10月17日〜23日のオーストリアのニュース



10月17日(月)

     国外ニュース

攻勢開始 モースルをめぐる戦闘は長期化する見通し

テロ組織「イスラーム教国IS」の最後の拠点モースル攻勢は月曜日
に始まったが、これは長く続くかもしれない。というのはISは、象
徴的な意味で、多くのものを失なうことになるからである。専門家
は、この百万都市では、深い塹壕と、トンネル網が掘られている、
と見ている。偽装爆弾が道路と建物に設置されている、とのことで
ある。ISはアル・ラッカからの支援も求めている。ISを住民が支援
するかどうかは、見通すのが困難である。

     国内ニュース

ミッターレーナー「選挙を実施する必要はない」

国民評議会選挙が早期に実施されるかもしれない、との観測が流れ
ているが、副首相ラインホルト ミッターレーナーは、これを否定
した。「私は作業をする必要性があるとは見ていない。まだその時
期ではない」と国民党党首である彼は昨日のテレヴィ番組で述べ
た。また彼は、選挙の日程は予定通り、2018年である、との見方を
示した。しかしそれを断言しようとはしなかった。




10月18日(火)

     国外ニュース

選挙戦が急転回 クリントンはトランプ支持者の元に切り込む

米国大統領選挙まで3週間、民主党の候補者ヒラリー クリントン
は急遽、有権者が対立候補ドナルド トランプを支持すると見られ
ている州に出かけていく。長く共和党支持の州に、数百万ドルの選
挙資金を投入し、大統領夫人ミシェル オバマも、南部での選挙戦
に登場する。クリントンは、選挙で勝利した後、自分の仕事を邪魔
する米国議会と対決するとの不安が明らかになっている。

     国内ニュース

ヒトラーの生家 没収に関する協議が延期される

アドルフ ヒトラーの生家の所有者の没収と賠償金については、す
でに閣議で可決されているが、火曜日これがまだ国会には持ち込ま
れなかった。国民評議会の内務委員会の協議では、時間不足を理由
に延期されたが、それは安全問題に関して、極めて詳しい議論をし
ているからである。先日内務大臣ウォルフガング ソーボトカ(国
民党)は、ブラオナオのこの家を撤去すべきである、と発言して、
混乱を招いていた。担当する専門委員会が、撤去に反対するとの立
場を明確化した後、ソーボトカは、この家は改造しなければならな
いほど、「ヒトラーの家であることに気がつくのが困難」である、
と述べた。




10月19日(水)

     国外ニュース

ベルリンのプーチン 協調を模索

シリアの将来について話し合うために、ロシア大統領ウラジミール 
プーチン、フランス大統領フランソワ オランド、ドイツ首相アン
ゲラ メルケルは、ベルリンでの首脳会談に集まった。ウクライナ
大統領ペトロ ポロシェンコを交えた会談では、ウクライナ紛争も
議題となった。この問題では、指針に合意ができた。この会議全体
には、大きな期待は持たれていなかった。多くの緊張感があるな
か、西側とロシアの間の話し合いの雰囲気を改善するのが優先で
あった。

     国内ニュース

学校の自治に抵抗

両親、教員、生徒の代表が、火曜日に連邦政府が教育改革の一環で
呈示した自治案に対して、怒りを表明した。彼らは、クラスおよび
郡の規模の問題で、彼らの共同発言権を危惧しており、抵抗すると
予告した。改革実施の後には、教育の指導者となり、一部影響力が
低下する校長は、これにを静観している。




10月20日(木)

     国外ニュース

モースル攻勢 イラクは15の村落をISから解放

月曜日から、テロ民兵「イスラーム教国IS」の支配から、北イラク
の都市モースル解放のための攻勢が続いている。木曜日にはイラク
軍とクルド人ペシュメルガ戦闘員が、住民の多数がキリスト教徒で
ある村落15箇所を解放した、と発表した。この中には戦略的に重要
な地域が含まれている。この間にパリでは、20カ国以上の外務大臣
と代表が、モースルの今後について協議する会議が開かれた。専門
家は、同市の破壊は大きく、債権には巨額の資金が必要、と見てい
る。

     国内ニュース

ニーダーエスターライヒ州 強姦の犠牲者に480万オイロの慰謝料

ニーダーエスターライヒ州が、2010年に犠牲者保護委員会を設置し
てから、5百人を超える強姦の犠牲者が報告されている。2016年9月
末までに、およそ480万の賠償金が、367人の犠牲者に支払われた。




10月21日(金)

お休みです。



10月22日(土)

     国外ニュース

停戦終了 アレッポで戦闘が再燃

アレッポでは3日間の停戦が終了したわずか数時間後、土曜日夕に
再びシリアの同市から、戦闘が報告された。シリア人権監視団によ
れば、分断された同市の非東西間を貫く前線に沿って、激しい砲
撃、交戦、空爆が繰り広げられた。短い停戦は極めて不確実で、支
援組織は計画通りに負傷者を搬出し、被害を受けた地域へ物資を運
び込むことはできなかった。

     国内ニュース

ミッターレーナーは党首選びの議論を行なわない意向

外務大臣セバスティアン クルツが、次回の国民評議会選挙に向け
て、国民党の筆頭候補として再び担ぎ出される。土曜日には、現在
の党首で副首相のラインホルト ミッターレーナーがこの観測に関
して態度を明らかにした。彼は党首をえぐる議論をするつもりはな
い。彼はテレヴィ番組のインタヴューに答えて、自分の任期は
2018年までで、これに関する議論と、クルツが筆頭庫歩になりうる
かという問題に関する議論に向けて、現在のところそれを行なう
きっかけはない、と述べていた。ただしミッターレーナーの経済に
関する演説議論を行なう理由は、党内からも出ている。




10月23日(日)

     国外ニュース

タリバーンの進軍 アフガニスタンでのアヘン栽培が花盛り

国連の発表によれば、昨年の退却後、アフガニスタンのアヘン栽培
は、再び増加した。国連薬物犯罪事務所UNODCは日曜日、今年はア
ヘンは、昨年のこの時期と比べて、1割増産され、これはここ20年
で3番目に多い水準である、と発表した。この栽培増加で、アヘン
の生産は43%ほど増える。増加の原因は複数あるが、タリバーンの
進軍が大きい。

     国内ニュース

ハマーシュミットは学校改革案批判を退ける

教育大臣ソーニャ ハマーシュミット(社会民主党)は、自分の学
校改革案を擁護している。労働組合は、裏口を通る支出削減案だ、
と批判しているが、彼女はこれを否定した。教育改革の「心臓部
分」に続いて、今年は全日制の学校の拡大と、試験的に総合学校を
実施する地域のための法律を提案する方針である。「自治策は、支
出削減策ではない。私は自分の計画を自分で壊すつもりである」と
昨日のテレヴィ番組で彼女は述べた。




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