2月6日〜12日のオーストリアのニュース



2月6日(月)

     国外ニュース

社民党が世論調査で上向き メルケルとゼーホーファーは和解へ

ドイツ首相アンゲラ メルケルと姉妹政党キリスト教社会同盟党首
ホルスト ゼーホーファーは、首脳会談を開いた後には、ある言葉
がその場を支配した。それは「連帯」であった。両党首脳は数ヶ月
にわたる不和を終え、類似性と意見の一致を緊急に宣言した。しか
し共通の問題で両党は緊密化している。マルティン シュルツが、
世論調査で予想外に、社会民主党を上向きにした。しかしこれは、
キリスト教民主、社会同盟を、難民政策に関する対立で、合同の路
線を歩ませることにはなっていない。

     国内ニュース

グラーツ選挙 社会民主党は市政府から離脱

社会民主党が、グラーツ市選挙で大敗したことを受け、時期の任期
では、同党に壊滅的な盈虚を与えている。郵便投票の集計後も、同
党は市政府に最後まで残った議席も失なった。これにより、社会民
主党は比例政権から外れる。利益を得たのは共産党で、今回は2つ
の閣僚の席を手に入れた。筆頭候補ミヒャエル エーマンは「厳し
い時間」であった、と述べた。




2月7日(火)

     国外ニュース

歴史的決定 米国教育大臣にデヴォス

米国上院は水曜日、歴史上もっとも僅差の投票でエリザベス デ ヴォスが、教育大臣に就任するのを認めた。火曜には上院議員50人 が任命に賛成、共和党員を含め50人が反対した。憲法に基づいて、 副大統領マイク ペンスの票が均衡を破った。ミシガン出身の大富 豪の企業家である彼女は、教育機関での実戦経験を持たないが、こ れで米国の歴史上初めて、この規則を用いて大臣に就任する初めて の閣僚になる。

     国内ニュース

デモ問題 ケルンはソーボトカの提案を断固拒否

内務大臣ウォルフガング ソーボトカ(国民党)は、デモの権利改
革の提案をしているが、これはおそらく実施には移されない。連邦
首相クリスティアン ケルン(社会民主党)は、副首相ラインホル
ト ミッターレーナー(国民党)と2人で臨んだインタヴューで、
「私たちは同じ結論を出さないのではないか、と思う」と述べた。




2月8日(水)

     国外ニュース

英国下院はEU離脱への道を開く

英国下院は水曜日夕刻、同国のEU離脱に道を開いた。国会議員たち
は賛成多数で、首相テリーザ メイが、EUと離脱交渉を開始するこ
とを認める「英国EU離脱」に関する政府案を可決した。さらに英国
の第2院である上院での可決が必要である。ただしこれが可決され
るのは、確実と見られている。

     国内ニュース

デモ権 ミッターレーナーとソーボトカは再検討に賛成

デモ権の修正に関して、党内であからさまな欧州があったことを受
け、国民党党首で副首相のラインホルト ミッターレーナーと、内
務大臣ウォルフガング ソーボトカは、水曜日夕刻に、会談を行
なった。先日まで改正に反対して異議が唱えられていたが、ソーボ
トカは再検討し、専門家の検討を受け、その後に連立相手社会民主
党との交渉が行なわれることになる。この提案がどれぐらいの成果
を上げるかは、不明である。水曜日には社会民主党から、改めて
ソーボトカ案には断固反対がでていた。




2月9日(木)

     国外ニュース

「イヴァンカ商品を買え!」 トランプ顧問は新たな騒ぎの火種

ケリーアン コンウェイは、「もう一つの事実」を提出して、また
新聞の大見出しを作った。米国大統領ドナルド トランプの信任厚
い顧問である彼女は、トランプの娘の名前をとった商標を、大に宣
伝している。「イヴァンカの商品を買え」とコンウェイは木曜日
に、テレヴィ局フォックス ニューズで述べた。「私は自分でも今
日買います」と述べた。前日には大統領トランプ自身が、米国の百
貨店網ノルドストロムが、「イヴァンカ トランプ」の商標を陳列
棚から撤去したため、これを攻撃していた。

     国内ニュース

ピューリンガー退任 4月にシュテルツァーに職を譲る

「何ごとにも時間がかかる。この世で起きる出来事には、それに適
した時期がある」この聖書の言葉を引用して、学識ある宗教の教師
でオーバーエスターライヒ州首相ヨーセフ ピューリンガー(国民
党)は、木曜日に辞任を公式に発表した。4月初めに彼は、連邦同
党首および連邦首相の職を、後継者に望んでいたトーマス シュテ
ルツァーに委ねる。彼はすでに「数ヶ月前から」詳細に到るまで、
伝えられていた。シュテルツァーと次世代の政治家には、基本的な
助言と警告になった。




2月10日(金)

     国外ニュース

アフガニスタン 米国とロシアの戦略的な賭け事

アフガニスタンからNATOと米国の戦闘部隊が退却した後、急進派イ
スラーム教徒タリバーンが、再び進軍中である。米軍によれば、ア
フガニスタン政府は、領土の僅か6割しか支配しておらず、それも
ますます少なくなっている。先日ロシアは米国とNATOに、新たな協
力を申し入れた。ただし、どのようにタリバーンに対処するかと言
う戦略は、まだおそらく全く異なっている。米国は、ロシアの意図
は、タリバーンを正当化し支援することではないか、と推し量って
いる。

     国内ニュース

空港滑走路建設反対判決 経済界は頭を横に振る

連邦行政裁判は、ウィーン・シュウェヒャト空港に、第3滑走路を
建設することに反対する決定を下したが、経済界、観光業界、政界
はこれを理解できないとした。気候保護が、滑走路増設のよい効果
全体に打撃を与えるとの根拠で、彼らはこれを批判した。またこれ
が広がる可能性があり、多くの他の計画が実現しなくなる可能性が
あるとも懸念されている。交通大臣イエルク ライヒトフリート
(社会民主党)は、建設に関する司法の最終的判断は、まだでてい
ない、と考えている。




2月11日(土)

     国外ニュース

ユッカ山 トランプと永遠の核のゴミの間で板挟み

ドイツなどの国々が、福島の破局のあと、原子力発電からの撤退を
計画しているが、米国はその復活を祝っている。新たな原子力発電
所を作れば、核のゴミは増加する。多くの中間貯蔵施設は、収容の
限界に達しており、安全面の危機となっている。ネヴァダ州のユッ
カ山が、最終収容施設として定められているが、それは30年近く前
のことである。しかしこれを巡る対立は、今日に到るまで続いてい
る。今回大統領ドナルド トランプ政権下で、状況が一変する可能
性がある。

     国内ニュース

ピューリンガーとシュッツェンヘーファーは多数決選挙法に賛成

オーバーエスターライヒ州首相を退任するヨーセフ ピューリン
ガー(国民党)は、多数決選挙法を新たなものにする意見を表明し
た。彼はテレヴィ番組に招かれ、議員の3分の2を今回の候補者の直
接の戦いに、3分の1だけを州の候補者名簿(比例選挙)にすること
に理解を求めた。「これが実現すれば、最大勢力の政党の力を強め
ることになる」とその理由を述べた。




2月12日(日)

     国外ニュース

ドイツ新大統領シュタインマイアーは「140字の政治」に反対

フランク・ヴァルター シュタインマイアー(社会民主党)は、日
曜日にドイツ連邦新大統領に選出された後、明確な言葉で「記号
140個での政治(トランプのトウィッターを使う政治)」に反対し
た。彼は、インターネットを通じて「白と黒」の情報を広めること
について、彼の立場から批判した。シュタインマイアーは、課題は
しばしばもっと困難」で、大東医療として、「難しい相手」とも
話し合いを模索していくつもりである、と述べた。

     国内ニュース

ドゥツダルは新たな移住より統合を優先

社会民主党政務次官ムーナ ドゥツダルは昨日、オーストリアで暮
らしている人々の統合が、新たな移住者よりも優先される、と明言
した。彼女はテレヴィ番組で、どれほどの受け入れ能力があるよう
に見えるか、何人をオーストリアが受け入れられるか述べるのは、
正当なことだ、と述べた。ただし彼女具体的な数字を挙げようとは
しなかった。イスラーム教徒のスカーフ禁止に関して、合意がとれ
た中立の規則は、ある宗教組織だけでなく、全体に向けられてお
り、この点では畏服の規則が問題となっていて、「十字架は一度も
議論されたことはない」とも語った。




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