7月25日〜31日のオーストリアのニュース



7月26日(月)

     国外ニュース

日本で殺人鬼事件 障害者施設で死者多数

日本で殺人鬼事件が起き、少なくとも15人が障害者施設で刺し殺さ
れた。火曜日の日本での報道によれば、負傷者も多数出ている。犯
人は犯行直後に、警察署に出頭した。彼は、以前この施設で働いて
いた、と述べた。犯行の背景は、今のところまだ不明である。日本
の報道機関は、戦後の日本で単独犯による大量殺戮としては、最悪
のものである、と伝えている。

     国内ニュース

シュトローナハ 「失望はしているが不機嫌ではない」

フランク シュトローナハは、テレヴィ番組「夏の対話」の今年最
初の出演者となり、間もなく終わる政治への参加に関して、「失望
しているが、機嫌を損ねてはいない」と述べた。シュトローナハ班
の党首である彼は、6月に辞任を発表したが、これが本当に最終的
なものであるのか、との問に、「そうなるかもしれない」と答え
た。ほとんどすべての話題に関して、同じような論調で答えた。彼
は最大の失策は、オーストリアにあまりにいなさすぎ、同党のだ代
表たちと上手く知り合うことができなかったことだ、と述べた。原
則的には、シュトローナハは、いずれにせよ、結局は失敗に終わっ
た政治の実験に関してではなく、「経済」に関して話をすることと
を望んでいた。




7月26日(火)

     国外ニュース

教会襲撃 犯人の1人は19歳

火曜日には北フランスの教会が襲撃され、司祭(86歳)が殺害され
た事件を受け、フランス検察は犯人に関する詳細を公表した。犯人
の1人は19歳になったばかりであった。彼は2度にわたりシリアへ出
国しようとし、そのため当局の監視下にあり、足かせをつけなけれ
ばならなかった。もう一人の男は、公式にはまだ身元が特定されて
いない。2人は警察に射殺されたが、刃物の他、爆弾の模造品を身
につけていた。テロ民兵「イスラーム教国」が、この襲撃を起こし
たのは自分たちである、と発表した。

     国内ニュース

連邦住宅供給会社訴訟 事件発覚後に秘密の会談

09年の連邦住宅供給会社事件は、事件後5年経って、元財務大臣
カール・ハインツ グラサーと他の15人が訴えられ、事件が明るみ
に出たのは、些細な事件と、別の事件の耳ざとい捜査陣のおかげで
ある。当時はグラサー周辺の関係者全員が、大急ぎで、どのように
すれば信頼できる起訴状が公表できるかを、すぐに思いついた。秘
密会談、電子メイル、鉄道での陰謀の「目立たない情報」などがあ
り、これは俗受けする犯罪小説を思い起こさせる。この訴訟での証
拠は、他の点ではそれほどはっきりしたものはない。




7月27日(木)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

北フランス教会襲撃の第2の犯人は警察が捜査していた

北フランスの教会が攻撃を受けて、司教1人が殺されてから1日、第
二の襲撃犯の身元が解明された模様である、と捜査陣が水曜日に発
表した。すでに身元が判明した共犯者は、19歳の男で、すでに攻撃
の前に、警察が捜査をしていた可能性が高い。さらに、テロ民兵
「イスラーム教国IS」が発表した映像の中には、2人の犯人の姿が
映っている、との発表もあった。

     国内ニュース

元州閣僚ドベルニヒはビルンバッハー事件で裁判を受ける

ケルンテン州自由党の元政治家で元同州財務大臣ハーラルト ドベ
ルニヒは、今日からクラーゲンフルトで、裁判を受ける。彼はビル
ンバッハー事件で、背任を幇助した容疑で、裁判官クリスティアン 
リープハオサー・カールの前で、責任を問われる。この裁判は当
初、9月末に予定されており、30人近くの目撃者が呼ばれる。量刑
は1年から10年の拘留である。




7月28日(木)

     国外ニュース

ベネズエラはすでに食糧難直前

ベネズエラは凋落の際にある。記録的な物価上昇と、物資供給不足
で、住民はますます疲弊している。数ヶ月前から食料品は底をつい
ている。人々は、最も緊急に必要な生活物資を手に入れるために、
頭を使わなければならない、動物園の馬ですら、何ものかに食糧供
給源に甘んじなければならなかった。ベネズエラ人の多くは、大統
領ニコラス マドゥロの責任と見なしており、彼を解任する意向で
あるが、マドゥロは全力を挙げて抵抗している。

     国内ニュース

連邦住宅供給会社訴訟 グラサーの弁護士は異議を唱える

元財務大臣カール・ハインツ グラサー(自由党、後に無所属)は
抵抗している。彼の弁護士マンフレート アイネターは、連邦住宅
供給会社事件とターミナル タワーズ事件での裁判に異議を唱え、
異議申立期間に関連する動議を提出した。アイネターは、グラサー
事件は、「報道機関による裁判前の断罪」であり、「推定無罪の侵
害」である、と見ている。グラサーの腹心ワルター マイシュベル
ガーは、この訴訟の容疑をすでに否定している。




7月29日(金)

     国外ニュース

死刑導入をめぐりトルコ政府は国民投票を検討

軍、司法、大学、報道機関。トルコ当局はあらゆるところで、政権
転覆関与者とその支持者を探している。今までに1万8千人が逮捕さ
れ、4万9千人の旅券が無効とされた。政府支持者は、共謀者を処刑
させるつもりである。そのためトルコ政府は、死刑の再導入に関し
て国民投票実施を検討している。外務大臣メヴュリュト チャブ
シュオールが「フランクフルト一般新聞」に、そのような決定は
「一瞬の興奮の中で」下されてはならない、と述べた。彼は、ヨー
ロッパからの批判を正当と認めるつもりはない。

     国内ニュース

銀行の負荷試験 RZBが最下位

銀行は負荷試験を受けて、自分たちが経済の謀略や、不動産価格の
下落などの逆境でも、十分な資産を持っており、営業を継続できる
ことを証明しなければならない。今年この試験に、51銀行が取り組
んだ。オーストリアからは第一グループとライフファイゼン中央銀
行RZBが参加した。両行ともに、激しい契機の上下の衝撃を受けた
場合に、調整が必要とするよりも多くの資本を持っている。しかし
ライフファイゼン中央銀行は、極めて悪い成績がひとつあり、最も
低い順位に甘んじた。ただし「不十分」項目は1つだけであった。




7月30日(土)

     国外ニュース

政権転覆事件以降エルドアンは軍に対する監視を強化する意向

トルコ大統領レジェップ タイップ エルドアンは、政権転覆未遂
事件以降、トルコ軍に対する高権を持つ方針である。国会にこれに
関する憲法修正を含む「小さな案」を提案し、それに基づいて、秘
密情報部と軍のすべての参謀長を、直接管理下に置く、とエルドア
ンは述べた。同時に彼は、すべての軍の学校を閉鎖し、非常事態の
延長をするかもしれない、と予告した。

     国内ニュース

シュトラーヘはトルコに対する制裁を求める

自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヘは、トルコに
対する制裁を求めている。「エスターライヒ」紙日曜版で彼は、
「私たちが必要としているのは、EU加盟交渉および巨額の資金の支
払いの即時停止と、最後には制裁である。EUの不誠実な政治が、エ
ルドアンが予告している死刑の導入だけを、「赤い線」と捉えるの
であれば、それは全くの冷笑的な行動である」とのべた。




7月31日(日)

     国外ニュース

難民の取引でトルコはEUに最後通牒を突きつける

トルコは難民問題で、EUと対立している。EUが10月までにトルコ国
民に対する入国査証免除を発効させなければ、難民の取引全体が危
険にさらされる、とトルコ外務大臣メヴュリュト チャブシュオー
ルは述べた。トルコ政府は、約束の入国査証免除に関して、具体的
な期日が呈示されることを期待している、とも語った。一方ギリシ
ア当局は、失敗に終わった政権転覆の試みのあと、ギリシアの島々
での難民の数が増加している、と発表している。

     国内ニュース

幼稚園問題で官庁は両親との話し合いを評価

両親が4歳の子供を幼稚園入園を申請しない場合には、今年からは
話し合いに参加することが義務づけられる。情報によれば、この措
置が有効であることが実証されるか、義務的な幼稚園の2年目に編
入されるか、家族省は望んでいる。




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