12月12日〜18日のドイツのニュース



12月12日(月)

アレッポの反乱勢力は間もなく全面的な敗北か?

シリアの権力者バシャール アル・アサドの部隊は、アレッポで進
軍を続けている。シリア国営報道機関、ロシア国防省および反政府
組織は一致して、政府軍はこの間に、同市東部の反乱勢力がかつて
支配していた地域を、ほぼ全面的に支配下に置いている、と伝え
た。シリア人権監視団団長ラミ アブデル ラフマンは、「全面的
な倒壊」が起こる、と述べた。日曜日夜には、南東部郊外のシャイ
ク サイド地区が占領され、別の地域は、その後数時間で陥落し
た。
ロシア国防省の発表によれば、攻勢開始以来、民間人10万人以上
が、同市から脱出しており、シリア人権監視団は、その数は13万人
と述べている。ロシア空軍は、空爆を行なって、アサド軍を支援し
ている。

     その他のニュース

イスタンブル攻撃をうけHDPの政治家が全国で逮捕される

イスタンブル2重攻撃を受け、トルコ当局は、国内の親クルド人の
反政府勢力に対して、再び厳しく対処するようになった。トルコ内
務省の発表では、親クルド人政党HDPの政治家235人以上が逮捕され
た。国営アナドル通信社は、全国で手入れが実施され、イスタンブ
ルおよびアンカラで、同党の要人が逮捕された、禁止されているク
ルド労働者党PKKを支持する宣伝、あるいは同党への入党の責任
が、これらの容疑者にはある、と報じた。ドイツ首相メルケルは、
攻撃事件後に、大統領エルドアンに、テロ組織との戦いで、より密
接な協力をすると申し入れた。イスタンブルのテロの犠牲者数は、
この間に44人に増加した。政府の発表では、それには警官36人と民
間人8人が含まれている。急進派PKKの分派組織「自由の鷹」が犯行
声明を発表した。

カイロのコプト派教会攻撃は自殺攻撃

カイロのマルクス大聖堂のすぐ近くにあるコプト派教会に対する攻
撃は、自殺攻撃であった、とエジプト大統領シシが発表した。シシ
は犠牲者埋葬が進む中、犯行は爆弾を体に巻き付けた22歳の男が起
こした、犯行に関与したとされる3人が逮捕された、と述べた。犠
牲者の数は、25人から23人に修正された。全世界のキリスト教信徒
共同体が、日曜日のこの攻撃を避難した。ドイツ連邦政府は、エジ
プトのこの地域で、平和的に共存するのを妨害しようとしている、
と述べた。9千万人のエジプト人の、ほぼ1割がコプト派キリスト教
徒である。

EUとキューバは初めての政治協定に署名

EUは初めて、かりぶの社会主義国キューバとの間で、初めて政治協
定を結んだ。EU外務委員モゲリーニ、キューバ外相パリージャ、EU
加盟各国外相が、ブリュッセルに集まり、関係の今後の枠組作るた
めに条約に署名した。モゲリーニは、関係正常化にむけ、重大な一
歩である、と述べた。この協定はEUの見解では、キューバの経済的
社会定な近代化を進めるのを支援するためのものである。さらに貿
易問題で、より密接な協力をすることになる。現在予定されている
両者の接近の土台にあるのは、同国が慎重ながら解放の方針をとっ
ているためである。この協定が全面的に発効するためには、ヨー
ロッパ議会とヨーロッパ各国政府の賛成が必要である。さらにすべ
てのEU加盟国が、これを批准しなければならない。




12月13日(火)

国連「東アレッポでは民間人80人以上が死亡」

国連の発表によれば、シリア政府軍と同盟者は、過去2日間で、攻
防戦が続くアレッポ東部で、民間人80人以上を殺害した。それによ
れば、犠牲者は規則に基づいて処刑された。国連人権高等弁務官事
務所候補ルパート コルヴィルはジュネーヴで、その中には、反乱
軍が今まで支配していた4つの地域出身の女性11人、子供13人が含
まれており、これは現地から信頼でいる情報に基づいている、と述
べた。国連事務総長パン ギ ムンは、教皇に関する報告が多数寄
せられていることに、動揺している。国際赤十字は、数千人の民間
人が保護されることなく、権力者バシャール アル・アサドの部隊
と、反乱軍の間での戦闘にさらされている、彼らは逃げることがで
きなかった、と述べた。大都市アレッポは、ロシアの空爆に支援を
受けて、間もなくシリア軍が全面的に占領する。

     その他のニュース

メルケルとオランドは対ロシアのEU制裁延長に賛成

ドイツ首相メルケルとフランス大統領オランドは、ロシアに対する
EUの制裁を延長することに賛成した。メルケルはベルリンの首相府
で、オランドと会談し、ウクライナ紛争で結ばれたミンスク協定の
実施は、「極めて遅々と」進んでおり、「ロシア制裁を今一度延長
することが必要だ」と述べた。オランドも、この紛争では「相変わ
らず封鎖が続いている」と嘆いた。また2人は、ブリュッセルで木
曜日に開かれるEU首脳会談が、シリアのアレッポで困窮する人々を
支援する明確な方向を示すよう求めた。

エクソンモービル社長ティラーソンが米国外相に就任

米国の石油大企業エクソンモービル社社長ティラーソンは、次期米
国大統領トランプから、外務大臣に指名された。共和党員のトラン
プは、ティラーソンは、世界で最も大きな成功を収めた経営者であ
る、と述べた。64歳の彼は、ロシアの友人と目されている。テキサ
ス出身の彼は、2006年から、エクソンモービル社社長を務めてい
る。彼はス十年にわたり、総額3千億米ドル(2千8百億オイロ)を
売り上げる石油会社出働いている。ティラーソンは、トランプ同
様、政治経験は全くない。

密入国業者に18年間の拘留刑

地中海での最悪の難民災害の一つをめぐる裁判で、リビア沖で沈没
した船の船長に18年の拘留刑が言い渡された。イタリアのカターニ
アでの裁判は、チュニジア人のマレクに、数件の撲殺、人身売買、
悲劇の原因を作った容疑で有罪とした。副船長のシリア人は、密入
国あっせんの容疑で5年間の拘留が言い渡された。2人は無罪を主張
していた。この事故は昨年4月に、リビアの沖合140キロで起きたも
ので、8百人から9百人が溺死した。生存しているのは28人だけで
会った。イタリア沿岸警備隊は、緊急通報を受けて、ポルトガルの
輸送船を、破損した難民船に派遣した。2隻の船が衝突した。すべ
ての難民が船の一方の側に押しよせたため、船は転覆して沈没し
た。




12月14日(水)

アレッポで激しい戦闘と空爆 当初は停戦は失敗に終わる

攻防戦が続く北シリアの大都市アレッポからの反乱勢力撤退と停戦
は、当面は成果を上げない。大統領バシャール アル・アサドの部
隊と同盟者と、反乱勢力は、再び激しい戦闘を繰り広げている。両
者は、停戦が派アンした責任は相手にある、と非難し合っている。
蜂起勢力が、東アレッポからの撤退に関して、シリア政府と合意し
たことを受け、戦闘は夜に一旦弱まっていた。その後シリア政府
は、調達したバスすべてを呼び戻した。シリア人権監視団によれ
ば、政府に忠誠を誓う部隊は、大砲を用いて、アレッポに残ってい
る反乱勢力の支配地域を、激しい砲火にさらしている。さらに、戦
闘用飛行機も、再び空爆を加えている、とのことである。ロシア外
務大臣セルゲイ ラヴロフは、紛争は今後2日あるいは3日後に、最
終的に決着する、との意見を述べた。また彼は、数万人の民間人が
避難するために、人道的な避難路を設置した、急進派にも避難路は
開かれている、と述べた。トルコは、ロシアおよびイランとの仲裁
交渉を継続する、と予告した。

     その他のニュース

デュテルテ「自らの手で犯罪者を殺害した」と自慢

フィリピン大統領デュテルテは、ダバオ市長時代に、自らの手で、
犯罪者と見られるものを殺害した、と自慢した。デュテルテは、麻
薬との戦いでの容疑者の殺害に関して、月曜日に実業家を前に演説
し、この発言を行なっていた、とのことである。「もし私がそれを
することができるのなら、あなた方にできない理由があるだろう
か」と彼は警官たちに明言し、自分の行動をその理由として挙げ
た。デュテルテは、国内の麻薬犯罪と厳しい戦いを繰り広げてお
り、彼の厳しい行動は、諸外国から激しい批判を受けている。デュ
テルテが6月末に就任して以来、警察は麻薬対策の出動で、2千人以
上を殺害した、と発表した。公式の発表によれば、3千人以上が、
状況がはっきりしないままに死亡した。

アフガニスタン副大統領ドスタムに重大な有罪の疑い

アフガニスタン副大統領ドスタムは、敵対者の誘拐、虐待、暴行容
疑で、国内で操作を受けざるを得ない。彼の政敵イシチは、放送局
トロを通じて、先月ドスタムの命令で、彼の護衛に誘拐され、虐待
を受け、組織的に暴行を受けた、と発表した。かつて軍の最高司令
官であったドスタムは、自分を殺すこともできるし、「誰の尋問も
受けない」とイシチは「ニュー ヨーク タイムズ」紙に述べた。
ドスタムは一連の戦争犯罪容疑で非難されているが、この非難を中
傷にすぎない、としりぞけた。駐カブールの米国、EU、オーストラ
リア、カナダ大使は、庁すぉようきゅうしている。カブール大統領
宮殿は、この容疑を調査させる、と発表した。

エルドアンはテロ組織との戦いに「国民的な動員」を呼びかける

イスタンブル2重攻撃の後、トルコ大統領エルドアンは、テロ組織
との戦いには、全国民が参加することを求めている。「すべてのテ
ロ組織との戦いに、国民が出動するように、私は呼びかける」とア
ンカラで現地の責任者を前に述べた。彼はトルコ人に対して、すべ
ての容疑者を当局に届け出るように訴えた。諸外国の批判にもかか
わらず、現在親クルド人野党HDP党所属の国会議員2人を、テロ容疑
者として拘留した、と国営アナドル通信社は報じた。これで、同党
の国会議員12人が、未決拘留中であり、その中にはデミルタシュと
ユクセクダグが含まれている。エルドアンはHDP党を、禁止されて
いるクルド人労働者党PKKの拡大された部門である、ととらえてい
る。同党はこれを否定している。




12月15日(木)

シリア東アレッポで退避が始まる

シリアの大都市アレッポ東部では、様々な原因で遅れが出たが、退
避が始まった。負傷者と戦闘員を乗せた最初の車団が、今まで反乱
勢力が支配していた地域を離れた。ロシア国防省が、これを発表し
たが、それによれば、5千人の蜂起勢力と家族が、およそ20キロに
わたる「人道的避難路」を通って、自由に撤退できる、と述べた。
イドリブ州への輸送は、救急車とバスで行なわれるが、イドリブ州
の大部分は、反政府勢力が支配している。退避と停戦の条件は、ロ
シアとトルコの責任で、交渉で取りまとめられた。木曜日には、ま
だ散発的な襲撃があった、と報じられた。

過去数日で、大統領バシャール アル・アサドの部隊は、ロシアの
空爆および党にイラク出身のシーア派民兵の支援を受けて、2012年
以降反乱勢力の支配下にあったアレッポ東部を奪還することに成功
した。

     その他のニュース

メイ「英国のEU離脱は『秩序立ち支障のない形で』進行させる」

英国首相メイは、「秩序立ち、支障がない形」で、英国の離脱に関
する交渉を進めるよう、EUに求めた。彼女はブリュッセルでのEU首
脳会談で、それが「全員の利益である」と述べた。英国保守党の政
治家である彼女は、英国のEU離脱の申請は、3月末までかかる、と
強調した。EU大使ロジャースは、BBCの番組で、EUとの交渉は10年
ほどかかる可能性がある、と述べたが、メイは、これに関して態度
を明らかにしなかった。ただし彼女の事務所は、ロジャースと敗戦
を隠す態度を示した。EU加盟27カ国の政府は、晩にはメイ抜きで、
英国政府との交渉の枠組を話し合う方針である。その際には、EU委
員会が、中心的な交渉の役割を果たす、との決定が下される可能性
が高い。決定案によれば、ヨーロッパ議会は補助的な役割しか果た
さない。

EUは移民問題でニジェールとの協力をすることで合意

EUは移民問題で、マリに続いて、ニジェールと緊密な協力をするこ
とで合意し、そのために数億オイロを支払う。EU委員会議長ユンケ
ルとニジェール大統領マハマドゥは、ブリュッセルでこの合意に署
名した。それによれば、管理されないヨーロッパへの移住を抑制
し、違法にやって来た移民は故郷に送り返されることになる。その
見返りにニジェールは、6億1千万オイロをEUから受け取る。ナイ
ジェリア、エチオピア、セネガルとも協定が結ばれる計画である。
ドイツ首相メルケルはブリュッセルで、この合意の目標は、人々が
リビアにたどり着かないようにすることで、その代わりに彼らは出
身国で、機会を得られなければならない、と述べた。

米国の放送局「プーチンがハッカー攻撃にみずから関与」

米国民主党のコンピューター設備に愛するハッカー攻撃に関して、
続々新たな詳細が明らかになっている。米国の放送局NBCは、ロシ
ア大統領プーチンは、大統領候補クリントンのメイルに侵入するよ
う、自ら指示した、と報じた。同局は、秘密情報部の有力者2人の
言葉として、これを報じている。「ワシントン ポスト」紙は金曜
日に、CIAの内部資料を引用して、ロシア政府と通じている内部の
者が、侵入した民主党の電子メイルを、暴露サイトのウィキリーク
スに提供した、と報じている。「ニュー ヨーク タイムズ」紙に
よれば、米国秘密情報部は、ロシアのインターネット新聞社が、共
和党と民主党双方のコンピューター施設に侵入した可能性は高い、
と見ているが、民主党から盗み取った情報だけが、公表された。




12月16日(金)

シリア野党はロシアにより厳しい罰則を科すよう求める

シリア野党の代表は、ロシアに対してより厳しい経済制裁を科すよ
う要求した。高等交渉委員会の団長リアド ヒジャブは、徹底的な
処罰が、紛争解決の一部である、と述べた。彼はデンマーク外相ア
ナス サムエルセンとコペンハーゲン出会談した後、世界の世論が
人道面での大災害の目撃者になる、と述べた。
一方シリアのアレッポ情勢は、緊迫感を増した。今まで反乱勢力が
支配していた同市東部からの撤退が、既に合意されていたが、軍は
これを一時中断した。世界保健機関は、人道支援活動家は、この地
域を離れなければならなかった、と発表した。東アレッポに今なお
何人の人がいるのかは不明である。

     その他のニュース

プーチンと安倍は島を巡る対立では合意に達せず

太平洋のクリル列島の帰属を巡る対立で、ロシアと日本の首脳会談
では、突破口は見いだされなかった。ロシア大統領プーチンと日本
首相安倍は、東京で会談し、多くの経済協定だけに合意した。彼ら
は、1945年以来ロシアが所有しており、一部は日本が領有を主張し
ている列島についても話し合っている。プーチンは記者会見で、こ
れらの問題が1時間で解決できると考えるとすれば、それは単純す
ぎる、と述べた。安倍は補足して、和平条約に署名するまでは、
「困難な道のり」が残っていると述べた。両国政府は今日に到るま
で、領土を巡る対立があるため、正式には和平条約に署名していな
い。

ツィプラス「ギリシア経済は成長している」

ギリシア首相ツィプラスはベルリンで、自らの改革の方針を支援す
るように訴えた。彼はドイツ首相メルケルとの会談を前に、ギリシ
アはもはや危機の一部ではなく、解決済みの国の一部つと受け止め
られることを望んでいる、と述べた。また彼は、印象深い黒字が出
ており、法に定められた目標を上回っており、長い景気後退の局面
を終え、来年には2.7%成長するだろう、とツィプラスは述べた。メ
ルケルは、両国関係を賞賛した。ギリシア国会は木曜日に、反対意
見もある低い金額を受け取る年金受給者に、特別支払いを行なうこ
とを可決していた。総額6億1700万オイロのこの決定を、諸外国の
資金提供者は、厳しく批判していた。

スイスは移住者に上限を設けない

スイスはEUの反対を受けて、国民投票で求められた外国人労働力の
上限設定を断念した。当初予定されていたEU加盟国でない外国人の
割合を定める代わりに、すでに同国にいる労働力をに特権を与え
る、と決定した。スイスはこの解決策で、EUとの亀裂を回避するよ
う期待している、とのことである。国民主義の保守派スイス国民党
SVPは、この法律は「EUへの降伏」である、と判断し、新たな国民
投票を起こす、と威嚇した。スイス人は2014年に、移住者の上限を
定めることに賛成していた。しかし同国は、上限を定めることで、
EUとの条約に違反する可能性がある。




12月17日(土)

トルコで爆弾攻撃 死者多数

トルコ中央部の都市カイセリで、治安部隊が襲撃され、死者が出た
のを受け、大統領レジェップ タイップ エルドアンは、トルコが
テロ組織の標的になっている、と見ている。この襲撃事件は、兵士
と警官だけではなく、「我々の市民7千9百万人」を狙ったものだ、
と国営アナドル通信は、エルドアンの発表としてつたえている。さ
らに、この攻撃は、シリアおよびイラク情勢と関連しており、トル
コ経済の「変動」とも関連していて、テロ組織とは、「国をあげて
の動員という意識で」戦う、とも語った。
この襲撃事件では、少なくとも兵士13人が死亡し、多数が負傷し
た。

     その他のニュース

東アレッポからの退避は続けられる

反乱勢力の拠点東アレッポからの退却は、金曜日に一旦中断した
が、さらに続けられることになる。シリア政府と蜂起勢力は、残り
の戦闘員と民間人が、攻防戦の続く街区から退却できるように、新
たな協定に合意した。東アレッポの他、蜂起勢力に包囲されている
シーア派の村アル・フアとケフラヤからも避難が実施されることに
なっている、と反乱勢力の広報は通信社アラビヤ ハダトに対して
予告した。さらにレバノン国境近くにあり、政府陣営の戦闘員が包
囲するこの2つの村から、けが人が退去した、とのことであり、シ
リア政府筋がこれを確認した。国連は、東アレッポには、およそ
3万人がまだ踏みとどまっている、と推定している。野党に近いシ
リア人権監視団によれば、アル・フアとケフラヤには、およそ2万
人が捕らえられている。

ロシア、トルコ、イランがシリアに関して緊急会談

ロシア、トルコ、イランの外務愛人は、シリア紛争に関して即時会
談をすることで合意した。この会合はいつ行なわれるかは、ロシア
外務省は今のところ発表していない。これより前に3カ国の外相ラ
ヴロフ、チャヴシュオール、サリフは、アレッポ情勢などについて
電話で会談した、とのことである。金曜日にはロシア大統領プーチ
ンは、シリア会談の新たなやり方を提案したが、その会議ではシリ
ア野党を支援するトルコが自説を強く打ち出すことになっている。

フロンテクス「今年EUに来た移民の数は35万人」

ヨーロッパ国境警備局フロンテクスの発表によれば、今年およそ
35万人の難民と移民が、有効な入国書類を持たずにEUにやって来
た。同局長レゲリは「ルール通信」紙に、トルコ経由が18万人ほど
で、他の17万人はリビアとエジプトから地中海を越えて入国した、
と述べた。彼によれば、今年初めには、東地中海経路を通じて、多
くの移民がやって来たが、現在は西地中海に中心が移っているが、
その原因はEUとトルコの送還に関する合意と、バルカン経路の閉鎖
である。




12月18日(日)

外務省はイスタンブルのドイツ人学校でのクリスマス禁止を批判

外務省では、トルコにあり、ドイツが支援している学校で、クリス
マスが禁止されたのは、理解不能である。同省は、イスタンブル 
リセシ(ギュムナーズィウムに相当)の幹部が下した予想外のこの
決定は理解できない、と述べた。さらに、学校でのクリスマス前の
文化交流というよい、そして長い歴史を持つ伝統が、今年中断され
るのは、極めて残念だ、トルコの交渉相手と、これについて話し合
うつもりだ、とも発表した。ドイツ通信社によれば、これより前に
トルコ当局は、イスタンブル リセシでの授業から、クリスマスの
主題を締め出していた。イスタンブル リセシのドイツ部門の幹部
が、教師陣に送った電子メイルによれば、クリスマスの慣習とキリ
スト教のお祭りを、授業の中では何も伝えたり、勉強したり、歌を
歌ったりしてはならない、とのトルコの学校管理部の通達に基づく
ものである、とのことである。長い伝統のある有力ギュムナーズィ
ウムで勤務する現在35人いるドイツ人教師は、連邦共和国が派遣
し、税金で給料が支払われている。

     その他のニュース

東アレッポ退避は続く

シリアでは、東アレッポからの退避は、2日間にわたる中断の末、
再開している。赤十字と赤新月の監視下で、最初のバスが破壊され
た同市の東部に入り、最後まで現地に残っている戦闘員と民間人に
脱出させた、とシリアでは報じられている。国連は、東アレッポに
は今なお3満員ほどがいる、と推定している。赤十字の以前の情報
によれば、この地域からの退避は、数日間かかる可能性がある。東
アレッポの人の一部は、急進派イスラーム教徒が大部分を支配する
イドリブ州に運ばれる。残りは、政府が支配するアレッポの一部に
避難する。同市の反乱軍支配地域は、過去数週間の激しい空爆の
末、ロシアとイランの支援を受けたシリア政府軍に、ほぼ全面的に
占領された。

エジプト人作家ナジは諸外国の批判を受け当分自由の身に

エジプトの作家ナジが拘留されたことを、諸外国が批判したことを
受け、彼は当面自由の身となった。ナジに課された2年間の拘留刑
は、拘留判決に対する上告が行なわれている間は、執行停止とな
る、とカイロ控訴審裁判所は判断を下した。控訴審手続きは、1月
2日に続行される、とのことである。3冊の長編小説を執筆したナジ
は、エジプト政府をあからさまに批判している。ある読者が彼を非
難して、文芸雑誌「アハバル アル・アダブ」に発表したナジの兵
銀の中に、性と麻薬乱用の描写があって、身体の不調を招いたと述
べたことを受け、ナジは裁判にかけられた。

スペインの支出削減策に反対して大規模なデモ

数万人のデモ隊がマドリードで、スペイン政府の支出削減策に抗議
した。首都の中心にあるネプチューン噴水のところで開かれた大規
模集会には、二大労組CCOOとUGTの双方が、参加を呼びかけてい
た。彼らは保守派の首相ラホイに、社会福祉給付、年金、給与の引
き上げ、より公正な税制、労働市場の自由化の中止を求めた。11月
には、労働組合の代表がラホイと会談したが、成果を上げることな
く終了していた。




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