1月23日〜29日のオーストリアのニュース



1月23日(月)

     国外ニュース

トランプの広報「あなたたちに決して嘘をつかないつもりだ」

大統領府広報ショーン スパイサーは嘘をついたと非難されたが、
自分には真実を言う義務がある、と見ている。彼は月曜日に大統領
府での記者に対する説明の中で、「我々はあなたたちに決して嘘を
つかないつもりだ」と述べた。「我々は米国国民に誠実でなければ
ならない、と私は思っている」と彼は述べ、さらに「我々は全員、
できるだけ上手く仕事をこなす」と付け加えた。また彼は、宣誓式
の見物客の数に関して、先日の発表を修正せず、新たな説明を試み
た。

     国内ニュース

テロ容疑者「襲撃はおそらく『まだ計画段階』であった」

ウィーンでテロ容疑者で逮捕された17歳の事件で、内務大臣ウォル
フガング ソーボトカ(国民党)は月曜日、当局は情報の分析に取
る組んでおり、この学生との連絡先を追及している、と述べた。そ
の中で月曜日に、12歳の共犯者と見られる者も、事情聴取を受け
た。この襲撃計画が、どれほど具体的であったかを、ソーボトカは
明らかにしようとはせず、現在のところ「まだ計画段階」であった
ようだ、と述べた。ドイツの「フォークス」誌は、12歳のドイツ人
の逮捕に関して、証拠が集まっていた、と報じた。




1月24日(火)

     国外ニュース

ガブリエルでなくシュルツ メルケルの対立候補は予想外

社会民主党党首ズィークマール ガブリエルは火曜日、同党を元EU
議会議長マルティン シュルツの手に委ね、ドイツ内政に大きな衝
撃を与えた。シュルツは、党首だけ伝悪、9月の連邦議会選挙で
も、現首相アンゲラ メルケル(キリスト教民主同盟)の対立候補
にもなる。ガブリエルはその理由として、世論調査の結果がよいこ
とを挙げた。3月には既に、方向転換が実施に移される。世論調査
では、社会民主党は、メルケルに大きく引き離されているが、彼女
にとって選挙戦は簡単ではない可能性が高い。

     国内ニュース

連立内部が再び怪しい雲行き

連立政府の中には、ただならぬ気配が漂っている。選挙の噂が広
まっている。社会民主党党首クリスティアン ケルンは、「仕事前
の演出」を行なう、とまず国民党家族大臣ソフィー カルマシンは
述べた。ケルンは何度も、国民党に最終通牒を突きつけ、金曜日ま
でに、政権綱領を作り直すにあたって成果を出すように求めた。
ミッターレーナーは、冷静な態度を取ったが、これより前に、社会
民主党をも批判し、「演出と戦略的態度」を止めるように、と要請
した。




1月25日(水)

     国外ニュース

メキシコ国境での壁建設をトランプは進める

今後数ヶ月で、メキシコとの国境に壁の建設が開始される。水曜日
に米国大統領ドナルド トランプは、ワシントンで命令を発動し、
この巨大な計画を開始し、それを発表した。問題となっているの壁
は、メキシコとの国境に3千2百キロにわたり建設するもので、トラ
ンプの選挙公約の中心の一つであった。さらにトランプは、メキシ
コがその費用の全額を負担することになる、と予告していた。米国
の隣国メキシコでは、トランプの最近の策は、「メキシコを侮辱す
る」ものであると批判され、計画されていた二国間会合を中止する
よう求めていた。

     国内ニュース

ミッターレーナー対シュトラーヘ

最近、政権の混乱が続く中、水曜日のテレヴィの討論番組で、国民
党党首ラインホルト ミッターレーナーと、自由党党首ハインツ・
クリスティアン シュトラーヘの対決が生じた。シュトラーヘは、
政府は今まで何も仕事をしてこなかった、との意見を持っている
が、ミッターレーナーは、それに与するつもりはない。ミッター
レーナーは、「やるべきことはまだある」と述べ、社会民主党塔と
近々、この語の政権の計画について合意が得られるだろう、と楽観
的な姿勢を示した。シュトラーヘは、「現実拒否」と「停滞」が起
きており、連立政権は難破した、と評している。




1月26日(木)

     国外ニュース

壁建設を巡る対立 メキシコ大統領はトランプとの会談を中止

一連の米国政府の挑発を受け、メキシコ大統領エンリケ ペニャ 
ニエトは、来週火曜日に予定されていた、米国大統領ドナルド ト
ランプとの会談を中止した。その原因は、メキシコが国境の壁の建
設資金を支払うつもりがないのなら、公式訪問はただちに朝雨視す
る可能性がある、との先のインターネット上の発言がある。ただし
その直後トランプは、壁の財源の代案を提示した。

     国内ニュース

連立与党の話し合いは「合意」と「よい意見」

社会民主党と国民党は、木曜日夕刻の政権綱領の検討に関する話し
合いで、いくつかの議題について、意見の歩み寄りを魅せた。合意
が成立したのは、安全面で、意見が近づいたのは経済問題、2つの
議題は労使双方に委ねられた。「よい道のりであった。私たちは多
くの問題を片付け、対立を解消することができた」と内務大臣ウォ
ルフガング ソーボトカ(国民党)は、連邦首相府での安全問題に
関する交渉の後に述べた。「私の考えでは、合理的な妥協に達し
た」とも語った。




1月27日(金)

     国外ニュース

メイとトランプが会談 EU離脱は「素晴らしいこと」

米国大統領ドナルド トランプは、就任して初めて、金曜日に国賓
として、英国首相テリーザ メイを大統領府に迎えた。およそ1時
間の交渉の後、トランプは共同記者会見で、英国が近々EUを離脱す
ることを「素晴らしい出来事」と評した。メイ同様トランプも、両
国の間にある「特別な関係」を賞賛した。ただし、トランプとメイ
が全く合意できない議題についても、話し合われた。

     国内ニュース

連立内部の駆け引き 「ぎりぎりの項目」を今後取り除く

最近の連立政権の危機解決をめぐる話し合いは、金曜日、その前の
2日よりははるかに早く中断されたが、期待された合意までには、
まだ長い道のりがある模様である。首相クリスティアン ケルン
(社会民主党)によれば、政権の計画の再検討に関する交渉は、今
後数週間かかるかもしれないが、それは「分かれ目となる項目をど
れほど上手く処理できるか」とは関係ない。副首相ラインホルト 
ミッターレーナー(国民党)は、交渉は「最終段階」にきていると
見ているが、「重要な」項目が残っている、と述べた。




1月28日(土)

     国外ニュース

イスラム教徒の入国停止 米国政府は批判を「些細」と見る

米国の新政権は、少なくとも7カ国からのイスラーム教徒入国を禁
止し、世界的に批判を浴びたが、これを「取るに足りない」と見て
いる。夜間に指示され実施に移されたこの措置は、航空会社および
世界中の空港に混乱を引き起こした。ウィーンにも旅行者が漂着し
た。この措置は、ずっと以前から米国を完全に合法的なかたちで、
主たる居住地としている人々にも適用されている。それにもかかわ
らず、米国政府は大統領ドナルド トランプの命令が「上手く」実
施されたと自画自賛し、すべては「計画通り」に進んでいる、とし
た。

     国内ニュース

連立政権内部の対話 ソーボトカはどの条項にも同意しない方針

連立政権は、政権合意の修正について相変わらず交渉を続けている
が、不協和音が聞こえている。ただし内務大臣ウォルフガング 
ソーボトカ(国民党)は、事前に署名を拒否している。彼は「自
分」が書いた章にだけ署名する方針である。全閣僚が署名すること
で、自分たちがその条項を支持していると表明することは、本来
は、連立を今後も維持するための社会民主党の側の条件である。
ソーボトカはは、すべての市民を広く監視することを、内務省に認
める計画を立てているが、この件で彼はおそらく、その計画の多く
を実施に移すことができることになるだろう。




1月29日(日)

     国外ニュース

アモンが予備選で勝利 フランス社会党では左派が動き出す

党内左派のブノワ アモンが、フランス社会党の大統領候補者を決
める決選投票で、明確な勝利を収めた。元首相マヌエル ヴァルス
は、49歳のアモンに完全に敗北した。これにより、大統領フランソ
ワ オランド率いる同党は、左派よりになる。アモンの選出は、社
会民主党にとって重大な試練である。現在の世論調査によれば、ア
モンには、保守派の有力候補フランソワ フィヨンあるいは、右派
大衆迎合主義者マリーヌ ル ペンに抵抗する可能性はない。

     国内ニュース

長時間交渉で政府は労働協定に合意

政府は、連立協定の更新に合意した。8時間にわたる交渉の末、連
邦首相ケルンと副首相ラインホルト ミッターレーナー(国民党)
は日曜日夕刻にこれを発表した。ケルンは、これは「実際的な計
画」である、と述べた。ミッターレーナーは、この晩には、「包括
的でよい」計画である、と述べた。詳細は月曜日に委員会の会議後
に発表されることになっている。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system