12月19日〜25日のドイツのニュース



12月19日(月)

国連安保理はアレッポ監視団の派遣団を決議

国連安全保障理事会は、監視団をシリアのアレッポに派遣する、と
決議した。同委員会は、これに関する決議案に、全会一致で賛成し
た。この監視団は、以前反乱勢力が支配していた同市の東部からの
退避活動を監視し、残った住民の状況について報告することになっ
ている。退避開始以降、国際赤十字委員会の発表によれば、およそ
1万5千人が、アレッポの反乱勢力の支配地域を立ち去ることができ
た。日曜日版に輸送が再開されてからだけでも、5千人ほどが、以
前の大都市アレッポ南西部の郊外に連れ出された、と同委員会広報
は発表した。数千人の上う民が、長年にわたり攻防戦が続いた北シ
リアの大都市から脱出するのを待っている。

     その他のニュース

国際通貨基金総裁ラガルドはタピ疑獄で有罪 刑罰はなし

国際通貨基金IWF総裁ラガルドには、問題となっている巨額の支払
い裁判で、過失で有罪が言い渡された。パリの共和国裁判所は、フ
ランス財相であった彼女に、刑罰を課すことはなかった。ラガルド
は8年前に、つかみどころのない元政治家で経営者のタピに、国の
資金を使って賠償金を支払った件で、被告人席に座らなければなら
なかった。ラガルドは2007年、フランス国家とタピの間で、長期間
に及ぶ法的対立を解消するために、民事仲裁裁判所での措置に同意
していた。仲裁裁判所が損害賠償として、タピに翌年4億オイロ以
上を支払うことを認めたとき、彼女はこれに異議を唱えなかった。
これは裁判所の判断によって、今回は拒絶された。同基金はこの判
決を受けて、ワシントンで、執行委員会を招集する、と予告した。
ラガルドは、2011年から同基金の総裁を務め、世界で最も力のある
女性の一人となっている。

イスタンブルの学校でのクリスマス禁止をめぐる争いは調停

ドイツが資金を出しているイスタンブルの学校で、クリスマスが禁
止されたことを巡る対立は、調停された模様である。ドイツ外務省
と国立のトルコのギュムナーズィウム、イスタンブル リセシのド
イツ科は、クリスマスを授業で取り扱うことを禁止されてはいな
い、と述べた。外務省公報は、トルコとドイツの石印社の話し合い
が行なわれ、誤解は取り除かれたことを「強く確信」している、と
表明した。週末には、この学校の授業で、クリスマスを取りあげる
ことについて、対立が生じている、との報道がなされ、騒ぎとなっ
ていた。政界と教会の代表者が、まず、大使の召還を含む声明を出
すよう求めていた。この名門校では、現在ドイツから派遣された教
師35人が働いている。

フォン デア ライエンは北マリに到着

国防相フォン デア ライエンは、危機の国マリの危険な北部にい
る部隊を訪問した。キリスト教民主同盟の政治家である彼女は、反
乱軍の拠点ガオに着陸した。ここにはおよそ5百人ほどのドイツ人
国連軍兵士が駐留している。彼らは、国連軍の一部として、西アフ
リカの同国の和平協定実施に貢献している。連邦軍の参加は、来年
大幅に拡大されることになっている。ドイツ兵の派遣の上限は、現
在の650人から、1千人に引き上げられる。救助のための出動に、
4機の衛生用および戦闘用ヘリコプターが投入される。マリ北部
は、2012年に一時イスラーム教徒急進派の手に落ちていた。フラン
スが介入することで、彼らを押しとどめることができた。しかし特
に北部では今日に到るまで、国連軍に対する攻撃が繰り返されてい
る。国連の発表によれば、10月までに国連軍の兵士や他の国連の人
材70人が殺害された。




12月20日(火)

ベルリンのクリスマス市襲撃は「背後にテロ」 犯人は逃走か?

トラックを用いてベルリンのクリスマス市を攻撃したのは、「テロ
の背景」を持つ模様であるが、犯人に関してはまだ不透明な点が
残っている。連邦検事総長ペーター フランクは、ベルリンで記者
会見を開き、真犯人は「まだ自由の身」であるとの「考え方に慣
れ」なければならない、と述べた。また彼は、この攻撃は7月に
ニースで起きた流血の惨事を思い起こさせるが、「イスラーム教
国」との関係は、確認されていない、とも語った。その後捜査陣
は、逮捕された若いパキスタン人は、実際には、(ヴィルヘルム皇
帝)記念教会近くの人混みの中に牽引用トラックを、本当に突っ込
ませたのかどうか、疑いを持つようになった。「このトラックの運
転手は逃走している」と、南西ラジオは、バーデン・ヴュルテンベ
ルク州内務大臣トーマス シュトロブルの言葉として伝えている。
今回の凶行では、クリスマス市を訪れた11人が、巻き添えになって
死亡し、重傷者を含め50人が負傷した。ポーランドの運送会社の運
転手は、おそらく運転台で射殺された模様である。
内務大臣会議の発表によれば、ドイツのクリスマス市は、今後も開
かれるし、ブランデンブルク門のところでの大晦日のパーティも同
様である。

     その他のニュース

メルケル「動揺してはならない」

連邦首相メルケルは、ベルリンでの暴力行為によって、ドイツは動
揺したり、自由な生活様式を放棄するべきではない、と発言した。
「私たちは、悪がもたらす不安感が私たちを麻痺させる状態で、生
きていくつもりはない」と彼女はベルリンで述べた。「この瞬間に
つらいことが起きても、それは同じである。私たちはドイツで生き
ていきたいと思うような生活のために、つまり自由で、共存し、開
かれた形で生きるために、力を見つけ出すつもりである」とも語っ
た。さらに、現状では、「テロ攻撃があると考えなければ」ならな
いとも述べた。連邦大統領ガオクは、この攻撃で、ドイツ社会が持
つ信念と価値観が揺るがされることはない、「犯人の憎しみで、私
たちが憎しみを持つようなことはない」と述べた。

襲撃事件と見られる事件への同情の声が世界から

ベルリンのクリスマス市が襲撃を受けたと見られる事件は、全世界
で驚きを引き起こした。多くのヨーロッパ政府は、この暴力事件を
非難し、哀悼の意を表した。複数の隣国で、安全対策が強化され、
あるいは再検討が行なわれている。フランス大統領オランドは、フ
ランス人は、「この悲劇に直面して、ドイツ人の悲しみを教諭す
る。これはヨーロッパ全体に関わるものである」と述べた。米国大
統領オバマは、ドイツに支援を約束した。次期米国大統領トランプ
は、インターネット上で、「ヨーロッパでのテロ襲撃事件」に言及
し、「文明社会は考え方を変えなければならない」と述べた。ロシ
ア大統領プーチンも、弔意を伝え、暴力と冷笑主義衝撃を受けてい
る、と述べたと伝えられている。ハンガリー首相オルバンは、この
襲撃事件と思われるものは、「キリスト教的価値観」への攻撃であ
る、と判断した。EU委員会議長ユンケルは、静かに平和に多くの人
を結びつけるクリスマス前の時期を祝うために、人々は集まってき
たのだから、この事件の報告は、その分だけさらに震撼させるもの
である、と語った。

ロシア大使射殺事件に驚き 米国大使館前で銃撃

駐トルコのロシア大使が暗殺されてから1日、現地では米国外交代
表部が、「安全面の理由から」すべて閉鎖された。夜にアンカラの
米国大使館前で銃撃があり、狙撃犯は逮捕された、と発表があった
が、詳細は上げられることがなかった。国連安全保障理事会は、ロ
シア大使カルロフ暗殺を、「極めて厳しく」避難し、これは「テロ
攻撃」である、と述べた。カルロフは月曜日に、アンカラでの展覧
会開会式で、射殺されていた。公式発表によれば、襲撃犯は22歳の
警官で、この日は非番であった。彼はトルコ語で、「シリアを忘れ
るな、アレッポを忘れるな」と叫んだ。ロシア大統領プーチンは、
この犯行で、トルコとロシアの関係がそこ縄得ることはなかった、
協力してシリア紛争解決の努力が妨害されることはない、と説明し
た。ロシア政府は、アンカラに18人体制の捜査陣を派遣した。




12月21日(水)

ベルリントラック襲撃後の捜査

ベルリンでトラックを用いた襲撃事件で、12人が死亡したのを受
け、ヨーロッパ各地で容疑者捜しが行なわれているが、この犯人は
当局が事前に標的に据えていた。チュニジア人アニス A. は、国を
危険にさらす犯罪行為を準備している容疑で、既に操作が行われて
いた、とノルトライン・ヴェストファーレン州内務大臣ラルフ イ
エーガーはデュッセルドルフで発表した。同州刑事局は、これに関
する手続の準備をしており、容疑者はチュニジアの身分証明書を
持っていなかったため、2016年6月に、亡命申請を拒否されたが、
国外追放にはなっておらず、身分証明書は、ベルリン襲撃事件の
2日後にようやくドイツ当局に届けられた、とイエーガーは説明し
た。アニス A. は、2015年7月にドイツに入国した、とのことであ
る。

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ヨーロッパ裁判所は理由のない情報保存に反対

ヨーロッパ裁判所EuGHは、情報保存の形で、理由なく大量の人を監
視するのに、改めた反対した。ルクセンブルクの同法廷の裁判官
は、この保存はEU内では、公共の安全が具体的に犯される可能性が
あるときや、重大な犯罪行為対策として行なわれる場合にのみ、許
可される、との判断を下した。電話会社が、個人的な利用者の情報
を保存する義務は、一般に許可されず、電話通話の情報保存は、個
人の生活重視の基本的権利を、大きく侵害するもので、情報保管は
「絶対に必要な場合」にのみ制限されねばならない、との判断であ
る。同法廷は、既に2014年に、情報保存に反対していた。

EU委員会はテロとの戦いで提案をする

EU委員会は、テロとの戦いで、急進派の資金源により積極的に対処
し、外部との国境を守るための情報交換をより上手く行う方針であ
る。この計画には、例えば、シェンゲン情報機構SISの捜査情報の
集積を改善し、シェンゲン領域の外部との境界を守り、ヨーロッパ
での刑事訴追をより容易に行なえるようにすることが含まれてい
る。犯罪要件の定義が国ごとに異なっているのを、修正する計画で
ある。EU内およびEUから外国への旅行の際に、現金や金の振替を行
なう祭には、より厳格な規則が適用される。ヨーロッパ議会、EU加
盟各国が、この手続きに関する決定を下さなければならない。

イタリア政府は銀行救済のために巨額の資金を準備

イタリア国会は、巨額の銀行救済策を可決した。これには、困難な
状況にある金融機関に、最大200億オイロの支援を行なう可能性が
含まれている。イタリア政府はそのために、国家の負債を増やすこ
とが許される。資金は主として、危機にある銀行モンテ デイ パ
スキのために使われる可能性が高い。同行の流動性資金は、4ヶ月
分しかない、と同行自ら発表した。ただしポポラレ ディ ヴィ
ツェンツァ銀行、ヴェネト銀行も、国家支援を受ける可能性がある
と見られている。両行は、特に不良債権に苦しんでいる。新首相
ジェンティローニは、月曜日にこの計画を発表し、これは予防措置
である、と強調した。




12月22日(木)

容疑者の指紋がトラックで見つかる

報道機関の情報によれば、ベルリンのクリスマス市襲撃犯の捜査で
は、チュニジア人アニス アムリを指し示す証拠が増えている。
NDR、WDRおよび「南ドイツ新聞」の合同調査によれば、この男の指
紋が、トラックの運転手席側の扉で見つかった。連邦検事局の公式
の確認は、まだ得られていない。同局は、ベルリン襲撃に関係者が
逮捕された報道を、ドイッチェ ヴェレに対して否定した。容疑者
は既にイタリアで4年間拘留されていた。イタリアとそしてその後
ドイツでは、故郷チュニジアへの国外送致には、困難が生じてい
た。「ニュー ヨーク タイムズ」紙の情報によれば、彼はISとつ
ながりを持ち、インターネットを通じて、爆弾製造の情報を集めて
いた。

     その他のニュース

危険人物への対処法が議論される

ベルリン襲撃事件を受けて、いわゆる危険人物への対処法をめぐ
り、議論が盛んに行なわれている。キリスト教民主同盟副党首ラ
シェットは、ドイツラジオで、担当する官庁には手抜かりがあっ
た、と非難した。彼は、サラフィスト運動とつながりを持っていた
容疑者は、記念人物であったのに、国外追放を免れていた、と述
べ、電子的な足かせを使用することに理解を求めた。キリスト教民
主、社会同盟の内省の専門家マイアーは、追放のための勾留を延長
するように求めた。ドイツでは今までこの勾留は、6ヶ月間命じる
ことができ、その後は、たかだか12ヶ月間延長できるだけである。

アレッポからの退避は続く

赤十字と国連の発表によれば、4千人を超える反乱勢力が、数時間
で北シリアの都市アレッポを立ち去った。在シリア国際赤十字委員
会の広報は、水曜日夜には、4千人を超える戦闘員が、民間の自動
車で東アレッポを立ち去り、合わせると3万4千人が、退避に関する
合意に基づいて、かつて反乱勢力の拠点だったアレッポを立ち去っ
た、と述べた。負傷者と病人はすべて、安全なところに運ばれた、
とのことである。先週始まった退避は、激しい降雪と凍てつくよう
な気温のため、困難を極めている。退避はおそらく金曜日まで続
く。

連邦国防相がアフガニスタンを訪問

連邦国防相フォン デア ライエンは、恒例のクリスマスの国防軍
訪問のために、アフガニスタン入りした。彼女は同国北部で、多く
のドイツ兵が駐留するマザリ・シャリフの野営地を訪問する。先週
連邦議会が、連邦軍の派遣を1年間、2017年末まで延長することに
賛成したばかりである。NATOが指揮する今回の活動では、アフガニ
スタン治安部隊の訓練、助言、支援が中心任務である。




12月23日(金)

殺害されたベルリン襲撃容疑者のISの映像が公表

連邦検事総長ペーター フランクは、ベルリン襲撃犯と見られるア
ニス アムリが死亡したことを確認した。ドイツ治安当局は、全力
で捜査し、このチュニジア人を支援していた網の目に捜査を集中し
ていた、とフランクはカールスルーエで発表した。24歳の容疑者は
ミラノで、警察官の巡回で型どおりの監視を受け、銃撃戦で死亡し
た。ISが支配する報道機関アマクによれば、アムリはISに属してい
ると公言し、ヨーロッパでの復習を呼びかけていた、とのことであ
る。

     その他のニュース

メルケルは早期国外追放に力を注ぐ

連邦首相メルケルは、ベルリン襲撃の影響に早期に対処する、と約
束した。彼女はチュニジア大統領エブセシと会談し、国外追放され
なければならないチュニジア人を、ドイツから早期送還すると主張
した。アムリの故郷への追放は、チュニジア当局が拒絶したため、
実現しなかった。法相マース(社会民主党)と内相デ メズィエー
ル(キリスト教民主同盟)は、影響について早期に協議すると予告
した。マースはベルリンで、話し合いでは、国外退去しなければな
らない人を、どのようにすればできるだけ早く国外退去させること
ができ、危険人物をどのようすればより上手く監視できるのか、と
の問題が、1月にはすぐに取りあげる、と述べた。

乗っ取られた飛行機の乗客はマルタで解放

リビアの旅客機が乗っ取られ、マルタに向かった後、人質になった
旅客すべてが解放された、とマルタ国営放送は伝えた。乗組員が動
機をいつ離れることが許されるかは、まだ不明である。機内には誘
拐犯2人が乗っており、爆破すると威嚇している。リビア国営の定
期便会社アフリキヤ航空のこの大型機には、111人の乗客が乗って
おり、サブハからトリポリの国内便で、進路を外れてマルタの首都
ヴァレッタに着陸していた。

プーチンはシリア会議を計画

ロシア大統領プーチンは、次期米国大統領トランプと良好な関係が
結べると期待している。プーチンはモスクワで、毎年恒例の記者会
見で、国内外数百人の記者を前に、このように述べた。彼は、シリ
ア情勢については、トルコとイランが参加したことを強調した。東
アレッポからの退避は、この2カ国の参加がなければ、そしてシリ
ア大統領アサドの善意がなければ、不可能だったであろう、とも
語った。さらに、カザフスタンの首都アスタナで、和平会議を開
き、シリアの未来について協議することで、関係国すべてと合意し
た、とも述べた。ロシア外務省は、話し合いは1月中旬に始める、
と見ている。




12月24日(土)

ベルリン襲撃事件に関連してチュニジアで3人が逮捕

ベルリン襲撃犯と目されるアニス アムリとの関連で、チュニジア
治安部隊は、容疑者3人を逮捕した。彼らは18歳から27歳で、アム
リとつながりがることを認めた「テロ分子」の一員である。チュニ
ジア内務省は、彼らのうちの1人は、24歳のアムリの甥で、ISテロ
民兵に忠誠を誓っている。
アニス アムリは、木曜日の夜に、数日間におよぶ闘争の末、イタ
リア警察にミラノ近郊で射殺された。捜査陣の得た情報によれば、
イスラーム教徒で危険なチュニジア人として知られている彼は月曜
日に、ベルリン中心部のブライトシャイト広場のクリスマス市に、
トラックを突っ込ませた。新たな警察の情報によれば、死者12人の
うち、7人がドイツ人、そのほかにイタリア、チェコ、ウクライ
ナ、イスラエル、ポーランドの市民が含まれている。

     その他のニュース

襲撃計画容疑は確定できず 兄弟は釈放

警察は、大型商業施設ツェントロ オーバーハオゼンを襲撃する計
画を立てた可能性がある、として逮捕した2人を釈放した。コソ
ヴォ生まれの28歳と31歳の兄弟は、クリスマス前日に、警察の拘留
から自由になることができた。逮捕命令は発効されなかった、と
エッセン警察は発表した。それによれば、集中した捜査を行なった
が、「サラフィストの特徴を持つ容疑者に対する報告された容疑
を、警察では固められなかった」とのことである。さらに、この兄
弟が具体的な危険を引き起こすことを示す証拠もない、と広報は述
べた。ベルリンのトラック襲撃犯と見られ、イタリアで警察に殺さ
れたアムリとのつながりを、捜査陣は金曜日に既に否定していた。

ガオクはクリスマス演説の中で同胞意識を持つよう呼びかける

ベルリン襲撃事件を受け、連邦大統領ガオクは、最後のクリスマス
演説の中で、同胞意識と結束を呼びかけ、憎しみと偏見を持たない
ように、と警告した。「テロ攻撃の時代のさなか、私たちはドイツ
社会にある溝を深めてはならないし、組織を丸ごと容疑者扱いした
り、政治家をまとめて有罪したりすべきではない、とガオクは述べ
た。さらに彼は、ベルリンでのテロにもかかわらず、怒りと不安、
無力感が優位に立つことはない、と強調した。また連邦大統領は、
難民政策に関して政界が議論することが必要であり、「市民の安全
を守るために、私たちが将来的により多くのことをしなければなら
ないかどうかについても、議論することも必要だ、とも訴えた。ガ
オクの任期は2月に終了する。

東ウクライナのクリスマス停戦は初日で既に崩壊か?

いわゆるウクライナ交渉団は、東ウクライナのクリスマス停戦に合
意したが、これは初日に速くも崩壊する模様である。停戦は現地時
間の夜12時に発効した。土曜日には、ウクライナ政府軍も、親ロシア
分離独立派も、交戦はない、ととりあえず発表した。その後ウクラ
イナ軍広報は、分離独立派側が4件の攻撃を行なった、と発表し
た。ロシアの支援を受ける親ロシア蜂起勢力の指導部はドネツク
で、ウクライナ部隊が、140回に渡って発砲した、と説明した。元
ソ連の共和国東部での戦線からは、中立的な報道はなされていな
い。キエフ政府、ロシア政府、ドイツが現在議長を務めるヨーロッ
パ安全協力機構からなるウクライナ交渉団は、2日前に停戦に合意
していた。




12月25日(日)

教皇は騒然とした時代にクリスマスの祝福を与える

教皇フランツィスクスは、恒例のクリスマス声明の中で、シリア戦
争を非難した。彼はローマの聖ペテロ広場で、数千人の信徒を前
に、一般市民は支援を必要としており、人権は内戦中でも尊重され
なければならない、と述べた。彼はイスラエル人とパレスチナ人
が、新たな段階に入るように促した。彼はヨーロッパでのテロに関
しても言及し、襲撃の犠牲者のために和平を求めた。その後彼はク
リスマスのあいさつ「ローマ内外の市民に」を伝えた。

     その他のニュース

ロシア機墜落 生存者はない

ロシア軍機が黒海上空で墜落したが、ロシア国防省の情報によれ
ば、登場していた92人は死亡した。ロシアの複数の通信社によれ
ば、ソチ市の沿岸で機動隊が、同機の残骸を水中で発見した。同機
には、報道関係者と多数の有名な赤軍合唱団の団員が搭乗してい
た。同機はシリアに向かう途中で、離陸直後にレーダーの映像から
消えていた。大統領プーチンは、月曜日に全国で喪に服すように命
じた。

イスラエル外務省は国連の決定を受け大使を呼びつける

国連安全保障理事会が、イスラエルの入植政策に反対する決定を下
したことで、イスラエル外務省は、この決議に賛成票を投じた国す
べての大使を呼びつけた。首相ネタニヤフは、国連とイスラエルの
関係を再検討する、と予告した。入植者政党党首で、教育相ベネッ
トは、この決定の反応として、西ヨルダンランドの広い範囲を併合
するよう求めた。一方元パレスチナ側の主席交渉人エレカトはイス
ラエルに対して、新たな和平交渉に応じるように求めた。国連安全
保障理事会は金曜日に、イスラエルが、東エルサレムを含むパレス
チナ人居住地域で、入植地建設を即時中止するように求めた。

フランス系スイス人の開発支援隊員がマリで誘拐される

マリ北部のガオ市で、フランス系スイス人の開発支援隊員女性が誘
拐された。現地のラジオ局の情報によれば、この女性は支援組織の
職員で、特に栄養不良の子供たちの世話をしていた。フランス外務
省は、誘拐があったことを認めた。マリでは過去数年、急進派イス
ラーム教徒が、攻撃を繰り返していた。ガオ市は2012年に、イス
ラーム教徒民兵にほういされている。現在フランス人、マリ人、公
連軍兵が彼らの安全を確保している。




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