2月20日〜26日のオーストリアのニュース



2月20日(月)

     国外ニュース

債務を巡る対立 監視団がアテネに戻る

ギリシアは、オイロ使用国財務大臣の緊急対策必要国の上位に再び 戻った。同国救済計画に関する話し合いが、行き詰まる中、月曜日 には何らかの進展がもたらされる可能性があった。ギリシア政府 は、追加の支出削減策に同意し、債権者の組織は、再び同国に監視 団を送る。夏までに具体的な解決が得られなければ、債務返却が近 づいているため、ギリシアは国家として破産する可能性がある。

     国内ニュース

雇用奨励金の詳細 連立両党は外国人の制約を議論

オーストリアに職場を増やすこと、ただしそれは外国人のためでは
ない。連邦首相クリスティアン ケルン(社会民主党)の構想で
は、それが「雇用奨励金」である。月曜日に彼は、前日に報道で広
まった計画を、発表し直した。連立相手の国民党は、まだ懐疑的で
あり、改めて提案を検討する方針である。ただし、この計画がEU法
と矛盾しないかは、まだ不明である。




2月21日(火)

     国外ニュース

米国政府は移民を標的に国外退去させる

米国では今後、書類を持たない移住者のかなりの人数が、国外退去
させられる可能性がある。大統領ドナルド トランプ政権は、逮捕
あるいは国外追放される可能性がある人の数を拡大した。この措置
の例外となるのは、子供だけである。1千1百万人が、国外退去を覚
悟しなければならない。この措置を実施するためには、国境防衛お
よび移住局には、新たに1万5千人の職員が必要とされる。

     国内ニュース

オペラ座は「舞踏会の中の舞踏会」にむけて形を変える

毎年(ウィーンの)オペラ座は、カーニヴァルの火曜日の1週間前
に、1日で力業で、音楽の劇場を舞踏会場に姿を変える。新たな主
催者マリーア グロースバオアーのもとで、新たな課題が5百人の
労働者に与えられたが、転換は予定通り上手く進んだ。観客席全体
を平らに覆うという計画は、当初は奇抜な発想とされたが、これを
一度は実施に移してみようとしたものの、これはそうはならなかっ
た。




2月22日(水)

     国外ニュース

よい兆候 オイロ使用地域全体で物価上昇

ヨーロッパ中央銀行総裁マリオ ドラギにとって、これはよい知ら
せである。数年ぶりに、オイロ使用地域での物価の下落が止まっ
た。1月には通貨同盟加盟国の中で、物価が下落した国は初めて1つ
もなかった。危機の国アイルランドとギリシアでも、若干物価が上
昇した。ヨーロッパ中央銀行が、景気を刺激するために、通貨供給
を増やしているにもかかわらず、この事態が起きている。ヨーロッ
パ経済の長期的な不景気の危険は、これで低くなった。

     国内ニュース

迎撃戦闘機購入問題 ピルツは調査委員会で質問

迎撃戦闘機オイロファイター事件で、水曜日夕刻に、国会の調査委
員会が設置された場合に、その作業の詳細が新たに発表された。緑
の党安全問題の専門家で、調査委員会の設置を提案したペーター 
ピルツの文書を、APA通信が引用して報じているところでは、無許
可の支払い、売り手の納入能力、戦闘機操縦の問題点が調査され
る。調査委員会が設置されるかどうかは、自由党にかかっている。
同党の決断はまだ下されていない。




2月23日(木)

     国外ニュース

米国からの国外追放 移民は一生地下生活を強いられる

米国が国外追放措置を取ったことで、安価な労働力として、長年歓
迎されて、同国に暮らしていた移民数百万人が、日の当たる場所に
出られない人生を強いられる。捜査警戒隊が組織され、連絡をとっ
たり仕事をしたりするのは、不安から差し控えられ、「国外追放を
避けるための一覧表」が作られる。その中では、学校では全権を依
頼させた人に届け出ることが勧告されているが、それは子供はお昼
に、国外追放された両親を無駄に待つ可能性があるからである。米
国では、この国外追放措置で、利益を得る人はほとんどいない。

     国内ニュース

サビーネ オーバーハオサー死去

厚生・女性大臣サビーネ オーバーハオサー(社会民主党)が死去
した。彼女は政治家で、オーストリア労働組合連合の副会長を務め
たが、癌に苦しんでいた。彼女は53歳であった。訓練を受けた小児
科および一般診療科の医師であった彼女は、2015年2月に、この病
を公表していた。化学療法と手術を受けたにもかかわらず、オー
バーハオサー死去は、最後まで閣僚の座にあった。彼女の死で木曜
日、深い驚きを生んだ。




2月24日(金)

     国外ニュース

米国大統領府は大報道機関を記者会見から締め出す

米国大統領ドナルド トランプは、報道機関との戦いを続けてい
る。彼は保守派の活動家を前に演説し、米国の報道機関の大部分
は、自分の政権に関して、意図的に誤った報道を流している、と非
難し、彼らは「情報源」を持っておらず、情報源をでっち上げた、
と述べた。その直後、複数の記者が、大統領府での記者会見への立
入を拒否された。そのなかにはCNNと「ニュー ヨーク タイム
ズ」の記者が含まれている。

     国内ニュース

オーバーハオサー死去 後継者をめぐる議論は追悼の後で

国内の政界は、厚生・女性大臣サビーネ オーバーハオサー(社会
民主党)を追悼している。国会議員団内部では、黙祷の時間が設定
され、国民評議会総会の冒頭でも、水曜日にこれがよていされてい
る。連邦大統領アレクサンダー ファン デア ベレンは、オー
バーハオサーの職務を一時、社会福祉大臣アロイス シュテーガー
(社会民主党)に委託した。連邦首相クリスティアン ケルン(社
会民主党)は、数日にわたる追悼帰還の後で、後継者を党内で議論
することになるだろう、と述べた。




2月25日(土)

     国外ニュース

米国民主党はクリントンを支援したペレスが党首に

トム ペレスが、米国民主党の新党首に選ばれた。元労働大臣であ
る彼は、アトランタでの党大会で、上院議員キース エリソンに僅
差で勝利した。今回の対決は、同党の大統領候補選を戦ったヒラ
リー クリントンのバーニー サンダースの対決の、間接的な延長
戦であった。ペレスはクリントンの支援者、エリソンは左派上院議
員サンダースの信頼厚い人物である。

     国内ニュース

連邦と各州は再び国家改革に着手

連邦と各州は、連邦国家改革に再び力を注ぐ。2017年の前半に、政
府の要人と各州首相が、効率的な国のあり方を作り出す一連の提案
を提出する、と昨日開かれた連邦・各州作業班の第1回会合後に発
表があった。




2月26日(日)

     国外ニュース

ロウハニ立候補 強硬派は米国に信頼を寄せる

イラン大統領ハッサン ロウハニは、5月末の選挙で、4年が任期の
大統領に再選すべく立候補する見通しである。副大統領フサイン・
アリ アミリは日曜日に、これを発表した。保守派と強硬派は、ま
だ候補者を決めていない。話題に上がっているのは、現時点ではほ
とんど勝利の可能性がない。これらの陣営は、イランと米国とくに
大統領ドナルド トランプ政権との外交的緊張が、ロウハニの内政
に注ぐ力を奪うことに期待している。

     国内ニュース

旅館での死者 給油所が村では飲食店の機能

郷土詩人ペーター ローセッガーは「自宅にいるときは、私はくつ
ろいでいる。旅館には家にいるときのようだ」とかつて彼のなじみ
の見せの壁にいたずら書きをした。彼の時代には、旅館と食堂の組
み合わせは、飲食店でごちそうを作り、店頭に並べていた肉屋同
様、今日では珍しい。が村輪スタンドが、飲食店のかわりと待ち合
わせ場所として機能して来た。グラーツ文化人類学者ヘルムート 
エーベルハルトが中心となった調査によれば、ガソリンスタンド
が、常連客を引きつけている。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system