2月13日〜19日のオーストリアのニュース



2月13日(月)

     国外ニュース

トルドーとトランプの階段 隣国同志の会談は打ち解けた一体性で

ドナルド トランプは月曜日、米国大統領就任後初めて、正式にカ
ナダ首相ジャスティン トルドーと会談した。2人は、貿易協定
NAFTA、移民政策、共有された過去について話し合った。事前に
は、「反トランプ」トルドーは。米国大統領と、対立の姿勢を歩む
可能性がある、と予想していた報道機関は、思い違いをしていた。
意見の違いはあるが、両者はこれ見よがしに肩を組み合った。

     国内ニュース

柔軟な労働で労使双方が主張をゆずらず

6月末までに、労使双方は、労働時間の柔軟化の規則で合意を図る
ことになる。上手く成立しなければ、政府自身が解決を図る方針で
ある。長年にわたり交渉を続けてきたが、意見の違いはよりはっき
りしてきているようである。特に被雇用者側は、自分の力を誇示し
ている。12時間の労働日は、例外として残さなければならない、と
オーストリア労働組合連合会長エーリヒ フォークラーは述べた。
労働者会議意義庁ルードルフ カスケは、残業の廃止により、収入
源を懸念している。ただしどのような状況下があれば、合意が達成
できるか、方向性を示しもする。経済会議議長クリストフ ライト
ルは、住民が自分を支持している、と錯覚している。




2月14日(火)

     国外ニュース

米国閣僚がヨーロッパ訪問 トランプの外交政策に試練

就任後ほぼ1ヶ月、米国大統領ドナルド トランプの外交路線は、
相変わらず定まらない。数日中に、少なくともいくつかの回答が得
られると期待しているが、米国の新閣僚が初めてヨーロッパに姿を
現す予定である。水曜日にはジェイムズ マティスがNATO国防大臣
会合に出席する予定である。また外務大臣レックス ティラーソン
は、ボンでのG20首脳会談に向かい、副大統領マイク ペンスは、
ミュンヒェン安全会議に参加する。トランプ自身は、近東政策で、
立場を明らかにしなければならない。彼は、イスラエル首相ベン
ジャミン ネタニヤフをワシントンに迎える。

     国内ニュース

ウィーン空港第3滑走路 プレルは法的手段を取ると予告

連邦行政裁判所が、ウィーンのシュウェヒャト空港に、第3滑走路
を建設する申し入れを破棄したことを受け、ニーダーエスターライ
ヒ州首相エルウィン プレル(国民党)は、法的手段を執る、と予
告した。彼はこの判決を厳しく批判している。




2月15日(水)

     国外ニュース

トランプに休みなし 閣僚候補者がタオルを投げ入れる

米国大統領ドナルド トランプは、新たに労働大臣を探さなければ
ならない。彼が労働大臣に望んでいたアンドルー F. パツダーは水
曜日に就任を放棄した。簡易食堂の企業家である彼には、米国上院
での議員の投票で敗北する可能性があった。報道によれば、共和党
の上院議員12人ほどが、パツダーに賛成するのを拒否する意向で
あった。これはトランプにとって、この数日間の間で、第2の打撃
である。今週初めにはすでに、彼の国内安全顧問マイケル フリン
が辞任していた。

     国内ニュース

家族支援引き下げを専門家が賛成意見

外国で暮らす子供たちに対する家族支援を引き下げる計画を立てて
いる国民党の大臣ソフィー カルマシンとセバスティアン クルツ
は、自分たちの立場をしっかりと裏付ける法的判断を得て、再び弾
倉に弾をこめた。ただしこの専門家判断には彼らにとって不愉快な
真実も含まれている。オーストリアは、生活費がオーストリアより
も高額な場所では、今までよりも多くの金額を支払わなければなら
ないからである。EUは今までにすでに、国民党の発案では、結局い
くつかの「些細なこと」を争う零和ゲームになりそうだ、との意見
を示している。




2月16日(木)

     国外ニュース

実質的社長が逮捕 汚職事件がサムスン幹部に及ぶ

韓国の裁判所は現地時間の金曜日、同国の至る所にある大企業サム
スンの事実上の社長イ ジェ ヨンに対して、買収容疑で逮捕状を
発行した。背景にあるのは、すでに権力を失なった大統領パク ク 
ネにつながる汚職事件である。容疑によれば、サムスンには、数百
万の賄賂を支払い、その見返りに問題の2つの子会社の合併で、政
治的な支援を受けて追っていた、とされている。

     国内ニュース

オイロファイター告発 エアバス社は「政治の策動」と推定

航空機製造会社エアバス社は、迎撃戦闘機オイロファイター購入に
関連する国防省の告発に含まれている容疑を、「全面的にはっきり
と」否定した。同社は最初の反応では、オーストリアが立てた疑い
に「驚いている」と表明し、これを「政治的な策動である」と批判
した。国防大臣ハンス ペーター ドスコツィル(社会民主党)
は、「各自な証拠」を示すように指示し、「まず」少なくとも1億
8,340万オイロの賠償を要求した。




2月17日(金)

     国外ニュース

ヨーロッパはトランプを啓蒙

ブリュッセルでのNATO国防大臣会議、G20外務大臣会議、ミュン
ヒェン治安会議、一連の高官の会談では、親米国政府の中心的な代
表者がヨーロッパの幹部政治家と面会している。しかし米国大統領
ドナルド トランプが問題である。彼の発言は、ヨーロッパ員を混
乱させ、不安にしている。現在ドイツ首相アンゲラ メルケルと国
防大臣ウルズラ フォン デア ライエンを先頭に、対抗策にでて
おり、トランプに大西洋をまたぐ関係の意義を啓蒙している。

     国内ニュース

オイロファイター機購入 調査委員会にドスコツィルの提案

巨額を使ってオイロファイター機を購入した件が、国会の議論に差
し戻される可能性がある。少なくとも緑の党の国会議員ペーター 
ピルツの意向ではそうである。彼は、調査委員会設置の件で、当時
この購入を決定する責任の一端を担った自由党に勝利するつもりで
ある。前科は少数派の権利でこれを行おうとした。社会民主党所属
の国防大臣ハンス ペーター ドスコツィルは、それに向けて即座
に提案をしている。彼は、すべての書類を黒塗りせずに、呈示する
ことになる。




2月18日(土)

     国外ニュース

ベルリナーレ 金熊賞はハンガリーの恋愛映画に

第67回ベルリナーレ(ベルリン映画祭)の競争は決着した。金熊賞
は土曜日晩の記念公演で、ハンガリーの女性映画監督イルディコー 
エニェディの映画「身体と魂」に与えられた。フィンランドの巨匠
アキ カウリスマキ等の有力者は、銀熊賞に満足しなければならな
かった。ヨーゼフ ハーダーの「野生の鼠」は、勝ち目がないこと
見られていいた通り、大きな賞は取れなかった。役者のひとり
(オーストリア人)ゲオルク フリードリヒは別で、最高男優賞を
与えられたが、彼はドイツ制作の映画への出演であった。

     国内ニュース

自由党は同調の方針 迎撃戦闘機調査の新委員会は開設へ

迎撃戦闘機購入問題をめぐり、新たな調査委員会が解説される可能
性がある。自由党事務長ヘルバート キクルは土曜日に、緑の党の
動議を支持する、と予告した。緑の党の安全問題の専門家ピルツ
は、3月上旬に、国民評議会に動議を提出する方針である。国防大
臣ハンス ペーター ドスコツィル(社会民主党)は、すべての証
拠書類を、黒塗りすることなく提供する、と述べた。国民党は、調
査委員会を支持するかどうか、協議する意向である。




2月19日(日)

     国外ニュース

モースル攻勢で大規模非難が予想 「時間との競争」

外国連合軍の支援を受け、ジハード主義民兵イスラーム教国ISに対
して、モースル市の包囲された西側部分に対して、イラク軍は攻勢
を開始した。国連は、避難民がたくさんでる、と予想している。現
在西モースルには75万人の民間人がいる、と推定される。非政府組
織「子供たちを救え」の発表では、35万人の子供がいる。国連によ
れば、緊急滞在施設の建設は、「時間との競争」である。

     国内ニュース

オイロファイター委員会の課題は不動産銀行委員会より複雑か

迎撃戦闘機オイロファイター事件に関しては、国会に調査委員会が
設置される見通しが強まっている。法務大臣ウォルフガング ブラ
ントシュテッターも、それに賛成し、さらに連邦刑事局および検察
に、人員を割くことを検討している。この委員会には、ケルンテン
州の問題の不動産銀行調査委員会の時とは異なり、書類は黒塗りさ
れずに渡されることになっている。不動産銀行事件がかなり複雑で
あったが、オイロファイター購入事件は、さらに証拠を探すのが困
難な可能性がある。




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