3月13日〜19日のオーストリアのニュース



3月13日(月)

     国外ニュース

英国下院は「EU離脱」に道を開く

「英国のEU離脱」は本気である。英国下院は月曜日、賛成多数で、
英国のEU離脱を宣言する権限を政府に与える法案に賛成した。この
決定で、国会議員たちは政府の願いを受け入れ、国会の拒否権を否
決した。「英国のEU離脱」のため、スコットランド首相ニコラ ス
タージョンは、スコットランドの英国からの独立に関して、再び住
民投票を行なうための、第一段階の措置を開始した。

     国内ニュース

国民評議会は迎撃戦闘機調査委員会設置に向け動き出す

国民評議会は水曜日、特別会議を開き、迎撃戦闘機オイロファイ
ター調査委員会設置に向け動き出す。自由とと緑の党は、共同で動
議を提出し、国防大臣ハンス ペーター ドスコツィル(社会民主
党)に、動議を提出する。そのほか、新厚生大臣パーメラ レン
ディ・ワーグナー(社会民主党)が紹介され、首相および副首相の
演説も行なわれる。




3月14日(火)

     国外ニュース

オランダとの対立は「見世物」にすぎない

オランダは、トルコの閣僚が選挙戦に登壇するのを許可していない
が、数日前から、トルコ政府はこの措置に関して怒りを表明してい
る。トルコ大統領レジェップ タイップ エルドアンは、彼の路線
を忠実に守り、火曜日にはオランダ政府がオランダ人国連軍兵士
が、ボスニア戦争で、8千人のイスラーム教徒殺害を阻止できな
かったスレブレニッツァで無力だった、と非難した。トルコの世論
調査学者ケマル エツキラツは、「シュピーゲル」誌に、エルドア
ンの挑発は「単なる見世物」であり、彼は人々を動員しているだけ
だ、と述べた。

     国内ニュース

法律は政治の宣伝か? 集会権の原則を巡る対立

EU内部でのトルコの政治集会のために、新たな法律が必要かどう
か、連立政権内部では、相変わらず意見が分かれている。内務大臣
ウォルフガング ソーボトカ(国民党)は賛成し、「外国の公職に
ある政治家の代表が出席する」集会に関して、はっきりした規則を
持つ意向である。社会民主党はこれを拒否し、現在の集会法がある
と指摘している。この法律によれば、この種の集会を現時点で禁止
することが可能である。この対立の背景には、本来の意図には反す
るのに、法律を単なる宣伝目的で作っているのではないか、との疑
問がある。現在十分な前例がある。




3月15日(水)

     国外ニュース

オランダ選挙 出口調査ではルッテがウィルダースより優位

数百万人のオランダ人が、水曜日にヨーロッパ全土が緊張して行方
を見守っていた国会議員選挙に、票を投じた。21時まで投票が可能
であった。オランダのラジオ局による選挙後の世論調査によれば、
右派自由主義政党で、現首相マルク ルッテ率いる「自由民主国民
党VVD」が、第1党の座を守ることに成功した模様である。ヘルト 
ウィルダースと彼の右派大衆迎合政党は、移民とトルコとの対立が
中心問題となった選挙戦で、場所によっては第一党になったが、彼
らの「自由党PVV」にとって、今回の選挙は敗北となる見通しであ
る。

     国内ニュース

教員は学校自治に関する投票を行なう

教員労働組合は、木曜日午後に、政府の学校自治案に関して投票を
行なう意向である。賛成した場合には、これに関する与党の法案
が、専門家による判断に回されることになる。この法案では、8つ
ほどの学校が「群」となって管理されることになる。そうすること
で、資源を有効活用することになり、それによって支出削減で、管
理官を置く財源を確保することになっている。校長および「群長」
は、より大きな権利を持つことになり、学級の最低限および最大限
の人数を廃止し、いくつの学級に分けるのかが柔軟化される。それ
と並行して、学校運営の規則が修正される。




3月16日(木)

     国外ニュース

ルッテは連立相手を探る オランダ連立内閣組閣は困難

オランダ国会議員選挙は緊迫していたが、祝える時間やなめるべき
傷は残っていない。木曜日にも、議会の代表を送る会派すべての筆
頭候補が、意向を打診する話し合いに参加した。現首相マルク 
ルッテ率いる右派自由主義の自由民主国民党VVDは、最大勢力とし
て、連立政権組閣に関して、すべての政党と話し合うよう委託され
た。政党が分断された状況では、それは簡単ではなく、さらに極め
て多くの政党が参加する連立が作られる可能性がある。

     国内ニュース

学校の自治は専門家の判断に委ねられるが決着はついていない

2年半ほど前に、学校自治の改革が始まった。金曜日には、教育大
臣ソーニャ ハマーシュミット(社会民主党)は、法律の文言をよ
うやく提出遂行である。その後彼女は、「ただちに」専門家の判断
に回すことになる。そのためには、教員労働組合が認めたが、「こ
の法律に内容的に賛成しているわけではない」と警告した。交渉後
に、必要な修正がもたらされなければ、学校改革は失敗に終わる可
能性がある。




3月17日(金)

     国外ニュース

トランプ対メルケル「私は孤立主義者ではない」

米国大統領ドナルド トランプとドイツ首相アンゲラ メルケルの
第1回の会談は、共通点を強調するために利用される。両者はお互
いを誉めたたえ、特に公正で開かれた関係を持つ必要性を強調し
た。メルケルは、貿易協定TTIP等を念頭に置いて、両者に力を与え
る妥協点を見いだ想としなければならない、と主張した。彼女は、
自由貿易を擁護した。トランプは、「自分は孤立主義者ではない」
と強調し、自分は貿易を求めているが、それは公平な貿易である、
と語った。

     国内ニュース

学校自治法 骨格部分は「これ以上交渉できない」

学校の自治の改革が出発してから、2年半ほどになる。教員労働組
合が、若干の駆け引きの末、限定をつけた上でこれを認め、教育大
臣ソーニャ ハマーシュミット(社会民主党)は、金曜日に政府案
を提出した。この法案は、専門家の判断に回されたが、「今度はこ
れを通過させる」、骨子は「これ以上交渉できない」が、よい案は
歓迎である、と彼女は述べた。




3月18日(土)

     国外ニュース

オルリー空港襲撃 捜査陣はテロが動機と見る

パリのオルリーで、兵士が襲われたことを受け、動機はテロであっ
たことを明確に示す証拠が挙がっている。その後射殺された犯人
は、襲撃の際に、「アッラーのために死ぬためにここにいる」と叫
んだ、とテロ対策検察フランソワ モランは土曜日晩に述べた。こ
の攻撃犯は、数回にわたって前科があり、情報部にも名前が知られ
ていた。4月末に選挙が行なわれるフランスでは、議会で安全をめ
ぐる議論が現在行なわれている。

     国内ニュース

背任容疑 ハマーシュミットに捜査

経済汚職検察WKStAは、教育大臣ソーニャ ハマーシュミット(社
会民主党)に対して、背任容疑で捜査している。具体的に問題に
なっているのは、国立振興銀行awsで、当時彼女が局長を務めてい
た振興貸付金の支払いである、と「クローネ」新聞が報じている。
同検察は、APA通信社に、捜査中であることを認めた。




3月19日(日)

     国外ニュース

盗聴疑惑 FBI長官コーミーの発言に期待

米国大統領ドナルド トランプが、前大統領バラック オバマに対
して、証拠を示すことなく盗聴したと非難していることをめぐる議
論で、月曜日には、米国下院の秘密情報部委員会で、緊迫感を持っ
て見守られている公聴会が予定されている。国内安全局NSA局長マ
イク ロジャースのほか、米国連邦警察FBI長官ジェイムズ コー
ミーも、トランプの主張についてはっきりさせることになってい
る。この件に関しては、当初は裏の事情であると見られていた新た
な情報が得られると期待されている。委員会の中心議題は、ロシア
政府に持たれている米国の選挙戦に介入しようとしたとの容疑であ
る。

     国内ニュース

社会福祉給付 クルツの提案を受け議論

外務兼統合大臣セバスティアン クルツ(国民党)は、EU加盟国出
身の外国人に対する最初の5年間の社会福祉給付を中止する方針で
ある。彼は日曜日のテレヴィ番組で、失業給付金は、保証給付であ
り、「受給するまでに、まず一度支払いを行わなければならない」
とクルツは述べた。他党では、批判の声は素早く大きくなってい
る。連立相手の社会民主党は、「表題はたくさんあるが、責任は果
たしていない」と見ている。




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