1月30日〜2月5日のドイツのニュース



1月30日(月)

EUは米国の入国禁止でEU市民が差別されるのを甘受しない方針

EUは、二重国籍を持つEU市民が、当面米国に入国することが許され
ないのを、阻止する方針である。EU委員会広報は、EUは米国大統領
ドナルド トランプが科したイスラーム教諸国に対する入国禁止
で、EU市民が差別を受けるのを甘受することはない、と述べた。ト
ランプは命令を発して、イスラーム教徒が多数を占める近東および
アフリカ諸国出身の市民は、90日間米国への入国査証を受け取るこ
とはない、と定めた。EU市民は、さらにこれらの国の国籍を持って
いる場合に、この措置が適用される可能性がある。連邦内務省によ
れば、ドイツだけで数万人のいわゆる二重国籍者がいる。

     その他のニュース

英国ではトランプを国賓として招待することに反対する嘆願書

米国大統領トランプを国賓として英国に招待することを阻止するた
めに、百万人以上が嘆願書に署名した。英国国会の嘆願書を表示す
るウェッブサイトには、その理由として、トランプの女性を敵視す
る態度と彼の下品な行為が、女王あるいはチャールズ王子の出迎え
を受けるには値しない、と記されている。さらに、トランプの入国
は許されるが、公式の歓迎は受けるべきではない、とされている。
政府広報はロンドンで、この嘆願書は、トランプの正体には何の影
響力も持たない、と述べた。この嘆願書の背景にあるのは、トラン
プが、イスラーム教国7カ国からの難民および市民の入国を禁止し
たことがきっかけとなっている。

ケベックのモスクがテロ攻撃を受ける 死者6人

テロリストと見られる者が、カナダ東部のケベック市のモスクを襲
い、イスラーム教徒を射殺した。彼らは6人を殺害し、8人に負傷さ
せた、容疑者2人を逮捕した、と警察は発表した。カナダ首相トル
ドーは、この凶行は、イスラーム教徒に対するテロ攻撃である、と
述べた。ラジオ カナダは、2人の襲撃犯と見られる者は、ケベッ
クのラヴァル大学に通ったことがあり、容疑者の1人は、モロッコ
出身者である、と捜査陣の言葉を伝えている。目撃者は同局に、覆
面をした男たちが、襲撃中に「アラフ アクバル(神は偉大であ
る)」と叫んだ、と述べた。

トルコで過去最大の政権転覆未遂事件裁判が始まる

トルコでは、7月15日の政権転覆未遂事件に関して、過去最大の裁
判が始まった。トルコ西部の港町イズミールのでは、270人が裁判
所に出頭した、と官営アナドル通信が伝えている。被告のうち
152人は未決拘留中で、憲法に基づく体制を転覆しよう年、テロ組
織に加わっていた、との容疑が持たれている。被告には、2回分の
終身刑が言い渡される可能性がある。イスラーム教の説教師で、米
国で暮らしているギュレンは、欠席のまま訴えられている。トルコ
政府は、ギュレン運動に政権転覆の責任がある、としている。ギュ
レンはそれを否定している。トルコ政府は、米国にギュレンの引き
渡しを求めている。




1月31日(火)

トゥスク「米国新政権は70年の外交政策を疑問視」

EU評議会議長ドナルド トゥスクは、入れの強い徴して、ヨーロッ
パが伝統的に最重視してきた同盟国米国と、距離を置いた。EU加盟
各国の大統領と首相に宛てた書簡の中でトゥスクは、中国、ロシ
ア、近東のテロと並んで、米国新政権の「不穏な声明」は、未来を
予測できなくする要因である、と述べた。彼は火曜日に公表した書
簡の中で、さらに付け加えて、「特に米国政府の方針転換は、EUを
困難な状況に追い込み、とりわけ新政権は、米国の過去70年間の外
交政策に疑問を投げかけるものであるように思われる」と記してい
る。3月のローマ条約成立60周年をにらんで彼は、ヨーロッパ人が
一体であることを示すように呼びかけ、ヨーロッパは明確な形で、
その威厳、つまり「統一ヨーロッパの威厳」を示す責任を負わなけ
ればならない、たとえロシア、中国、米国、トルコとの話し合いと
は無関係である、とも記した。

     その他のニュース

ポーランド当局「ワレサが秘密情報部の仕事をしたのは確実」

ポーランド国民記憶研究所IPNは、元大統領でノーベル平和賞受賞
者ワレサは、共産主義時代の秘密情報部と協力していたことが証明
された、と見ている。IPN捜査官のポゾルスキはワルシャワで、こ
の情報は、1年ほど前に浮上してきた秘密情報部の資料「ボレク」
を専門家が分析したことから生じた、と述べた。ドイツのシュター
ジ(秘密警察)文書局と対をなすこのポーランドの研究所は、同国
の共産主義時代を洗い直している。同研究所によれば、専門家の研
究の筆跡鑑定の結果、秘密情報部の任務を含む記録の文書多数に
は、ワレサの署名があった。この記録は昨年、内相キシチャク将軍
の未亡人から、同研究所に引き渡されたものである。ワレサによれ
ば、これは捏造で、専門家の鑑定も疑っている。彼の弁護士ウィダ
キがポーランドの報道機関に述べたところでは、この鑑定は決定的
なものではなく、この件は終わってはいない。

仏大統領候補フィヨンの「職業疑惑」で捜査陣が国会に情報

フランス大統領庫鋪フィヨンの「職業」疑惑で、捜査陣が国会に文
書を提出した、と報道放送局BFMTVおよびその他の報道機関が一致
して報じている。捜査を担当する財政検察は、今のところ確認人に
は到っていなかった。先週フィヨンの妻ペネロープが、長年にわ
たって国会の職員として他問われていたことが明らかになり、検察
は事前捜査を開始していた。形だけの勤務だったのと疑いが調査さ
れている。フィヨンは、4月の大統領選挙で、市民層の右派を代表
する筆頭候補で、勝利の可能性がある人物であるが、この非難を数
回にわたって退けていた。

国連法廷はトルコに弁護士アカイの釈放を求める

国際法廷MICT(国際刑事裁判所機構)は、トルコに対して、国連裁
判所で活動していたトルコ人弁護士アカイを釈放するように求め
た。デン ハーグの本部のある同裁判所は、トルコ当局に対して、
2月14日までの期限を設定した、と公表された声明の中で強調して
いる。アカイは、7月の政権転覆未遂事件の後、野党に対するトル
コ司法の措置の中で、逮捕されていた。




2月1日(水)

ヘッセン州出身者がチュニス襲撃事件の容疑者として追及される

ヘッセン州で大規模な手入れで逮捕されたチュニジア人に対して、
チュニジア当局も捜査を行なった。検事総局は、36歳のこの男に対
して、2015年3月にチュニスで起きたバルド博物館に対する襲撃事
件に加わっていた容疑で、捜査を受ける、とフランクフルト アム 
マインで発表した。外国人観光客21人が殺されたこの殺人事件は、
テロ民兵「イスラーム教国IS」が犯行声明を出していた。ヘッセン
州警察は、テロ容疑のため、同州全体で多くの証拠品を調べてい
た。同旭光法によれば、複数の容疑者が、この襲撃事件を準備した
が、具体的な国劇目標はまだ決まっていなかった。ヘッセン州内務
大臣ペーター ボイトは、この措置により、「サラフィストの複雑
な組織網」に打撃を与えた、と述べた。

     その他のニュース

内閣はイスラーム教徒危険人物に電子的足枷使用を可決

イスラーム教徒危険人物のうち、治安当局が襲撃すると確信する者
は、今後は電子的足枷で監視される可能性がある。連邦内閣は、こ
れに関する法律改正を可決した。それによれば、該当者が殺人を犯
す可能性があると推定できるような事実がある場合には、連邦刑事
局は、足枷をつけるように命じることができる。当初の計画では、
この措置が科されるのは、危険人物が国家を危険にさらす重大な犯
罪行為のために、有罪が言い渡された場合だけであった。12月にベ
ルリンのクリスマス市襲撃事件後、この法案はより厳しい者になっ
ていた。

ヴェーアハーンを襲撃したのは右翼急進派との噂

デュッセルドルフの爆弾攻撃からほぼ17年、警察は容疑者1人を逮
捕した。検察官によれば、裁判官は50歳の男に対する捜査のための
拘留を命じた、彼は犯行直後に逮捕されたが、証拠不十分で釈放さ
れた右派急進派である、と述べた。2000年7月に、デュッセルドル
フのSバーンのヴェーアハーン駅で、爆弾が破裂した。当時のソ
ヴィエト連邦出身の10人が負傷し、うち数人は重要社であった。犠
牲者の多くはユダヤ教徒であった。報道雑誌「シュピーゲル」の報
道によれば、最新の捜査によれば、外国人敵視が犯行動機である、
と確認した。

EUはルーマニアの恩赦命令に警告

ルーマニアは汚職防止法を緩めると可決したが、EU委員会は、これ
を異例の厳しさで批判した。委員長ユンケルと彼の代理ティマーマ
ンスはブリュッセルで、贈収賄との戦いを、後退させるのではな
く、前進させなければならない、と述べた。ルーマニア政府は火曜
日に命令を出して、複数の違反行為を面積にすると発表し、職権乱
用は5万4千オイロ以上の場合にのみ拘留刑に処せられる、との決定
を下していた。これが実施されれば、社会民主党PSD党首ドラグネ
アは、係争中の偽装雇用裁判で、拘留刑を免れることになる。数千
人のデモ隊が、政府のこの命令に、抗議活動を行なった。




2月2日(木)

メルケルは民主主義維持にむけエルドアンに働きかける

ドイツ首相アンゲラ メルケルは、トルコを訪問し、意見公表およ
び報道の自由を守るよう促した。2016年7月の政権転覆未遂事件処
理の最終局面では、トルコでの意見公表の自由と権力分割を守るこ
とが重要だ、と述べた。トルコ大統領レジェップ タイップ エル
ドアンとの会談後にメルケルは、野党は民主主義の一部であり、テ
ロ組織と暴動の張本人との戦いがを継続しなければならない、と述
べた。また彼女は、EUとトルコの難民協定に関連して、この合意は
両者にとって、いくつかのものをすでにもたらした、と指摘した。
アンカラでは、メルケルはこの日、首相ビナリ ユルドゥルムおよ
び野党の代表と会談する。

     その他のニュース

デイヴィスは英国のEU離脱に関する「白書」を提出

英国国会は、提出が計画されているEU離脱に関する法律を明確に支
持したが、離脱を担当する大臣デイヴィスは、EUと袂を分かつ件に
関して70頁を超える白書を提出した。デイヴィスによれば、この白
書には、EU離脱の戦略的目標が記されている。野党はこの白書提出
の歳の発言の中で、決定的に新しい子をは何も述べなかった、と批
判した。首相メイは2週間前の基本方針演説の中ですでに、EU離脱
は、ヨーロッパ域内市場からの離脱を含んでいる、と述べており、
その時野党の圧力および自党内部からの批判に、交渉戦略をより
はっきり描き出す、と約束した。水曜日に政府のEU離脱法は、国会
での最初の障害を突破していた。下院議員は、賛成多数でこの法案
に賛成していた。

ルーマニア大統領は汚職対策法の緩和に苦言

ルーマニア大統領ヨハニスは、汚職対策法の緩和を撤回させる意向
である。彼は、憲法裁判所に、これに関する命令に反対する訴えを
提出した、と述べた。これより前に貿易大臣ジアヌは、新たな規則
に抗議して辞任していた。社会民主党の地方政治家数人も、抗議し
て離党した。ルーマニア政府は火曜日に、命令を出して、複数の犯
罪を無実にする、と発表していた。さらに政府は、5年未満の拘留
刑が言い渡された犯罪者の恩赦に関する法案を、国会に提出した。
水曜日には、全国で約30万人が問題となっているこの措置に反対し
て、路上に繰り出した。

トランプはオーストラリア首相を罵る

報道によれば、米国大統領トランプは、オーストラリア首相ターン
ブルと電話で会談し、難民に関する合意に関して、衝突した。この
件では、米国は、オーストラリアがパプア ニューギニア荷物収容
所から難民を受け入れる義務を負っているが、これはオバマ政権時
代に条約で拘束されたものである。ターンブルが、米国はこの協定
を遵守するかどうか知りたがったところ、トランプは、これはすべ
ての時代を通じて、最悪の取引であると述べたとのことである。
ターンブルは、「極めて率直な」議論であった、と述べた。また彼
は、両国関係を確固としたものである、と評した。




2月3日(金)

EUは北アフリカ移民に関する10項目計画を決定

EUは、今年は地中海を経由してヨーロッパ部屋って来る移民の数
は、1万人単位になることがないように、全力を尽くす意向であ
る。マルタで加盟各国の大統領と首相は、いわゆる地中海中央経路
の閉鎖を目的とする10項目計画に合意した。この計画には、リビア
との協力強化を含んでいる。長年にわたる内戦で疲弊した同国は、
アフリカからヨーロッパを目指す移民にとって、圧倒的に最重要の
経由地である。いわゆる地中海中央経路を閉鎖するために、リビア
の湾岸警備隊をできるだけ早く養成し、装備を調達させ、密入国業
者が組織するヨーロッパ行きの渡航を阻止させることになってい
る。そうなれば難民は、少なくとも当面は、北アフリカの同国に留
まらざるを得なくなる。彼らは今後は、リビアにある適切な受入施
設で、物資の提供を受けることになっている。

     その他のニュース

シュルツは「トランプは文化戦争を始めている」

外相ガブリエル(社会民主党)の米国訪問を前に、同党の首相候補
シュルツは、米国大統領トランプに強い言葉を投げかけた。「米国
政府が現在始めているのは、文化戦争」であって、トランプは「西
側世界の安全をもて遊んでおり、彼の政策は「民主主義を極めて危
険にさらしている」とシュルツは「シュピーゲル」誌に述べた。元
ヨーロッパの政治家で、3月に社会民主党党首に就任することに
なっている彼は、連邦首相メルケル(キリスト教民主同盟)は、こ
れについて沈黙していることは許されない、トランプが私たちの価
値秩序を「解体する」のなら、「それは私たちの政策ではない、と
明確に述べなければならない」とも語った。

ルーヴル襲撃で第2の人物を逮捕

パリのルーヴルをなたで襲った事件で、第2の人物が治安部隊に逮
捕された。内務書広報ブランデは、「彼女は現場にいた」、捜査陣
は軍の巡回部隊に対する高下との関連があるか、明らかにしなけれ
ばならない、とも述べた。彼は、攻撃犯の動機にも関連して、結論
を急ぎすぎないように、と警告した。前日には、なたで武装した男
が、軍の巡回部隊を襲い、その際に「アラフ アクバル(神は偉大
である)」と叫んでいた。検察は、テロ容疑での捜査を開始してい
た。ブランデは、この叫びの意味はもちろん、この方向への捜査を
正当化するものである、攻撃犯の身元はまだはっきりしていない、
とも発表した。

米国のイラン制裁が間もなく開始

米国政府筋の発表では、先のミサイル実験のため、金曜日にイラン
に対する新たな制裁が発効する。20の企業や人、場合によっては官
庁が、この制裁措置を受ける。米国大統領府と外務省は、これに関
して何も発表していない。米国大統領トランプと、安全担当顧問フ
リンは、これに先立ち、イランに「公式に警告」したが、その際に
はそれが具体的には何を表しているかは明らかにしないままであっ
た。イラン政府は、米国の批判を強く退けた。イランは、中距離弾
道ミサイルの実験をしたことを認めていた。イラン国防省は、これ
は核協定には違反しない、と断言した。




2月4日(土)

トランプは入国禁止を司法が破棄したことを批判

米国大統領ドナルド トランプは、入国禁止措置を科し、問題と
なっているが、連邦裁判官がそれを停止したことを、取るに足りな
いと評した。トランプはインターネット上に、いわゆる裁判官のこ
の決定は、すぐに破棄される、この裁判官の意見は米国から、刑事
訴追の権利を奪い、アメリカに大きな問題をもたらす、と書き込ん
だ。金曜日にワシントン州出身の裁判官ジェイムズ ロバートは、
イスラーム教徒が多数派の7カ国の市民に課された入国禁止を、仮
処分を通じて、当面米国全土で停止していた。

     その他のニュース

イランは米国の新制裁に大規模軍事演習で対抗

イランは、米国の最近の制裁措置に、大規模な軍事演習で対抗して
いる。革命親衛隊がインターネット上で、今回の演習では、様々な
種類のミサイルが配備される、と発表した。この精鋭部隊は、イラ
ンには、米国の「脅威」と「侮辱的制裁」に対抗する用意があるこ
とを明確にするためのものである、とも述べた。イランが中距離ミ
サイルの実験をした数日後の金曜日、米国政府はイラン政府に対し
て、新たな制裁措置を科した。制裁が科されるのは、イランと中国
の企業と個人25である。中国は、イランのミサイル計画と革命親衛
隊の支援をしている、と米国は見ている。イラン側は、「米国の個
人と企業」に対して、制裁措置を取ると予告した。

中国は米国に東アジアを不安定にしないように警告

中国は、東アジアを不安定化しないように、と米国に警告した。外
務省公報陸は、中国のはこの海域と東シナ海の無人島の保有権があ
ると強調し、米国新政権に、これに関する対立を回避するように警
告した。彼のこの発言は、米国国防相マティスの東京での発言に、
呼応するものである。報道によればマティスは、日本の領土の防衛
は、問題の島々を含んでいる、と断言した。陸は、米国と日本の軍
事条約は、「冷戦の結果」であり、この条約が(中華)人民共和国
の「領土に関する主権」を侵害することは許されない、とも述べ
た。

クルド人が指揮する民兵がISに対する新たな攻勢を開始

米国の支援を受けたクルド人とアラブ人の民兵組織が、シリアで、
テロ民兵「イスラーム教国IS」の拠点ラッカに対して、新たな攻勢
を開始した。「シリア民主軍SDF」の広報は、これを発表した際
に、ISに打撃を与えられるように、より多くの武器を提供するよう
に求めた。今期で11月以降3度目となるラッカに対する軍事作戦
は、他のISの支配地域から、同市を孤立させ、ジハード主義者ISの
最後の大要塞を最終的に襲うためのものである、とも発表した。金
曜日には、反IS連合軍の空爆で、ラッカ郊外南部の橋2つを破壊し
ていた。




2月5日(日)

ルーマニア政府は問題の緊急条例を破棄

ルーマニアの社会自由主義政府は、職権乱用の刑事訴追を制限する
問題の緊急条令を破棄した、と政府は文書で発表した。この条例に
は、職権乱用は、損害額の総額が20万レウ(約4万5千オイロ)に達
する場合にのみ、法的に訴追される、という内容であった。これに
対して、過去数日数十万人のルーマニア人が、路上に繰り出してい
た。首相ソリン グリンデアヌは土曜日に、大規模な抗議の批判を
受け、命令を撤回する、と予告していた。

     その他のニュース

トルコ警察はISに属すると見られる4百人を逮捕

トルコでは、警察は複数の手入れを行ない、テロ民兵「イスラーム
教国IS」に属すると見られるおよそ4百人を逮捕した。目撃者の話
では、南東部のシャンルウルファ市だけで、容疑者150人が逮捕さ
れ、シリア国境近くのガズィアンテプ市では、47人が逮捕された。
首都アンカラでは、合わせて60人が逮捕され、容疑者の中には外国
の市民が多い。イズミル、イスタンブル、隣接するコジャエリ州で
も、手入れが行なわれた。トルコ政府は、同国で起きた多数の襲撃
事件を引き起こしたのは、ISである、としている。さらにテロ組織
ISは、大晦日の晩にクラブ「レイナ」で、39人の死者を出した暗殺
事件に関して、犯行声明を出していた。2016年8月以降、トルコ軍
は隣国シリアで、ISと戦っている。彼らテロ民兵は、北シリアの重
要なアル・バーブ近郊のバサフ市を、親トルコ反乱勢力から奪還し
ていた。

社会民主党も難民の北アフリカ送還に賛成

キリスト教民主同盟、キリスト教社会同盟に続いて、社会民主党
も、地中海で救助された難民を北アフリカに収容させることに賛成
した。密入国業者の連合から、「商売の基盤」を奪うために、難民
たちを帰還させ、当面は北アフリカ諸国で物資供給を受けるように
しなければならない、と社会民主党会派長オッパーマンは「フラン
クフルト一般新聞日曜版」に述べた。彼は、「分断されたリビア」
とだけではなく、「より安定した乗り継ぎ国」モロッコとチュニジ
アとも、より密接な協力が解決をもたらす、と見ている。連邦内相
デ メズィエール(キリスト教民主同盟)は、チュニジアに受入施
設を建設させる意向であるが、オッパーマンは、この提案を支持し
ている。緑の党と左翼党は、オッパーマンの提案を非人間的であ
る、と見ている。緑の党の政治家ブラントナーは、ジュネーヴ難民
条約は、保護を求めている人の送還を禁じている、と指摘した。左
翼党会派長代理コルテは、難民の送還は、「さらに疑わしい試み、
さらに危険な難民の避難経路、必然的な死者増加」を生む、と述べ
た。

地中海でふたたび多数の難民が救助

地中海では週末、ヨーロッパを目指した難民多数が救助された。リ
ビア沿岸警備隊の発表によれば、機動部隊が土曜日に、トリポリ東
部でエンジンが故障した船に乗っていた120人以上を救助した。彼
らはリビアの都市サブラタから出発していた。これより前に、リビ
ア海軍はすでに、木曜日以降で430人以上を救助していた、と発表
した。キプロス沖合でも、ある船に乗っていた90人以上を救助して
いた。現地の発表によれば、これらの難民たちは、シリア出身と見
られる。イタリア沿岸警備隊の発表によれば、金曜日にはその活動
範囲内で、1千3百人以上を地中海から救助した。




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