9月26日〜10月2日のドイツのニュース



9月26日(月)

OECD報告書「汚染権は安すぎる」

専門家の見方によれば、気候保護を促すためには、二酸化炭素の排
出権の売買は安すぎる。経済協力開発機構OECDはパリで、工業国お
よび中進国41カ国が、温室効果ガス二酸化炭素を排出する企業か
ら、税金であれEUの排出権取引などの汚染権の売却によってであ
れ、どれだけの金を集めているか、調査した。それによれば、1ト
ンの二酸化炭素を排出するために、企業は平均で14.40オイロ支
払っている。現実の気候保護の費用をまかなうためには、低めに見
積もっても1トンあたり30オイロが必要である、と同機構は発表し
た。

     その他のニュース

オランドはカレーの難民施設を閉鎖すると予告

フランス大統領オランドは、カレーを訪問し、港町カレーにある問
題の難民施設を閉鎖する、とふたたび約束した。彼は「ジャング
ル」と呼ばれているテント村を視察して、「私たちは、この収容施
設を完全にそして最終的に撤去する」と述べた。しかしオランド
は、日程については未定であるとした。春にはオランドは、エルメ
ル海峡(ドーバー海峡)にある使節の半分ほどを撤去しており、そ
の他を今後撤去するとも予告していた。このキャンプには、スーダ
ン人とアフガニスタン人を中心に1万人ほどの移民が暮らしてお
り、海峡を越えて英国にたどり着きたいと望んでいる。オランドは
英国政府に、フランスがカレーの難民に関して払っている努力に参
加するよう呼びかけた。

コロンビアでは左派反乱勢力と歴史的な和平条約

コロンビアは50年以上内戦が続いたが、歴史的な合意をとりまと
め、平和的な未来に向けて方向を転換する方針である。国連事務総
長パンを含む多くの国の大統領と首相が出席する中、コロンビア政
府とマルクス主義ファルク反乱勢力が、コロンビアのカリブ海岸に
あるカルタヘナで、和平条約に署名した。10月2日に、コロンビア
人はこの条約について、投票で意志表示することになっている。こ
の条約は、諸外国の支援を受け、2012年からキューバで交渉が進め
られてきた。軍、右派準軍事組織、左派ゲリラ部隊の間の紛争で
は、22万人以上が死亡、およそ6百万人が自分たちの村落から負わ
れていた。左派のELNゲリラもすでに、その戦闘員1千5百人の武装
解除に関する話し合いを行なっていた。

連邦政府はシリアでのロシアの態度を批判

ドイツ政府は、シリアでのロシアの行動を批判した。ロシアの支援
がなければ、シリア政府は「人間性を軽視する戦争をこれほどの規
模で、自国の民間人に対して係属する」ことはできないだろう、と
政府広報ザイベルトはベルリンで述べた。さらに彼は、このシリア
政府の「野蛮な対処」は、国際法の明白な侵害であり、ドイツ政府
はロシアがこれに終止符を打つと期待している、と述べた。大統領
アサドに反対する人によれば、シリアの大都市アレッポは日曜日夜
に、大規模な空爆を受けた。シリア人権監視団は、反乱勢力が支配
している同市の東部は、十数回の攻撃を受けた、と発表した。国連
児童基金UNICEFは、集計によってはアレッポ東部の子供10万人が、
現実の危険にあり、特に飲み水が不足している。




9月27日(火)

英国は防衛連合に反対

英国は、EUから離脱する計画であるにも関わらず、ヨーロッパの堅
固な防衛連合に反対する方針を堅持する。国防大臣マイケル ファ
ロンは、EU加盟各国の国防大臣とブラスティラヴァで会談し、英国
政府は今後は、EU軍ないしはEU軍本部という考え方一切に反対す
る、と予告し、そのような計画はNATOを弱体化させる、と述べた。
ドイツ国防大臣ウルズラ フォン デア ライエンは、ヨーロッパ
軍を創設することを否定し、強いヨーロッパはNATOをも強化する、
と述べた。

英国のEU離脱までに、安全保障連合および防衛連合を増強すること
は、いわゆる常設協力体制の上にのみ可能である、との英国の予告
は、EUにとって重要である。この協力体制ができれば、個々のEU加
盟国が、密接な協力をすることが可能になる。

     その他のニュース

ドレースデンのモスクおよび会議場前で爆発物による攻撃

ドレースデンでは、モスクと会議場前で、爆発物による攻撃が2件
起きた。ザクセン州州都であるドレースデンの警察は火曜日朝に、
これを発表した。負傷者は出なかった。今までに犯行声明は出てい
ないとは言え、外国人を敵視する動機によるものである、と見ざる
を得ない、と同市警察長官クレッチュマルは述べた。また捜査陣
は、来週末のドイツ統一の日の式典と関連している、と見ている。
連邦内相デ メズィエール、ザクセン州首相ティリッヒおよび他の
政治家は、この攻撃を非難した。月曜日の晩に、この爆発に関して
救助隊の事務所から、警察に情報が寄せられていた。犯行場所2箇
所では、自作の爆弾の残骸を警官が発見していた。警察は、被害を
受けたモスクと、市内にある別のモスクを監視している。さらに
コッタ駅近くのイスラーム教施設も、集中的に監視をしている、と
のことである。爆発の時点では、導師が、妻および息子2人ととも
にモスクにいた。彼らも負傷しなかった。

アフガニスタン兵は睡眠中に同僚13人を殺害

アフガニスタンでは北部クンドゥス州で、兵士2人が、戦友13人に
毒を盛り、その後眠っている間に射殺した。犯人2人は、襲撃後に
軍事基地を立ち去った、と匿名の治安部隊隊員が伝えた。タリバー
ンが月曜日の晩に、この犯行を起こしたと発表した。現地のタリ
バーンの州評議会の評議員が、兵士2人とつながりがあることを認
めた。国防省は、この件を捜査しているが、まだ急進派との関連を
確認していない、と広報が発表した。

コメルツバンクが9千人を解雇との報道

新聞報道によれば、コメルツバンクは今後数年で、およそ9千人を
解雇する方針である。「商業新聞」は、これは新会長ツィールケの
戦略で予定されていることで、監査役会がこれを今週中に協議す
る、と報じた。これは予想よりはるかに多い人数であり、経営にも
とづく解雇通知も出されるかは、まだ不明である、とのことであ
る。コメルツバンクでは現在、5万人以上が働いている。ツィール
ケは、支出削減の他に、コンピューター化と成長に対する投資も含
む新戦略を、金曜日に発表する方針である。コメルツバンクは、こ
の報道には言及しようとしなかった。ドイツで2番目に大きな銀行
の編成替えは、2020年までかかり、組織替えの費用には10億オイロ
ほどかかる、と「商業新聞」は伝えている。同紙はさらに、ツィー
ルケは同銀をコンピュータ化する意向で、成長をもたらし収益を増
やす意向である。




9月28日(水)

MH17便の東ウクライナでの撃墜はロシアのミサイルによるもの

国際捜査機関が得た情報によれば、マレーシア航空機MH17便は、ロ
シアの地対空ミサイルで撃墜された。調査委員会が、オランダの
ニーウェガインでこれを発表した。ブーク型ミサイルは、2014年
7月17日に、東ウクライナの親ロシア反乱勢力の地域から発射さ
れ、その後発射台はロシアに送り返された、とのことである。ロシ
ア政府は、一切の責任を改めて否定し、ウクライナに罪がある、と
した。アムステルダムからクアラ ルンプールへ向かう途中でこの
ボーイング機が撃墜され、乗っていた298人全員が死亡した。遺族
は検察からすでに、朝に当初の捜査結果について、情報が伝えられ
ていた。

     その他のニュース

ベルリンで警察が出動し難民が射殺される

ベルリンでは、難民宿泊施設に警察が出動し、難民1人が射殺され
た。最初の警察の情報によれば、29歳の男がモアビット地区で、刃
物を持って同じ施設に住む者を襲った。襲われた男は、警官に手錠
をされて拘留された。警官は攻撃側を射殺し、重傷負わせ、数時間
後に病院で死亡した。この男は、警官に逮捕された27歳の男が、
8歳の娘を暴行したとして、激怒していた、とのことである。警察
広報の発表によれば、目撃者がこの様子を伝えており、この容疑で
警察はこの施設に呼ばれていた。暴行犯とされる男は、この事件で
負傷することはなかった。

国際アムネスティ「タイ当局は拷問の報道を妨害」

国際アムネスティの発表によれば、警察や軍に拘留中の拷問に関す
る報道を発表するのを、タイ当局が阻止した。政府の代表は、バン
コクのホテルでの記者会見開始直前に、会見を中止させていた、と
同機関は発表した。タイ当局は、同機関の代表に、同国の報告に基
づいて逮捕と訴訟をする可能性がある、と威嚇した、とのことであ
る。この報告書の中で、タイ当局は「拷問と虐待の文化」があるこ
とを認めている。兵士と警官は、拘留者を殴り、電気ショックを与
え、水責めなどを行なって虐待している。犠牲者の多くは、イス
ラーム教徒反乱勢力と政府批判はである、と国際アムネスティは発
表した。この報告書には、2014年から15年にかけて合わせて74件の
拷問が掲載されている。東南アジアのタイは、2014年から軍事政権
が支配している。

世界銀行総裁キムは再選される

世界銀行執行評議員はワシントンで、韓国生まれのキムをさらに
5年間同銀の総裁に選んだ。56歳の米国人で、来年半ばで今回の任期
は終了する彼は、唯一の候補者であった。世界銀行は国際通貨基金
の下部組織である。同銀は、特に貧困国に集中的に開発の支援計画
の財源を与えることを目標にしている。キムは2012年に総裁に就任
した時に、極端な貧困を2030年までに解消することを課題とする、
と発表していた。




9月29日(木)

パレスチナ大統領アッバスがペレスの葬儀に出席

イスラエル元大統領シモン ペレスの葬儀は、金曜日にエルサレム
で執り行われるが、パレスチナ大統領マハムード アッバスもこれ
に出席する、とパレスチナの有力政治家と、イスラエル軍が発表し
た。アッバスは数年前から、エルサレムを公式には訪問していな
い。イスラエルのテレヴィ局の報道によれば、ペレスの家族が、
アッバスを葬儀に招待した。彼とペレスは外相時代の1993年に、ワ
シントンでイスラエルとパレスチナ人の間の和平条約に署名してい
た。ペレスは水曜日に、93歳で卒中の発作で死亡していた。
彼の葬儀には、ドイツ大統領ヨアヒム ガオク、米国大統領バラッ
ク オバマ、米国元大統領ビル クリントン、フランス大統領フラ
ンソワ オランドも出席する。

     その他のニュース

コメルツバンクは専任職員7千3百人を解雇する方針

ドイツ第二の銀行コメルツバンクは、銀行業の深刻な危機に直面し
て、その結果およそ7千3百人の常勤職員を解雇する計画である、と
フランクフルト アム マインで発表した。それによれば、9千6百
人の雇用が失われ、同時に2千3百人が新たに雇用される。これによ
り、現在のおよそ4万5千人の専任職員のうち、およそ3万8千人が残
ることになる。同銀はこの人員削減で、長期化する金利低迷の影響
と、監督者が課す目標が厳しくなっているのに対応する。今年の上
半期では、一部国有化されており、ドイツ株価指数に含まれる同社
の黒字は、前年同期と比べて、40%以上減少して、3億7千2百万オイ
ロとなった。コメルツバンクは今後は、「個人顧客と事業家の顧客
の分野」および「企業の顧客」の2つの分野に、取引を集中させ
る。この人員削減には、11億オイロの費用がかかるので、同銀は株
主に、当面配当金を支払わない方針である。

アフガニスタン大統領と最高司令官は協定に署名

アフガニスタン政府は、同国でもっとも残忍な司令官と、和平条約
を結ぼうとしているが、数ヶ月にわたる対立の末、これが発効し
た。大統領ガニと急進派組織ヒスベ イスラミの頭目ヘクマティア
ルは、首都カブールでこの協定に署名した。民兵の首領である彼
は、大統領府での式典に、滞在場所を明かさずに映像を通じて参加
した。ヘクマティアルは、今なお要注意人物名簿では「テロリス
ト」として掲載されている。この協定は、ヒスベ イスラミに、
「過去の政治的および軍事的」行為に関して、「不逮捕特権を約束
している。その代わり医この組織は、すべての軍事活動を中止しな
ければならない。ヘクマティアルは、1980年代にサウジ・アラビア
および米国から巨額の資金を得たムジャヒディーンの指導者で、ア
フガニスタンでソ連との戦いを指揮し、数千人の民間人の氏に責任
がある、とされている。その後彼は、タリバーンに続いて2番目に
大きな反政府組織ヒスベ イスラミを率いていた。

OPECは石油産出削減で合意 石油価格上昇

石油価格下落の圧力がかかる中、石油輸出国機構加盟国は8年ぶり
に正規生産量の減少させることで合意した。各国のエネルギー相
は、アルジェでの会合で、毎日の生産量最大3千3百万バレル(1バ
レルは159リットル)に制限することで、合意した。この決定は、
今年8月にたいして、日産約75万バレルの生産減少となる。さらに
同機構は、委員会を設置して、次回の11月の会議までに、加盟国そ
れぞれの生産割合を決めることになっている。市場を驚かせたこの
決定は、おそらくはイランとその宿敵サウジ・アラビアの歩み寄り
に基づくものである。その後石油価格は大幅に値上がりした。




9月30日(金)

EU加盟各国環境相は気候協定批准で合意

EU加盟各国の環境大臣は、国連気候協定の批准を急ぐことで合意し
た。28カ国の代表は、ヨーロッパ議会が来週にこの合意を可決する
ことを認める方針を示した、とEU評議会は発表した。外交官の情報
によれば、ポーランドの保留が解決された。この協定は、地球温暖
化を「はっきり2度以下」に、工業化以前の時代と比べて、できれ
ば1.5度に押さえ込むためのものである。この合意は、合わせて温
室効果ガスの55%を出す、少なくとも55カ国が批准した場合に、発
効する。EUがこれに参加した場合には、ほぼ確実に条件2つともが
満たされる。そうなれば30日後にはこの協定は発効する。

     その他のニュース

ISのテロリストと見られる男がドイツに引き渡される

テロ組織「イスラーム教国IS」の一員とみられる男が、フランスか
らドイツに引き渡される。29歳のシリア人サーレハ A.は、2月にパ
リで当局に自白し、テロの共犯者を裏切った。その自白によれば、
ISの委託を受けた2人の暗殺者が、デュッセルドルフ旧市街で爆死
し、そのご銃撃戦と爆弾で、できるだけ多くの人を殺害する計画で
あった。カールスルーエの連邦検察は、サーレハ A.を捜査のため
に拘留した、と発表した。

CSUとザクセン州CDUは基軸文化の呼びかけを起草

キリスト教社会同盟とザクセン州キリスト教民主同盟は、「基軸お
よび枠組文化の呼びかけ」を行ない、同党の保守的な性格を先鋭化
する方針である。この文書中では、拘束力を持つ枠組文化が必要で
ある、とされており、この基軸文化は、最小限の共通分母ではな
く、共同生活の基盤と考えられている、とのことである。この文書
は、より多くの愛国心と、「我々の国民を誇る」ことを求めてい
る。さらに社会が不穏なときには、態度と方向性を示すものが重要
である、と述べている。基軸文化概念に関しては、ドイツでは長年
にわたって、議論が繰り広げられ、一部は意見が対立している。キ
リスト教社会同盟は、断固これを支持し、州憲法に組み込む方針で
すらある。難民危機と右派大衆迎合政党「ドイツのためのもう一つ
の選択肢AfD」の勢力拡大により、キリスト教民主同盟は数週間前
から、移住の問題について議論している。

UNICEF「ナイジェリアで40万人の子供が餓死の危機にある」

ナイジェリアではおよそ40万人の子供たちが、生命に関わる食糧不
足にさらされている、と国連児童基金UNICEFはミグつもっている。
特に北東部のボルノ州、ヨベ州、アダマワ州を、この危機が襲って
いる、とドイツの同基金委員シャルボノーが述べた。その報告によ
れば、西アフリカの同国では、およそ4百万人が飢えにさらされて
いる。ナイジェリア北東部では、イスラーム教徒テロ組織ボコ ハ
ラムが、イスラーム教国家の樹立に向けて、出兵し多くの地が流れ
ている。政府が数週間前に、この地位から急進派を撃退した後、支
援組織は初めてこの地域に立ち入ることができるようになった、と
シャルボノーは述べた。今までは同基金が必要としている1億1千
5百万ドル(およそ1億2百万オイロ)のうち、4分の1ほどしか調達
できていない。




10月1日(土)

アレッポの病院が爆撃を受ける

シリア北部が空爆を受け、活動家と医師の話によれば、攻防戦が続
く大都市アレッポの反乱軍支配地域に、最後まで残った病院のうち
一つが爆撃を受けた。ある医療関係者は、同市北東部の病院に、
2発の樽爆弾が命中した。白兜団の救助隊員によれば、この病院は
完全に営業を停止した。支援組織シリア・アメリカ医療協会SAMSに
よれば、アレッポの反乱軍支配地域には、合わせて8つの大病院が
ある。反政府勢力が支配する同市東部にあるこの病院の建物と他の
病院は、先週水曜日にも爆撃を受けていた。アレッポは過去数日
間、シリアおよびロシアの空爆を受けたが、これは2011年に内戦が
始まってからもっとも激しい爆撃であった。軍は攻勢も開始した。

     その他のニュース

メルケル「難民政策では方針転換は行なわない」

連邦首相メルケルは、2015年夏以降の難民政策で、方針転換を行な
うことを否定した。彼女はドレースデンの「ザクセン新聞」に、自
分の政策を変えたことはなく、政策を実施したのだ、方針転換の必
要もないし、方針転換をしたこともない、と述べた。キリスト教民
主同盟党首である彼女は、その代わりに「何ヶ月も前から心に決め
た仕事」に注目しており、自分にとっては、EUと外部の国境をより
上手く防衛し、難民発生の原因と戦い、難民の数を減らせるように
なることが重要だ、と語った。また彼女は、何人政策を今後はより
上手に説明するつもりである、と語り、さらに失態があったこと
と、一時難民危機を監視できなくなっていたことを認めた。特にキ
リスト教社会同盟は、方針転換を迫っており、亡命希望者の受入に
上限を設定するように求めた。

ロシアはMH17便の捜査に対抗してオランダ大使を引き上げる

ロシアはMH17便墜落の責任を否定するべく、外交的な戦いを今後も
続けていく。ロシア外務省は、月曜日の予定で駐オランダ大使を呼
び戻した。同省広報サラコワはモスクワで、マレーシア航空のボー
イング機が、東ウクライナ上空で撃墜され、298人の死者が出た事
件に関する諸外国の捜査班の仕事に、ロシアは不快感を持ってい
る、と表明した。オランダが中心となった捜査陣は水曜日に、
2014年にロシア軍のブーク型対空迎撃施設の地対空ミサイルが、同
機に命中したことを示す証拠を提出して、この装備は直前にウクラ
イナに持ち込まれ、その後ロシアに輸送された、と述べていた。ザ
ハロワは、提出された情報をロシアは確認できない、と述べた。

スコットランド人ボクサー タウエルが試合後に死亡

スコットランド人ボクサーのタウエルが、グラスゴーでの試合後
に、重大な頭部損傷で死亡した。25歳のウエルター級の選手であっ
た彼は、木曜日に5ラウンドで敗北した後、担架でリングから病院
に運ばれ、翌日脳の出血と膨張で死亡した、とセイント アンド
リュース スポーツ クラブは発表した。タウエルはすでに、数週
間にわたって頭痛を訴えていた、これはストレスによる偏頭痛だと
思われる、と彼の女友達がインターネット上で発表した。




10月2日(日)

オルバンは難民の受入割合に関する国民投票で敗北

ブダペストの選挙当局によれば、日曜日の投票では、わずか4割ほ
どの有権者が、有効な票を投じただけであった。選挙が成立するた
めには、5割以上の投票率が必要であった。830万人の有権者は、同
国がEUが配分し直した難民を受け容れるべきかどうか、決定するこ
とになっていた。最新の公式発表によれば、これについては98.3%
が反対票を投じ、EUの難民政策に反対したことになる。右派民族主
義の与党陣営にとって、国民投票が不成立になったにもかかわら
ず、この結果を「圧倒的な勝利」を意味している。

     その他のニュース

メイは英国のEU離脱の期日を提案

いまや公表された。英国首相メイの意向によれば、同国のEU離脱交
渉は、おそくとも2017年3月末に始まる。メイは以前から、党内で
もEUに残留するEU加盟各国の川からも、離脱交渉の日程を発表する
よう圧力を受けていた。彼女は、EU離脱の過程を始めるEU憲法
第50条を、「来年3月末以前」に活性化するつもりだ、とメイはBBC
のテレヴィ番組でも述べた。

ドレースデンでの統一式典をめぐる不安

ドイツ統一の日の中央式典が間もなく始まるが、何ものかが土曜日
夜にドレースデンで、警察車両3台に放火した。この車は、北部の
風光明媚なドレースデン・ノイシュタットの駐車場に、止められて
いた。警察は、負傷者は出なかったが、これは政治的な動機に基づ
く行動で、統一式典に向けた警察投入に関連するものだ、との見方
を取っている、と発表した。それは犯行現場近くには、「ドレース
デン全体が警察を憎んでいる」とのの言葉が書かれた落書きが見つ
かったためである。20歳の容疑者が、これに関連して逮捕された、
とのことである。

デ メズィエールはギリシアに義務があると見る

ギリシア政府は、今後難民を今までより早く、そして急いでトルコ
に送り返す、と繰り返し約束しているが、連邦内相デ メズィエー
ルは、これに大きな信頼を置いてはいないようである。ドイツ第一
テレヴィで彼は、EUとトルコの間の難民協定実施にあたっては、怠
慢と誤解があることとを認め、ただしこの問題では特にギリシア当
局に責任がある、と見ている。キリスト教民主同盟の政治家である
彼は、「この協定が崩壊する懸念も、現時点ではギリシアがそれほ
ど多くの人を送り戻していないことから生まれている」と短く述べ
た。




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