たことに、「世界の銀行はどれも」耐え抜くことはできない、と彼
は考えている。特に最後の公式会議も、第1回の総括報告の中で示
された。委員長、会派、報道界の結論は錯綜している。




6月29日(水)

     国外ニュース

イスタンブル襲撃 ISによるものであることを示す証拠が増える

イスタンブルの空港が自殺攻撃を受け、42人が死亡、238人が負傷
した事件で、急進派民兵イスラーム教国ISがこの犯行の背後にいる
ことを示す証拠が増えている。この攻撃は、急進派が起こしたもの
であることは疑いない。火曜日夕方の攻撃のあと僅か数時間後に、
トルコ警察と政府はISが容疑者である、としていた。報道によれ
ば、犯人の1人が早くも身元が特定され、彼はISに属している。こ
の間に当局も、犯人の1人が出発階まで入り込んでいたことを認め
た。

     国内ニュース

選挙への異議 憲法裁判所と厳しい方針

大統領選挙への異議の審理が始まってから5日、憲法裁判所は各党
の代表の話を聞いた。選挙結果を取り消すに値するような選挙操作
が行なわれた可能性があるかどうか、が疑問の中心である。自由党
の弁護士ディーター ベームドルファーは、同裁判所がこの問題
で、厳しい路線を歩むように指示しているが、アレクサンダー 
ファン デア ベレンの弁護士も、それには何の問題もないとして
いる。憲法裁判所の裁判官ヨハネス シュニッツァーは、例とし
て、よりによって90年近く前の事例を話題に取り上げた。




6月30日(木)

     国外ニュース

計算違い ジョンソンの政治家が緊急着陸

計画は単純であった。英国のEU離脱陣営に入り込み、その後保守党
の党首と首相になる。しかしロンドン元市長ボリス ジョンソン
は、国民投票後に英国の分断状況だけでなく、自分の政治声明に立
ち向かっている。木曜日にジョンソンは、トーリー党の党首の椅子
を目指す候補者になるのを中止しなければならなかった。彼は数回
にわたって計算違いをしており、「党友」の落とし穴に落ちた。よ
りによってEU離脱を目指してともに戦い、首相になる十分な可能性
を持つ(ゴーヴ)が、ジョンソンの背後から襲いかかった。

     国内ニュース

大統領選挙の決選投票 金曜日に憲法裁判所の賽は投げられる

自由党が大統領選挙の決選投票をめぐって起こした異議に関して、
緊迫感を持って見守られていた判決が、金曜日昼に発表される。憲
法裁判所広報クリスティアン ノイウィルトは、これを発表して、
木曜日夕方に、今後の予定表に関する推測を打ち止めにした。同裁
判所長官ゲアハルト ホルツィンガーは水曜日には、決定は7月6日
までに、つまり計画されている7月8日の大統領として宣誓する期日
の前に発表する、とだけ約束していた。




7月1日(金)

     国外ニュース

バングラデシュ 大使館街で人質事件 死者発生

バングラデシュの首都ダッカにある大使館街で人質事件が発生し、
公式発表によれば、少なくとも2人の頸管が射殺され、12人が負傷
した。特別警察の署長ベンジル アフメドは、武装した9人ほどが
昨日、グルシャン地区にある食堂に押し入っていた。そこから彼
は、治安部隊に爆弾を投げつけた。人質の中には、外国人も含まれ
ている。放送局CNNによれば、20人が人質となっている。急進派民
兵イスラーム教国ISが、犯行を起こしたことを認めた、と近い立場
のアマク通信は報じた。その中では死者は20人を超えている、との
ことである。

     国内ニュース

選挙のやり直し 理由の詳細

操作があった兆候はないが、「仕事ぶりが旧態依然」であることを
示すものはある。憲法裁判所が、連邦大統領選挙の決選投票を無効
とする理由の要約には、そう述べられている。同裁判所長官ゲアハ
ルト ホルツィンガーは金曜日、記者会見で「選挙結果に影響を与
える可能性がある違法性」があった、述べた。選挙は全国で再び実
施しなければならない。選挙首領前に結果を「組織的に」報道機関
に渡すのは、はっきりした違反である、と同裁判所は見ている。第
3回投票に向けてこの判決は影響を持つと見られる。




7月2日(土)

     国外ニュース

サルコジは大統領候補になるべく党首を退任

元フランス大統領ニコラ サルコジは、昨日共和党党首の座に別れ
を告げる、と予告し、これで大統領選挙の候補に向け基盤を準備し
たことになる。共和党の支持者は、他の右派政党および中道右派政
党とともに、11月には、誰が2017年大統領選挙に保守派を代表して
立候補するかを決定することになっている。その後その候補者は、
おそらく、急進右派国民戦線のマリーヌ ル ペンおよび社会党の
フランソワ オランドに対抗して、立候補することになる。サルコ
ジは、党首を続けるなら、選挙に向けて事前の投票に立候補できな
い。彼は遅くとも9月9日の届け出期間の2週間前には、辞職しなけ
ればならない。

     国内ニュース

憲法裁判所の判決 大統領選の期日をめぐり観測が流れる

憲法裁判所が大統領選挙の決選投票に関して判断を出したことを受
け、来週火曜日には、必要になった新たな選挙の期日が確定する。
報道によれば、9月25日になるとの兆しが強まっている。7月8日に
退任する連邦大統領ハインツ フィッシャーは、9月ないしは「遅
くとも10月」との期日に賛成した。一方選挙の際には、すべてのこ
とが正しいやり方でなされるることが、極めて厳密に重視されるの
は疑いがない。実際にヨーロッパ安全協力機構の選挙監視団が、実
際に来るかどうかは、まだ確実ではない。




7月3日(日)

     国外ニュース

イスタンブル襲撃 容疑者13人が告訴される

イスタンブルの空港が襲撃を受けた件で、テロ組織に加入した容疑
と殺人容疑で、トルコ当局は13人を拘留し告訴した。今晩訴えられ
た中には、トルコ人10人が含まれている、とドガン通信が伝えてい
る。これより前に、トルコ首相ビナリ ユルドゥルムは、操作の中
で今までに29人を逮捕し、「その中には外国人」が含まれている、
と述べた。3人が関与したアタチュルク空港襲撃事件では、火曜日
に45人が死亡していた。当局の発表によれば、現在まだ49人が入院
中で、うち17人は集中治療室にいる。

     国内ニュース

大統領選挙の第3回の投票に向けフィッシャーは推薦する可能性

退任する連邦大統領ハインツ フィッシャーは、日曜日のテレヴィ
出演で、英国のEU離脱国民投票から、政権の交代、さらに大統領選
挙の決選投票のやり直しを決めた憲法裁判所の判断にまで、総括を
行なった。フィッシャーは7月8日に大統領を退任した後、2人の候
補者つまり緑の党が支持するアレクサンダー ファン デア ベレ
ンと、自由党の候補者ノルバート ホーファーのどちらかに対し
て、私人として推薦する可能性があるが、それは条件付きである。




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