7月4日〜7月10日のオーストリアのニュース



7月4日(月)

     国外ニュース

ISの連続襲撃 領土の喪失がテロを生む

テロ民兵イスラーム教国ISは、先週バグダード、ダッカ、イスタン
ブルで3軒の激しい襲撃を行ない、3百人近くの死者を出した。連続
襲撃事件は、急進派が迅速にそして世界的な行動を起こしているこ
とを視させいている。この戦略転換の原因は、イラクとシリアでIS
が持つ中心的な領土にある可能性が高い。ISが軍事作戦によって、
迅速に領土を失っているため、このテロ組織の網の目が拡大してい
る。

     国内ニュース

大統領選挙の第3回投票 OSZE選挙監視団をめぐる争いが続く

秋に大統領選挙の決選投票が再び行なわれることを受け、内務大臣
ウォルフガング ソーボトカ(国民党)が先週末に、ヨーロッパ安
全保障協力機構の選挙監視団を招くことを討議に付したが、これは
党内に混乱を生んでいる。ソーボトカは月曜日に、選挙監視団は
「国際的な業務に必要であり、もちろん私たちが招くことができ
る」と述べた。また首相クリスティアン ケルン(社会民主党)
は、同機構の監視団に関連して、「極めて不愉快」である、と述べ
たが、ソーボトカは「無知」であると非難した。




7月5日(火)

     国外ニュース

EUの難民政策 ハンガリーは対立路線を歩む

ハンガリーは、難民政策で、EUと対立する路線をとり続ける。右派
保守派政権はEUが定めた数を拒否したが、首相ヴィクトル オルバ
ンは、2月にすでに、これに関する国民投票を議論に取り上げてい
たが、火曜日からは10月2日を国民投票の日程とすることを認める
方針を示している。オルバンの民族主義保守派政党フィデス・ハン
ガリー市民同盟FIDESZ-MPSZと右翼急進派「よいハンガリーのため
の運動(ヨッビク党)」は、EUの難民政策を拒否するために、宣伝
の太鼓を打ち鳴らすが、野党はこれはEU離脱に向けが最初の一歩で
ある、と見ている。

     国内ニュース

オーストリアは選挙役員が肥大化

憲法裁判所が大統領選挙の決選投票に判断を下してから、選挙の役
員数万人が、一般の注目を集めている。彼らの多くに関して、投票
所を訪問するだけでは知り得ない。憲法裁判所がだらしないと判断
したため、今までのやり方が詳しく検討されている。今後はそれが
改善されることが重要である。統一の枠組みとなる基準を持つこと
が検討されている。「薄切りソーセージ」から80オイロまでの保証
金を念頭に置くと、この枠組みが重要である。




7月6日(水)

     国外ニュース

イラク戦争報告書にブレアは弁明

2003年に英国がイラク進軍に参加したことを、チルコット報告書が
厳しく批判したことを受け、当時の首相トニー ブレアは弁明し、
遺憾の意を表明した。彼は、自分の任期中の「苦渋の」決断の責任
は、完全に自分にあると述べるとともに、自分の行動を弁護して、
「英国にとって最高の利益」を目指して行動すると確信して、軍事
活動に関するこの決定を下した、と説明した。「私たちは正しい決
断を下し、世界はよりよくより安全になった」とブレアは述べた。

     国内ニュース

職業訓練の義務が決定 若い亡命希望者は除外されたまま

学校、見習い修行、職業訓練は、17歳までは義務であり、今後両親
はそのように養育しなければならない。国民評議会は、社会民主
党、国民党、緑の党の賛成で、これを水曜日に可決した。若い亡命
希望者は、この職業訓練の義務からは除外されたままである。国民
党は、社会民主党と緑の党の交渉団に説得されず、妥協だけで十分
であった。




7月7日(木)

     国外ニュース

レッドサム対メイ キャメロンの後継者をめぐり女性が争い

退任する英国首相デイヴィッド キャメロンの後継者をめぐって、
2人の女性が激突している。内務大臣テリーザ メイとエネルギー
政務次官アンドレア レッドサムが、今後数週間、保守党党員の予
備選挙に臨まなければならない、とトーリー党の国会議員がロンド
ンの国会で決定した。法務大臣マイケル ゴーヴは、国会議員の投
票で、最も少ない票しか得られず、投票から離脱した。メイが有力
であるが、レッドサムは、英国のEU離脱支持の有力者の支持を集め
ることができた。

     国内ニュース

最低保障 ハルツIV方提案に関して対立

内務大臣ウォルフガング ソーボトカ(国民党)は、ドイツのハル
ツIV方に基づく最低保障に向けて舵を切る、との提案を行なった
が、激しい批判を受けている。社会民主党は、賃金の値引き合戦が
起きることを恐れており、ニーダーエスターライヒ州の閣僚であっ
たソーボトカが、「連邦政治入り」することを望んでいる。自由党
は、この提案では全く十分ではない、としている。緑の党は、彼は
「嫌がらせ」をしており、新オーストリア党は、「強制労働」には
反対である、と述べている。




7月8日(金)

     国外ニュース

ダラスの凶行 米国は衝撃を受ける

少なくとも1人の狙撃犯がダラスで起こした凶行は、5人の警官を殺
害し、米国に深い衝撃を与えている。米国大統領バラック オバマ
は、これは「悪意のある、計算された、嫌悪に値する」犯罪であ
る、と述べた。共和党の大統領候補ドナルド トランプは、この事
件を「恐ろしい」と述べ、その対立候補で民主党のヒラリー クリ
ントンは、犠牲者の家族に弔意を伝えた。一方狙撃犯に関する詳細
が、ますます明らかになっている。警察によれば、25歳のこと男
は、殺されたアフリカ系米国人に関する「怒り」と、白人に対する
憎しみから行動している。彼の住まいの中では、警察は武器庫と爆
弾製造の材料が見つかった。

     国内ニュース

大統領選挙戦の第一歩

大統領を決定する決選投票は、10月に行なわれるが、選挙戦はすで
に始まっている。ウィーン司教クリストフ シェーンボルン枢機卿
が、両候補への呼びかけで公平を保つようにとの協定を結ぶよう要
請したが、金曜日には、自由党の候補ノルベルト ホーファーはこ
れを利用し、アレクサンダー ファン デア ベレンの選挙対策班
が、「左派の事前の組織と党組織」を自由に振る舞わせてはならな
い、と述べた。彼はこの種の協定に今回は賛成する方針である。緑
の党が支援するファン デア ベレンは、「右派急進勢力側」の
「汚れた便器の選挙戦」を避難し、自由党に対して、今回は選挙に
異議を唱えないと保障するように要請した。




7月9日(土)

     国外ニュース

ダラスでの凶行 オバマは狙撃犯を「狂気」と表現

ダラスで警官5人を銃撃し、殺害した事件を受けて、米国大統領バ
ラック オバマは、米国民に団結を呼びかけた。「個人の行為が、
我々すべてを代表するものであるはずはありません」とオバマは土
曜日にワルシャワで述べた。捜査によれば、「白人への憎しみ」に
駆られた警官を殺害したとされる男を、オバマは「狂気」と表現し
た。一方狙撃犯に関する詳細が公表された。警察によれば、彼は単
独で行動した。彼の住まいの中には、武器庫と爆弾製造用の器具が
見つかった。

     国内ニュース

大統領選挙3回目の投票 夏休みなく戦いの準備が進む

緑の党が支援するアレクサンダー ファン デア ライエンと、自
由党の候補ノルベルト ホーファーが、大統領の座をめぐって激突
するが、そこには夏休みの雰囲気はない。ファン デア ベレン選
挙対策班は、10月2日の投票結果に、異議を唱えないことを保障す
るように、と提案していたが、自由党はこれを拒否した。自由党幹
部会によれば、この要求は憂慮すべきもので、理不尽である。ホー
ファー自身は、その後、憲法裁判所が拒否した第1回決選投票に関
して、操作があったと告発する方針である。




7月10日(日)

     国外ニュース

ドイツ憲法擁護庁はAfDを標的に

ある州議会議員が反ユダヤ主義的発言をしたことを受け、右翼大衆
迎合政党「ドイツのためのもう一つの選択肢AfD」が、ドイツ憲法
擁護庁の標的に入っている。「監視のための条件が揃えば、そのよ
うに行動しなければならない」とバーデン・ヴュルテンベルク州内
務大臣トーマス シュトロブルは、「フランクフルト一般新聞日曜
版」に述べた。一方同党は、権力争いに揺れており、党員の中には
党の分裂を警告するものも現れ始めている。

     国内ニュース

シュッツェンヘーファー「最低保障には慎重な対応が必要」

シュタイアーマルク州首相ヘルマン シュッツェンヘーファー(国
民党)は、最低保障に上限を設定するのは、例外措置を設けた場合
にのみ、思い描くことができる。テレヴィ番組の中で彼は、多くの
子供を持ち、一人で生活する人が貧困に陥る危険がある、と警告し
た。さらに彼は、選挙法改革では、「十分練り上げていない考え
方」に反対である、と述べた。




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