８月２２日〜２８日のオーストリアのニュース
８月２２日（月）
国外ニュース
三首脳会談「英国が離脱してもEUは終わらない」
ドイツ首相アンゲラ メルケル、イタリア首相マテオ レンツィ、
フランス大統領フランソワ オランドのEU三首脳会談が月曜日に開
かれ、3人の首脳は一枚岩の姿勢を示した。メルケルは、EUは「巨
大な課題」を抱えていると見ているが、レンツィによれば、ヨー
ロッパは「英国のEU離脱」投票の後も、終わりではない。オランド
は、「自ら防衛する姿勢を取る」よう求めた。三首脳は全員、安全
体制を強化することに賛成した。
国内ニュース
「夏の対話」にシュトラーヘ出演 自由党はEU離脱政党ではない
自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヘは、自由党を
「EUに批判的な改革政党」と見ているが、EU離脱派の政党とは見て
いない。彼はオーストリア国営放送の「夏の対話」で、EUからの離
脱を望んだことは一度もない、と述べた。また彼は、トルコに関し
て明確な言葉を述べた。トルコは、「イスラーム教に基づく大統領
独裁制」へと進んでおり、EU加盟交渉は即時中止すべきである、と
述べた。厳しい批判は連立政権にも投げかけられた。シュトラーヘ
は自分自身および自党は、次回の選挙後には、政権堪能の責任を負
うことになるだろう、との見方である。
８月２３日（火）
国外ニュース
トルコとシリアの国境 両側から攻撃
トルコとシリアの国境地域の情勢は火曜日、さらに激化した。トル
コ側の国境の町霧死は、数ヶ月ぶりに、シリアからのミサイルが着
弾した。トルコ軍はテロ民兵「イスラーム教国IS」の拠点を砲撃
し、さらに米国の支援を受けていりうクルド人民兵の戦闘員に対し
ても砲撃した。
国内ニュース
裁判所は連邦住宅供給会社裁判に向けて準備が完了
ウィーン州刑事裁判所は、元財務大臣カール・ハインツ グラサー
および同時に訴えられた15人に対して、連邦住宅供給会社事件の刑
事裁判に向けて、重要な基礎的な問題を決着させた。同裁判所の見
解では、この訴訟は憲法にかなっている。それゆえ、憲法裁判所で
の手続きを必ず一時停止させる必要はない。もし憲法裁判所に持ち
込まれれば、手続きは無期限に凍結されていた。その間に被告ワル
ター マイシュベルガーとペーター ホーホエッガーは、この訴訟
に異議を唱えないことが確定した。ホーホエッガーはしばらく前
に、オーストリア電信電話会社事件で、無条件拘留が言い渡されて
いた。
８月２４日（水）
国外ニュース
イタリア地震「限りない痛み」
イタリアの地震は、少なくとも159人の死者を出した。首相マテオ
レンツィは水曜日夕方に、被災地を訪問し、この人数は暫定的な犠
牲者の集計である、と強調した。死者と行方不明者の家族にとっ
て、そして住まいを失ったおよそ2千5百人にとって、この災害は
「限りない痛み」である、とも語った。行方不明者は今なお1百人
を超え、その中には子供も多い。救助活動は夜を徹して行なわれ、
支援隊員の中には、素手で生存者を掘り出している人もいる。
国内ニュース
大統領選挙第3回投票に向けて出発
大統領選挙最下位までまだ5週間以上ある。両候補による選挙戦
は、現在全力を挙げて進んでいる。自由党の候補者ノルバート
ホーファーは、水曜日に安全を主題とする掲示を貼りだし、亡く
なった元大統領トーマス クレスティルの「力には管理が必要だ」
との標語を掲げている。緑の党が支持するアレクサンダー ファン
デア ベレンは、選挙の主題を火曜日に発表した。彼の中心的な主
題は、第1回の決選投票の時同様、「故郷」である。
８月２５日（木）
国外ニュース
イタリア政府は地震を受けて緊急事態を宣言
イタリア政府は、中部イタリアでの巨大地震の後、緊急事態を宣言
した。また閣議は、木曜日午後に危機対策会議を開き、様々な形で
すべてを失った犠牲者支援のために、まず5千万オイロを使用する
ことにした。夕方までに、250人の命が失われた。救助隊によっ
て、瓦礫の中から215人が救出された。行方不明者が何人なのかは
不明である。
国内ニュース
裁判官と検察官がソーボトカの刑法にかんする思いつきに反対
内務大臣ウォルフガング ソーボトカ〔国民党）は、万引き行為な
どの軽い犯罪を、刑法から除外し、その代わりに行政罰を科すよう
提案しているが、裁判官と検察官は、これを全く支持していない。
裁判所長官ウェルナー ツィンクルは、「シュタンダルト」紙にこ
れは「政治の夏枯れの時期の人気取り」であり、「全く不必要であ
る」と述べた。
８月２６日（金）
国外ニュース
フランスではブルキニ禁止が中止に
フランスの海岸で、イスラーム教徒の全身を覆う水着を着用するの
を禁止するか議論が行なわれ、フランスの最高行政裁判所は金曜
日、最初の1つの海水浴場での問題のブルキニ禁止を、破棄した。
イスラーム教徒がニッツァ〔ニ−ス）を襲撃し、死者86人を出した
事件の後で、40を越える郡で禁止令が科されていた。行政裁判所の
判断によれば、「感情と不安」だけで、これを正当化することはで
きない。
国内ニュース
予想より夏の日は多い
厳密に受け止めれば、来週終わる今年の夏が何をもたらさなかった
か、といえば、30度をはるかに越える長期の熱波であった。昨年
3番目に熱い夏を経験した後、今年の休暇期間は、太陽と暑さが好
きな人たちには、がっかりさせただけであった。この点では今年の
夏の日は、考えていたよりも多かった。
８月２６日（金）〜２８日〔日）
お休みです。