１２月１２日〜１８日のオーストリアのニュース
１２月１２日（月）
国外ニュース
イタリア新政府は迅速に組閣
首相マテオ レンツィが辞任してからわずか5日、イタリアは新政
権を持つ。次期首相パオロ ジェンティローニは月曜日午後、閣僚
名簿を提出し、全政権の方針継続の方向を示すつもりである。多く
の閣僚は、既にレンツィ政権で閣僚を務めている。有名な内務大臣
アンジェリーノ アルファーノが、外務大臣に転出した。政府が月
曜日晩に、既に宣誓を行なった。
国内ニュース
家族支援金 自由党は批判 緑の党は自説が確認されたと見る
オーストリアで暮らしている以外の子供たち対する家族支援金削減
について、予想通りEU委員会は反対したが、これに関する批判は自
由党から出た。緑の党はこのEUの反対は、自分たちの方針を認める
ものだ、と見ている。自由党は今日、出身国の原則に合わせて、家
族支援補助を修正するように求めている。
１２月１３日（火）
国外ニュース
東アレッポ 反乱勢力の抵抗は潰えた模様
ロシアの発表によれば、シリアの都市アレッポは現在、権力者バ
シャール アル・アサド軍の完全な支配下にある。反乱勢力は、攻
防戦が最後まで続いた同市東部からの撤退で、政府軍と合意もし
た。反乱勢力の抵抗は潰えた模様であるのに対し、民間人数万人の
運命は、不確実なままである。
国内ニュース
クルツの拒否 トルコに関するEUの声明は出されない
外務大臣セバスティアン クルツ（国民党）は、今後のトルコに対
する接し方に関して、EU内部の対立で、共同声明を出すのを阻止し
た。彼は関係凍結を求めていた。火曜日のEU外相会議では、明確に
過半数が、関係凍結を今後の行動の選択肢として文言に含めること
に反対したため、オーストリアは拒否権を行使した。EU評議会議長
を務めるスロヴァキアは、この拒否権行使を残念だ、とした。この
問題は木曜日のEU首脳会談では、公式には議題には取りあげられな
い。
１２月１４日（水）
国外ニュース
情報産業社長がトランプ タワーに招かれる
ニュー ヨークのトランプ タワーでは、今後の米国の政策に向け
て、再び舵が切られる。水曜日には、緊迫感を持って見守られてい
た次期米国大統領ドナルド トランプと、米国の情報産業の有名人
が会談した。シリコン渓谷から到着した社長対との最初の接触で。
トランプは米国での生産を再び増やすように求めた。この呼びかけ
の際にトランプは、子供たちイヴァンカ、ドナルド2世、エリック
も同席させ、彼の政権では「公式の命令が続けてだされること」は
ないと知らしめた。
国内ニュース
国民評議会「ヒトラーの生家が接収される」
オーバーエスターライヒ州のブアオナオにあるヒトラーの生家は、
共和国の所有物となる。国民評議会は今晩、賛成多数で、今までの
所有者からの接収に賛成した。シュトローナハ班と新オーストリア
党の一部が反対しただけであった。今までの所有者は、ザルツブル
ク フォアシュタット15のこの不動産でいくら手にするかは、発表
されていない。いずれにせよ、この家をどう扱うかはまだ決まって
いない。
１２月１５日（木）
国外ニュース
東アレッポからバスで民間人数十万人がイドリブに運ばれる
長い攻防戦が続いたアレッポ市を、シリア軍が占領したことを受
け、木曜日には同市東部からの避難が進行中である。バスを使っ
て、数百人の人が、大きく破壊された地域から避難する様子を移し
た映像が現れている。車団の目的地は、イドリブ州で、ここでは民
間人は「安全な場所」に運ばれる、とシリア政府は主張している。
この地域は、トルコの支援を受けた蜂起勢力に支配されていること
になっている。
国内ニュース
大統領選挙 投票用紙3万4千枚が無効
大統領選挙の決選投票を再実施し、延期することになった投票用紙
の問題は、12月4日の投票では、大きな躓きの石にはならなかっ
た。それにもかかわらず、報道によれば、投ぜられた651,726票の
うち34,187票が、票の集計には加えられなかった。834の事例で
は、この投票用紙は損傷されて到着し、封筒の中にある票が操作さ
れていたことを否定することはできなかった、と「プレッセ」紙は
報じた。13の事例では、2枚あるいはそれ以上の用紙が含まれてい
た。54の事例では、正式の封筒ではないものに入っていた。一方
1,589票では、封筒に入れられていなかった。
１２月１６日（金）
国外ニュース
オバマはロシアに対する論調を強める
米国大統領バラック オバマは、金曜日に大統領府で、今年最後の
記者会見を開き、ロシア大統領ウラジーミル プーチンの演説に対
して、明確な言葉を述べた。オバマによれば、ロシア政府は、米国
に対するハッカー攻撃の背後におり、ロシアの手にはシリア人の血
がついている、と述べた。さらにオバマは、共和党がロシアに接近
していることを批判し、この関連で自分の後任である共和党のドナ
ルド トランプに、警告を伝えた。
国内ニュース
ブラントシュテッター「トルコは法治国家とは捉えられない」
法務大臣ウォルフガング ブラントシュテッター（国民党）は、
「クリール」紙との話し合いで、トルコの最近の動向に、厳しい批
判を加えた。7月15日に政権転覆事件が失敗に終わった後、民主主
義と人権に関して起きた問題である。「トルコが不法国家への道を
歩んでいることは間違いない」との彼の言葉を、同紙は引用してい
る。
１２月１７日（土）
国外ニュース
ハンガリーのオルバン政権 権力は増大 成果は上がらず
ハンガリーでは、右派大衆迎合政党フィデスは、2010年春から政権
を握っている。同党首で、同時にハンガリーの強者である首相ヴィ
クトル オルバンは、自分の構想に基づいて国全体を変えた。ハン
ガリーは今日では、右派大衆迎合政党が、民主主義をどのように解
釈するか、権力が大衆迎合政党に与えられた場合に、国をどのよう
に変えるかを示す先行事例と見なしうる。
国内ニュース
オーバーハオサーは医師との話し合いを再開する方針
厚生大臣サビーネ オーバーハオサー（社会民主党）は、来年初め
に、医師会と、基本的保健医療に関する法律について、話し合いを
開始する意向である。彼女は、医療従事者の抗議とストを、「劇場
の雷鳴」である、と見なしている。
１２月１８日（日）
国外ニュース
トランプ反対派は最終選挙人を悩ませる
次期米国大統領は、6週間前に確定した。しかし厳密に言えば、間
接選挙制度であるため月曜日にようやく、最終選挙人の委員会が選
ばれる。この規則では、最終選挙人は、選挙結果に合わせて投票を
行なう。今回の大統領選挙は、特殊な点がたくさんあるため、ドナ
ルド トランプ反対派は、彼が大統領に就任するのを阻止できると
の僅かな希望を抱いている。彼らは数週間前から、電話、電子メイ
ル、郵便で最終選挙人を悩ませている。
国内ニュース
自由党幹部がモスクワで実務会談を開く
自由党幹部は、週末には「実務会談」のために、ロシアの首都モス
クワにいる、と発表した。これに関する情報を会派長ハインツ・ク
リスティアン シュトラーヘ、国民評議会議長ノルバート ホー
ファー、ウィ−ン副市長ヨハン グーデヌゥス、EU議会議員ハーラ
ルト ヴィリムスキーが昨日これを発表した。