9月19日〜25日のオーストリアのニュース



9月19日(月)

     国外ニュース

米国の爆破事件でFBI「テロ分子であることを示すものはない」

米国当局が大規模な捜索を行なった数時間後、週末にニュー ヨー
クとニュー ジャージーで起きた爆弾による襲撃事件の主犯が逮捕
された。米国市民権を得たアフガニスタン人は、銃撃戦後に逮捕さ
れ、領収での事件を引き起こした容疑が持たれている。イスラーム
教国ISとのつながりを示すものは、今のところない。FBIは、犯人
の動機に関して波、闇の中での手探り状態であり、容疑者がテロ分
子に属していることを示すものはない、と見ている。

     国内ニュース

国連難民首脳会談でケルンは連帯を求める

地球規模の難民危機の対処で、連邦首相クリスティアン ケルン
(社会民主党)は、国連に重要な役割がある、と見ている。彼は
ニュー ヨークでの第1回国連難民首脳会談で演説し、「この負担
をいくつかの国だけで負うことはできない」と述べた。これより前
に外務大臣セバスティアン クルツ(国民党)は、「開かれた扉の
政策」を批判した。両者は、違法な移住運動を止めなければならな
い、と主張した。しかしケルンは、その際に、人権と国際法が軽視
されてはならない、と強調した。




9月20日(火)

お休みです。



9月21日(水)

     国外ニュース

CETAをめぐる議論 明確化で批判的な人を説得する方針

カナダEU包括貿易協定CETAをめぐる議論は、熱い局面に入ってい
る。10月27日に、この合意は、EUカナダ首脳会談で署名されること
になっている。批判的な人までを説得するために、EU委員会とカナ
ダは、法的拘束力をもつかたちで、EUとカナダがこの協定で何を意
図しているのか、明確化しようとしている、と発表した。一方オー
ストリア政府内部では、この問題は緊迫を生んでいる。

     国内ニュース

カバレット芸人デュリンガーが政党を組織

カバレット芸人ローラント デュリンガーが、政党を結成し、次回
の国民評議会選挙に立候補する計画である。彼はインターネット上
でこれを発表した。この政党は「今からG!LTs」で、すでに昨日内
務省に今日供託金を支払った。彼は2分ほどの映像の中で、あいま
いではあるが、計画中の内容について発表した。「私はタクシー運
転手だ。政党はタクシーであり、みんなとともに走ることになる。
私は、行き先に連れて行くだけで、それ以上のことはできない」と
述べた。




9月22日(木)

     国外ニュース

クリントンを止められる女性

米国民主党の大統領候補ヒラリー クリントンは、11月8日の選挙
では今なお有力であるが、共和党のドナルド トランプでは、彼女
の優位は明らかに縮小している。米国の教育学者デイロン ショウ
によれば、より多くの有権者を動員できるのは誰か、という決定的
な問題の他に、1人の女性がクリントンが大統領に就任する上で重
大な障害となりうる。その名前は緑の党の候補者ジル ステインで
ある。

     国内ニュース

批判にもかかわらずOMV子会社に企業連合が加わる

ドイツのアリアンツ キャピタル パートナーズとイタリアのイン
ターネット接続業者SNAMからなる企業連合が、(石油関連の)OMV
社に加わる。同社は、ガスを扱う子会社ガス コネクト オースト
リアの49%の落札権を持っている。それに対して6億1百万オイロ
が、所有者に支払われる。この売却で、石油価格の低迷の影響を受
けているOMV社に、資金が流れ込むことになる。同社は1年ほど前
に、株式を売却していた。しかしそれ以来、抵抗が起きている。




9月23日(金)

     国外ニュース

アレッポに爆弾のあられ 死者多数

シリアの都市アレッポは、爆弾で揺れている。金曜日には激しい戦
闘が勃発し、停戦が再開するとの期待はすべて消え去った。シリア
軍は、この爆撃を、大規模な攻勢の冒頭で、地上軍も出動する、と
している。激しい空爆で死者数は増加している。25万人が、攻防戦
が続く同市内に滞在している、とのことである。

     国内ニュース

難民問題で不信を振り払う祭典

政治、報道機関と「上にいる人たち」に対する不信は、今日広く広
がっている。数年前からオーストリアにやって来た難民に関するも
のだけではない。ウィーンでは新たに催し物が開かれ、こうした不
信について考えようとしている。ウィーン博愛祭がカール広場で開
かれ、対話の道が模索されている。高名な知識人、科学者、芸術家
が、関心を持つ様々な人と議論を行なう。ここは「あらゆる人が集
まる場所」が生まれることになる。




9月24日(土)

     国外ニュース

コービンが英国労働党党首に留任

幹部の激しい戦いのすえ、英国労働党党首ジェレミー コービンが
留任した。党員のおよそ61.8%が、予備選挙で67歳で元左派のコー
ビンに賛成した、と土曜日に同党はリヴァプールで発表した。2ヶ
月前の英国のEU離脱投票後、彼が英国のEU残留に十分力を尽くさな
かったとして、党内では彼に対して大きな批判が起きていた。

     国内ニュース

難民首脳会談 オルバンは「新たな防衛戦」設置を要求

オーストリア首相クリスティアン ケルン(社会民主党)の招待
で、土曜日にギリシア、ドイツなどバルカン経路上にある各国の首
相がウィーンで会議を開いた。協議の主要議題は、EUと外部の国境
の防衛、難民のEU内部での分散受入であった。具体的な成果は上が
らなかった。特にハンガリー首相ヴィクトル オルバンは会談後
に、彼の態度は変化しない、と強調した。彼は封鎖政策を主張し、
リビア沿岸に「巨大な難民施設」を作るように求め、EUに「新たな
防衛戦」を引くように求めた。




9月25日(日)

     国外ニュース

諸外国はロシアを「野蛮」と批判

数日前から攻防戦が続くシリアの都市アレッポは、続けて爆撃を受
けているが、これが諸外国の批判を招いている。日曜日に突然召集
された国連安全保障理事会の緊急会議で、主としてロシアに対して
明確な言葉で、「残忍な政権」を支援しているとの批判がなされて
いる。国連事務総長パン キムンは、アレッポ上級で爆弾が投下さ
れたのを「蛮行」「戦争犯罪」と非難した。ロシア政府はすべての
非難を退けている。

     国内ニュース

最低保障でシュテーガーは例外を認めない方針

子供の多い家族ほぼすべてに対する補助金、政府内で「不愉快な
状況」になっている国の支援、そして上限を設定せよとの新たな要
請に関する報道や噂がでているため、週末には最低保障がふたたび
議論の的となった。テレヴィ番組では社会福祉大臣アロイス シュ
テーガー(社会民主党)は日曜日、過熱した議論に対して、立場を
明らかにした。難民および移住者に対しては、彼は「反対給付」と
して、社会に溶け込む用意をすることを期待しているが、原則的に
は請求権にとっては「旅券があることは決定的な要素ではない」と
述べた。




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