10月31日〜11月6日のオーストリアのニュース



10月31日(月)

     国外ニュース

ISとの戦い 軍はモースル市街に到達

モースル大侵攻開始から2週間、イラク軍は月曜日に同市の市街に
迫った。大都市であるモースルは、テロ民兵「イスラーム教国IS」
最後の拠点である。軍は、モースル全体をISから奪還するまでに、
戦闘で家屋を巻き込んで、大きな損害が出ることを恐れている。さ
らに国連の発表によれば、イスラーム教徒であるISは、住民の民間
人を、防護用の盾として使っている。

     国内ニュース

規則で取り締まられた生業の改革派未定

政府は営業法を大幅に修正すると発表したが、重要な項目でこれは
停滞している。規則の取り締まりを受ける生業の改革は、相変わら
ず不明である、と交渉筋がAPA通信に述べた。閣議は水曜日に、一
つの案を専門家に図る計画である。この中に何が含まれるかは、ま
だ話し合いの途中である。




11月1日(火)

     国外ニュース

モースル攻防戦 イラクはトルコに警告を出す

トルコ部隊が、イラク北部の都市モースルを、テロ民兵「イスラー
ム教国IS」の支配からの解放に介入していることをめぐる対立は、
さらに激しさを増した。イラク首相ハイダー アル・アバディは、
火曜日晩のテレヴィ演説で、同国北部での「衝突」に参加しないよ
うに、と警告した。これより前にトルコ軍は、戦車と大砲を、イラ
ク国境に移していた。この間にモースルからは、改めてIS戦闘員の
残虐行為が報告されている。

     国内ニュース

営業法をめぐり連立与党は合意を目指しさらに議論

連立内部では、営業法の簡素化をめぐることに関して、再び激しい
議論が行なわれている。水曜日には社会民主党と国民党は、閣議を
開いて、合同の法案を採択する方針であった。この日程が守られ卯
かどうかは疑わしい。交渉は閣議ハジmる直前まで続く可能性があ
るからだ、と火曜日に発表があった。特に意見の隔たりが大きいの
は、規則で取り締まりを受ける業種の縮小である。統一的な営業許
可書の導入は、拒絶される可能性が高い。




11月2日(水)

     国外ニュース

南アフリカ大統領に対する抗議活動「我慢の限界だ」

この事件は、罷免されたブラジル大統領ディルマ ルセフの「運
命」を思い起こさせる。南アフリカでは、大統領ジェイコブ ズマ
が、ますますつよい批判を受けている。税金を私的目的のための不
正使用と汚職の疑いが、その原因である。同国の経済情勢に関する
不満と合わせて、樽からあふれ出ている。先日ズマは、おそらくは
解任手続きが開始されるのではとの不安から、自分に対する告発に
関する報告が出されないようにしたばかりであった。大統領に関す
る怒りは、今回は路上に溢れている。

     国内ニュース

合意は成立したが営業法に関して粘り強い交渉が続く

大仕事か僅かな改革かは意見が分かれるが、営業法の改革は確定し
た。連邦首相クリスティアン ケルン(社会民主党)と経済大臣ラ
インホルト ミッターレーナー(国民党)は、水曜日にその骨子を
発表した。届け出手数料は廃止され、公正な営業すべてに一律の許
可書を発行されることはなく、規制を受ける職業の規則はそのまま
である。合意が発表された後、最後のものに関しては、80ある規制
を受けている職種のうち具体的に16を、社会民主党は議論すること
を望んでいる、とのことである。おそらく新法が今週末に、専門家
の判断に回されるまで、粘り強い交渉が続く。




11月3日(木)

     国外ニュース

英国高等法院の判決 メイは英国のEU離脱に関与することに抵抗

英国首相テリーザ メイは、ロンドンの高等法院の判決に対して、
木曜日から上訴を起こす方針である。この判決は、英国国会に共同
発言権を与えることを認めるものである。メイは、国会議員の多数
が英国のEU離脱に反対していることから、ずっと国会の発言権を拒
絶していた。審理の際にもメイは、手の内をさらそうとはしなかっ
た。これにより、内政および外交上、慎重な配慮が必要な問題が、
英国の最高裁判所に持ち込まれる。

     国内ニュース

最低保障でシュテーガーは各州に最終期限を通告

最低保障問題の全国で通用する規則は、もはや社会福祉大臣アロイ
ス シュテーガー(社会民主党)の善意の願いには留まらない。各
州の社会福祉大臣と先日交渉したが、これは成果を上げることなく
終わった。以前同様ニーダーエスターライヒ州とオーバーエスター
ライヒ州は、シュテーガーの譲歩案に賛成することを決定していな
い。月曜日までに、シュテーガーは、各州にこの譲歩案を考え直す
時間を与えた。その後彼は、言わば「最後の提案」である自分の解
決案、を他の7つの州とともに実施に移す方針である。




11月4日(金)

     国外ニュース

「私の責任」韓国大統領が事件に向き合う

韓国大統領パク ク ネは、汚職事件でますます強い批判にさらさ
れている。彼女は友人に、便宜を図った、とされている。「最近の
動向は私の責任である」とパクは金曜日に感情を露わにテレヴィで
演説した。彼女は検察の捜査に応じるつもりである、とも述べた。
さらにパクは、ある教派の支持者であり、任期中に巫術の儀式を執
り行なっていた、との噂が出ており、これに弁解しなければならな
かった。

     国内ニュース

大統領選挙戦 嵐の前の静けさ

連邦大統領選挙の次回投票まで秒読みが始まっている。ただし12月
4日の投票日までまだ4週間ある。それにもかかわらず、選挙戦は極
めて熱くなっているわけではない。政治学者は、早ければ米国の選
挙の後、いろいろな観測が終わり、選挙戦自体もテレヴィ対決でよ
うやく盛り上がってくる、と期待している。




11月5日(土)

     国外ニュース

トルコ デモ隊に放水車を投入

最近逮捕が続いているトルコでは、ボスポラス海峡周辺およびヨー
ロッパ側の都市のいくつかで、抗議か都度が起きた。イスタンブル
では、警察は放水車と催涙ガスを使って、デモ隊を追い散らした。
しかしトルコ政府は、相変わらず反対派と批判勢力に、厳しく対処
している。オーストリア首相クリスティアン ケルン(社会民主
党)は、ヨーロッパが「明確な態度を取ると決めざるを得ない」地
点に到達した、と見ており、EUに行動するように求めた。

     国内ニュース

全日制学校拡充のために7億5千万オイロを投じる

全日制学校が拡充される。社会民主党と国民党は、2025年までに
7億5千万オイロを配分することで合意した。これに関する法案は、
数日後に専門家の判断に委ねられることになっている。この法律に
よれば、「学校の一日中の世話を全国一律に提供する」のが目的で
ある。そのほかにこれによって、今後は、「休暇中の学校外の世話
の提供も、現在ある場所で進めることになっている。




11月6日(日)

     国外ニュース

フォルクスヴァーゲン社 監査役会会長ペッチュが標的に

ドイツのフォルクスヴァーゲン社にとって、凶報は終わりがない。
今回は、同社の最高監査役である監査役会会長ハンス ディーター 
ペッチュは、捜査の標的となっている。元財務責任者であった彼
は、市場操作の疑いが持たれている。さらに、同社は排気ガスの数
字に関して、今まで知られていた以上に多くの策術を利用していた
疑いもある。週末の報道によれば、特に子会社アウディは、今まで
思われていたよりも深くこの事件に関与していた。

     国内ニュース

財政の収支均衡 合意を前に交渉

財政の収支均衡に関する話し合いは、月曜日にはよい結末を儒家得
る可能性が高い。APA通信によれば、連邦は各州に対して、提案を
示し、各州はこれを朝早くから引き続き評価する。より多くの資金
を求めているが、財務大臣が一部を実現した。1年あたり、およそ
3億オイロが使われ、1億2千5百万オイロの一時金の支払いが、難民
および移民の経費をまかなうために使われる。この3億オイロ強
も、基本的には、初期健康管理と病院の財源など、目的を定めて使
われる。本来であれば、各州は1年で5億オイロの増額を求めてい
た。




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