2月6日〜12日のドイツのニュース



2月6日(月)

フィヨンは偽装雇用事件で謝罪

フランスの保守派大統領候補フランソワ フィヨンは、彼の妻に関
する偽装雇用事件で、「落ち度」があったことを認めたが、法律違
反の容疑は改めて退けた。大きな批判にさらされている彼はパリ
で、彼の妻ペネロープを、国会の職員としての雇用は、「合法的で
透明」であった、と述べた。家族の一員を国会職員として雇用する
ことは、今日ではフランス人には、「不信感」をもって見られてお
り、そのため自分は、国民に「謝罪」したい、とフィヨンは述べ
た。また元首相フィヨンは、大統領選挙に立候補する方針は変わら
ない、と明言した。フランスの報道機関によれば、フィヨンの妻
は、15年間に83万オイロを国庫から受け取っていたが、それに見合
う仕事は実際にはしていなかった。世論調査によれば、フィヨンは
これが明るみに出たため、支持を減らし、現状では、5月7日の決選
投票には進めない可能性がある。

     その他のニュース

ガブリエル「リビアは難民にとって『極めて危険な場所』である」

ドイツ新外相ガブリエルは、難民をリビアに送り返す計画に、疑い
の目で見ていると述べた。彼はブリュッセルでのEU外相会談で、リ
ビアは「極めて危険な場所」である、と述べた。EU加盟各国大統領
と首相が、先の首脳会談で、リビアとより密接に協力することで、
中央値仲介経路を使う難民の数を減らす、との決議を出したが、こ
れをを実施が課題であった。社会民主党の会派長オッパーマンは週
末に、難民を北アフリカの収容所に連れて行くのに賛成し、密入国
業者の商売の基盤を奪う手段は、これだけである、と述べた。彼は
具体的には、連邦内相デ メズィエール(キリスト教民主同盟)の
計画を支持している。彼はチュニジアに受入施設を建設させる意向
である。

メルケルはようやくCDUとCSUの合同の筆頭候補に

ドイツのキリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟の幹部は、9月
の連邦議会選挙に向けて、メルケルを両党の合同の首相候補であ
る、と長時間かかったが、発表した。両党の党首メルケルとゼー
ホーファーは、ミュンヒェンでの党首会議の後で、団結して選挙戦
に入る、と予告した。この会合は、両姉妹政党の一種の「和平首脳
会談」として設定され、数ヶ月にわたる難民政策を巡る対立を解消
して、選挙戦の協力体制を作るためのものである。メルケルは記者
会見で、移民の上限に関する問題では、今なお意見の隔たりがある
ことを認めた。ゼーホーファーは、他の分野で意見を一致させる努
力を払った、と強調した。

米国企業はトランプの入国禁止措置を法廷で批判

アップル社、グーグル社、フェイスブック社、マイクロソフト社な
ど技術分野の最重要企業が引っ張る形で、およそ1百の米国企業
が、大統領トランプの入国禁止に、法廷で反対した。彼らは、サン
フランシスコの控訴裁判所での裁判で続きの中で、詳しい態度表明
を提出した。トランプは期限付きで、イスラーム教徒諸国市民の入
国禁止に関する命令を出したが、この裁判所では、これに関して法
的闘争が戦われる。各社は、移民は米国での多くの技術刷新に貢献
しており、そのほかに大統領命令は差別的で違法である、としてい
る。




2月7日(火)

メルケルはポーランドで司法と報道機関の独立の意義を強調

ドイツ首相アンゲラ メルケルは、訪問先のポーランドで、独立し
た司法と報道機関の意義を強調した。彼女は、ポーランド首相ベア
タ シドウゥオとワルシャワで会談した後、社会主義時代に同国の
自由労働組合「連帯」が社会的な役割を指摘した。当時から、複数
の社会があることがいどれほど重要か、誰もがわきまえている、と
メルケルは強調した。ドイツの政治家たちは、訪問前に彼女に、
ポーランドの民族主義保守派政権の民主主義に対する侵害を批判す
るように呼びかけていた。シドウゥオは、ヨーロッパの政治問題で
は、メルケルと緊密に協力する、と予告した。

     その他のニュース

メルケルはプーチンにウクライナ分離独立派を動かすよう要請

連邦首相メルケルは、東ウクライナで再燃した先頭に関して、ロシ
ア大統領プーチンと電話で話し合った。ドイツ政府広報は、その際
にメルケルはプーチンに、親ロシア反乱勢力に対して、影響力を行
使するよう求め、2人は、戦闘を終結させ、ミンスク和平条約を再
び実施するために、外交努力を改めて払うことで合意している、と
述べた。過去10日間で、東ウクライナ前線での激しい戦闘で、30人
以上が死亡した。

ガオク「ヨーロッパ計画への情熱を盛り上げることが必要」

連邦大統領ガオクは、EUに関するマーストリヒト条約署名25周年に
際して、ヨーロッパ統合の計画に、さらに積極的に参加するよう求
めた。彼はオランダのマーストリヒト大学での記念式典に出席し、
ヨーロッパが再び市民の案件にならなければならない、と述べた。
さらに大統領を退く彼は、何年も前からヨーロッパでは、政治の有
力者と国民の乖離が広がりが観察されており、そのため政治家が、
過大な期待を持たせないような形で、ヨーロッパの課題をはっきり
したわかりやすい言葉で説明することが重要だ、と述べた。EUに関
するマーストリヒト条約は、1992年2月7日に証明された。この条約
に基づいて、1993年には、EUは政治組織として作られ、さらに外交
および安全政策、司法および内務の分野での協力を拡大した。

防衛相はリトアニアにNATOの援助を約束

連邦国防相フォン デア ライエンは、リトアニアに、NATOの軍事
的援助を約束した。バルカンの国リトアニアは、軍事的には再び孤
立することは決してない、と彼女は軍事基地ルクラで述べた。現地
で彼女は、大統領グリボウスカイテから、ドイツ連邦軍が指揮する
NATO大隊の歓迎式典で出迎えを受けた。ドイツは先日、リトアニア
での戦闘部隊の指揮権を引き受けていた。NATOは昨年夏に、戦闘部
隊をバルカン諸国およびポーランドに移すことを決めていた。加盟
諸国は、隣国ロシアからの脅威にさらされていると見ているため、
この措置を求めていた。合わせて加盟諸国の兵士1千人が、現地に
は駐留しており、うち450人が連邦軍の兵士である。




2月8日(水)

ロシア政府批判家ナワルニーは執行猶予のついた5年の拘留刑

ロシア政府批判家アレクセイ ナワルニーは、問題の裁判で、執行
猶予つきの5年間の拘留が言い渡された。そのほかモスクワの北東
にあるキーロフ市のこの裁判所は、約8千オイロほどの罰金も科し
た。この裁判所は、国営企業から、建設用木材25万オイロ相当を盗
んだ容疑で有罪である、と判断した。これにより彼は、おそらく
2018年の大統領選挙に立候補することが認められなくなりそうであ
る。40歳のナワルニーは、この判決を、政治的な動機に基づくもの
で、上告すると予告した。
この刑事裁判では、ナワルニーはすでに2013年に、執行猶予つき
5年の拘留を言い渡されていた。しかしヨーロッパ人権裁判所が、こ
の裁判を不公平である、と分類し、ロシア最高裁判所が、裁判のや
り直しを命じていた。

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アフガニスタンで赤十字の職員6人が射殺される

アフガニスタン北部のジョウズジャーン州では、国際赤十字委員会
の職員6人が射殺された。同意委員会はインターネット上に、さら
に2人の職員が行方不明である、と書き込んだ。職員と犯人の国籍
に関しては、一切情報がない。アフガニスタンのトロ テレヴィの
記者は、これより前に、武装した者たちがコシュ テパ地区で、
1台あるいは複数のオートバイから、職員6人を射殺した、と報じて
いた。12月に初めて、同意委員会のスペイン人職員1人が、北アフ
ガニスタンのクンドゥス州で、自動車から誘拐されたばかりであっ
た。この職員は、1月に解放されていた。

「メルケルは国外追放を強化する方針」との報道

連邦首相メルケル(キリスト教民主同盟)は、国外追放の件数を大
幅に増やす方針の模様である。彼女はそのために各州首相と共に、
16項目の計画を成立させる意向である、と「シュピーゲル イン
ターネット版」は報じている。それには、この会合で使われた決議
案を引用している。その報道によれば、その文書には、今後数ヶ月
では、連邦移民難民局BAMFは、「ドイツで保護を求める必要がない
多数の人は、拒絶しつづける」だろう、と記されている。さらに、
この措置によって、出国の義務を負う人の数はさらに増え、それゆ
え国民の懸命の努力が必要であって、特に「帰還支援合同本部」の
設置が計画されており、今後3ヶ月で、連邦内務省の指揮下に置か
れることになっている、とのことである。この本部が、国外追放を
調整することになる、とも記されている。

内閣は電子足枷実施する範囲を拡大

テロの脅威から身を守るために、より多くの急進派犯罪者が拘留か
ら釈放された後、電子的足枷で監視することが可能になる。これは
法相マース(社会民主党)の法案に含まれており、連邦内閣がこれ
を可決した。さらに今後は重大犯罪、たとえば国を危険にさらす重
大な暴力行為や、テロ組織支援などの容疑で、有罪判決を受けた後
では、これが可能になる。マースは、急進派が有罪判決を受けた
ら、寛容な措置を受けることはなく、彼らを特に厳しく監視しなけ
ればならないが、足枷は万能薬ではない、と述べた。多くの危険人
物は、ドイツ当局の監視を受けた場合、各州の担当となり、そのた
めに独自の法律を制定しなければならない。当局の発表によれば、
襲撃事件を起こす能力があると見られる危険人物が、ドイツには
570人いる。




2月9日(木)

ルーマニア法相辞任

大規模な路上での抗議活動と、首相ソリン グリンデアーヌの批判
を受けて、ルーマニア法務大臣フローリン イオルダハテが辞任し
た。彼はブカレストでの記者会見得、これを発表した。グリンデ
アーヌは、イオルダハテが、後に破棄された緊急命令に関連して、
公に伝達する際に失策を犯した、と非難していた。この緊急命令
は、職権乱用の追及を制約するもので、数日前から、ルーマニアの
最近の歴史の中ではもっとも激しい大衆抗議を引き起こした。水曜
版には、9日連続で、数千人のデモ隊が、政権に辞任を求めた。イ
オルダハテは、汚職対策法緩和に関するこの命令を支持する側の一
人であった。

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北フランス原発フラマンヴィルで爆発 放射線の危険はない

北フランスのフラマンヴィル原子力発電所で爆発が起こり、5人が
負傷した。爆発は、「格が使われる地域の外部」で起きたため、放
射線の危険はない、とフランス当局は説明している。5人は毒性物
質の影響を受けたが、深刻なものではなかった。反応炉1基が、出
力を下げた。お昼には当局は、火災は消し止められた、と発表し
た。フラマンヴィル原子力発電所は、英仏海峡に面した北フランス
のノルマンディー、港町シェルブールから25キロほどのところにあ
る。この原発の中には、2基の核反応炉があり、1985年および86年
から電力を供給している。

ドイツの輸出は新記録を更新

ドイツの輸出産業は、新記録を更新し続けている。2016年には1兆
2,100百億オイロの商品が、外国に輸出された、とヴィースバーデ
ンの連邦統計局は暫定的な数値をもとにして発表した。これは3年
連続の新記録で、1.2%の上昇である。輸入は0.6%増加し、9,546億
オイロで、これも新記録である。ただし輸出が好調のドイツは、さ
らなる議論を招く可能性が高い。ドイツは外国で、会よりも多くの
商品を売っているため、輸出の超過は2,529億オイロに増加した。
輸出国ドイツは、ますます批判を生んでおり、先には米国も批判し
た。大統領顧問ナヴァーロは、ドイツを非難して、米国とEU加盟各
国は、弱いオイロを「悪用」している、と非難した。連邦銀行総裁
ヴァイトマンは、これを厳しく退けた。

連邦行政裁判所はエルベ川掘削を広範囲で承認

エルベ川を深くするための掘削計画には反対意見もあるが、修正が
加えられなければならない。ライプツィヒ連邦行政裁判所が、この
決断を下した。その中では、法的欠陥がまだあり、当局が付け足し
た計画を認められない、現在の形では、計画を確定したと決定する
のは法律違反であり、実行不可能である、と述べた。エルベ川は、
今後は深さが最大14,5メートルのコンテナ船が、ハンブルクまで
運航できるように、広げる改修工事が行なわれることになってい
る。環境保護団体BUNDとナブは、このエルベ川掘削に反対する裁判
を起こしていた。この両団体は、基本的にこの水路の掘削の必要性
を疑問視している。この計画は15年前に始まった。




2月10日(金)

各州はNPDに政党資金を提供しないように提案

各州は、右翼急進派「ドイツ国家民主党NPD」に、国家の資金で財
源を与えることに反対している。ベルリンの連邦参議院は、憲法を
敵視する目標を掲げる政党を、政党への資金提供から除外する決議
に、全会一致で賛成した。各州のこの行動は、連邦憲法裁判所が示
した方向に従うものである。憲法裁判所は1月中旬に、各州が求め
た同党禁止に反対したが、政党への資金提供の拒否など、「別の対
応の可能性がある」と指摘していた。国家民主党を国の財政から締
め出すためには、連邦議会と連邦参議院の3分の2の賛成が必要であ
る。
各政党は、連邦議会選挙あるいはヨーロッパ議会選挙では、総投票
数の0.5%を獲得した場合に、また州議会選挙では1%を獲得したに、
国からの資金を受け取る。。最初の4百万票までは、1票入るごとに
1オイロ、それ以上の場合は、83ツェントである。

     その他のニュース

ベーマーマンのエルドアン詩の問題の部分は今後も禁止のまま

風刺家ベーマーマンは、トルコ大統領エルドアンを中傷する詩の特
定の部分を、今後公表することは許されない、とハンブルク州裁判
所は決定を下した。これにより同法廷は、エルドアンの訴訟を一部
認めたことになる。テレヴィ番組の司会者である彼は、2016年3月
末に、ZDFの番組「新王室誌」の中で、この詩を朗読し、その中で
トルコ大統領を、児童ポルノおよび獣姦と結びつけていた。この決
定に対しては、上告が可能である。ハンザ都市その場合ハンブルク
の上級州裁判所が、これを担当しなければならない。両者の弁護士
は、それぞれ自分たちが敗北した場合には、さらに法的手段に訴え
る、と予告していた。2016年5月には、州裁判所は仮の敗北を発表
していた。それによればベーマーマンは、彼の詩「誹謗の批判」の
かなりの部分を、これ以上繰り返すことが許されない、との判断で
あった。

エルドアンは憲法改正案に署名

トルコ国会での可決からほぼ3週間、大統領エルドアンは、大統領
制度に関する憲法修正案に署名した。さらに選挙委員会は、国民投
票に日程を確定した。副首相クルトゥルムシュの発表によれば、国
民投票は4月16日に実施される。その後憲法修正に単純過半数が賛
成すれば、トルコ国会の制度は、大統領制度の着替えられることに
なる。もしこれが成立すれば、エルドアンははっきり大きな権限を
与えられ、国会の力は弱まる。大統領は同時に、大統領と首相の職
を兼ね、命令を出すことで政治を行うことが可能になる。また司法
に対する大統領の影響力は、さらに増すことになる。

EUはウクライナへの新たな財政支援を支払うと予告

ウクライナは、さらなる金融支援のための前提条件を満たした、と
EUは判断した。EU委員長ユンケルはブリュッセルで、今後数週間
で、さらに6億オイロを支払う、と予告した。彼は首相フロイスマ
ンとの会談後に、ウクライナは改革の努力をしているので、その権
利がある、と述べた。この支払いは、国債の形で、総額18億オイロ
以上の新支援計画に基づいて行なわれる第2回目のものである。EU
は2020年までに、合わせて少なくとも110億オイロの支援をする、
と約束している。この資金は、ウクライナの改革の方針などを支援
するためのものである。ユンケルはこの新たな金融支援を実施する
理由として、同国政府が、ある材木の輸出禁止を解除する法律を提
案したためである、としている。




2月11日(土)

米国警官が書類を持たない移民数百人を逮捕

米国の複数の州で警官が先週、滞在許可書を持たない移民数百人を
逮捕した。「ワシントン ポウスト」紙が、移民局の話として伝え
たところでは、これは大統領ドナルド トランプが1月26日に、違
法移民に対する厳しい措置を命じてから、この種の行動の中で最大
のものである。それによれば、捜査は公式には、すでに判明してい
る犯罪者に対するものであるが、前科のない移住者も逮捕された。
国内安全省は、これは日常の業務である、と述べた。米国には、お
よそ1千1百万人が必要な書類を持たないまま、生活している、との
推定がある。

     その他のニュース

米国はファイヤードの国連特使指名を阻止

米国は、パレスチナの元政治家ファイヤードの駐リビア国連特使へ
の指名を阻止した。「ニュー ヨーク タイムズ」紙によれば、国
連事務総長グテーレスは、ファイヤードをこの職に就けるとの意向
であるが、米国政府はこれに失望していると、と米国の国連大使ヘ
イリーは発表した。米国は現在、パレスチナ人国家を承認すること
もないし、このような人事の方向性を支援することもない、と述べ
た。ファイヤードは2007年から13年にかけて、パレスチナ自治区の
首相を務め、その前には財相を務めていた。

バグダードで暴力的な抗議活動 死傷者発生

イラクの首都バグダードで土曜日に、デモ隊と治安部隊が衝突し、
暴力沙汰となり、少なくとも7人が死亡、多数が負傷した。警察の
発表によれば、シーア派の僧侶アル・サドルの支持者数千人が、
9月の州議会選挙を前に、選挙の改革を求めて、平和的にデモをし
ていた。しかしデモ隊の中に、封鎖を突破しようとしたものが出
て、警官がゴム弾と催涙ガスを使用した。昨年も何度もアル・サド
ルの支持者が、政治改革を求めて抗議を行っていた。デモ隊は、汚
職と閥族主義に覆われた政治制度を、抜本的に変えるように求めて
いた。

フランスのジハード主義者カシムは空爆で殺害された模様

報道によれば、フランスのジハード主義者カシムは、イラクでの米
国が指揮する連合軍の空爆で、殺害された模様である。米国国防相
は、彼の死を確認してはいないが、カシムは過去72遺憾モースル近
郊で標的となっていた、と説明した。アルジェリア人移民の息子で
あるカシムには、インターネット上でフランスでのテロ攻撃を呼び
かけた疑いが持たれている。そのほかカシムは、6月にフランス北
西部で、警官夫妻をを殺害したことを認めた襲撃犯と、連絡を取っ
ていたことを認めた。




2月12日(日)

シュタインマイアーが連邦新大統領に選出

社会民主党の政治家フランク・ヴァルター シュタインマイアー
が、ドイツの新大統領になる。連邦集会は、有効票1239票のうち、
931票を集め、61歳の彼を選出した。シュタインマイアーは、キリ
スト教民主、社会同盟と社会民主党の候補として、投票に臨み、お
よそ75%の支持を受けた。シュタインマイアーは、年齢を理由に再
選に臨まないヨアヒム ガオク(77歳)の後を襲い、第12代連邦大
統領となる。ガオクの任期は公式には3月18日に終了する。シュタ
インマイアーは、しばらく前まで外務大臣を務めていた。彼の選出
は確実視されていた。
シュタインマイアーは、ノルトライン・ヴェストファーレン州出身
である。彼の政治面での経歴は、1993年に当時のニーダーザクセン
州首相で、その後首相となるゲアハルト シュレーダー(社会民主
党)の、事務所長として始まった。その後彼は、首相府長官を務
め、2005年から9年にかけての大連立政権でも、外務大臣を務め
た。

     その他のニュース

アフガニスタンへの国外追放を求め数千人がデモ

ドイツ国内の多くの都市で、アフガニスタンへの国外追放即時停止
を求めて、数千人がデモをした。デュッセルドルフだけで、およそ
2千人、警察発表では、ハンブルクでは1千5百人がデモに参加し
た。ニュルンベルク、アウクスブルク、ハノーファー、エアフルト
でも抗議が行なわれた。ノルトライン・ヴェストファーレン州難民
大臣は、アフガニスタンは安全ではなく、国連難民局の報告書によ
れば、情勢はむしろまた悪化している、と述べた。連邦と州は、木
曜日に首相メルケル(キリスト教民主同盟)との難民首脳会談で、
国外追放を大幅に増やすことで合意していた。ただし、急進派イス
ラーム教徒のタリバーンの戦闘員が、攻撃を繰り返しているアフガ
ニスタンなどへの帰還には、議論がある。

法裁判所元裁判官が「厳しい国外追放」をしないように警告

連邦憲法裁判所元長官パピーアは、ドイツにおける国外追放の措置
厳格化を、批判的に見ている。「私たちは、法治国家と人間性に関
する基準を投げ捨ててはならない。これらは厳しい国外追放に、法
的および実際の制限を加えるものだ」とフンケ報道機関連合の新聞
に彼は述べた。「問題は亡命および移民政策では制御できなくなっ
ていることから生じているのであって、厳しい国外追放をすれば問
題が解決できる」と信じ込まないように、と彼は警告した。ドイツ
および国際法の基準に従って、アフガニスタンへの国外追放を行な
うことが許されるかどうか、との問題は、「アフガニスタンに安全
な地域があるかどうか」が判明してから、決着するのであって、
「同国のすべての領土が安全である必要はない」とも語った。

ドレースデンでネオナチに対する抗議活動

ドレースデンは、第二次世界大戦中に連合軍の空爆を受けたが、そ
の記念日に、2件のネオナチの行進が行なわれるが、数百人がそれ
に抗議してデモをした。専門家によれば、およそ1千人がこの抗議
活動に参加し、およそ2百人が極右の行進に参加した。行進の一つ
は、有罪判決を受けたホロコースト否認家によって届け出が行なわ
れた。彼は演説の中で、「確信的社会国家主義者」を自称し、ナチ
の思想を「全世界にとって模範」である、と賞賛した。国家保護局
がこの男を捜査している。第二のネオナチの行進は、事前に集会局
から、市中心部からプラオネン地区へ場所を移動させられていた。
左派連合「ナチのいないドレスデン」はこれより前に、行進を封鎖
すると予告していた。右翼急進派は、米国および英国の爆弾による
ドレースデン破壊の日を、毎年自分たちの目的に悪用し、犠牲者の
数を多めに見積もっている。




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