7月11日〜7月17日のオーストリアのニュース



7月11日(月)

     国外ニュース

南スーダンで数日前から戦闘 新たな内戦の危機

南スーダンは、独立からちょうど5年であるが、新たな内戦の際に
ある。5日連続して対立する軍事同盟が、首都ジュバで激しい戦闘
を繰り広げた。。おそらく戦車が投入された。大統領サルヴァ 
キールは月曜日に、掃除停戦を命じた。ただし彼が、そして対立す
るリエック マチャルが、今どれほど大きな影響力を持っている
か、不明である。現在の紛争の原因自体もはっきりしない。

     国内ニュース

不動産銀行調査委員会ではさらなる証拠物件が求められる

緑の党、自由党、新オーストリア党は、不動産銀行調査委員会で、
財務省に今一度証拠物件を求めた。ウェルナー コークラー(緑の
党)は、APAのインタヴューで、その理由として、財務省が書類を
「はっきり不完全な形で提出」したことを挙げた。証拠調べは、
9月8日の同委員会の会議で正式に終了する、と国会の幹部会は発表
した。




7月12日(火)

     国外ニュース

イタリアの列車事故 事故の経過についてはまだ憶測のみ

火曜日に南イタリアで起きた重大な列車事故では、少なくとも25人
が死亡し、少なくとも30人以上が負傷し、その一部は重傷である。
2編成の列車が、アプリア地域の単線区間で衝突し、列車はめり込
んでいる。目撃者は、飛行機の墜落事故の映像になぞらえている。
事故原因は不明である。イタリアの報道では、技術上の手抜かり、
あるいは人為的な失策、さらには「運転体制の欠陥」が伝えられて
いる。

     国内ニュース

ヒトラー誕生の家 取り壊しをめぐり再び議論

閣議は昨日土地の収用を決定したが、オーバーエスターライヒ州の
ブラオナオ アム インにあるアドルフ ヒトラーが生まれた家の
取り壊しをめぐる議論は続いている。政府要人は、内務大臣の取り
壊し計画を支持しない模様である。




7月13日(水)

     国外ニュース

英国首相メイはジョンソンを外務大臣に

英国新首相テリーザ メイは、デイヴィッド キャメロンから首相
職を引き継いでから僅か数時間後、ボリス ジョンソンを外務大臣
に指名し、衝撃を与えた。英国のEU離脱賛成派であるジョンソン
は、フィリップ ハモンドの後継者となる。波紋どっは、新財務大
臣として、新政府の重要な職に留まる。メイはこれより前に、新首
相として初めて演説し、「国が大きく変わる時代」が来ると予言し
た。彼女は自分の最重要任務として社会的不公正と戦うことと、さ
らにEU離脱投票で、連合王国が崩壊の危機に瀕していることと戦う
ことを挙げた。

     国内ニュース

大統領選挙の再投票 憲法裁判所は予防的影響を強調

大統領選挙の決選投票が無効である、と口頭で発表してからほぼ2
週間、今度は文書による憲法裁判所の書類が発表された。水曜日に
発表されたこの文書の中では、同裁判所の裁判官たちは、175頁に
わたって、何故もう一度選挙を繰り返さなければならないか、詳し
く説明している。これは7月1日に発表された通り、特に郵便投票の
手続きを中心に一部の登用結果の早期公表をめぐるものである。こ
の決定は一種の、予防的な影響を持つものでもある。郵便投票に対
する異議それ自体は、憲法裁判所は持っていない。




7月14日(木)

     国外ニュース

トランプはマイク ペンスとともに選挙に臨むとの報道

ドナルド トランプは、共和党の「随走者」つまり大統領選挙戦に 向けた副候補を、公式には金曜日にニューヨークで発表する。ただ し「ニュー ヨーク タイムズ」を含む多くの報道機関が、木曜日 夕刻にすでに、その名前を報じている。それによればトランプの選 挙戦にはインディアナ州知事マイク ペンスの名前が挙がってい る。彼は予備選挙戦で元々は、テッド クルーズを支援しており、 まさにそのことのため、彼は現在、自分が候補となる切符を確保す ることができた。

     国内ニュース

亡命に関する緊急命令 内相は論拠を転換

緊急命令を発効させ、国境のところで難民を拒否するためには、亡
命希望者が、設定された上限の37,500人に達した後でなければなら
ないか? これは今まで政府側から出されていた。内務大臣ウォル
フガング ソーボトカ(国民党)は別の路線を、擁護したもようで
ある。それは今までの議論をひっくり返すものである。彼は上限に
達しなくても、命令を迅速に実施することに支持を訴えた。与党社
会民主党内部では、もちろん別の見方をしている。




7月15日(金)

     国外ニュース

トルコでクーデタ 警察と軍が交戦

トルコでは軍の一部が、クーデタを起こして権力を奪取しようとし
た。軍は金曜日夕刻にテレヴィ番組で、「同国全体の権力を掌握」
した、戦争法を適用し、外出禁止を科す、と発表した。アンカラと
イスタンブル上空には、軍用機とヘリコプターが出動していた。大
統領レジェップ タイップ エルドアンは、トルコ国民に、クーデ
タ首謀者に抵抗するよう呼びかけた。警察と軍の間で戦闘が起こ
り、国営通信社によれば、死者が発生した。

     国内ニュース

大統領選挙 内務省は損害賠償訴訟を検討

連邦大統領選挙の決選投票が、再び行なわれれば、損害賠償訴訟が
行なわれる可能性がある。内務省が、APA通信の照会に答えて、責
任者に対する償還請求を検討している、と発表した。「プレッセ」
紙によれば、さらに共和国の公務員に選挙のやり直しの責任がある
ため、共和国に対して候補者たちからの請求があるかもしれない、
とのことである。選挙のやり直しによって、国にも候補者にも追加
の費用負担が生じる。内務省は合わせて、選挙の準備と実施に1千
万オイロかかると計算しており、そのうち220万オイロを連邦(選
挙用紙の印刷)と、残りを市町村が負担する。有権者の側は、選挙
戦の経費を実質的に第3回目の投票で追加負担する。




7月16日(土)

     国外ニュース

米国への呼びかけ エルドアンはギュレンの引き渡しを要求

トルコのクーデタの試みが失敗に終わったことを受け、トルコ大統
領レジェップ タイップ エルドアンは、米国に対して、説教師
フェットフュラー ギュレンを引き渡すか逮捕するように要請し
た。エルドアンはこの要求を、直接米国大統領バラック オバマに
申し入れた。エルドアンは、元同盟者で、今では仇敵となったギュ
レンを今回のクーデタの試みの黒幕と見ている。ギュレンはこの非
難を退け、クーデタは仕組まれたものかもしれないと告発して対抗
した。一方トルコ政府は、軍と司法の「浄化」を行なうと威嚇し
た。

     国内ニュース

ウィーンでエルドアンの支持者1千2百人が再びデモ

夜間のデモに続いて、トルコ大統領レジェップ タイップ エルド
アンの支持者が、土曜日午後にウィーンで、再び路上に繰り出し
た。およそ1千2百人の参加者が、クリスティアン・ブローダ広場か
ら、英雄広場まで行進した。集会は平和的に行なわれた、と警察は
発表した。ただし参加者はマリアヒルファー通りで、あるクルド人
の飲食店の路上のテーブルを破壊した。




7月17日(日)

     国外ニュース

クーデタの試みの後 西側はトルコに勧告と警告

トルコでのクーデタ未遂事件を受け、大統領レジェップ タイップ 
エルドアンとトルコ政府は、予告通り厳しい措置を講じている。
ヨーロッパと米国は、トルコでの事態の推移を緊張して見守ってい
る。西側各国の首脳は、すべてクーデタの試みを非難した。しかし
同時に、トルコ政府に向けて勧告と警告を発した。この言葉が効果
を持つかどうかは、トルコ政府が無視しているのと同様、今回もも
ちろん疑わしい。

     国内ニュース

ホーファーとクルツは親エルドアンのデモに懸念

自由党の大統領候補ノルバート ホーファーと、移民統合大臣セバ
スティアン クルツ(国民党)は、最近オーストリアで起きた親エ
ルドアンのデモを批判的に見ている。ホーファーは昨日インター
ネット上に、「心配」している、と書き込んだ。クルツは「クロー
ネ新聞日曜版」に、移民統合大臣として自分は、「オーストリアの
クラス人々に、自分たちの新たな故郷に、忠実である」ことを臨ん
でいる、と述べた。




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