8月15日〜21日のオーストリアのニュース



8月15日(月)

     国外ニュース

トルコで裁判所の建物に警察が踏み込む

トルコの大都市イスタンブルでは月曜日、複数の裁判所に警察が踏
み込み、米国で亡命生活を送る説教師フェトフッラー ギュレンの
支持者と見られる130人以上を逮捕した。日曜日には、東部のエル
ツルム地区の元検察幹部が逮捕されていた。大統領レジェップ タ
イップ エルドアンが、ギュレンが引き起こしたとしている武装蜂
起が失敗してからほぼ4週間、トルコ政府は大量の解雇を行なう、
これには複数の官庁のほか、軍が含まれる、と予告した。

     国内ニュース

亡命特別法 ケルンは9月上旬までに案を作成するのに賛成

社会民主党と国民党の間では、この問題で騒動が起きている。連邦
首相クリスティアン ケルン(社会民主党)は、計画している亡命
特別法に関してようやく考え方を表明した。彼はAPA通信とのイン
タヴューで、9月6日に専門家が判断の案を提案するのは可能であ
る、と述べた。ただし首相は、社会民主党の閣僚がすでに述べたの
と同様、複数の前提条件を挙げた。国民党は変化があることに期待
している。自由党はケルンの発言を批判した。




8月16日(火)

     国外ニュース

シリア攻撃の新たな枢軸 ロシアとイラン

専門家は、シリア紛争はまだ全く収まっていない、と見ている。ロ
シアは火曜日に初めて、イランのハマダン基地を利用して、シリア
空爆を実施した。両国は大統領バシャール アル・アサドを支援
し、密接な協力ガス出に進んでいる。ロシアにとっては、ハマダン
基地の利用は、戦略的に大きな利益をもたらす。また近東政策同
様、この紛争でもより協力して役割を演ずるつもりである、との方
向性を示している。イランも、70年ぶりにロシアに軍事基地を開放
する十分な理由をもっている。

     国内ニュース

元院外活動家ホーホエッガーが逮捕される

元院外活動家ペーター ホーホエッガーが逮捕された、と彼の弁護
士カール シェーンが火曜日にオーストリア国営放送に確認した。
ホーホエッガーは、シュタイアーマルク州の民間病院にいたが、弁
護士によれば彼は、警察に拘留されて連行された。逮捕命令は、
ウィーンの州刑事裁判所が発行したものであった。ホーホエッガー
には、オーストリア電信電話会社事件で、法律上効力のある有罪判
決の形で、刑罰が確定された、とのことである。ホーホエッガーは
審理を欠席していた。彼は連邦住宅供給会社裁判でも、被告となっ
ている。




8月17日(水)

     国外ニュース

カシミールでの暴力は途切れることがない 激しい抗議が発生

インドとパキスタンが領有を主張している紛争地域カシミールは、
数週間前から、再び暴力的な抗議活動の舞台となっている。きっか
けとなったのは、22歳になったばかりの反乱勢力の指導者が死亡し
たことである。パキスタンへの併合、あるいはこの地域の独立に対
する抗議が燃え上がってから、65人以上が死亡した。現在、沈静化
の見通しはない。インドは水曜日に、パキスタンの交渉の提案を拒
絶していた。

     国内ニュース

元院外活動家ホーホエッガーは未決勾留

ウィーン州刑事裁判所は昨日、元院外活動家ペーター ホーホエッ
ガーに関して、取り調べのための拘留を科した。彼は午前中に、
ウィーンに移され、ヨーセフシュタットの司法施設の一室に入る。




8月18日(木)

     国外ニュース

ISとの戦い モースル包囲が狭まる

テロ民兵「イスラーム教国IS」との戦いで、2014年から字は土主義
者の手にあるイラクの大都市モースルに対して、注目が集まってい
る。イラクにあるIS非公式の首都を奪還するために、早期に大攻勢
をかける兆しが強まっている。イラク国防省によれば、その後戦車
旅団を、同市の見ないに廃部することになっている。さらにクルド
人ペシュメルガ部隊が、モースルにさらに接近している。

     国内ニュース

クルツは難民に1オイロの仕事を義務づける意向

亡命政策は、当面さらに厳しさを増しそうである。緊急命令および
住居の義務に関する議論に続いて、外務兼社会統合大臣セバスティ
アン クルツ〔国民党〕は、昨日難民に1オイロの仕事につくこと
を義務化し、女性を完全に覆い隠することに対する措置、つまりブ
ルカおよびニカブの禁止を求めた。一方権利の主張は認められるこ
とになる。すべての措置は早くも来年前半に新たな社会党合法に間
に合うように取りまとめられる。




8月19日(金)

     国外ニュース

クルド人攻撃 米国はシリア政府を威嚇

クルド人民兵YPGが北東シリアの都市ハサカに持つ拠点を、シリア
軍が繰り返し攻撃したことを受け、米国はシリア政府にはっきりし
た警告を発した。「シリア政府は連合部隊とその同盟軍を威嚇しな
いのが賢明である」と米国国防省広報は述べた。YPGは、テロ民兵
「イスラーム教国IS」との戦いで、米国にとって重要な同盟者であ
り、米国の戦闘用ジェット機による空からの支援を受けている。シ
リア軍の飛行機および砲兵隊の攻撃を受けて、ハサカでは今まで
に、数十人の民間人が死亡した。

     国内ニュース

ザルツブルクは大規模な縦隊の週末

ザルツブルクの高速道路条では旅から帰る交通が、週末特に集中す
る。オランダ人にとって、そしてドイツでもっとも人口の多いノル
トライン・ヴェストファーレン州の住人にとって、休暇は終わりで
ある。国境通過地点のワルサーベルク近郊では、極めて長い渋滞が
予想される。




8月20日(土)

     国外ニュース

激しい戦闘 アフガニスタン北部でタリバーンが進軍

急進派イスラーム教徒タリバーンは、アフガニスタン北部で、進軍
中である。激しい戦闘の末、彼らは土曜日にカナバード地区中心部
を支配下におさめた。今までどちらかと言えば平和な地区であった
アリアバードでも、激しい戦闘が勃発した。これにより最近、クン
ドゥス州の5つの地区すべてで攻防戦が戦われているが、あるいは
タリバーンの支配地になっている。クンドゥス州政府は、攻撃を受
けても、ますます無力になっている。

     国内ニュース

「価値創出税」をめぐり連立内部で激しい対立

クリスティアン ケルン(社会民主党)は、首相就任の当初から早
くも、「機械税」あるいは「価値創出税」に関する意見表明を行
なって、大連立内部に意見のもつれを生んでいる。土曜日から、首
相の計画は、ようやく具体的な形で提出されている。ただしこれに
よって、連立内部での対立が何ら替わったわけではない。社会民主
党と国民党の間の不和の種は、この日にうちに労使双方まで届い
た。




8月21日(日)

     国外ニュース

フィリピン大統領は国連からの脱退で威嚇

フィリピン大統領ロドリゴ デュテルテは、6月末に就任して以
来、国内の麻薬犯罪との戦いの先頭に立っている。麻薬密売人と麻
薬常用者が、裁判所の判決あるいは裁判なしで、過去数ヶ月で数百
人が殺された。自分の政策への批判を、大統領は受け止めるつもり
はなく、それがたとえ国連のものであってもである。むしろデュテ
ルテは日曜日に、「国連から脱退すること」を討議にかけた。

     国内ニュース

コンラートは亡命の「上限」に議論を設定するのを批判

難民調整官クリスティアン コンラートは、今年の亡命手続きの
「上限」を37,500件に設定することに、議論が集中しているのを、
「あまりに近視眼的」である、と見ている。「亡命手続きをしてい
る間に、社会への統合を視野におさめれば、柵を建てたり、威嚇す
る戦闘的な言い回しをするよりも、大いに安全に貢献する」、とコ
ンラートは報道雑誌「プロフィル」への寄稿の中で書いている。彼
は「課題は克服できると信じている。意志を持つ人は実現できる」
とも書いた。




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