11月21日〜27日のオーストリアのニュース
11月21日(月)
国外ニュース
津波警報 大地震が日本を揺らす
大地震が、現地時間火曜日に、福島県を含む日本の北東部を揺らし
た。米国自身局の発表によれば、この自身は強度6.9である。沿岸
には、津波警報が発令された。福島には、地震と津波で2011年以
来、重大事故を起こした原子力発電所がある。運転会社は、災害を
まき散らした反応炉には、新たな被害はない、と発表した。
国内ニュース
ウィーン社会民主党内部での対立「誰も失脚しなかった」
ウィーン社会民主党内部では、派閥闘争が先鋭化している様子であ
るが、党幹部は月曜日に固まってしまった。市長ミヒャエル ホイ
プルが、58人との会談の後、今まで同様、この対立を低く評価しよ
うとした。「誰も失脚しなかった」とホイプルは説明した。市役所
での会議の他に、1つのことがはっきりしている。ホイプルの後継
者候補に担ぎ出されたゲアハルト ツァイラーは、大きな方針転換
はしない、ということである。
11月22日(火)
国外ニュース
EU議会はトルコの加盟に関する交渉を凍結
EU議会の決定は、EUがトルコ問題でどれほど分裂しているかを表わ
している。EU委員会とは異なり、議会の各会派長は、トルコのEU加
盟交渉を凍結することに賛成した。火曜日の発表では、大統領レ
ジェップ タイップ エルドアンに、明確な意志を示すことが必要
だ、とされている。EU外務委員フェデリーツァ モゲリーニは、こ
れに関する手段を行使しないように警告し、これで協力改善の可能
性を失うことになりかねない、と述べた。
国内ニュース
専門家は現在の内政は「自己検閲中」
国内政治の活動の中には、すでに新たな選挙の期日、つまり国民評
議会選挙が、過去数週間で再三観測がなされていた通り、早期に実
施されることを示唆している様子が見られる。政治学者ペーター
フィルツマイアーは、選挙問題は(答えに困る決定的な問)グレー
トヒェンの問いかけで、社会民主党と国民党は、「二重の思考法」
を実施に移し、国内政治を「自己検閲」することになるだろう、と
見ている。年金受給者と農家の負担減を政府は決議したが、野党
「新オーストリア党NEOeS」はこれを「選挙用の飴」と見ている。
11月23日(水)
国外ニュース
操作の疑い 専門家はクリントンに選挙に異議を唱えるよう助言
得票数では、ヒラリー クリントンは大統領選挙で勝利したが、選
挙人の総数では、大統領に選ばれたドナルド トランプが明らかに
優位であった。米国の選挙法では後者だけが重要なので、接戦州で
の結果に注目が集まるのは、その結果が動向の重要な影響を与え
る。ある雑誌報道によれば、有力な専門家の集団は、クリントン
に、そうした3つの州での票の数え直しを請求するように勧告して
いる。彼らは、「操作があったことを確信させる証拠」を見いだし
た、と信じている。
国内ニュース
ケルン対シュトラーヘ 対決の話し合いは「友好的」
連邦首相クリスティアン ケルン(社会民主党)は、就任して初め
て今日、テレヴィ番組の議論で、自由党党首ハインツ・クリスティ
アン シュトラーヘと直接対決した。1時間にわたる対立の話し合
いは、異例なほど「友好的」に行なわれた、とケルンは番組の終わ
りごろに指摘した。シュトラーヘも、ケルン政権が始まってから、
話し合いの基盤が「新たな質」のものになった、と賞賛した。「国
会では別で、衝突が起こる時もある」とケルンは述べた。しかし以
前同様、社会民主党と自由党は、内容的には「中道的な世界」では
意見が異なる、とも語った。
11月24日(木)
国外ニュース
トランプの顧問 共通の目標を持たない
次期米国大統領ドナルド トランプは、僅か数人しか信頼していな
い模様である。例えば、娘婿のジャレッド カシュナーである。
35歳の彼は、舞台裏で重要な役割を果たしており、将来もトランプ
のそばで仕事をすることになっている。将来の主席戦略家スティー
ヴ バノンとの対立は、組み込み済みであるようだ。右派の出版業
者であるバノンは、反ユダヤ主義者であると見られているが、カ
シュナーはユダヤ教信徒である。彼らが抱いている政治的な世界理
解も、異なっている。
国内ニュース
ケルン対シュトラーヘ 社会民主党幹部は意見の歩み寄りを喜ぶ
社会民主党幹部は、同党首クリスティアン ケルンと自由党党首ハ
インツ・クリスティアン シュトラーヘの「友好的な」対決に関し
て、喜んでいる。ケルンテン修道党首ペーター カイサーは、「対
立の文化」があ僂、と述べた。また労働組合幹部ヨーセフ ムヒ
チュは、EUと外部の国境に関する政策は、過去のものである、と述
べた。ブルゲンラント州州首相ハンス ニースル(社会民主党)
は、自由党が連邦政治で与党に加わる可能性を、今後判断し直すべ
きである、との意見を述べた。この議論が大きく盛り上がるか、そ
れとも当面は延長されるかは、政治の専門家の間でも意見が割れて
いる。
11月25日(金)
国外ニュース
反ロムニー 米国外相の座をめぐる厳しい争い
次期米国政府の最重要職をめぐり、激しい争いの火がついた。先日
まで、ミット ロムニーが、米国外務大臣の最有力候補と見なされ
ていたが、彼は激しい逆風を受けている。トランプの有力支持者た
ちは、穏健派と目されるロムニーが、選挙戦中にトランプを「山
師」や「詐欺師」と呼んだことで、ロムニーに断固反対している。
ただし別の有力候補元ニュー ヨーク市長ルドルフ ジュリアーニ
にも反対がある。
国内ニュース
選挙のテレヴィ広告が海外にまで波紋を投げる
選挙戦は1年間続いているが、採取段階に来て初めて、特別な盛り
上がりを見せ、海外にまで波紋が広がっている。89歳の「ゲルト
ルーデさん」が、人生経験にもかかわらず、それぞれの有権者の中
に長所があると信じている、と述べる映像が、両候補が出す選
挙公告よりも、極めて短時間に広がりをみせた。
11月26日(土)
国外ニュース
米国国防省「水面下を攻撃する無人機を開発」
空からに続いて、戦闘用の無人兵器が作られる。米国海軍の異国に
よれば、今度は世界の海も制圧する。海での巡回と軍による管理
は、これによって容易になる。人間が整備することなく、金属の敵
の塩水中でも活動できる新世代の無人機がこれを可能にする。世界
にまたがる「水面下の武器」に対する物資供給網も、計画されてい
る。
国内ニュース
大統領選候補者は誰に次期政府の組閣を任せるか
オーストリア国営放送の「7日で7つの質問」の第2の質問で、読者
のマンフレート G. は、アレクサンダー ファン デア ベレン
と、ノルバート ホーファーが、国民評議会選挙後に、連邦政府の
組閣にを誰に委託するか、知りたいと願っている。ファン デア
ベレンとホーファーの答えは、全く異なっている。ファン デア
ベレンが、政府の中身の方針を重視するのに対して、ホーファー
は、次期の連立政権のあり方に注目している。
11月27日(日)
国外ニュース
2017年仏大統領選 保守派の候補はフィヨンに
フランソワ フィヨンは、フランス大統領職を目指す争いに、保守
派の候補として加わる。元首相である彼は、日曜日の決選投票で、
アラン ジュペに大勝した。ジュペは、62歳の彼に勝利のお祝いを
述べ、2017年春の大統領選挙では、フィヨンを支持すると約束し
た。フィヨンは勝利の演説の中で、「私はすべての人を必要とする
だろう」と訴え、保守派に団結を呼びかけ、特に元大統領ニコラ
サルコジの支援に期待している。
国内ニュース
ホーファーを支持したローパトカをミッターレーナーは批判
国民党内部では、権力争いが始まっている。党首ラインホルト
ミッターレーナーは、会派長であるラインホルト ローパトカを
「忠誠心が欠けている」と非難した。このきっかけとなったのは、
自由党党の大統領候補ノルバート ホーファーの登場である。